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PENTAXとは、RICOH(リコー)グループが提供する製品ブランドです。
身近なところではデジタル一眼カメラ(交換レンズ)、双眼鏡、THETAの360度カメラ等を手がけています。
デジタル一眼カメラといえばCANON、Nikonなどのメーカーを思い浮かべる方も多いかと思いますが、PENTAX(RICOH)はデジタル一眼で№3のシェアとなっております。
その歴史は長く、起源となった旭光学工業合資会社(当時)の誕生から100年を迎えており、長年培われた高い光学技術を使った商品を数多く作り出しているメーカーです。
リコー(RICOH)でおすすめのカメラ8機種!一眼から360度カメラまで独自性豊かなラインナップを展開 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
もくじ
PENTAXの特徴
操作性や色味の強さなど、癖が強いという声もよく聞かれるPENTAXですが、主な特徴として、アウトドアに最適なボディとして仕上げられている点があげられます。
独自の防塵防滴機能が搭載されており、寒暖差の激しい山や雪の中であっても、耐えられる仕様になっているボディを数多く展開しています。
また、緑がきれいに撮影でき、星空撮影がしやすい機能が搭載されている点もPENTAXの強みと言えるでしょう。
星空等の暗い環境であってもざらつきのない撮影が可能な様、解像度が高いのも特徴。
比較的他メーカーに比べ、懐にやさしい価格設定となっているのもユーザーにとってはありがたい点です。
悪天候や過酷な環境でも!「PENTAXK-70」をご紹介
2016年7月22日に発売された「PENTAX K-70」
防塵・防滴構造やバリアングル液晶モニターを搭載しながらも、小型化が追及され、どんな場所へも持ち出せる様にになったデジタル一眼カメラです。
装着できるすべてのレンズで手ぶれを効果的に軽減、また本機には手ぶれが起きやすい暗いシーンや望遠の撮影で大きな力を発揮する、ボディ内手ぶれ補正機構SR(シェイクリダクション)も搭載されています。
「PENTAX K-70」外観レビュー
アウトドアな撮影向けに、感覚で撮影が可能なように様々な趣向が凝らされたデザイン。
小型化が追及された「K-70」を他機種との比較を含めて、レビューしていきます。
防塵・防滴構造ボディ/−10℃耐寒動作保証
液晶モニターを含めたボディ全体に100点ものシーリング部材を使用し、水滴やホコリの浸入を防く加工がされています。
また大きな特徴として−10℃での環境試験が行われ、機構・回路の動作精度と安定性、応答性、バッテリーの電圧変動などの検証全てをクリアしたという点があげられます。
例えば雪山等であっても不安なく撮影を行う事が可能でしょう。
ただ使用環境温度が下がるとバッテリーの性能が低下してしまうので、寒冷地で使用する場合は、予備のバッテリーを用意し衣服の中で保温するなどされた方が安心して撮影に望めます。
(検証イメージ/画像はPENTAXの公式サイトより)
感覚で露出操作可能なダブル電子ダイヤル
こちらのダブル電子ダイヤルはPENTAX独自にある機能といっていいと思います。
それぞれのダイヤルを回せばシャッター速度と絞りを即座に変更できるので、標準露出のまま、意図したシャッター速度または絞り値で撮影が行えます。
TvやAvに切り替える必要がなくまたボタンを押しながら~などの手間が無い為、ファインダーをのぞいたまま感覚的に設定を変更する事が可能な機能です。
(画像はPENTAXの公式サイトより)
手袋をしてても操作しやすいグリップデザイン
安定した持ち方を保てるよう「K-70」はグリップデザインが採用されており、寒い場所、また冷えが強まる夜間撮影などで手袋を装着している状態でも本体がすべり落ちてしまう心配などなく、安心して使う事が出来ます。
下記の画像はPENTAXで人気のある「KP」シリーズとの比較ですが、KPよりグリップ部分が四角い形をしており、持ちやすいデザインであることが分かりますね。
左が『PENTAX KP』右が『PENTAX K-70』です。
バリアングル液晶モニター
現在搭載されている一眼レフカメラが多い印象のバリアングルモニターが、この機にも採用されております。
私自身PENTAXのK-3Ⅱを所持しておりますが、こちらの機種にはバリアングルモニターは採用されておらず、実際に使ってみてその効果が実感できました。
モニターの角度を自在が調整できるので、高い位置からのハイアングル撮影、地面に近い位置から被写体をあおってのローアングル撮影が可能。
ライブビュー撮影での撮影の幅が広がりますので、野外向けのこのカメラと相性がいい機能となっております。
また天体撮影などの際には、暗闇に慣れた目への刺激を抑える「赤色画面表示」にする事も可能です。
