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デジタルカメラは外観だけでなく、内部も汚れやすいというのはご存知ですか?
特にデジタル一眼レフカメラは、レンズ交換の際やボディキャップを開けた状態の際、塵などが混入し、センサー部に付着することで撮影した画像に写りこんでしまう場合があります。
そのためデジタルカメラは定期的にメンテナンスを行うことが良いとされていますが、初心者の方は精密機器ということもあり、できれば触れたくないと思う方も少なくないはずです。
今回はそんなデジタルカメラのメンテナンスを初心者でも簡単に行える方法と、メンテナンスを行う際の注意点などをまとめてご紹介していきます。
もくじ
購入から半年以上経過したら気にしたいカメラの汚れ
カメラの外観は丁寧に扱うことや拭いてあげることでキレイな状態を保つことができますが、実は時間や使用回数の経過とともにカメラの内部は気付かないうちに汚れていっています。
デジタル一眼レフの場合は、主に2つの汚れの種類に分かれ、汚れる場所によってメンテナンスによる対処方法が異なります。
デジタル一眼レフカメラで汚れやすいのは「ファインダー」と「センサー」です。どちらも撮影に支障をきたす場所になるので注意してみましょう。
ファインダーの汚れとは?
ファインダーの汚れの場合、写真撮影を行う際、ファインダーを覗き込んだ際に見える汚れで、ゴミのような付着物が浮かび上がっていることや、水あかのように、こびりついたような汚れが見える場合があります。
これは覗き込んだ先にゴミや汚れが存在するわけではなく、ボディキャップを開けてミラー部の上側に存在する「フォーカシングスクリーン」という場所に存在する汚れであることが大半です。
センサーの汚れとは?
一眼レフカメラの場合、カメラのセンサーはミラーに隠れてしまい見えない場所に存在します。シャッターを切った際のみセンサーが姿を見せるため、これまで気付かなかった方も多いでしょう。
センサーの汚れはファインダーをのぞいた際には確認することができず、撮影した画像に写りこむ厄介な存在です。
そしてセンサーは写真を撮影する上で最も重要な構造となり、一番触ってはいけない場所となるため注意が必要です。
カメラのメンテナンスである便利なグッズ
ここからはメンテナンスを行うための実践編に入っていきますが、カメラのメンテナンスを行う上で便利なグッズもカメラの販売店などで売られているので、チェックしてみましょう。
1. ブロアー
ポンプを押す事で風を送り出すことができるメンテナンスアイテムです。
カメラ内部などは触れることのできないカメラ内部のゴミや塵を風で吹き飛ばすのに使用するのにおすすめのアイテムとなります。
2. カメラ用クリーニングクロス
レンズのお手入れで使用するようなクロスとは異なるものになります。
基本的にはクロスで拭き取る場所は、ボディの外観や液晶画面などであるため、家電製品用のクリーニングクロスを使用する感覚でOKです。
3. クリーニングブラシ
ボディの隙間などに入った塵やゴミを取り除く際に便利なアイテムとなります。
ブロアーなどで飛ばせないようなゴミはこちらで掃き取るようにしましょう。(カメラ内部では使用できません)
お得なクリーニングセットもおすすめ
上でご紹介したそれぞれのメンテナンスアイテムは、セットとして販売されていることも多いので、はじめての方には一度でお得に揃えることができるセットがおすすめです。
初心者にカメラメンテナンスのおすすめ手順
ここからは初心者の方でも簡単・安全に行うことができるカメラメンテナンスの手順をご紹介していきます。
1. ファインダー内の汚れをチェック
ファインダー内の汚れをチェックする場合は、レンズを取り付けないまま、ボディキャップを外してファインダーを覗いて明るい方向へカメラを向けることで発見しやすくなります。
ここで汚れが確認できた場合は、そのままミラーの上部に存在するフォーカシングスクリーンにゴミが付着している場合が大半であるため、ブロアーでゴミや塵を飛ばしてあげましょう。
こちらのフォーカシングスクリーンは直接拭いてしまうと傷がつきやすいので、写りに直接関係はしないものの、強く拭くことや、触れるようなことはなるべく避けるようにしましょう。
2. レンズを取り付けてセンサーの汚れをチェック
次にセンサーの汚れをチェックしていきますが、標準ズーム程度のレンズをカメラに装着させます。
センサーの汚れはファインダーを覗いている時点で確認することができないため、撮影した画像から確認する必要もあるため、メモリーカードの準備も忘れないようにしましょう。
白色一色の背景が理想
撮影する際はなるべく平らで何も写り込みのない場所を選びましょう。ゴミは黒く画面上に浮かび上がってくるので、真っ白な背景で行うことで浮かび上がったセンサーの汚れも確認しやすくなります。
ピンボケ状態ではセンサーの汚れは浮かび上がってこないため、しっかりピントを合わせる必要がありますが、真っ白背景ではピントを合わせる基準となるものが存在しないため、オートフォーカスは迷ってしまいます。
そこでピントを合わせる基準として何か1つ小さな被写体を置いてあげることでピントの基準となります。
汚れは小さい黒丸として浮き上がる
センサーの汚れは、黒い丸となって白い部分に浮かび上がってきます。撮影した映像から汚れを確認することができますが、複数枚から確認してみましょう。
