冷蔵庫の適正温度はどれくらい?庫内温度の測り方と調整する目安も紹介
更新日2024/05/31
冷蔵庫・冷凍庫カテゴリの人気記事
冷蔵庫はスペースによって温度が異なり、庫内の温度は日々の使い方や季節によって影響を受けやすいという特徴があります。
どれくらいの温度が適正なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、冷蔵庫の各スペースにおける適正温度に加え、庫内温度を調整するタイミングを解説します。
冷蔵庫を適正温度に保つコツも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
冷蔵庫のスペースによって適正温度は異なる
冷蔵庫の適正温度は、各スペースによって異なります。
冷蔵庫の各スペースにおける適正温度は、以下の表のとおりです。
冷蔵庫内のスペース | 適正温度 | 特徴 | 保存する食品例 |
---|---|---|---|
冷蔵室 | 3~6℃ | 冷蔵庫のメインとなるスペースで、さまざなな食品を保存できる | 卵、牛乳、調味料など冷蔵品全般 |
チルド室 | 0~2℃ | 凍る寸前の温度のため、鮮度を保ちたい食品に向いている | 肉、魚、加工食品、発酵食品 |
野菜室 | 3~8℃ | 野菜の鮮度を維持するためにやや高めの温度であり、湿度を保てるように密閉性が高い | 野菜類 |
冷凍室 | -20~-18℃ | 食品を凍らせて保存し、微生物の増加を抑える | 冷凍食品、氷、アイスクリーム |
パーシャル室 | -3℃ | わずかに凍結する温度帯のため、鮮度を保って長期保存できる | 肉、魚 |
なお冷蔵庫内の同じスペースであっても、場所によって温度が異なる場合があります。
例えば冷蔵室では、冷気の吹き出し口付近や奥側は温度が低く、ドア側は高くなる傾向があります。
また冷気は下に流れやすいため、下段の方が上段よりも温度が低くなることが特徴です。
そのほかに、食品の置き方次第では冷気の循環が変わるため、場所によって冷えやすさが異なります。
食材の配置方法を考えると、効率よく食材を冷やすことができます。
冷蔵庫の温度の測り方
冷蔵庫内の実際の温度は食品の置き方などによって影響を受けやすいため、適正温度が保たれているかを定期的に確認すると良いでしょう。
ただし冷蔵庫の温度は、通常の温度計を入れるだけでは正確に測れません。
通常の温度計の場合、ドアの開け閉めによる温度変化の影響を受けやすいためです。
冷蔵庫の温度を適切に測る方法は、以下の2種類です。
- 冷蔵庫専用の温度計を使う
- 水を使って測る
それぞれの方法について詳しく解説します。
冷蔵庫専用の温度計を使う
冷蔵庫専用の温度計を使用すれば、手軽に測定できます。
専用の温度計は以下のようにさまざまな種類があり、価格帯は500~3,000円ほどです。
- 置き型
- マグネットタイプ
- 吸盤タイプ
- コードタイプ
またアナログ式とデジタル式があるため、ご自身が使いやすい温度計を選んでみてください。
水を使って測る
水を使用すれば、専用の温度計を使わずに冷蔵庫内の温度を測定できます。
水を使って温度を測る手順は、以下のとおりです。
- 100mLほどの水を入れたコップを用意する
- 冷蔵庫の中段の中央に置く
- コップに温度計を入れて3時間ほど静置する
- 温度計を水に入れた状態のまま確認する
水を使って測る方法は時間がかかりますが、専用の温度計を新しく購入する必要はありません。
冷蔵庫の温度調整は必要?温度を調整するタイミング
冷蔵庫は基本的に、自分で温度を調整しなくても利用できます。
ただし効率よく食材を冷やしたり、電気代を抑えたりしたい場合には、自分で調整するのがおすすめです。
こちらでは、冷蔵庫の温度を調整するタイミングについて解説します。
冷蔵庫の温度は季節に合わせて調整するのがおすすめ
冷蔵庫内の温度は外気に影響されるため、季節に合わせて設定を調整するのがおすすめです。
季節に合わせて温度を調整すれば、必要以上に冷却することを防げるため、節電効果が期待できます。
冷暖房を1日中使っているご家庭では、冷蔵庫内の温度は室温に影響されます。
その際は、季節ではなく冷蔵庫の周囲の室温に合わせて温度調整すると良いでしょう。
冷蔵庫の温度調整は、庫内のツマミやタッチパネルを用いて設定できます。
冷蔵庫の温度を調整するタイミング
冷蔵庫の温度は、基本的には「中」に設定しておきます。
季節の変化に合わせて、庫内の各部屋を以下のように温度調整するのがおすすめです。
- 冷蔵室:夏場は「強」、冬場は「弱」
- 冷凍室:夏場は「弱~中」、冬場は「強」
季節の変化に限らず、実際の庫内の温度が基準値よりも差があったら、適正温度に近づくように調整してください。
冷蔵庫内の温度は定期的に測ることをおすすめしますが、難しい場合は気温の基準を決めておくと安心です。
例えば、室温25℃以上や最高気温30℃以上になったら「強」に変更するなどと決めておきましょう。
冷蔵庫を適正温度に保つ5つのコツ
冷蔵庫内の温度は、日々の使い方によっても左右されます。
