Canon EOS Kiss M2実写レビュー。AF性能を向上させた大人気初心者向けミラーレス一眼の後継機が誕生
更新日2022/10/31
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新しい趣味や日常の記録として「一眼カメラ」を始める方が増えてきています。
しかし、一眼カメラの種類は非常に多く、どれを選ぶべきか分からないことや、操作の難しさに不安を感じられる方もいらっしゃるでしょう。
キヤノンが初心者向けに一眼カメラを展開する「EOS Kiss」シリーズは、これからカメラを始められる方に寄り添ってくれる存在として人気を集めています。
今回は、EOS Kissシリーズにおいて、初のミラーレス一眼として話題を呼んだEOS Kiss Mの後継機となるEOS Kiss M2をご紹介。
これからカメラを始める方にとっても優しく、初心者に愛される理由やカメラの魅力を実際に撮影した作例を基にレビューしていきます。
もくじ
初心者向けの王道「EOS Kissシリーズ」
キヤノンが展開する初心者向けシリーズ「EOS Kiss」は、誰でも気軽に一眼カメラを使うことができることをコンセプトに、様々なカメラが開発されてきました。
フィルムカメラ時代より続くEOS Kissの長い歴史から、すっかりブランド名としても定着しており、これからカメラを購入する方が検討する中にも必ずと言って良いほど候補に挙げられる王道シリーズです。
実際に私自身も初めての一眼カメラはEOS Kiss X5で、ここから私の一眼カメラライフが始まっただけに、初めての一眼カメラとしては最適な選択肢になるでしょう。
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ミラーレスとしての最新モデルが登場
そんなEOS Kissシリーズですが、現在流行するミラーレス一眼型式を採用したモデルも展開されています。
長い間に渡って一眼レフ型式での商品開発が進められていましたが、小型・軽量化を叶え、一眼レフと性能差のないミラーレス一眼が話題を呼び始めてから、キヤノンでもミラーレス一眼型式を採用した初のモデル「EOS Kiss M」を2018年に発売しました。
今回ご紹介する「Canon EOS Kiss M2」は、文字通り、EOS Kiss Mの後継モデルとして、2020年11月に発売となった、ミラーレスEOS Kissの最新モデルです。
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外観レビュー
EOS Kissシリーズでは、伝統的に外観や機能面でも初心者に優しい設計が行われてきました。
ミラーレス一眼であるEOS Kiss M2は、どのような点で初心者への配慮があるのか、まずは外観面をレビューしていきます。
持ち運びに優しい小型・軽量ボディ
EOS Kiss M2は、初心者向けでありながら、小型・軽量を特徴とするモデルの多いミラーレス一眼であることから、コンパクトなサイズ感が印象的です。
コンパクトなサイズ感は、持ち運びの利便性向上に繋がり、どこかへお出かけする際も負担にならないメリットがあります。
ちょっとした街歩きなどで、大きなカメラを持ち運ぶことは気が引けてしまいますが、EOS Kiss M2のような手のひらサイズの大きさであれば、持ち運び時点でのモチベーション低下を避けることができます。
小さいながらも意識された形状
EOS Kiss M2では、単に小型・軽量を実現しているだけでなく、使いやすさの意識されたデザイン性も大きな特徴の一つです。
特に一眼カメラの撮影において、手に持った時のホールド感というのは、画角を決めることや手ブレを抑えることも重要な観点で、EOS Kiss M2では、シャッターボタン付近に突起を設けることにより、右手で握った際のホールド感向上に繋がっています。
お好みに合わせられるカラーバリエーション
EOS Kiss M2では、印象の異なる2つのカラーバリエーションとして「ホワイト」と「ブラック」が用意されました。
明暗差のある2つの対照的なカラーバリエーションは、お好みに合わせて選ぶことができるメリットがあります。
特にホワイトの方は、全体的に明るい印象を持たせてくれ、かわいらしさも感じるデザインなので、女性にもおすすめのカラーとなっています。
液晶画面は自由自在なバリアングル式を採用
カメラ背面に配置されている液晶画面では、左右上下に角度を調整することができるバリアングル式の液晶が搭載されました。
近年こそバリアングル式のミラーレス一眼が増えてきているものの、キヤノンでは、バリアングル式を昔から採用しており、上下のみの可動となるチルト式に比べて、更に自由度が高く、ファインダーを覗いた撮影が難しいシーンにおいても活躍する仕様になっています。
また、液晶画面はタッチ操作に対応しているため、撮影に関する設定なども、全て液晶画面上で完結することができるのも魅力の一つです。
小型・軽量ながら見やすいファインダーを搭載
液晶画面が優秀であることも間違いありませんが、じっくりファインダーを覗いた撮影を行いたい方にとってもEOS Kiss M2は、期待に応えるカメラです。
ボディ側で小型・軽量を実現しながら、搭載されている電子ビューファインダーは、見やすさが意識された写りになっています。
性能レビュー
外観面でも初心者向けに色々工夫が行われていることが分かりましたが、ここからは一眼カメラとしての本質となる性能面のレビューを行っていきます。
初心者向けながらどれほどの画質を叶えるのか、はじめてカメラを使う方でも簡単に綺麗な写真を撮ることができるのか、実証して解説していきます。
基本性能は従来モデル同等
一眼カメラにおいて、新モデルが誕生した際には、基本的な性能の向上が第一に注目される傾向にありますが、今回ご紹介するEOS Kiss M2においては、従来モデルから大きな変化はないと言えます。
搭載されている映像エンジンには変化がないですが、基本性能に関してはEOS Kiss M時代から、現代でも通用する優れた性能を誇っていたため、このクラスにおいては、これ以上向上させる必要がなかったと言えるでしょう。
