Canon EOS R10とEOS R50を徹底比較。初心者向けでベストセラーの2モデルの違いや選び方を解説

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ミラーレス一眼におけるラインナップの拡充も各カメラメーカーにおいて順調に進んできている印象です。
カメラメーカーとして常に市場をリードする存在であるCanon(キヤノン)においても、レベルや価格帯に合わせたカメララインナップの拡充が進められており、初心者向けのカメラも数多く展開されています。
そうなるとカメララインナップの中でもどちらが優れているのか、決め手に迷ってしまうことも出てきてしまうでしょう。
今回は、キヤノンのミラーレス一眼の中でも初心者向けとして人気のあるEOS R10とEOS R50の2モデルを外観、機能、性能に着目して比較を行っていきます。
もくじ
キヤノンのミラーレス一眼APS-Cモデル
キヤノンでは、現在ミラーレス一眼を中心に展開していますが、その中でもAPS-Cセンサーを搭載したモデルは、初心者向けとして展開されることが多くなっています。
一眼レフEFマウント時代は、初心者向けのシリーズとして「EOS Kiss」シリーズが展開されていましたが、ミラーレス一眼RFマウントにおいてはEOS Kissシリーズが継承されることはなく、EOS Kissのシリーズ名が使用されることはなくなりました。
それでもキヤノンが初心者向けのモデルを見捨てることなく、EOS Kissシリーズの開発で培った初心者向けの製品開発は、RFマウントにおいてもしっかりと活かされています。
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今回ご紹介するEOS R10とR50
今回ご紹介していくのは、キヤノンのミラーレス一眼の中でもAPS-Cセンサーを搭載し、初心者にも人気を集めるモデル「EOS R10」「EOS R50」の2モデルを比較していきます。
まずは両モデルにおける特徴をご紹介していきます。
Canon EOS R10

キヤノンが展開するミラーレス一眼EOS Rシリーズにおいて、APS-Cセンサーを搭載しているモデルのフラッグシップはEOS R7となりますが、その一段下のレベルとなるのがEOS R10です。
EOS R7では、ハイアマチュアをターゲットとしているモデルですが、EOS R10は、よりエントリー層にもおすすめできる価格帯と機能性を実装しています。
それでも性能面については、上位モデルにも劣らない高画質とAF性能、高速連続撮影性能を実現しており、エントリーモデルの中でも性能面で特に優れたモデルになります。
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Canon EOS R50

先ほどのEOS R10よりももうワンランク下位モデルになるのがEOS R50です。
キヤノンでは、一眼レフEFマウント時代に初心者向けのブランドとして「EOS Kiss」を展開していましたが、ミラーレス一眼ではEOS Kissブランドは継承されることはありませんでした。
しかし、キヤノンが培った初心者に寄り添ったカメラの設計は健在で、EOS R50はまさにEOS Kissの伝統を受け継いだモデルとなります。
初心者でも使いやすい操作性と携帯性を備えながら、エントリーモデルの常識を逸脱したAF性能を搭載していることも特徴的で、初心者向けの一眼カメラの水準をぐっと引き上げているモデルとして、各量販店においても絶大な人気を誇ります。
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両モデルの違い(外観編)
大きさ、重さについて
- EOS R10 : 約122.5(幅)×87.8(高さ)×83.4(奥行)mm
- EOS R50 : 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm
大きさを比較すると、EOS R50の方が圧倒的に小型であることが数値上からも分かります。
幅、高さ、奥行の全てでEOS R10よりも小型であり、手に持った感覚でもR50の小ささが際立っています。
一方でEOS R10もミラーレス一眼全体でみると決して大きくないモデルで、どちらかというと小型軽量の分類になるため、いかにEOS R50がミラーレス一眼市場全体においてもコンパクトさに優れた1台であるかが窺えます。
- EOS R10 : 約429g
- EOS R50 : 約375g(ブラック)
EOS R50が小型ボディであることは、当然ながら重さの面にも大きな影響を与えています。
EOS R50では、EOS R10と比較して約54gも軽くなっており、300g台の重さを実現しています。