「PENTAX K-70」性能レビュー
他メーカーではレンズ内の手振れ補正が多い中、こちらの『PENTAX』では独自のボディ内手ぶれ補正を搭載しております。
超広角~超望遠まで、装着できるすべてのレンズで手ぶれを効果的に軽減し、手ぶれが起きやすい暗いシーンや望遠の撮影で大きな力を発揮してくれます。
下記からはアウトドア、星空撮影に適した性能についてレビューしていきます。
暗所に強い/最高ISO感度102400
今機はアクセラレーターユニット(高感度でも細部のディティールを残しつつノイズを低減するような機能)が新たに開発され、ISO 102400 までの超高感度撮影が可能となりました。
常用感度での画質向上はもちろん、高感度域でもざらつきを抑え、暗所での撮影の幅が広がります。
(画像はPENTAXの公式サイトより)
暗いシーンや動きにも強い、高速・高精度なAFシステム
今回の「K-70」はペンタックス初のハイブリッドAF(ピント合わせ)方式を採用しました。
カメラのオートフォーカス方式には大きく分けて2種類の方式があるのですが、その二つである合焦精度に優れるコントラストAFと、イメージセンサー面に配置し高速なAFを実現する像面位相差AF、両方のメリットを融合し、ライブビュー撮影時であっても素早く快適なピント合わせを可能にしたのがこのハイブリッドAFです。
PENTAXは暗所であっても的確に被写体にピントを合わせられる力が強い物が多いですが、こちらの「K-70」も-3EVまでの低輝度に対応する高感度オートフォーカス(AF)センサーを採用しており肉眼で被写体が確認しづらい場所でも、しっかりとピントを合わせることができます。
多彩な表現力/カスタムイメージ
「PENTAX K-70」では被写体や表現意図に合わせて画像の仕上がりを変えられる、全13種類のカスタムイメージを搭載しています。
【オートセレクト/鮮やか/ナチュラル/人物/風景/雅(MIYABI)/ポップチューン/ほのか/フラット/銀残し/リバーサルフィルム/モノトーン/クロスプロセス】
メインイメージを選択してから更に彩度や色相、キー、コントラスト、シャープネスなどのパラメーターを自分好みに調整が可能です(※露出モード[AUTO]設定時、カスタムイメージは[オートセレクト]固定となります)
個人的に好きなイメージを数点ご紹介いたします。
鮮やか
輝度の低い青による濃厚な青空や、活き活きとした緑など、自然風景に万能なカスタムイメージです。
昔の機体から搭載されていた画像仕上げ設定から変わらぬ画作りを維持していて PENTAXユーザーの実に6割の方々が愛用している設定。
“PENTAXカラー”と言われる代名詞となっております。
緑や青空の色合いに大きく差が出る設定でコントラスト、シャープネスの初期設定が+1となっており、全体的にメリハリが強いことが特徴です。
鮮やかな緑の色合いだけでなく、赤系の色彩も見た目以上に印象的な仕上がりになります。
青空、森林、お花など風景撮影に向いています。
ほのか
ハイキーかつ低コントラストで、彩度を抑えたカスタムイメージ。カスタムイメージ詳細設定の“キー”はこの「ほのか」の調子を再現するために追加されたパラメーターだそうです。
それぞれの色の芯はしっかりと残っているので、彩度、キー、コントラストのパラメーターを調整したり、8色から選択できる“調色”を加えて全体にうっすらと色味を乗せ、全く異なる印象に仕上げることもできます。
ふんわりとした仕上がり、ノスタルジックな表現に適しているので、桜や人物、和風な撮影などに向いているカスタムイメージです。
銀残し
映画フィルムの現像手法である「銀残し」のような、ローキーかつハイコントラストや渋みのある色彩表現が特徴です。個人的にこれにするだけでいい感じになりますので、オススメな設定です。
暗部を徹底的に引き締める効果や、色彩表現が抑えられているため、色彩表現が独特で、特に青空は非常に渋みのある色合いになります。
また、こちらもほのかと同様に色味を選択できる調色が選択できます。
銀残しはコントラストが高く、渋みのある色彩表現は金属などの被写体に相性が良いので、建物や夜景、鉄道の撮影などに向いているではないでしょうか。
(画像はPENTAXの公式サイトより)
アストロトレーサー・最低限の機材で天体追尾撮影が可能に
星などの天体を撮影する場合には天体は被写体としては暗いものとなっていますので、それなりに写すには長時間の露光や機材が必要となってきます。
しかし三脚にカメラをセットして夜空に向けて長時間露光しても、天体は日周運動をしているので、星は点ではなく線を描いて写ってしまいます。
星を点の状態で写すには、天体の日周運動と同じ回転ができるようにした「赤道儀」と呼ぶ器械か、自動追尾機能を備えるタイプのものをカメラをセットする必要があります。
