FUJIFILM X-T200実写レビュー。大型モニター搭載、撮りたい瞬間を逃さない「顔・瞳AF」を備えた最新ミラーレス一眼
更新日2023/06/30
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現在も様々な事業展開をしている富士フイルム。
カメラ産業へは1948年から参入し、言わずと知れた使い捨てフイルムカメラ「写ルンです」で一躍ヒットしたことでも有名です。
フイルムカメラ、チェキ、防水カメラ、ミラーレスなど様々なフォーマット展開をしています。
一度は富士フイルム製品を使われたという方も多いのではないでしょうか。
富士フイルム製品の中でも最近人気が出てきているミラーレス一眼事業ではプロ~初心者まで対応した様々なモデルを展開しています。
FUJIFILM(富士フイルム)ミラーレス一眼全17機種を徹底解説。全モデルを比較しておすすめモデルをご紹介[レンティオプレス]
もくじ
富士フイルム FUJIFILM X-Tシリーズ
幅広いユーザー層に対応するため富士フイルムのX-Tシリーズには「1桁」「2桁」「3桁」の3タイプがあり、それぞれプロ〜ハイアマチュア向け、ミドル、エントリーに分類されています。
「X-Tシリーズ」は富士フイルムミラーレス一眼の中では、下位モデルではありますがプレミアムエントリーモデルと言われ人気が高い製品となっております。
操作がしやすく初心者や、富士フイルムをまずは使ってみたいという方におすすめなシリーズです。
初めに2018年6月21日に誕生した「FUJIFILM X-T100」が好評となり、更に改良が加えられた「 FUJIFILM X-T200」が2020年2月27日に発売となりました。
今回は富士フイルムが現在も力を入れているミラーレス一眼「富士フイルム FUJIFILM X-T200」を外観、性能面をレビューしていきます。
FUJIFILM X-T200 外観レビュー
X-T100から更に大きくなった大型液晶モニターを搭載したX-T200。
グリップ部も改良され持ちやすくなり、明るさやボケ味などを大きな画面で確認しつつ、タッチパネルで簡単に操作が可能になりました。
外観は「X-T100」から変わらずシックな落ち着いたデザインとなっていますので、どんな方でも持ち歩きやすくなっています。
前機「X-T100」を超える大型モニター/バリアングル液晶搭載
なんといっても撮っていていいなと感じたのは、そのモニターの大きさ。
従来機「FUJIFILM X-T100」の3.0型/約104万ドットから3.5型/約276万ドットへと大きく進化。
また背面モニターの可動方式は3方向チルト式モニターからバリアングル式になったことで、稼働域が広くなり、更に自由な撮影が可能になりました。
本体重量が約370gと軽量なので出すのが億劫にならず、様々な場面での活躍が期待できます。
(バリアングル式)
独自のフォルムファインダー
少々アイピースは小さいですが、搭載しているのとしていないのでは大きな差があるファインダー。
エントリーモデルながらしっかり搭載されており、日差しが昼間に液晶が見えにくい場合などには効果を発揮します。
動きを捉えたい撮影などにはファインダーをのぞき、被写体をしっかりと目視し撮影に集中することが可能です。
初心者におすすめな操作ダイヤル/ボタン
富士フイルム独特のアナログなダイヤルと違い、こちらの「X-T」シリーズは初心者でも感覚的に操作がしやすい設計されました。
フィルムシミュレーションや、フィルター、シーン撮影など好みの設定をすばやく選択できるダイヤル、分かりやすいメニューボタン配置となっています。
初めて富士フイルムミラーレス一眼を使用した私でも、特にストレス無く操作を行う事が出来ました。
FUJIFILM X-T200 性能レビュー
エントリーモデルながらプレミアムエントリーといわれる「FUJIFILM X-Tシリーズ」
進化した「FUJIFILM X-T200」は優れた高画質、AF性能を持っていることが特徴。
操作がしやすいため、スマートフォンや、コンパクトデジタルカメラで撮影をしていた方にもお勧めできるモデルです。
瞳AF機能も搭載しているため、ポートレート撮影などに向いておりバランスの取れた製品となっています。
「X-T100」に引き続き、カメラが被写体とシーンを自動で検出し、最適な設定で撮影できるフルオートモード「アドバンストSRオート」モードも搭載されています。
進化したAF性能「顔・瞳AF」
エントリーモデルながら暗い中で合ってもノイズをかなり抑えた撮影が可能になった「X-T200」正確にフォーカスする高い低照度AF性能が向上しました。
X-T200から銅配線正方画素CMOSセンサーを搭載になりましたので、前機より夜景などの高感度撮影時のノイズも減少し、ISO感度を高くする必要のある暗所も高画質で撮影が可能です。
日が落ちてからのアウトドア、イルミネーションの下での撮影など、手ブレや画質劣化を起こしやすい場面でも思い通りの写真が残せます。
(画像は公式より)
多彩なフィルムシミュレーション
富士フイルム独自の色表現の名称となっているこのフィルムシミュレーション。
「X-T200」ではPROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、 PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピアの11種類を搭載しています。
鮮やかな風景などにおすすめなベルビア/スタンダード、富士フイルム独自のレトロ感を表現が出来るクラシッククロームなど、階調表現を選ぶことが出来ます。
また従来のモノクロモードとは違う、滑らかできれいな質感表現をモノクロ写真でも写す事が可能になりました。
