FUJIFILM X-Pro3実写レビュー。最も富士フイルムらしさを感じられる個性的な最新ミラーレス一眼
更新日2022/10/31
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カメラにはそれぞれ個性ある特徴が存在します。
その中でも特に強い個性を見せる富士フイルムのミラーレス一眼カメラは、表現力を重視するフォトグラファーにとって理想的なモデルを数多く展開しています。
今回は、歴代の同系列シリーズにおいても圧倒的な表現力でフォトグラファーの心を虜にしたミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-Pro3」の実力や、多くのフォトグラファーが魅了される理由に迫ります。
もくじ
特徴的な富士フイルムのミラーレス一眼
今回ご紹介するFUJIFILM X-Pro3を開発した富士フイルムは、カメラメーカーとしても特徴的な存在です。
他のメーカーでは、オールラウンドタイプを目指して各レベルに合わせたカメラ開発が行われることが一般的ですが、富士フイルムは「芸術としてのカメラ」に特化したカメラ開発を行っています。
そのため、フォトジェニックを意識した写真撮影を得意としており、後程もご紹介しますが、芸術性を意識したフォトジェニックな作品を撮影したい方に向けて作られたカメラが多い印象です。
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芸術としての写真撮影に最適
先ほどの通り、富士フイルムのカメラは芸術性を意識したカメラが多く展開されていますが、今回ご紹介するX-Pro3は、特に富士フイルムの特徴を感じられるカメラです。
FUJIFILM X-Pro3は、富士フイルムが展開するミラーレス一眼Xシリーズの中でも上位に位置するモデルで、初心者向けというよりも、写真に強いこだわりを持つ方向けのカメラと言えます。
デジタルカメラにおける写真の仕上がりというのは、各メーカー、各モデルによって大きく変わるところで、圧倒的な色表現技術や、自分の理想を体現するには最適なミラーレス一眼カメラとなっています。
外観レビュー
芸術性を意識した富士フイルムのミラーレス一眼ですが、X-Pro3においても外観から芸術性を感じられるデザインとなっています。
実機の写真を基に、デザインの魅力について迫っていきます。
ヴィンテージ感漂うボディデザイン
写し出される画が注目される富士フイルムですが、カメラボディも芸術性を感じるスタイリッシュなデザインが採用されています。
X-Pro3では、昔ながらのフィルムカメラを思い浮かべるような、レトロでヴィンテージ感のあるデザインが採用されています。
正直なところ、かわいらしさというのは感じられませんが、手にしているだけでオシャレになれる、そんなカメラデザインも特徴の一つです。
液晶モニターはあくまで補助的
一般的なミラーレス一眼カメラには、背面にディスプレイが搭載されていることが一般的ですが、X-Pro3では、液晶モニターはチルト式を展開したときのみ使用する形となります。
通常液晶モニターが搭載されている場所には、小型の液晶が搭載され、フィルムシミュレーションの使用状況や、撮影設定の情報を確認することができます。
そのため、基本的ファインダーを覗いた状態での撮影を推奨しています。
OVFとEVFの切り替えが可能
一般的なミラーレス一眼カメラでは、ミラーを搭載しないことで光学ファインダーを不可能としており、液晶画面に仕上がりの映像が映し出される電子ビューファインダーが搭載されていますが、X-Pro3では、電子ビューファインダーと光学ファインダーを切り替えることができます。
光学ファインダーとはいえ、一眼レフタイプとは異なり、X-Pro3にもミラーは搭載されていないため、ファインダーの位置からレンズを通さずにみる形となります。
そのため、しっかり構図をイメージして撮影したい場合に使用することはあまりおすすめではなく、基本的には電子ビューファインダーを使用した撮影がおすすめです。
性能レビュー
ここからは実際に撮影した作例を基に、FUJIFILM X-Pro3の撮影性能や、表現力についてご紹介していきます。
富士フイルムでなければ再現できない色表現
FUJIFILM X-Pro3に限らず、富士フイルムのカメラを使用してまず驚くのは圧倒的な色表現です。