この軽さから持ち運びにも負担にならない優れた携帯性を実現しています。
液晶モニターについて
- EOS R10 : バリアングル式3.0型/約104万ドット
- EOS R50 : バリアングル式3.0型/約162万ドット
液晶モニターについては、どちらもバリアングル式の3.0型液晶モニターを搭載しています。
ドット数には違いが存在し、上位モデルであるEOS R10よりもEOS R50の方が多くなっています。
EOS R50がEOS R10に勝る唯一のポイントとも言えますが、実際に使用した感覚で大きな違いは感じられないレベルです。
ファインダーについて
- EOS R10 : 0.39型/約236万ドット
- EOS R50 : 0.39型/約236万ドット
ミラーレス一眼であることから、どちらのモデルも電子ビューファインダーが搭載されていますが、搭載されているファインダーの性能に差異はありません。
どちらも0.39型のサイズで約236万ドットの有機ELを採用した電子ビューファインダーとなっています。
バッテリーについて
- EOS R10 : LP-E17
- EOS R50 : LP-E17
使用するバッテリーについても両モデルで差異はありません。
キヤノンの一眼カメラにおいて伝統的に小型ボディのモデルにおいて採用されるLP-E17が採用されています。
コンパクトなフルサイズミラーレス一眼EOS R8でも採用されているバッテリーとなります。
メモリーカードスロットについて
- EOS R10 : シングルスロット
- EOS R50 : シングルスロット
メモリーカードのスロット数についてもEOS R10とEOS R50に違いはなく、どちらもSDカードを1枚のみ挿入することのできる仕様となっています。
小型のミラーレス一眼としては極めて標準的な仕様となっています。
両モデルの違い(性能編)
画素数について
- EOS R10 : 約2420万画素
- EOS R50 : 約2420万画素
EOS R10およびEOS R50では、同じ画素数として約2420万画素が採用されています。
一眼カメラとしては極めて平均的な画素数になっており、画素数については多すぎず少なすぎずの性能となっています。
「画素数」とは、カメラにおいてどれだけ詳細を写すことができるかの数値になります。
一眼カメラとしては2000万台の画素数が平均的で、画素数が多いほどピクセル数も大きくなるため、細かい部分への描写に適しています。
映像エンジン、イメージセンサーについて
- EOS R10 : DIGIC X / CMOSセンサー
- EOS R50 : DIGIC X / CMOSセンサー
搭載されている映像エンジンやイメージセンサーについても同じものが採用されています。
映像エンジンについては、上位モデルをでも採用されている最新かつ高性能の「DIGIC X」が搭載されており、エントリーモデルでも非常に優れた性能を実現できる要因となっています。
まさにカメラの性能を決める部分ですが、どちらもキヤノンの最新技術を体感することのできる、設計の部分から優れていることが窺えます。
AF性能について
- EOS R10 : デュアルピクセルCMOS AF II
- EOS R50 : デュアルピクセルCMOS AF II
AF性能についても、基本的には同等の性能を実装しています。
フォーカス方式についてもどちらも「デュアルピクセルCMOS AF II」を搭載しており、最大4503ポジションの測距点についてもどちらも同じです。
ただ、AFフレームを調整する際に、EOS R10の方がマルチコントローラーやサブ電子ダイヤルを搭載していることで、操作性の面で上回っているメリットが存在します。
一方で、EOS R50のみフォーカスモードにおいてAIフォーカスAFを搭載しています。
「AIフォーカスAF」とは、キヤノンの一眼カメラで搭載されているAFモードの中でも被写体の動きに応じて「ワンショットAF」「AIサーボAF」を切り替えるモードになります。
ピントを固定する「ワンショットAF」か被写体を追随し続ける「AIサーボAF」の選択で迷う際におすすめのモードです。
連続撮影速度について
- EOS R10 : 電子シャッター23コマ/秒、メカシャッター15コマ/秒
- EOS R50 : 電子シャッター15コマ/秒、電子先幕約12コマ/秒
連写性能については、EOS R10とEOS R50で性能差が大きく生じており、EOS R10の方が優れています。
電子シャッター使用時の連続撮影速度については、EOS R50が最高15コマ/秒であることに対してEOS R10は最高23コマ/秒の高速性能を実現しています。
8コマ/秒ほどの差が存在するため、EOS R10の方が決定的瞬間を逃さない優れたカメラとなっています。
