Canon EOS R50実写レビュー。大人気EOS Kissの伝統と最新技術が融合した初心者におすすめの1台

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キヤノンの主力もすっかりとミラーレス一眼のRFマウントへと移行しましたが、これまでエントリーモデルについてはEOS Kissシリーズを中心にEFマウントやEF-Mマウントに集中していました。
なかなか動きのなかったエントリーモデルについても、ついにRFマウントで展開される瞬間が訪れました。
今回ご紹介していく「Canon EOS R50」は、まさにEOS Kiss時代の伝統を受け継ぐような初心者に優しい携帯性と機能性を持たせたミラーレス一眼です。
画期的な技術が光る製品が数多く展開されてきたEOS Rシリーズですが、エントリーモデルでは、従来などと比較してどのような特徴があるのか、実機写真と実際に撮影した作例とともにご紹介していきます。


もくじ
一眼レフ時代に近づいたEOS Rシリーズのラインナップ
今回ご紹介していくCanon EOS R50は、キヤノンが展開するミラーレス一眼「EOS Rシリーズ」のラインナップに属するモデルです。
キヤノンでは、ミラーレス一眼自体は2012年よりラインナップを展開していましたが、一眼レフモデルの代わりとして本格参入を決めたのは2018年のこと。
これまでに高級モデルを中心に、一眼レフのラインナップの劣らないバリエーションの拡大が行われてきました。
今回のCanon EOS R50は、エントリー向けのモデルとなりますが、EOS Rシリーズのラインナップを更に分厚くする存在として期待されています。
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エントリー向けのモデル拡充に進む
これまでEOS Rシリーズで展開されてきたモデルは、フルサイズセンサーを搭載しているなど、上位向けのモデルが多かった印象です。
もちろんこれらの上位モデルの拡充が行われることで、よりメーカーとしての技術力が注目されるところではありますが、キヤノンは従来より初心者向けカメラ市場においても圧倒的な存在感を見せてきました。
特に初心者向けのブランドとして展開されていた「EOS Kissシリーズ」は、初めてのカメラとして選ばれることが圧倒的に多く、大ベストセラーシリーズとして、長年キヤノンを支えてきた存在です。
今回ご紹介していくCanon EOS R50は、まさに立ち位置としてはEOS Kissシリーズに近いところですが、あえてEOS Kissの名前を使うことはなく、キヤノンにおける新たな意気込みすら感じられるモデルとなっています。
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外観レビュー
EOS Kissでは、小さくて軽いサイズ感も人気の要因でした。
今回ご紹介していくEOS R50は、EOS Kiss的な立ち位置にもなるとご紹介しましたが、携帯性を含む外観面でどれほど初心者に適した仕様が採用されているのか、実機写真とともにご紹介していきます。
常に持ち歩きたくなるコンパクトなサイズ感
Canon EOS R50のフォルム的には、第一印象としてもしっかりとした「一眼らしさ」を感じられるデザインでした。
しかし、初めて実機を手にした際には、想像以上に小さく、軽いという印象を受けました。
サイズ感自体は、小型・軽量で人気を集めていたCanon EOS Kiss M2とほぼ同等(厚みだけ若干EOS R50の方がある仕様です)で、重さに関してはEOS Kiss M2を下回るバッテリーやメモリーカード込みで約375gを実現しました。
数あるミラーレス一眼の中でも300g台を叶えたモデルは少なく、持ち歩きながらの撮影においても負担に感じることはほとんどないため、常に持ち歩きたくなる存在としておすすめです。
好みから選ぶことのできる「ホワイト」と「ブラック」の2色
Canon EOS R50では、カラーバリエーションとして「ホワイト」と「ブラック」の2色が存在します。
明るさ際立つ「ホワイト」とシックで一眼らしさを感じられる「ブラック」となっていますが、モノトーンであることから、ファッションにも合わせやすい色としてどちらを選んでも失敗する心配はありません。
今回写真でもご紹介していますが、実際の色味の見え方については実機を確認することがおすすめなので量販店やレンタルサービスを活用して、一度手に取ってみると良いでしょう。
見やすい液晶と一眼らしいファインダーも搭載
小型・軽量を叶えたCanon EOS R50ですが、限られたスペースにも撮影で役立つ装備はしっかりと備え付けられており、その代表的存在が背面の液晶ディスプレイです。
大型の3.0型約160万ドットの液晶モニターを搭載しており、タッチ操作にも対応していることから、液晶画面上でスマートフォンを操作するような感覚で設定・撮影を行うことができます。
また、液晶画面は、バリアングル式が採用されており、目線の高さでない撮影においても画面の向きを調整することができます。
そして一眼カメラを使っているということを強く感じさせてくれるファインダーも搭載されており、自然な見え方が特徴的な約236万ドットのOLEDカラー電子ビューファインダーが採用されています。
初心者でも使いやすく挫折の心配がない操作性
一眼カメラをはじめて使う方からは「使いこなすことができるか不安」という声をよく聞きます。
しかし、Canon EOS R50ではその心配は要りません。
はじめての一眼カメラにおいても使いやすさが配慮された操作性が意識されており、難しさを感じることはありません。
撮影モードについては、各々でカメラの液晶ディスプレイ上で役割や設定方法、設定を変えることでどのような変化が起きるのかを解説してくれるため、調べる手間を省いてくれます。
上位モデルにおいてはこのようなガイド機能が存在しないため、カメラの知識がない状態でも勉強しながら上達していくのにおすすめのモデルとなります。
性能レビュー
携帯性に優れており、初心者にも優しい操作であるとご紹介してきましたが、実際のところ最も気になるのはどんな写真を撮影することができるのかでしょうか。
ここからは、Canon EOS R50で撮影した実際の作例をもとにスマートフォンよりも良い写真を撮影することができるのかなどの性能面についてご紹介していきます。
スマホより高画質を叶える大型のセンサー
カメラにおいて、画質の基本となるのは搭載されるイメージセンサーのサイズです。
このイメージセンサーのサイズが大きいほど、単純に画質が良くなる傾向にありますが、Canon EOS R50は、数あるデジタルカメラのセンサーとしても大型のAPS-Cセンサーを搭載しており、一眼カメラを使う大きな理由として挙げられます。
スマートフォンで搭載されるイメージセンサーは、大きくても1型となっており、APS-Cセンサーと比較すると半分程度の大きさでしかありません。
センサーサイズが大きいほど、光を取り込める量が多くなり、写真の中での情報量が大きくなることで、編集を行った際にも崩れないことも特徴の一つです。
また、夜景撮影においてもノイズが少なく、鮮明に写すことができることなど、大型センサーを搭載しているCanon EOS R50だからこそ撮影することのできるカットも数多く存在します。
エントリークラスの常識を逸脱したAF性能
今回、Canon EOS R50を使用して特に驚きを感じたのはAF性能です。
これまで私自身もレビュー記事作成のために様々なミラーレス一眼を使用してきましたが、エントリーモデルとしては驚愕のAF性能をCanon EOS R50は有しています。
AFシステムにおいては、上位モデルにも搭載される「デュアルピクセルCMOS AF II」が採用されており、被写体毎に検出する性能を備えていることや、被写体検出時には画角全域でトラッキングを行うことのできる性能を搭載しており、素早く正確なピント合わせを実現しています。
上位モデルに匹敵するAFシステムであることから、はじめて一眼カメラを使う方にとっては、設定面で難しさを感じることもあるかもしれませんが、基本的に「全域AF」を指定して、検出する被写体も「自動」(特定の被写体がある場合は「人物」「動物優先」「乗り物優先」の指定がおすすめ)を選択しておくことで、狙いたい被写体からピントが外れることはほとんど無いといえるでしょう。
万が一、カメラ側が思っている場所にピントを合わせてくれない場合は、液晶ディスプレイ上でタッチ操作することでピントの位置調整も即座に行うことができます。
理想の仕上がりへと近づけ写真が上達する機能性
はじめての一眼カメラの場合、まずはオートでの撮影がおすすめです。
少し慣れてきた頃には、Canon EOS R50に搭載された画作りの機能を使用して、ステップアップを試みましょう。
EOS Kissで好評のあった「クリエイティブアシスト機能」が搭載されており、手動で設定を行う必要なく、液晶画面上に表示されたガイドに沿ってお好みの仕上がりへと調整を進めることができます。
この他にも、設定することで写真の仕上がりがガラッと変わる「クリエイティブフィルター機能」が搭載されており、トイカメラ風など簡単にフォトジェニックな作品へと仕上げてくれる機能も充実しています。
個人的にもありがたいと感じた機能は、背景が流れて被写体だけピタッと止まっている流し撮り時に役立つ「被写体ブレガイド」で、夜間などの撮影において流し撮りを行う際に、被写体とカメラの動きがあっているときにはグリーンのサインで認知することができるようになっています。
Canon EOS R50を使って撮影した作例