カメラを動かした際に、黒い丸が写真内の位置からずれている場合、センサーの汚れではなく、被写体の汚れである可能性もあるので確認しましょう。
ミラーアップモードで清掃
カメラの設定項目の中にはセンサーの姿を表すためにミラーアップの状態を維持するモードが搭載されているモデルも存在し、それらを使うことでセンサーの汚れ具合の確認を行うことができます。
センサーは直接手で触れたりすることが厳禁ですが、センサーの汚れが見えても吹き飛ばせるほどの小さなゴミである可能性もあるので、ブロアーでセンサー部に風を当ててみましょう。
長時間露光でミラーを開けた状態で清掃
ミラーアップのモードが存在しない場合は、長時間露光撮影によるミラーアップがおすすめです。
EOS 80Dなどの中位モデル以上のカメラであればモードダイヤルの「B」(バルブ撮影モード)を使用することで、シャッターボタンを押している間、ミラーは上がった状態を維持することができます。
EOS Kissシリーズなどのエントリーモデルには、バルブ撮影モードが搭載されていないことが多いので、その場合はモードダイヤルを「Tv」(シャッタースピード優先モード)に設定し、8秒~13秒程度のシャッタースピードがおすすめです。
センサー汚れはサービスセンターへ
センサー汚れを確認できた場合は、自分で清掃を行うことは控えましょう。
センサーは、カメラの中でも最も重要な部分となり、写真を生成するための情報すべてを扱っている部分です。
そのためセンサー部分は非常に敏感であり、少しの指紋でも出来上がる写真に大きな影響を及ぼす可能性があります。
センサーの清掃はカメラメーカーのサービスセンターなどで行っているため、持ち込みや配送にて依頼することがおすすめです。
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メーカー正規修理認定店もおすすめ
カメラメーカーでの依頼の場合、金額的には安いとは正直言い難い費用が発生します。
そして「ゴミだと思ったら故障だった…」というパターンも少なくないので、メーカー正規修理認定店で点検も同時に行ってもらうのもおすすめです。
Rentioでレンタルサービスを行っているカメラは、こちらのフクイカメラサービスにて定期的にメンテナンスを行っています。
フクイカメラでは、センサー清掃(サイト上ではセンサーの上部に存在するローパスフィルターの清掃としています)を一律2.160円(税込)で行っており、こちらの清掃のみでの受付も行っています。
カメラメーカーのサービスセンターで依頼するよりも安く済ませることができ、認定店であるため、安心して依頼することが可能です。
デジカメ修理、デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼カメラ、カメラレンズ、コンパクトデジカメ、デジタルビデオカメラの修理は株式会社フクイカメラサービス
4. ファインダー内の汚れを確認
一連の作業を終えたら、再び電源を入れ、ファインダー内をのぞき、白背景でファインダー内の汚れの様子を確認してみましょう。
ファインダーの大きな汚れは比較的取れやすいため、軽く清掃してあげるだけでも、ファインダー内がすっきりしているように見えるでしょう。
しかし、細かい汚れを含めたファインダー内の汚れを完全に取り除くことは難しく、サービスセンターなどでセンサー清掃の依頼を行った際に、ファインダーの清掃も行われますが、「ファインダー内の汚れはできる限りの清掃」ということを伝えられます。
ファインダーの汚れは写りには直接関与しないので、多少の汚れは仕方ないと考えると良さそうです。
5. クロスでカメラボディを拭き掃除
最後はカメラボディをクロスなどで丁寧に拭いてあげましょう。
特に液晶画面などは、指紋やファインダーをのぞいた時に顔を接触することで跡が残りやすい部分です。
この作業は定期的に行っておくことがおすすめですが、メンテナンスの機会ではカメラボディの隅々まで拭いてあげると良いでしょう。
カメラは汚れていくもの
どれだけ丁寧の扱っていても撮影回数を重ねる毎にカメラは見えない部分で汚れていくものです。
レンズ交換の際にゴミの混入を防ぐなど、対処法は色々とありますが、いずれにしてもメンテナンスを定期的に行うことは大切なことです。
定期的なメンテナンスはカメラの不具合を早期で発見するきっかけにもなり、美しい写真を残すためにも必要なことです。
今回ご紹介してきたメンテナンスは気軽に自宅で行えるので、ぜひ参考までにお手持ちのカメラでメンテナンスを行ってみてください。
長期で使わないならレンタルがおすすめ
これからデジタルカメラを使うことを検討されている方や、カメラの買い替えを検討されている方もいらっしゃると思います。
そんな方にカメラを気軽で簡単にお試しできるのがレンタルサービスです。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、デジタルカメラを豊富なラインナップの中から選んで最短3泊4日からレンタルすることが可能です。
購入を検討しているカメラや、少しだけ使ってみたいカメラやレンズ、旅行の期間だけ使ってみたい場合など、さまざまなパターンに対応するRentioのレンタルサービスをぜひご利用ください。