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初心者向け一眼カメラが盛り上がりを見せる今。カメラをはじめる際の選択肢というのは大幅に増えた印象です。
数ある一眼カメラでも近年ひと際目立つ存在として「キヤノン」と「ソニー」が挙げられます。
キヤノンは昔よりデジタルカメラにおいて最大手メーカーとして君臨してきましたが、最近ではソニーがミラーレス一眼のブームに合わせて注目度が急上昇しています。
今回は一眼レフカメラとして人気のCanon EOS Kiss X10と、ミラーレス一眼カメラとして人気のSONY α6400を比較してそれぞれの違いや特徴をご紹介していきます。
もくじ
多数存在する初心者向け一眼カメラ
近年の一眼カメラブームの影響もあり、各カメラメーカーが販売する初心者向けの一眼カメラは年々数を増やしている印象です。
今回ご紹介するうち、Canon EOS Kiss X10は、初心者向け一眼カメラシリーズとして長い歴史を保有する「EOS Kissシリーズ」の最新モデルで、同シリーズから発売されたモデルは、毎回ベストセラーモデルとなるほど王道の存在です。
これらの初心者向けの一眼カメラが、写真撮影を趣味とする入口的存在になっており、近年の一眼カメラブームを巻き起こした要因の一つと言えるでしょう。
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キヤノンとソニーは今注目の2社
今回ご紹介する2モデルはキヤノンとソニーの2社から開発されたモデルで、両社ともに今最も注目のカメラメーカーと言えるでしょう。
キヤノンに関してはデジタルカメラメーカー最大手として伝統の技術力と製品ラインナップを誇り、昔から存在感を示してきましたが、ソニーに関しては現在のミラーレス一眼カメラブームを巻き起こる前からミラーレス一眼カメラの開発に本腰を入れ、ついに光を浴びる瞬間が訪れました。
伝統的なキヤノン、ミラーレスで躍進するソニー。今回の2社は注目であり、ライバルメーカー同士でもあるのです。
各モデルを解説
ここからは今回比較していくCanon EOS Kiss X10とSONY α6400でそれぞれのモデルの特徴や性能についてご紹介していきます。
Canon EOS Kiss X10
2019年4月発売のCanon EOS Kiss X10は、まさに初心者向け一眼カメラの定番モデルと言えるでしょう。
キヤノンが展開する初心者向けシリーズ「EOS Kiss」の最新モデルとして、今後同シリーズにおける代表モデルとして君臨していきます。
バリアングル液晶搭載一眼レフとして世界最軽量を実現し、大きく重いというイメージのある一眼レフカメラにおいても携帯性に優れたカメラです。
また、初心者に優しい撮影設定などをサポートするビジュアルガイドや、思い通りの仕上がりを実現するクリエイティブアシストなど、初心者が使いやすい一眼レフカメラとして今注目のカメラです。
Canon EOS Kiss X10実写レビュー!初心者向け最新モデルを現役カメラマンが使って徹底解説 – Rentio PRESS
SONY α6400
2019年2月発売のSONY α6400は、ソニーから久々に発売となった初心者向け一眼カメラです。
伝統的にミラーレス一眼タイプが採用されており、非常にコンパクトで持ち運びに優れているカメラとして注目を集めています。
小型・軽量ボディを実現していることも大きなメリットですが、α6400では撮影における性能においても非常に優れた能力を保有していることが特徴的です。
なかでもピントを合わせるためのAF性能で従来モデルより大きな進化を遂げ、高速かつ精度の高いピント合わせを実現しています。
SONY α6400実写レビュー。上級機に匹敵するAF性能や新機能を実際に使って徹底解剖 – Rentio PRESS
一眼レフかミラーレスか
ご紹介の通り、Canon EOS Kiss X10とSONY α6400では、同じ一眼カメラでも一眼レフとミラーレス一眼に分かれます。
一眼レフであるCanon EOS Kiss X10は、カメラ内部にミラー構造を保有していますが、ミラーレス一眼であるSONY α6400では、ミラー構造を取り除いています。
一眼レフとミラーレス一眼の違いについては下記記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
一眼レフとミラーレス一眼を比較検証!両者の本当の違いを初心者向けに徹底解説 – Rentio PRESS
両者の外観での違いを比較
2モデルの大まかな特徴をご紹介したところで、ここからは両モデルを細かく比較していきます。
一眼レフ、ミラーレス一眼というタイプから大きく異なる両モデルにおいてどのような違いがあるのか、まずは外観面で気になるところを詳しく検証していきます。
一眼レフ、ミラーレスによるデザイン性の違い
一眼レフであるEOS Kiss X10とミラーレス一眼であるα6400では、デザイン性にも大きな違いがあります。
EOS Kiss X10は、これまで伝統的な一眼レフらしいデザインを継続採用しています。形状の改良は続けられており、今回のEOS Kiss X10では、握りやすくホールド感が増した深めのグリップ部が特徴的です。
