ケンコーの防振双眼鏡 VCスマートシリーズ5つの違いを比較!どの機種がおすすめ?
更新日2023/02/16
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ライブや観劇などで活躍する、手ブレ補正機能つきの「防振双眼鏡」。
防振双眼鏡の中でも「ケンコー VCスマート」は、軽量&高機能で人気のブランドです。2019年11月にはさらに小型の新モデル「VCスマート コンパクト」がラインナップに加わりました。
今回は、ケンコーの防振双眼鏡VCスマートとVCスマートコンパクトの違いを比較し、それぞれの機種がどんな人におすすめか?を検証します。
もくじ
ケンコーの防振双眼鏡「VCスマート」シリーズは4機種
老舗のレンズ・光学製品メーカーであるケンコー・トキナーから発売されている防振双眼鏡が、「VCスマート」シリーズです。
2軸ジンバル光学式手ブレ補正機構による安定した手ブレ補正が特長。細かな手ブレから大きめの揺れまで補正することができる防振角±3度の防振双眼鏡です。
実際にVCスマートの防振機能を使ってみた動画がこちらです。防振機能の有無で大幅に手ブレが軽減されています。
VCスマートシリーズは、現在全4機種が発売中。
スタンダードモデルの「VCスマート」は、倍率14倍と10倍の2機種。小型・軽量モデルの「VCスマートコンパクト」は12倍と8倍の2機種となっています。
スタンダードモデル「VCスマート」
VCスマートは、2017年11月発売された防振双眼鏡です。
黒いマット素材のボディで、高級感のあるデザイン。防振双眼鏡の中では比較的軽量で、明るくクリアに見えるレンズが搭載されています。
VCスマートの詳しいレビューはこちら
絶対ブレない!防振双眼鏡「ケンコー Kenko VCスマート」の実力を解説!大事なライブにおすすめ。 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
小型軽量モデル「VCスマート コンパクト」
VCスマートコンパクトは、2019年11月発売の最新防振双眼鏡。
従来モデルのVCスマートをさらに小型・軽量化。約400gという最軽量クラスの防振双眼鏡です。
VCスマートコンパクトの詳しいレビューはこちら
軽くてブレない防振双眼鏡「Kenko VCスマート コンパクト」最速レビュー!ライブや観劇向きに進化した双眼鏡 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ケンコー防振双眼鏡「VCスマート」シリーズの違いを比較
「VCスマート」シリーズ4機種の最大の違いは倍率です。
基本的には用途や使用シーンに合わせて倍率で選ぶことになると思いますが、選ぶ際には軽さや明るさなどのポイントも確認しておくといいでしょう。
各機種の主な違いをこちらの5つのポイントで比較していきます。
- 倍率
- 明るさ
- 重さ・サイズ
- その他の便利機能
- 価格
1. 倍率
VCスマートシリーズでは、機種名に「○×△」という数字が記載されていて、一つ目の数字が倍率を表しています。
双眼鏡の倍率は、数字が高いほど対象物が大きく見えます。
倍率は高ければ高いほど良いと思われがちですが、倍率が高いほど視野が狭くなったり暗く見えたりといったデメリットもあります。
「とにかく高倍率のもの!」ではなく、使用シーンや見たいものまでの距離から適切な倍率の双眼鏡を選ぶのがおすすめです。
倍率による見え方のイメージは「対象物までの距離÷倍率」でわかります。
例えば、100m離れた対象物を双眼鏡で見る場合、倍率8倍だと約12.5mの距離から肉眼で見るのと同じ見え方になるのですが、10倍だと10m、12倍だと約8m、14倍だと約7mと、倍率が高いほど近づいて見えるイメージです。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
倍率 | 14倍 | 10倍 | 12倍 | 8倍 |
2. 明るさ
室内や薄暗い場所で使用する場合、双眼鏡でどのくらい明るく見えるか?も重要です。
双眼鏡の計算上の明るさは、「明るさ」や「ひとみ径」の数値で比較できます。
ひとみ径は対物レンズの有効径÷倍率で計算し、さらにひとみ径を2乗した数値が明るさとなります。単位が違うだけで、どちらも同じことを表しています。
明るさは9以上であれば、かなり明るいレンズで薄暗い中でも十分に使えるでしょう。9~4程度だと、明るい場所は問題なさそうですが薄暗い場所では少し見づらいかもしれません。4未満は晴天時や明るい場所での使用がおすすめです。
また、明るくクリアな視界にはレンズコートも重要です。
VCスマートシリーズは、すべてのレンズやプリズムにコーティングがしてあり光の反射量が少なくなっているので、明るく鮮明に見えます。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
ひとみ径 | 2.1mm | 3mm | 1.8mm | 2.6mm |
明るさ | 4.4 | 9 | 3.2 | 6.8 |
コーティング | フルマルチコート | フルマルチコート+接眼レンズに撥水・撥油コート |
3. 重さ・サイズ
防振双眼鏡は、普通の双眼鏡と比べて重くなりがち。長時間使用する方や色々な場所に持ち運んで使う方にとっては、軽さや大きさはとくに重要ですよね。
VCスマートとVCスマートコンパクトでは、約100gの差があります。実際に持って比べてみると、やはりVCスマートの方がずっしりとした重みを感じました。
より軽い防振双眼鏡を求める方には、VCスマートコンパクトがおすすめです。
大きさについては、長さが約2㎝程度違うだけで意外とそこまで差はありません。どちらも薄くて小型なので、カバンに入れて持ち運びやすい双眼鏡です。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
質量(双眼鏡本体のみ) | 515g | 405g | 398g | |
質量(双眼鏡+電池 実測値) | 527g | 525g | 436g | 426g |
サイズ(眼幅最大時) | 147×124×51mm | 135×120×50mm |
4. その他の便利機能