左上のダイヤルを回転する事で簡単に変える事が出来るので、様々なフィルムシミュレーションをお試し頂き、富士フイルム独特の色表現を楽しんでみるのはいかがでしょう。
PROVIA/スタンダード
クラシッククローム
アドバンストフィルター
私自身も各カメラで使う事が多く、同じ場面でも様々な1枚を映し出せるフィルター機能。
クリアフィルター/トイカメラ / ポップカラー / ハイキー / ローキー / 魚眼 / ダイナミックトーン / HDRアート/ ミニチュア / クロススクリーン / リッチ&ファイン/ モノクロ(近赤外風)/ パートカラー(レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープル) / 霞除去 / ソフトフォーカス
X-T200では従来に加えて以下の3種類のフィルターが追加されています。
「クリアフィルター」「リッチ&ファイン」「モノクロ(近赤外風)」
中でも明瞭度の強弱が設定できるクリアフィルターはふんわりした写真や逆にパッキリとした写真を作り出す事が出来るので、どんな撮影でも重宝します。
日常のシーンでも現実では表現できない写真を撮影し作り出すことができますので、散歩やちょっとした外出などでも持ち出し、遊びながら自分だけの1枚を撮影しましょう。
ポップカラー
クリアフィルター
高画質動画撮影
16:9の大型バリアングルモニターを使い高品質の動画撮影が出来るのもX-T200の特徴です。
6K相当のデータ(6032×3392)から4K(3840×2150)の動画を生成するため高精細でノイズの少ない4K動画(30/25/24/23.98p)が作り出せます。
またフィルムシミュレーションも適応する事が出来るので、動画であっても写真で写す時のような表現が可能になりました。
動画撮影のみで考えてしまいますと、4K画質で連続最大約15分までと少々少なく感じてしまうので、長時間での動画撮影もしたいという方はご注意ください。
HDR動画
露出が異なる動画を合成することで、シャドウ部分が潰れずハイライトも白飛びしていない、迫力のある動画を撮影することができます。
逆光のシーン、明暗差の激しい屋外、光が差す撮影などで効果を発揮します。
(画像は公式より)
新機能 電子ジンバル
「X-T200」からは電子式手ブレ補正よりもさらに強力に手ブレを抑止する「電子ジンバル」を初搭載しました。
カメラ本体に内蔵されたセンサーで動きを検出することでブレを大幅に軽減してくれます。
手持ちで動きのある被写体を追いたい時、歩きながら撮影する時でもなめらかな動画の撮影が可能となります。
※使用のレンズと画角は限定されますのでご注意ください
仕様表
X-T200と100の比較
ボディを選ぶ上で気になるX-T200とX-T100の違いですが、大きな点でいえば外観はモニターが大きくなったことやグリップ部の持ちやすさの向上、背面モニターの可動方式がバリアングルになった事が挙げられます。
また性能面ではAF性能、連射性能が上がった点や動画撮影の性能が向上した点といえるでしょう。
オートフォーカス機能、人物撮影、連射性にも改良がなされているため、大型液晶が良い方、夜間やポートレートの撮影を考えている方は「FUJIFILM X-T200」
昼間の風景撮影などがメインであり、ある程度の機能を保持した富士フィルムミラーレスを一度楽しんでみたい方は「FUJIFILM X-T100」がおすすめです。
モデル名 | FUJIFILM X-T200 | FUJIFILM X-T100 |
---|---|---|
発売時期 | 2020年2月27日 | 2018年6月21日 |
カメラ部有効画素 | 2,420万画素 | |
液晶モニター | 3.5型/約276万ドット | 3.0型/約104万ドット |
モニター稼働 | バリアングル式 | 3方向に動くチルト式 |
映像素子型式 | 銅配線正方画素CMOSセンサー | ベイヤ―CMOSセンサー |
連写性能 | 連写性能 : 最高約8.0コマ/秒 | 連写性能 : 最高約6.0コマ/秒 |
ISO感度 | ISO200~12800 | |
シャッタースピード(静止画) | 60-1/2000秒(メカシャッター)、1-1/16000秒(電子シャッター) | 60-1/2000秒(メカシャッター)、1-1/16000秒(電子シャッター) |
撮影枚数(目安) | エコノミー:約450枚/スタンダード: 約270枚 | 約430枚 |
Bluetooth | 〇 | ✕ |
Wi-Fi | 〇 | |
大きさ(幅・高さ・奥行き) | 121.0×83.7×55.1mm | 約121.0×83.0×47.4mm |
本体質量(本体のみ) | 約370g | 約399g |
FUJIFUILM X-T100の実写レビューはこちら
FUJIFILM X-T100実写レビュー。初心者向けながらワンランク上の実力を保有したエントリーモデル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
作例
実際に使ってみて
正直なところ、富士フィルム製品は癖が強く、扱いにくいという印象がありましたが、操作に迷うようなこともなく快適な撮影を楽しめました。
富士フィルム独特の操作性などは薄れる物の富士フイルムらしさ感じられる「フィルムシミュレーション」や「表現力」をしっかりと感じられ、楽しい撮影を行う事が出来ました。
まず富士フィルムを使ってみたい!という入門機としてはオススメしたい製品です。
小型軽量なサブ機として使用するなど、これからの紅葉の季節、風景や動きモノの撮影などに持ち出してみてはいかがでしょうか。
富士フイルム FUJIFILM X-T200はレンタル出来る
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