一方でα6400は、薄いボディでEOS Kiss X10とは大きく異なるデザインとなっています。
そのイメージはコンパクトデジカメを彷彿とされるデザインとなっており、一眼レフで特徴的であったグリップ部もほとんど存在しない形状となっています。
大きさ重さはα6400の方が小さい
一般的にカメラのサイズはミラーレス一眼カメラの方が小さいとされています。
EOS Kiss X10は、一眼レフの中では小型・軽量のボディを実現していますが、ミラーレス一眼であるα6400には携帯性で劣ります。
幅こそEOS Kiss X10とα6400で大きな違いはありませんが、高さと奥行では圧倒的にα6400の方がコンパクトさを感じる小型化を実現しています。
重さに関してもEOS Kiss X10が約449g、α6400が約403gと40g以上α6400が軽いことが分かります。
液晶はバリアングルかチルト式
EOS Kiss X10、α6400両モデルともに可動式の液晶を搭載していますが、そのタイプについては両モデルで異なります。
EOS Kiss X10では、液晶画面を左側に開いて上下左右で角度を調整して使用することができるバリアングル液晶が採用されていますが、α6400では、上下のみの開閉となるチルト式液晶が採用されています。
バリアングル液晶の方が、液晶画面の方向を細かく調整することができるため、撮影の自由度は増します。
両者の性能の違いを比較
外観面で違いを比較してきたところでここからは撮影性能における違いを比較検証していきます。
ここでも一眼レフとミラーレス一眼でどのような違いが出てくるのか気になるところだと思います。
両者とも最新の画像処理エンジンで高画質
EOS Kiss X10、α6400ともに2019年に入ってからの発売であるため、両メーカーが開発する最新の画像処理エンジンを搭載しています。
これらの画像処理エンジンは非常に優秀で、高画質を実現するための最適化が行われているため、両モデルで画質に関しては大きな違いはなく、どちらも非常に優れた画質を実現すると言えます。
また、暗い場所での撮影に必要な性能である高感度耐性に関しても最新の画像処理エンジンを搭載していることから両モデルでノイズの発生を抑えた優れた能力を発揮します。
測距点やAF速度はα6400の方が上
デジタルカメラの性能判断においてAF(オートフォーカス)性能も重要なポイントとなります。
AF性能において速度やAFポイントは、カメラによって大きな違いが出てくる性能ですが、これらの性能はEOS Kiss X10よりもα6400の方が優れていると言えます。
α6400では、AFが作動するポイントとなる425点の測距点に、世界最速となる0.02秒の合焦速度など、あらゆるAF性能で優れています。
EOS Kiss X10でも従来モデルよりもAF性能を大きく進化させましたが、α6400と比較すると劣った性能となります。
しかし、AF性能の違いを大きく感じる瞬間というのは極めて少なく、EOS Kiss X10がAF性能で弱いという訳でもありません。
初心者に優しい撮影操作はEOS Kiss X10が優れている
初心者がはじめてカメラに触れたとき、操作性という面でわかりやすさ、シンプルさを実現しているのはEOS Kiss X10です。
EOS Kissシリーズでは、初心者向けの一眼カメラを開発していく目的で展開されているシリーズであるため、「初心者が使いやすい」という操作性は第一に考えられています。
EOS Kiss X10では、初心者がはじめて一眼カメラに触れる場合でも撮影設定などで困ることがないように、設定方法や撮影モードなどについて解説したビジュアルガイドを搭載するなど、初心者に寄り添った操作性が魅力的です。
これは長年初心者に寄り添ったカメラの製品開発を行っていたからこその技術力と言えるでしょう。
ファインダーに大きな違い
両モデルでは撮影する際に覗くファインダーにおいても大きな差があります。
まず一眼レフとミラーレス一眼の構造の時点でファインダーは全く異なるタイプが採用されており、一眼レフはミラーで反射させた様子をそのまま映し出す光学ファインダーで、ミラーレス一眼では光の情報をリアルタイムで映像化し、液晶のファインダーに映し出す電子ビューファインダーが採用されています。
そのため電子ビューファインダーが採用されているミラーレス一眼α6400は、ファインダー内に液晶が搭載されており、液晶画面上には明るさ調整など行った後の仕上がりの様子が写し出されます。
一方で一眼レフであるEOS Kiss X10は、設定などを変更してもファインダー内で反映されることはなく、仕上がりの様子をその場で確認することができません。
両者の価格の違いを比較
初心者向け一眼カメラとしてライバル的存在になるEOS Kiss X10とα6400ですが、両モデルでの価格の違いも気になるところだと思います。
価格ではEOS Kiss X10が圧倒的に優位
記事執筆時点である2019年5月2日現在、EOS Kiss X10はボディ本体で71,372円(税込)で、α6400はボディ本体で95,300円(税込)と、2万円以上の価格差があります。