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[2023最新] 東京スカイツリー撮影ガイド。定番から穴場まで歩いて回れるスポットをご紹介 | Rentio TRAVEL
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製品仕様表
モデル名 | Canon EOS R50 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(22.3×14.9mm) |
映像素子型式 | CMOSセンサー |
画像処理エンジン | DIGIC X |
有効画素数 | 約2420万画素 |
オートフォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
フォーカスポイント | 最大4503ポジション |
常用ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッター速度 | 1/8000秒~30秒、バルブ(電子シャッター設定時)/1/4000~30秒(電子先幕設定時) | ボディ内手ブレ補正 | – |
連続撮影速度 | 最高約15コマ/秒(電子シャッター)、最高12コマ/秒(電子先幕) |
画面 | ワイド3.0型/約162万ドット |
ファインダー | 約236万ドットOLEDカラー電子ビューファインダー |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約375g(ブラック) |
圧倒的な携帯性にワンランク上の性能を求めるなら
今回ご紹介してきたCanon EOS R50は、待望のEOS Rシリーズにおけるエントリーモデルで、初心者におすすめの1台となります。
キヤノンのエントリーモデルとしては長年EOS Kissシリーズが台頭していましたが、今回のEOS R50はEOS Kissブランドを名乗らないものの、EOS Kissの伝統がしっかりと継承されたモデルといえるでしょう。
持ち運びに最適といえる携帯性は、まさにエントリーモデルの特権であり、撮影に対して負担に感じることはないでしょう。
そしてこれだけの携帯性を叶えながらもエントリーモデルの常識を超える優秀なAF性能や、上位モデルにも採用されているイメージセンサーの搭載など、ワンランク上の性能を実現していることも特徴的です。
同クラスにはEOS R100も発売となりますが、携帯性を重要視しながらも動く被写体などAFを重視される方にとってEOS R50は最適な選択肢になるでしょう。

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まずはレンタルでお試しも
今回ご紹介してきたCanon EOS R50は、お試しでレンタルすることもできます。
購入前に試してみたい、旅行先で使ってみたい、イベントで使ってみたいなど、様々なシーンで活用することができるのがカメラのレンタルサービスです。
Rentioでは、今回ご紹介してきたCanon EOS R50をはじめ、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からお得にレンタルすることができます。
是非この機会に購入前のお試しや一時利用などの際にRentioで気になるカメラをレンタルしてみてはいかがでしょうか。
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