また、EOS R50においてはメカシャッターを搭載しておらず、電子シャッターまたは電子先幕のみの選択肢となります。
ボディ内手ブレ補正について
- EOS R10 : 非搭載
- EOS R50 : 非搭載
EOS R10 EOS R50においてどちらもボディ内手ブレ補正の搭載はありません。
ボディ内手ブレ補正が搭載されている初心者向けのモデルは数が少なく、非搭載であることは一般的であると言えるでしょう。
なおEOS Rシリーズにおいて、APS-Cセンサーを搭載しているモデルでは、EOS R7が唯一ボディ内手ブレ補正を搭載しているモデルになります。
製品仕様比較表
カメラ名 | EOS R10 | EOS R50 |
---|---|---|
撮像素子 | CMOSセンサー | CMOSセンサー |
有効画素数 | 最大約2420万画素 | 最大約2420万画素 |
センサーサイズ | 約22.3×14.9mm(APS-C) | 約22.3×14.9mm(APS-C) |
画像処理エンジン | DIGIC X | DIGIC X |
記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II、UHS-I対応) | SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-II、UHS-I対応) |
スロット数 | 1 | 1 |
シャッター速度 | 1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ | 1/8000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ |
連写速度(電子シャッター時) | 最高約23コマ/秒 | 最高約15コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW:約21枚(メカシャッター/電子先幕時:約29枚) | RAW:約7枚(メカシャッター/電子先幕時:約12枚) |
ISO感度 | ISO100~32000 | ISO100~32000 |
フォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF方式 | デュアルピクセルCMOS AF方式 |
測距点 | 最大4503ポジション | 最大4503ポジション |
ファインダー | 0.39型/約236万ドット | 0.39型/約236万ドット |
液晶モニター | 3.0型/約104万ドット | 3.0型/約162万ドット |
Wi-Fi | 〇 | 〇 |
Bluetooth | 〇 | 〇 |
バッテリー | LP-E17 | LP-E17 |
大きさ | 約122.5(幅)×87.8(高さ)×83.4(奥行)mm | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm |
質量(バッテリー、カード含む) | 約429g | 約375g |
悩ましいエントリーモデルの選択肢
今回、EOS R10とEOS R50の比較を行ってきましたが、性能面ではどちらも非常に優れており、大きく異なる部分は限られていました。
画素数、搭載されている映像エンジン、オートフォーカス性能などはほぼ同等で、連続撮影速度で違いが生じてくる程度でした。
一方で大きさの部分については大きな差が生じており、EOS R50の方が圧倒的に小型で軽いモデルであることが比較の中でもお分かりいただけたかと思います。
この小型・軽量は、持ち運びの面においては負担にならない優れた部分となりますが、一方で動く被写体の撮影など一定のホールド感が必要な撮影ジャンルにおいては、EOS R10の様な少しがっちりしたカメラの方が向いていると言えます。
この辺りは、ご自身が撮影したいと思うジャンルに応じてどちらを選ぶべきか検討されることがおすすめになります。


気になるカメラはレンタルでお試しできる
今回ご紹介してきたEOS R10とEOS R50ですが、両者の違いについては今回の記事である程度お分かりいただけたかと思います。
しかし、カメラというのは、実際に使ってみないとわからないことが多いのも事実です。
どちらのモデルを導入すべきか迷った際におすすめなのがカメラのレンタルサービスの活用です。
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是非この機会にカメラ選びの段階でRentioを活用して、自分に合うカメラ選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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