そのため、基本性能が向上していないからといって、同クラスにおける他社モデルと比較して劣っている訳ではなく、初心者向けミラーレス一眼として、従来モデルから既に非常に高い水準を実現していたということです。
動く被写体により適したAF性能を実現
画質面での大きな変化はありませんが、ピント合わせを行う際の「AF性能」については、従来モデルよりも大幅な進化を遂げています。
基本的に静止している被写体に関してはAF性能の違いを感じることはありませんが、動いている被写体に対しても素早く、正確なピント合わせを実現していることが特徴的です。
また、人物や動物を撮影する際に「瞳」を自動で検出してピントを合わせる「瞳AF」の性能も向上し、精度や速度の改善はもちろん、動画撮影時にも追随することができるようになりました。
SNSへの投稿で使える4K縦位置撮影
EOS Kiss M2では、4Kの記録を行うことができる動画撮影性能で優れていますが、カメラを縦位置に持って撮影した時、動画を再生する際も縦方向に再生するように調整されます。
縦位置での撮影は、スマートフォンなどでSNS向けに撮影する際に近い感覚を実現しており、編集ソフトを使う必要がなく、そのままSNS上にアップロードできることが魅力の機能となっています。
もちろんスマートフォンとの連携も、Wi-Fi/Bluetooth接続からアプリを使用することで簡単に行うことができ、撮影したその場でスマートフォン上に取り組むことでSNSとの連携も素早く簡単に行うことができます。
初心者におすすめポイント
既に初心者におすすめのモデルであることはお分かりいただけたと思いますが、ここからは、カメラを全く使ったことがない方にもEOS Kiss M2の魅力が分かりやすいように解説していきます。
小型・軽量で負担にならない持ち運び
EOS Kiss M2は、まさに手のひらサイズの携帯性を叶えており、重量も400gを下回ることで負担にならない大きさと重さを実現しています。
カメラにおける携帯性というのは、想像以上に日々の撮影モチベーションに影響を与えるため、カメラを持ち歩いて色々撮影されたい方にとっては、注目すべき点と言えます。
その点、EOS Kiss M2は、携帯性に優れた日々の撮影に寄り添ってくれるカメラと言えます。
使いやすく分かりやすい操作性
一眼カメラをはじめて使う上で、「操作の難しさ」というのは、一番懸念されるポイントだと思います。
EOS Kiss M2では、シリーズを通して初心者向けに開発されてきた伝統を継承し、はじめてでも迷うことのない操作性を実現しました。
液晶画面上に表示される分かりやすいガイド表示は、見るだけでカメラの勉強にもなるため、初めてのカメラとしても大変おすすめできる、EOS Kissならではの機能です。
シャッターを押すだけで美しい一眼クオリティ
一眼カメラだからといって全て自分で設定をする必要がある訳ではありません。
EOS Kiss M2では、オート撮影機能も充実しており、シャッターボタンを押すだけで美しい写真を記録することができます。
一眼カメラを使う上で、「撮ることの楽しさを感じること」が一番大切なので、まずはオート撮影で色々な写真を撮り、段階的にカメラの色々な機能を使ってみることが良いでしょう。
お子さんの撮影でもピントを外さない性能
一眼カメラを使う上で、性能の良さを感じるシーンとして、動く被写体を撮るシーンがあげられます。
特に運動会など動き回るお子さんの撮影などでは、一眼カメラだから残すことができるシーンが沢山存在し、動く被写体や人物の撮影にも優れているEOS Kiss M2は、おすすめのカメラです。
なお、被写体まで距離のある撮影においては、レンズキットの中でも望遠レンズが付属されている「ダブルズームキット」の選択がおすすめです。
EOS Kiss M2で写す京都
製品仕様表
モデル名 | Canon EOS Kiss M2 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(約22.3×14.9mm) |
映像素子型式 | CMOSセンサー |
映像エンジン | DIGIC 8 |
有効画素数 | 約2410万画素 |
オートフォーカス方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
常用ISO感度 | ISO100~25600 |
シャッター速度 | 1/4000秒~30秒、バルブ | ボディ内手ブレ補正 | – |
連続撮影速度 | 最高約10コマ/秒(ワンショットAF時) |
画面 | ワイド3.0型/約104万ドット |
ファインダー | 0.39型/約236万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約387g(ブラック) |
これから先も初心者向けミラーレスの定番に
従来モデルであるEOS Kiss Mは、初心者向けのミラーレス一眼として大ヒットしました。
初めてでも気軽に使うことのできるサイズ感と優しい操作性はもちろん、一眼カメラだからこその画質や性能を気軽に体感することができるのも、EOS Kiss Mにおける大きな魅力でした。
後継モデルとして今回ご紹介してきたEOS Kiss M2も、初心者におすすめのミラーレス一眼であり、今後も初心者向けミラーレス一眼として定番の存在になることは間違いないでしょう。
特にEOS Kiss M2では、ピント合わせの性能を向上させたことにより、よりストレスが少なく、失敗しない撮影を手助けしてくれる存在としてご家庭に1台おすすめです。
話題のカメラはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたEOS Kiss M2をはじめ、話題のカメラは、少し使ってみたいという要望に応えるレンタルサービスで使ってみることがおすすめです。
近年販売されているカメラは、どれもが高性能を誇っていますが、機能面や操作性というのは、個人によって感じ方が異なるところでもあります。
Rentio(レンティオ)では、少しだけ試してみたい方や一時的に必要とする方のためのレンタルサービスを展開しており、豊富なラインナップから自由に選んでお試し利用をすることができます。
是非この機会にRentioで気になるカメラをレンタルして、失敗しないカメラ選びに役立ててみてください。