人によっては使い勝手を大きく左右する便利機能がこちらです。防振双眼鏡選びの際にチェックしておくといい項目です。
アイレリーフ
アイレリーフの長さは、とくにメガネをかけている方が重視すべきポイントです。
接眼レンズから目の位置までの距離が長めに設計されていると、目当てから目を離した状態でも全体がしっかり見えます。
アイレリーフが15mm程度あればメガネをかけた普段の状態でも使えて、長時間の使用でも疲れにくくなります。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
アイレリーフ | 14mm | 11mm | 16mm |
電池
防振双眼鏡で防振機能を使うには、電池が必要になります。
VCスマートコンパクトでは単3アルカリ乾電池1本、VCスマートではリチウム電池CR2が1本必要です。
どちらも連続使用時間は10時間以上と長く、電池切れの心配はなさそうです。
ただし、リチウム電池CR2は一般的な乾電池よりもやや高額で、販売店も限られているので気軽に購入はできません。
単3乾電池はコンビニでも100均でも安く入手できるので、ランニングコストが気になる方は、VCスマートコンパクトのほうが良いでしょう。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
電源 | CR2 1本 | 単3形アルカリ乾電池1本 | ||
連続使用時間 | 約12時間 | 約10時間 |
パイロットランプスライドシャッター
ライブやコンサートで防振双眼鏡を使用する場合、防振機能ONのライトがビデオ録画だと誤解される可能性もあるようです。
VCスマートコンパクトには、パイロットランプを隠すスライドシャッターを搭載しているので、密録を疑われることなく安心です。
スライドシャッターのないVCスマートで思わぬトラブルを防ぐなら、パイロットランプにシールを貼って対策するのもおすすめです。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
パイロットランプスライドシャッター | × | ○ |
5. 価格
防振双眼鏡は通常の双眼鏡よりも高額です。
1万円以下の安い双眼鏡もある中で、VCスマートシリーズはすべて6万円台。倍率が上がるほど価格も高くなります。
なるべく安い防振双眼鏡を求めるなら、倍率8倍のVCスマートコンパクトがおすすめです。
また、6万円は高すぎて手が出しづらいと感じる方や購入前に一度試してみたい方には、防振双眼鏡を短期間だけレンタルする方法もあります。1万円以下で試せて気に入ったらそのまま買い取りもできます。
商品名 | VCスマート 14×30 | VCスマート 10×30 | VCスマートコンパクト 12×21 | VCスマートコンパクト 8×21 |
---|---|---|---|---|
公式通販サイト価格(税込) | 69,168円 | 65,868円 | 68,800円 | 64,800円 |
レンタル価格 |
ケンコーVCスマートシリーズ 比較一覧表
ここまで解説した5つのポイントについて、違いをまとめた比較一覧表がこちらです。
ケンコーの防振双眼鏡選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
VCスマートそれぞれの機種はこんな人におすすめ
4機種の違いを比較してわかった、それぞれの機種がおすすめな人がこちらです。
「VCスマート 14×30」は大型会場での使用が多い方向け
VCスマート 14×30は、14倍という高倍率の防振双眼鏡。ドームやアリーナなど、大型会場で使用する機会が多い方におすすめです。
高倍率の割には明るさ4.4と比較的明るく、約527gと軽さも兼ね備えています。
「VCスマート 10×30」は明るさを重視したい方向け
VCスマート 10×30は、少し倍率は落ちますがそのぶんレンズの明るさが特徴的。対象物を明るくクリアに見せます。
色々な広さの会場で使うことがあるなら、明るさ・軽さ・倍率・価格のバランスの良いこちらがおすすめです。
絶対ブレない!防振双眼鏡「ケンコー Kenko VCスマート」の実力を解説!大事なライブにおすすめ。 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
「VCスマート コンパクト 12×21」は高倍率と軽さ両方欲しい方向け
VCスマートコンパクト 12×21は、12倍の高倍率と軽さを両立した防振双眼鏡。約436gは12倍の防振双眼鏡の中では最軽量クラスです。
明るさがやや低めなので明るい場所で使うのにおすすめです。
「VCスマート コンパクト 8×21」はとにかく軽さを求める方向け
VCスマート コンパクト 8×21は、電池を入れても約426gと非常に軽量。携帯性を求める方や長時間使用する方におすすめです。
倍率は8倍とやや低めなので、小~中規模の会場での使用が良さそうです。
軽くてブレない防振双眼鏡「Kenko VCスマート コンパクト」最速レビュー!ライブや観劇向きに進化した双眼鏡 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
防振双眼鏡「ケンコー VCスマート」があればライブをもっと楽しめる
ケンコーのVCスマートシリーズは、高い手ブレ補正機能をもつコンパクトな防振双眼鏡。ライブやコンサートに連れて行けば、推しの貴重な表情や絶対に見逃したくない瞬間を独り占めできますよ。
どの機種にしようか迷っている方には、防振双眼鏡レンタルして一度実際に試してみるのもおすすめです。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、 ケンコーの防振双眼鏡を3泊4日から気軽にレンタルすることができます。
往復の送料は無料ですし、乾電池も一緒についてくるので、届いてすぐに使うことができます。遠征先の宿に直接送って、現地のコンビニでそのまま返却もOK。
年に一度だけ使う方や、購入前に少し試してみたい方は、レンタル利用がお得です。
レンタルできる防振双眼鏡の種類やプランについては、こちらからご覧ください。
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