SONY α7R V実写レビュー。AF性能や手ブレ補正を強化し、更なる解像力を求めた高画素モデル
更新日2024/06/20
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ミラーレス一眼においては、幅広いジャンル展開が行われており、「高画素」へ特化したモデルも各社で展開されています。
SONY(ソニー)では、ミラーレス一眼においてα7シリーズを展開していますが、その中でも高画素に特化したシリーズとしてα7Rシリーズが存在します。
究極の描写力にこだわる人におすすめできる高画素モデルα7Rシリーズも、早くも5代目まで誕生しました。
今回はそんなα7Rシリーズの5代目となる「SONY α7R V」を実際に使用して、撮影した作例とともに実力をご紹介していきます。
もくじ
ミラーレス一眼市場を牽引する存在に
今回ご紹介していくSONY α7R Vを開発したソニーは、まさにミラーレス一眼市場の火付け役的存在であり、現在までミラーレス一眼市場を牽引してきた存在です。
各家電量販店などの販売ランキングを見てもソニー製のミラーレス一眼が名を連ねており、非常に高いシェア率も誇ります。
ミラーレス一眼の開発に関するノウハウも他社よりも先駆けた歴史を有することから優れており、まさにミラーレス一眼市場における王道の存在であり、信頼できるメーカーとしておすすめできます。
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高画素シリーズα7Rの5代目が誕生
ソニーのミラーレス一眼において高画素シリーズとして展開されているのがα7Rシリーズです。
今回ご紹介していくSONY α7R Vは、α7Rシリーズとして5代目となるモデルになります。
比較的歴史の浅いミラーレス一眼において、既に5代目まで進化を遂げていることは、他のメーカーよりも先駆けてミラーレス一眼を開発していた証でもあり、歴代のラインナップでのノウハウが蓄積されてきたことが窺える数字でもあります。
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外観レビュー
まずは、SONY α7R Vの大きさやデザイン性など、外観面についてご紹介していきます。
SONY α7R Vの実機写真とともに便利な機能面なども解説していきます。
覚えやすいαシリーズで統一感を持たせた操作性
SONY α7R Vに限った話ではありませんが、αシリーズのカメラは操作性において、共通性が意識されているのが良い点だと感じます。
例えば、他のαシリーズを保有しているユーザーが、高画素モデルであるこちらのSONY α7R Vの所有を検討したとき、元々持っているαシリーズのカメラの操作性と変わることなく、新たしいカメラに馴染むことができるメリットがあります。
そして個人的に様々なカメラメーカーのカメラを使ってきて感じたことが、αシリーズのカメラの操作性は、非常に分かりやすく、初めて使う場合でもすぐに馴染むことができるところです。
視覚的にもボタンやダイヤルが持つ役目が分かりやすく、説明書を読むことが苦手な方にとっても優しい操作性が魅力的です。
新たに開発された4軸マルチアングル液晶モニター
搭載されている背面の液晶モニターにおいては、従来のチルト式液晶モニターと、バリアングル式液晶モニターの両方の良いところを合わせた新開発の4軸マルチアングル液晶モニターが搭載されています。
バリアングル式が一般的になりつつあるミラーレス一眼市場ですが、バリアングルの自由度に加えて、チルト式の様な手前に引き出したスタイルも採用することで、液晶モニターを使用した撮影の自由度が更に高まります。
高解像度撮影をサポートする約944万ドット電子ビューファインダー
数あるミラーレス一眼において発表された2022年10月時点において、クラス最高クラスの解像度を採用した電子ビューファインダーを搭載しています。
約944万ドットと非常に高精細のOLEDを採用しており、従来モデルとなるα7R IVと比べても約1.6倍の高解像度化を実現しています。
実際にファインダーを覗いた際の見やすさは圧巻で、ドット数の多さから映し出されている映像の滑らかさも、まるで実際に光景を見ているような仕上がりを叶えています。
性能レビュー
ここからはSONY α7R Vの真骨頂である高画素における描写面を中心として性能面をご紹介していきます。
様々な作例とともにカメラとしてのSONY α7R Vの魅力に迫ります。
有効約6100万画素の圧倒的解像性能
SONY α7R Vでは、α7シリーズの中でも高画素シリーズであるα7Rシリーズに属するモデルですが、数ある高画素に特化したミラーレス一眼の中でも特に画素数に優れた有効約6100万画素を実現しています。