冷蔵庫内を適正温度に保つ使い方のコツは、以下の5つです。
- ドアの開け閉めは最低限にする
- 冷気の吹き出し口に食品を置かない
- 熱いものは冷ましてから入れる
- 詰め込みすぎに注意
- 冷蔵庫の周りに放熱スペースを空ける
それぞれについて詳しく解説します。
1. ドアの開け閉めは最低限にする
冷蔵庫のドアの開け閉めは最小限にとどめ、頻繁な開閉や長時間の開けっ放しを避けましょう。
開け閉めの回数や時間が増えると冷気が逃げるうえ、外気が庫内へ入って温度が上がりやすくなります。
ドアを開ける時間を短縮するためには、冷蔵庫の中を整理し、食品の定位置を決めておくのがおすすめです。
目的の食品の場所が一目で分かりやすい状態にすれば、ドアを開けて探す時間を短縮できます。
またドアの閉め忘れに注意し、必要に応じて開けっ放しを感知するアラームを使用すると良いでしょう。
2. 冷気の吹き出し口に食品を置かない
冷気の吹き出し口に食品を置くと、冷蔵庫内が冷えづらくなります。
冷蔵庫内を冷やすために消費電力が増え、電気代がかさむ原因にもなるため注意しましょう。
一般的に冷気の吹き出し口は冷蔵庫の中央の奥にあります。
ご自宅の冷蔵庫を確認し、食品が冷気の吹き出し口をふさいでいないかをチェックしてください。
また、冷気の吹き出し口にほこりやゴミが詰まっていると、庫内の温度調整に悪影響を与えます。
冷蔵庫内が冷えづらいと感じる場合は、冷気の吹き出し口が汚れていないか確認し、ほこりなどが詰まっていれば掃除をしましょう。
3. 熱いものは冷ましてから入れる
熱い食品をそのまま冷蔵庫へ入れると庫内温度が上がり、冷やすために余分な消費電力がかかります。
また周囲の食品に影響を与え、傷むリスクが高まるため注意してください。
熱い食品は粗熱を取り、室温と同程度まで冷ましてから入れましょう。
素早く粗熱を取りたい場合は、鍋から出して容器に小分けしたり、保冷剤を並べた上にお皿を置いたりするのがおすすめです。
4. 詰め込みすぎに注意
冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、冷気の循環を妨げてしまい庫内の温度が下がりにくくなります。
冷蔵室に入れる食品は5割以下、多くても7割ほどにとどめ、詰め込みすぎないように意識しましょう。
冷蔵室に食品を入れる際は、冷気の通り道ができるように間隔を空けて並べるのがおすすめです。
一方で、冷凍室は7割以上を食品で満たした方が適正温度を保ちやすくなります。
すでに凍った食品が保冷剤として働き、ドアの開け閉めや別の食材を入れた際に温度が上がりづらくなるためです。
5. 冷蔵庫の周りに放熱スペースを空ける
冷蔵庫内を効率的に冷やして温度を保つために、本体の周囲には適切な放熱スペースを確保しましょう。
冷蔵庫は、冷媒の気化熱を利用して庫内を冷やしており、奪った熱は放出する必要があります。
放熱スペースが不十分だと、結果的に冷気の発生が妨げられ、庫内温度が下がりにくくなります。
一般的な冷蔵庫では、側面や背面に0.5~2cm、上部に5~30cmの放熱スペースが必要です。
メーカーや機種によって必要な放熱スペースは異なるため、説明書や各社の公式サイトを確認し、適切な間隔を確保しましょう。
冷蔵庫は適正温度をキープして食品を保存しよう
冷蔵庫内の温度はさまざまな要因によって左右されやすいため、適正温度をキープできるように意識して使用することが大切です。
適正温度を保っていないと食品が傷みやすくなり、さらに余分な電力を消費して電気代が高くなります。
日々の使い方や設置場所を見直すことはもちろん、季節に合わせて設定温度を調整しましょう。
実際の庫内温度は定期的に測定し、異常がないかをチェックするのがおすすめです。
冷蔵庫はレンタルで利用できる
冷蔵庫選びで迷っている方や、引っ越しやライフスタイルの変化で一時的に冷蔵庫を使いたい方は、家電レンタルサービスを使うのもおすすめです。
家電レンタルサービスのレンティオでは、冷蔵庫を買わずにレンタルで利用できます。
気に入ったらそのまま買い取ることもできるので、悩んでいる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
冷蔵庫・冷凍庫のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
関連記事
[最新] 一人暮らしにおすすめの冷蔵庫13選!自炊派向きの大容量・狭い家にも置ける小型など容量別に紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[最新] 二人暮らしにおすすめの冷蔵庫10選!何リットルが最適かサイズや機能の選び方も解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[最新] 3~4人家族向け冷蔵庫のおすすめ9選を容量別に紹介!サイズ選びのポイントや最新機能についても解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]