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FUJIFILM X-T100実写レビュー。初心者向けながらワンランク上の実力を保有したエントリーモデル

ライター

Atsushi Yoshioka

更新日2025/04/22

FUJIFILM X-T100 レビュー

富士フイルムから2018年6月に発売された初心者向けミラーレス一眼カメラ「X-T100」。

ここ最近、富士フイルムは新開発のミラーレス一眼カメラを数多く発売し、独自の機能や高性能を実現することで他メーカーとは違った特徴を保有するカメラが販売されています。

今回ご紹介するX-T100は、エントリーモデルとして発売されましたが、同社のラインナップには同じくエントリーモデルであるX-A5というカメラも存在します。

同じクラスである2モデルにはどのような違いがあるのかも含めて、X-T100を実際に使いレビューを行っていきます。

富士フイルムのミラーレス一眼カメラ

富士フイルムでは、かつてよりミラーレス一眼カメラを中心としたラインナップを展開し、Xシリーズという名で親しまれています。

初心者向けのエントリーモデルから、上級者向けの上位モデルまで、豊富なラインナップでモデルが細分化されているのも特徴的です。

今回ご紹介しているX-T100を含め、富士フイルムのXシリーズでは全てのモデルでAPS-Cセンサーが採用されており、画質と機動性のバランスをとったモデルが多い印象です。

富士フイルムのミラーレス一眼の選び方!全機種を比較しておすすめモデルを徹底紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

FUJIFILM X-T100外観レビュー

富士フイルムのX-T100は、初心者向けモデルということで、小型軽量ボディが外観の一番の特徴と言えるでしょう。

ミラーレス一眼カメラは小型軽量ボディが人気である理由の一つですが、X-T100もミラーレス一眼カメラで求められる携帯性を十分にクリアしています。

非常にシンプルなモノトーンで構成されたカラーバリエーション

FUJIFILM X-T100 カラーバリエーション

ボディのベースには黒色で質感の良い素材が使用されています。

ベースに合わせて上下のスペースでカラーバリエーションが分かれますが、こちらはおしゃれを意識というよりも、シックで大人っぽい雰囲気を感じることができるデザイン・カラーバリエーションになっています。

「ダークシルバー」「ブラック」「シャンパンゴールド」の3種類に分かれますが、どれも派手なカラーは使用せず、唯一カラーであるシャンパンゴールドも、派手な色彩を控え、上質で落ち着いたデザインになっています。

3方向チルト式タッチパネル背面液晶

FUJIFILM X-T100 3方向チルト式液晶

デザインはシックで落ち着いたイメージですが、機能や性能面は一般的なミラーレス一眼カメラと同じように十分な使い心地を実現します。

その中でも3方向に動くチルト式液晶は、タッチパネルも搭載され自撮りなどの撮影にも効果的な設計となっています。

電子ビューファインダーの搭載

FUJIFILM X-T100 電子ビューファインダー

X-T100では、約246万ドットの高性能電子ビューファインダーを搭載しています。

電子ビューファインダーでは、これまでの一眼レフと違い、センサーを通した映像がファインダー内の液晶に表示されるため、カメラ設定はもちろん、フィルターを反映させた後の仕上がりイメージがファインダーに表示されるため、カメラの構造を理解したすいことや、理想の写真へと仕上げやすいメリットがあります。

FUJIFILM X-T100性能レビュー

外観はエントリーモデルとしては高級感溢れる、落ち着いたデザインが印象的でしたが、ここからは実際撮影する上で画質などの撮影性能はどうなのかをレビューしていきます。

APS-Cサイズの大型センサーで高画質を実現

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/1250sec, F9, ISO200, 16.1mm, 東京 お台場地区

他メーカーであるオリンパスやパナソニックのミラーレス一眼カメラでは、ミラーレス一眼専用のセンサーとして開発されたマイクロフォーサーズセンサーが搭載されています。

センサーが小さいマイクロフォーサーズを使用することで小型・軽量ボディを実現していますが、大きいセンサーと比較すると、取り入れることのできる光量が減るため、暗い場所などでの性能はどうしても劣ります。

X-T100では、一眼レフカメラでも一般的であったAPS-Cサイズの大型イメージセンサーを搭載し、高画質撮影を実現してくれます。

豊富や種類から選ぶことができるアドバンスフィルター

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/480sec, F6.4, ISO200, 15mm, 東京 お台場地区

富士フイルムではミラーレス一眼カメラの各モデルにアドバンスフィルターを搭載していますが、X-T100では全17種類アドバンスフィルターを搭載しています。

撮影するその瞬間からフォトジェニックを意識したフィルターをかけることができ、SNSでのアップロードにも向いている機能となっています。

富士フイルム独自の「フィルムシミュレーション機能」

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XF35mmF1.4 R, 1/4000sec, F3.6, ISO200, 35mm, 東京 お台場地区