SONY α7R V以外で5000万画素以上を有したミラーレス一眼は、他社には存在せず、SONY α7R Vで実現している約6100万画素がいかに優れているかが窺えます。
そして高画素モデルとしてまさに最高クラスの解像性能を叶えており、ソニーが誇るEマウントのレンズGMレンズとの組み合わせにおいては、等倍表示で見ることで精細な描写に息を呑むほどです。
風景写真においては、画像隅々まで遠く離れた木の葉も描写し、動物写真においては毛並みの1つ1つを、ポートレート写真においては肌や瞳の奥など、人間の細部に迫る描写力を感じられ、高画素モデルだからこその恩恵を感じられる性能を実現しています。
被写体認識が強化されたAF性能
近年のミラーレス一眼において、性能差が出やすいところの一つに「AF性能」があります。
かつては高画素モデルといえば、画素数と引き換えに何かの性能が低下する傾向にありましまが、SONY α7R Vに関しては全体的に高い性能を叶えており、AF性能は特に従来モデルからも進化が際立つ性能の一つです。
特に強化されたのは被写体認識の性能で、従来のα7R IVにおいては、人物、動物、鳥の被写体認識に留まっていたところ、今回ご紹介するSONY α7R Vに関しては昆虫、車/列車、飛行機にも対応しています。
私自身、旅客機を被写体とすることが多く、早速作例撮影において検証しましたが、コックピットへのピント追随がしっかりと行われていることを体感できたものの、何故かスポッターカットにおいて一番重要である真横のタイミングでピントが外れてしまうことがあり、大一番での失敗が気になることが何度かありました。
向かってくるシーンなどでは、完璧なフォーカスを実現していたことから、ダイナミックなシーンの撮影には自信を持っておすすめのできる性能となっています。
8.0段分のボディ内光学式5軸手ブレ補正機構を搭載
SONY α7R Vの特筆すべき性能の一つにボディ内手ブレ補正機構が存在します。
SONY α7R Vのボディ内手ブレ補正は、8.0段分という驚異的な効果を発揮する性能を有しています。
これまでSONYのミラーレス一眼において、ボディ内手ブレ補正の最大効果は、一世代前のα1やα7 IVの5.5段分でしたが、それを大きく上回る性能をSONY α7R Vでは実現しています。
高画素モデルに関しては、画素数が多い分、僅かな手ブレも目立ちやすく、その分ボディ内手ブレ補正でカバーできることは、大きなアドバンテージとなります。
実際に夜景撮影を手持ちで行った場合には、広角レンズとはいえ、強力な手ブレ補正効果が感じられ、平均として1/10秒までシャッタースピードを低下させてもブレることなく撮影することができました。
SONY α7R Vフォトギャラリー
製品仕様表
モデル名 | SONY α7R V |
撮像画面サイズ | フルサイズ(35.7×23.8mm) |
映像素子型式 | Exmor R CMOSセンサー |
画像処理エンジン | BIONZ XR |
有効画素数 | 約6100万画素 |
オートフォーカス方式 | ファストハイブリッドAF |
測距点 | 最大693点(位相差検出方式) |
常用ISO感度 | ISO100~32000 |
シャッター速度 | 1/8000秒~30秒、バルブ | ボディ内手ブレ補正 | 8.0段(CIPA規格準拠) |
連続撮影速度 | 最高約10コマ/秒 |
画面 | 3.2型/約210万ドット |
ファインダー | 約944万ドット電子式ビューファインダー(Quad-XGA OLED) |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約131.3(幅)×96.9(高さ)×82.4(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約723g |
圧巻の解像感に酔いしれる出来
既に5代目となった高画素モデルのα7Rシリーズですが、モデル毎に着実な進化を遂げている印象を受けます。
高画素モデルとして目指すべきところが明確であるがゆえに、約6100万画素が叶える画作りに対しては期待以上の満足感が得られるかと思います。
その上でカメラとして重要な性能となる「AF性能」や強化された「ボディ内手ブレ補正」も撮影において頼れるクオリティを叶えており、従来モデルよりも大きく進化が感じられるポイントです。
まさに高画素モデルとして最先端をいく存在であり、画質への究極のこだわりを体感できる1台に仕上がっていることが今回の作例撮影を通しても実感することができました。
気になるカメラはお試しできる
今回ご紹介してきたSONY α7R Vをはじめとして気になるカメラやレンズは、購入前にレンタルでお試ししてみることがおすすめです。
カメラの゙購入は決して安い買い物ではないため、慎重になることは当然のことです。
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