天体望遠鏡のスカイエクスプローラーSE-GT102M2をレビュー!高原のキャンプ場で天体観測したら星空に感 動した
公開日2023/05/22
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キャンプの夜に輝く星空を、いつもとは違った形で楽しんでみたいと思いませんか?
今回はケンコー・トキナーの天体望遠鏡スカイエクスプローラーSE-GT102M2(マーク2)の機能や使用方法を紹介します。
ファミリーキャンプの夜に天体望遠鏡があれば、星空を楽しみながら天体の知識が広がり、親子のいい思い出になるはずです。普段のキャンプとは違う夜を過ごしたい方におすすめの商品なので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
スカイエクスプローラーSE-GT102M2の概要
まず、ケンコー・トキナーの天体望遠鏡「スカイエクスプローラーSE-GT102M2」の概要を3つに分けて紹介していきます。
- サイズ・スペック一覧
- 星を自動で追尾してくれる機能を搭載
- 設定方法について
サイズ・スペック一覧
項目 | スペック詳細 |
---|---|
天体望遠鏡の種類 | マクストフカセグレン式 |
対物レンズ有効径 | 102mm |
焦点距離 | 1300mm |
極限等級 | 11.8等星 |
F値 | 12.7 |
集光力 | 212.33倍 |
分解能 | 1.14秒 |
接眼部サイズ(スリーブ径) | φ31.7mm |
鏡筒のサイズ | 115×310mm |
鏡筒+三脚+架台の重さ | 6.1kg |
三脚+架台の高さ | 873~1333mm |
架台タイプ | 経緯台式(エンコーダー内蔵) |
電源 | 単3形乾電池8本(レンティオは同梱)またはACアダプター(別売) |
乾電池での駆動時間 | 約4時間 |
主な付属品 | ・NEWスカイコントローラーII ・6×30mmファインダー ・1.25インチ90°天頂ミラー ・アイピース(10mm ・20mm) ・電池BOX ・USB2.0 TypeB ・コンパス |
星を自動で追尾してくれる機能を搭載
スカイエクスプローラーSE-GT102M2は架台(鏡筒を乗せる台)に乾電池式のモーターが搭載されており、選択した天体に向かって自動で鏡筒(望遠鏡のレンズ部分)のアングルを調整してくれます。
日本語に対応したコントローラーに42000個以上の天体が記憶されており、その中から観測したい天体を選ぶことが可能です。
アライメントについて
天体の自動追尾を行うためにはアライメントという作業が必要になります。
現在の観測地の座標と時刻を入力し、その条件下で基準となる星を手動で設定します。
基準となる星に自動で移動させて調整を行えば、アライメントは完了です。
マクストフカセグレン式を採用した望遠鏡
短い鏡筒でありながら焦点距離が長くなるマクストフカセグレン式を採用することにより高い倍率を出すことができます。
また鏡筒と接眼するアイピースの組み合わせによって、倍率を変えることが可能です。
鏡筒とアイピースを組み合わせた倍率
望遠鏡のレンズの焦点距離から接眼レンズの焦点距離を割ることで倍率を求めることが可能です。
焦点距離10mmと20mmの2種類のアイピースが付属しているため、計算上(鏡筒のレンズの焦点距離は1300mm)65倍と130倍の倍率で天体を観測することが可能です。
スカイエクスプローラーSE-GT102M2の適正倍率
望遠鏡それぞれに観測に適した倍率があります。
適正な倍率はレンズの有効径の2倍の値が限度であるため、スカイエクスプローラーSE-GT102M2では約200倍が適正に見える限度の倍率です。
観測の目安として、有効径が100㎜レンズの望遠鏡で月を観測した場合、70倍以上の倍率で月の小さなクレーターが見えるようになります。
今回紹介しているスカイエクスプローラーSE-GT102M2(有効径102㎜)と付属のアイピースの組み合わせなら充分見ることが可能です。
スカイエクスプローラーSE-GT102M2を使って高原のキャンプ場で天体観測してみた
標高1500m以上のキャンプ場にスカイエクスプローラーSE-GT102M2を持って観測に行った際の使用レビューを紹介します。
今まで見たことがない星空に感動!
肉眼で見た時点で満天の星空だったのですが、レンズを通してみてみるとハッキリと輝きを確認できたのでより一層感動しました!
夏になると、避暑地を求めて標高の高い場所でキャンプを行う方が多くなります。
標高の高い場所では星空がキレイに見えるので天体望遠鏡があれば、より美しさを楽しめるはずです。
自然の中の天体観測は子どもにとっていい経験になる!
自動追尾機能を使えば、星の位置がわからなくても存在をしっかり確認することができたので、星の名前を覚えたり天体に対する知識や興味が広がりました。
お子さんの教育や思い出作りとしても、きっと役立つはずです。
使用する上での注意点
実際に使用してみて気になったことを4つ紹介します。
- 天体望遠鏡で太陽を見ないこと
- 慣れるまで設定が大変
- 電池切れには注意が必要
- 車載時について
天体望遠鏡で太陽を見ないこと
失明の恐れがあるため、天体望遠鏡を通して太陽を見てはいけません。
レンズをのぞくときは太陽の方向に向いていないか、しっかりと確認して使用しましょう。
慣れるまで設定が大変
日中のうちにファインダーやピントの調整をする必要があったり、電源を入れてからのアライメント作業が初心者には難しかったです。
使用前の設定がうまくできていないと真っ暗な映像しか見えなかったり、自動追尾がうまくいかず、星が探知できないことがあります。
手順を紹介したメーカー公式のレクチャー動画があるので、事前に視聴しておくと作業がイメージしやすくなるのでおすすめです。
電池切れには注意が必要
レンティオでは乾電池を付属していますが、各ユーザーが使用しているため必ずしもフル充電であるとは限りません。
予備の新しい電池(動作には単三電池8本が必要)を購入しておくと安心です。
車載時について
車載時はダンボールに収納した状態で持ち運びました。
幅40cm長さは1mほどあったため、軽自動車ではかなり手狭になってしまいました。車内のスペースによっては、キャンプ道具や荷物の量を調整する必要があるかもしれません。
星をキレイに見るコツ
星をキレイに見るためには雲が少なく、月が見えなくなる新月の時がおすすめです。
星より明るい月があると遠い星は見えにくくなってしまうため、サイトで月の満ち欠けをチェックしておきましょう。
雲の量が8割以下なら晴れとされるため天気が良くても雲の量が多い場合があります。天気予報サイトで雲の量を確認しておくことも重要です。
気象情報のチェックにおすすめのツールも紹介しているので参考にしてください。
おすすめ撮影お役立ちツール9選。現像、気象、旅行計画ツールを駆使して効率良く理想的な写真へ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
天体望遠鏡で星空観察を楽しもう!
スカイエクスプローラーSE-GT102M2があれば、見過ごしてしまいがちな美しい星空の存在を改めて感じることができます。
今回紹介したような使い方だけではなく、これから天体観測を趣味として始めたい方にもおすすめです。ぜひこの記事を参考にスカイエクスプローラーSE-GT102M2を使ってみてはいかがでしょうか。
たまにしか天体望遠鏡を使用しない人でもレンタルなら手軽に使える
「テレビや映画で見るような天体を観測したいけど、天体望遠鏡が高額で手が出ない。」
「天体望遠鏡の種類がたくさんあって、どれがいいか悩んでしまう。」
そんな方におすすめなのが天体望遠鏡のレンタルです。
レンティオでは、様々な天体望遠鏡のレンタルができます。長期休みの自由研究やキャンプやアウトドア、日食イベントのときに活用することを健闘してみてください。
天体望遠鏡のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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