そして僅かながらα6400の方が先に発売されており、価格も下降傾向にあるなかで発売されたばかりのEOS Kiss X10とこれほどの差があるということは、両モデルで大きな価格差があることが分かります。
今後はEOS Kiss X10も価格が下がり始めることが予想され、両モデルにおける価格の差は更に広がることが予測できます。
製品仕様比較表
モデル名 | Canon EOS Kiss X10 | SONY α6400 |
---|---|---|
撮像画面サイズ | 約22.3×14.9mm(APS-C) | 約23.5×15.6mm(APS-C) |
映像素子型式 | CMOSセンサー | Exmor CMOSセンサー |
有効画素数 | 約2410万画素 | 約2420万画素 |
オートフォーカス方式 | 専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式 | ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式) |
測距点 | 9点 | 425点 |
常用ISO感度 | ISO100~25600 | ISO100~32000 |
シャッター速度 | 1/4000秒~30秒、バルブ | |
連続撮影速度 | 最高約5.0コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
画面 | ワイド3.0型/約104万ドット | ワイド3.0型/約92万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 | |
NFC搭載 | – | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 | |
大きさ | 122.4×92.6×69.8mm | 120.0×66.9×59.7mm |
質量 | 約449g(ブラック) | 約403g |
まとめ
これまでEOS Kiss X10とSONY α6400の違いについて比較してきましたが、両モデルでは大きな違いがあることがお分かりいただけたと思います。
ここで改めて両モデルについて振り返ってまとめていきたいと思います。
EOS Kiss X10は初めての一眼カメラに最適
EOS Kiss X10は、伝統の初心者シリーズの最新モデルとして、十分な性能を保有し、初心者に寄り添った操作性が一番の特徴的なモデルです。
そのため価格面を含めて、これから一眼カメラを始めようと考えている方に大変おすすめできるモデルです。
一眼レフタイプが採用されていることから、キヤノンのEFマウントに対応するレンズ群も充実しているため、将来的なステップアップに関しても心配することなく、カメラライフのスタートとして最適な選択となるでしょう。
Canon EOS Kiss X10実写レビュー!初心者向け最新モデルを現役カメラマンが使って徹底解説 – Rentio PRESS
α6400は初心者でも中級者でも満足できる高性能モデル
α6400は、カメラのレベルこそ初心者向けとされていますが、搭載されている撮影性能の高さは中級者以上の方でも満足できるレベルです。
そしてミラーレス一眼カメラとして一眼レフカメラよりも小型・軽量を実現し、高性能ながら持ち運びに最適なカメラとしておすすめです。
ソニーではミラーレス一眼カメラの開発で既に長い歴史を保有しており、レンズラインナップも充実しているため、将来的にフルサイズ機への乗り換えなどを検討されている方でも安心できる点も大きなメリットです。
SONY α6400実写レビュー。上級機に匹敵するAF性能や新機能を実際に使って徹底解剖 – Rentio PRESS
その他おすすめ一眼レフ、ミラーレス一眼はこちらから
今回ご紹介したCanon EOS kiss X10とSONY α6400以外にもおすすめの一眼レフやミラーレス一眼カメラは数多く存在します。
下の記事では、初心者におすすめの一眼レフ、ミラーレス一眼カメラのモデルや選び方について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
[2019年]初心者向けおすすめ一眼レフ6選!カメラ選びで大切なポイントを解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
2019年最新おすすめミラーレス一眼カメラ5選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
気になるカメラはまずレンタルがおすすめ
今回ご紹介してきたCanon EOS Kiss X10とα6400以外にも初心者向けの一眼カメラは数多く存在します。
できれば全てをじっくり試したいところですが、家電量販店などで触れることができても撮影シーンは限られます。
そんなとき、気になるカメラを少しだけ試すことができるレンタルサービスがおすすめです。
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