富士フイルムは昔よりフィルム製造を中心に行ってきたメーカーで、繊細な色表現へのこだわりは他メーカーを圧倒する技術を保有します。

そのフィルム製造で培った色表現技術はデジタルカメラ時代になっても受け継がれ、ミラーレス一眼カメラでは「フィルムシミュレーション」という機能で活かされています。

まるでフィルムで撮影したような独特な温かみのある質感は、富士フイルムのカメラだからこそ再現できる独自機能です。

同じエントリーモデル「X-A5」との違い

冒頭でもご紹介した通り、富士フイルムのカメララインナップの中にはエントリーモデルが他にも存在し、その中でもX-A5は、同じ2018年に発売された最新モデルです。

FUJIFILM X-A5の実写レビューをこちらでご紹介しているので、こちらの記事もぜひご覧ください。

FUJIFILM X-A5を実写レビュー!初心者にやさしい操作性と色表現力に自信あり | RentioPress

ここからはいったい同じ初心者向けモデルでもどこが違うのかなどを解説していきます。

ファインダーの有無

FUJIFILM X-T100 X-A5 ファインダー

X-T100は、電子ビューファインダーを搭載しているカメラとご紹介してきましたが、X-A5はファインダーを搭載しない背面液晶のみで撮影するカメラとなっています。

ファインダーを覗いた撮影は、望遠使用時や動体撮影時には、カメラが固定されるという意味でも効果的ですが、風景写真や簡単なポートレートなどではファインダーなしでも十分撮影できる時代となりました。

上記の通り、X-T100では電子ビューファインダーを搭載し、ファインダーを覗いた撮影も可能です。背面ディスプレイのみの撮影と比べて、手以外の部分でカメラを支えることができることから撮影時の安定感が増します。

安定感が増すことから動きモノの撮影にも対応できることがメリットとして挙げられます。

デザインの違い

FUJIFILM X-T100 X-A5 比較

X-T100のカラーバリエーションは、シックで派手ない色をあまり使用しないカラーが中心でしたが、X-A5では対照的にポップでカラフルなカラーバリエーションが特徴的です。

そのため女性がかわいらしさを求めてカメラを選ぶのであればX-A5がおすすめとなちます。X-T100はどちらかというと落ち着いた印象のある、大人らしさを感じるデザインになっています。

そして大きさの面でもファインダーを搭載していることからX-T100の方がガッチリとした印象を受けます。

FUJIFILM X-T100で撮影したフォトギャラリー

ここからは実際にFUJIFILM X-T100で撮影した写真をギャラリーとして掲載していきます。

富士フイルム独自のフィルムシミュレーションや、アドバンスフィルターを使用した作例を掲載していきます。

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XF10-24mmF4 R OIS, 1/600sec, F8, ISO200, 10mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/450sec, F7.1, ISO200, 45mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/450sec, F7.1, ISO200, 44.5mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XF35mmF1.4 R, 1/350sec, F13, ISO200, 35mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/2400sec, F5.6, ISO200, 44.5mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XF35mmF1.4 R, 1/3200sec, F7.1, ISO200, 35mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/1250sec, F9, ISO200, 44.5mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/1250sec, F5.6, ISO200, 44.5mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ, 1/1500sec, F11, ISO200, 19.2mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 Shooting in Tokyo

FUJIFILM X-T100, XF10-24mmF4 R OIS, 1/2200sec, F8, ISO200, 24mm, 東京 お台場地区

FUJIFILM X-T100 製品仕様表

モデル名 FUJIFILM X-T100
撮像画面サイズ APS-C(約23.5×15.7mm)
映像素子型式 正方画素CMOSセンサー
有効画素数 2424万画素
オートフォーカス方式 インテリジェントハイブリッドAF
測距点 7×13エリア
常用ISO感度 ISO200~12800
シャッター速度 1/4000秒~30秒、バルブ
連続撮影速度 最高約6.0コマ/秒
画面 3.0型/約104万ドット
Wi-Fi搭載
Bluetooth搭載
大きさ (幅)116.9mm×(高さ)66.7mm×(奥行き)40.4mm
質量(CIPA) 約361g

初心者向けながら上質な雰囲気「FUJIFILM X-T100」

FUJIFILM X-T100 レビュー

基本性能などは同じくエントリーモデルに位置するX-A5と大きく変わることはありませんが、デザインの違いなどからX-T100の方が落ち着いた大人の雰囲気を感じるモデルになっています。

このような部分でX-T100がプレミアムエントリーモデルと呼ばれているのだと感じました。

そしてX-T100ではファインダーを搭載したことで大きさや重さでX-A5よりも増加していますが、ファインダー撮影が可能になったことで撮影の幅が広がり、機動性にも優れます。

動きモノの撮影や、シックな雰囲気を感じるデザイン、従来通りのファインダー撮影を好む方はX-T100がおすすめモデルとなります。

デジタルカメラをレンタル

デジタルカメラは、気軽にレンタルできることはご存知ですか?

家電レンタル「Rentio(レンティオ)では、人気のデジタルカメラを豊富なラインナップから選んでレンタルすることができます。

もちろんミラーレス一眼のラインナップも豊富なので、同時に2つレンタルしてみて購入の検討材料として使用することもおすすめです。

旅行などの短期間利用にも購入するよりもお得に使用できるため、思い出作りにも最適なサービスとなります。

ぜひこの機会にRentioで欲しいカメラをレンタルして、理想の写真を撮影してくださいね。
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