基本的にはカメラで撮影した後、RAW現像などを行って自分好みの仕上がりへと調整していくことが一般的ですが、X-Pro3を使用して撮影した写真は調整することなく、JPEG撮って出しの状態で完成された作品へと仕上がります。
それだけFUJIFILM X-Pro3が写し出す「ありのままの光景」は美しく、芸術性を求める方が使用することに価値のあるカメラとなっています。
基本性能だけでは語れない表現力
一般的なカメラでは、画素数や連続撮影性能、高感度耐性など、基本性能の差が大きく注目される部分ですが、FUJIFILM X-Pro3に関しては、基本性能だけでは語ることのできないカメラなのです。
富士フイルム独自の「フィルムシミュレーション」が魅せる、表現性の多様さや、画像におけるディティールの印象決定付ける明瞭度設定など、カメラで作品を仕上げるための機能も充実しています。
まさに自分の理想をカメラとともに創り上げていく表現に優れたカメラとなっています。
決して簡単ではない操作、それでもデジタルの恩恵を存分に
FUJIFILM X-Pro3における操作というのは、正直なところ簡単とは言えないでしょう。
実際に私が使用しても、液晶画面は収納されていることが基本であることや、キヤノンなどのカメラとは違い、モードダイヤルが搭載されていないことで、操作に戸惑うシーンが使い始めは多く見られました。
しかし、操作性に関してはマニュアル設定での撮影が基本となるため、写真撮影をより深く考えて行うきっかけにもなれば、自然とやりたいことを複数のダイヤルを調整して実現する、「自分の考えを反映できる」という点で優れていると感じます。
操作面では、アナログ的な操作性に思えますが、デジタルカメラらしい機能面はしっかり搭載されており、画像確認やAFポイントの調整など、デジタルカメラだからこそできるという恩恵を感じるカメラでもあります。
FUJIFILM X-Pro3を使って写す北陸・金沢、富山
製品仕様表
モデル名 | FUJIFILM X-Pro3 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(約23.5×15.6mm) |
映像素子型式 | X-Trans CMOS 4センサー |
有効画素数 | 2610万画素 |
オートフォーカス方式 | インテリジェントハイブリッドAF |
測距点 | 13×9/25×17エリア |
常用ISO感度 | ISO160~12800 |
シャッター速度(メカニカルシャッター) | 1/8000秒~30秒、バルブ |
連続撮影速度 | 最高約11コマ/秒 |
画面 | 3.0型/約162万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | (幅)140.5mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)46.1mm |
質量(バッテリー、 SDメモリーカード含む) | 約497g |
富士フイルムの中でも最も“らしい”モデル
富士フイルムで展開されているミラーレス一眼では、各モデルで富士フイルムの“らしさ”を感じることができますが、今回ご紹介してきたX-Pro3は、最も富士フイルム“らしさ”を感じられるモデルと言えるでしょう。
FUJIFILM X-Pro3は、富士フイルムXシリーズの中でも特異のモデルで、使い始めは慣れるまで少々苦労することもありますが、慣れることで機能の豊富さや、表現力の高さから長く使いたいカメラとして愛用できるでしょう。
動体撮影などにおいては正直向いているモデルとは言えませんが、旅のスナップやポートレートなどの日常の情景を写すシーンにおいては、間違いなく他のカメラよりも表現力において差を付けられるカメラと言えるでしょう。
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まずはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたFUJIFILM X-Pro3をはじめ、人気のミラーレス一眼カメラは、短期間からお試しでレンタルすることが可能です。
カメラ選びは使ってみないとわからないこともあり、できれば購入前にお試しすることがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、人気のミラーレス一眼カメラを豊富なラインナップの中から選んでレンタルすることが可能です。
ぜひこの機会にRentioで気になるカメラをレンタルして、後悔のないカメラ選びに役立ててください。