しかしこの「K-70」にはアストロレーサーと呼ばれる本体内のイメージセンサーを動かす事で星を追尾して点像での撮影が出来る機能が搭載されており、GPSユニット「O-GPS1」(別売り)があれば上記の機材を用意することなく星を点にした状態での撮影が可能です。
(画像はPENTAXの公式サイトより)
多重露出/多彩な表現意図に応える3種の合成方法
2~2000枚の任意の枚数を撮影し、1枚の画像に合成してくれるこの機能。
簡単に言うとこれを使い2枚撮影をすると1枚目に撮影した写真が透けて、2枚目に映るというような写真が出来上がります。
撮影者のセンスが問われますが、ちょっといつもと違う撮影がしたいな、という方にはオススメです。
合成方法は[平均][加算][比較明]の3種類。
ライブビューでは撮影済み画像が透過表示されるため、重なり具合を確認しながら撮影を継続できるので、失敗しない撮影ができます。
(「平均」露出補正を自動でしてくれる設定「加算」露出補正が撮る事に重ねられていく設定「比較明」画像の同じ位置の明るさを比較して、明るい部分が残る設定)
(画像はPENTAXの公式サイトより)
スターストリーム動画/4Kインターバル動画
勿論動画撮影も可能で、様々なレンズに交換できる一眼レフのメリットを活かした、Full HD動画の撮影が行えます。
絞りや広さをいろいろと変えられるので、設定次第では背景をぼかすなどの表現が楽しめ、映画と同じ24p(1秒に撮影するコマ(静止画)数)で撮影することで、映画館で見るような動画も撮影できます。
動画撮影中のAFに、コンティニュアスAF(AF.C)機能を搭載することで、動画撮影中にピントを合わせ続けながら撮影することができるほか、明るさが変化する環境でも自然な露出が得られる動画撮影中の絞り制御が可能となっています。
また撮影時にも静止画撮影で行える電子式手ぶれ補正やデジタルフィルター、内蔵マイクでのステレオ録音などが使用可能。
変化していく被写体の様子を一定の間隔で静止画撮影し、ひとつの動画ファイルとして記録、時間を早送りしているタイムラプスのような動画を4K(3840×2160)で撮影するインターバル撮影。
星やイルミネーションの光跡を幻想的に動画として作成できるスターストリーム動画もこの「K-70」では可能となっております。
「K-70」フォトギャラリー
スペック表
モデル名 | PENTAX K-70 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
映像素子型式 | CMOSセンサー |
映像エンジン | PRIME MII |
有効画素数 | 約2424万画素 |
オートフォーカス方式 | TTL位相差検出式 |
測距点 | 11点 |
常用ISO感度 | ISO AUTO / 100~102400 (1EVステップ、1/2EVステップまたは1/3EVステップ) |
シャッター速度 | オート:1/6000秒~30、マニュアル:1/6000秒~30秒(1/3EVステップまたは1/2EVステップ)、バルブ (タイマー露光設定可能:10秒~20分) |
連続撮影速度 | 最高約6.0コマ/秒・最高40枚(JPEG) |
画面 | 3.0型 (アスペクト比3:2)/約92.1万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | × |
大きさ | 約125.5mm(幅)×93.0mm(高)×74.0mm(厚) |
質量(バッテリー、 SDメモリーカード含む) | 約688g |
まとめ
今回ご紹介した「PENTAX K-70」はいかがでしたでしょうか。
色合いがはっきりしている事や、特化している部分、また機能が多い為、癖が強いと言われるPENTAXですが、一眼レフカメラであっても沢山の遊びが入っていたり、どんなアウトドアで持ち出せる点はとても良い点だと思います。
設定次第ではどんな場所や場面でも対応出来ますし、個人的には撮ってるなーと実感できるシャッター音なども好きな所だったりします。
様々な場所へ出かけカスタムイメージやフィルターなども使って、普段撮らないような撮影に挑戦してみるのはいかがでしょう。
「PENTAX K-70」はレンタルも出来る
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介させて頂いた商品を最短3泊4日から気軽にレンタルすることが可能です。
購入前に少し使ってみたいという方にとてもおすすめなサービスです。
いつもは他メーカーをお使いの方でも「K-70」をレンタルしてアウトドアな旅行や、風景撮影へ出かけてみるのはいかがでしょうか。
※上記「PENTAX K-70 18-135WR キット ブラック」は近距離から遠距離まで対応可能なレンズがついたセットとなっております。
是非この機会にRentioで場所や自分に合ったカメラを探してみてください。