OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV実写レビュー。PENシリーズよりもワンランク上の初心者向けモデル
更新日2022/10/31
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すっかり時代はミラーレス一眼が主流に。
街中を歩いていてもミラーレス一眼をもって撮影される方の姿が増えたように感じます。
ミラーレス一眼といっても、既に色々なメーカーから販売されており、これからカメラを始めようと考えられている方にとっては悩ましい選択になると思います。
今回は、オリンパスから販売されているOM-D E-M10 Mark IVを実際に使用してレビューを行っていきます。
もくじ
コンセプトが特徴的なオリンパスのミラーレス一眼
様々なカメラメーカーが存在しますが、各々が異なる特徴を保有しています。
オリンパスも他のメーカーとは異なる特色を保有しており、特に女性におすすめのかわいらしいデザイン性と小型・軽量化された携帯性がシリーズラインナップ通しての特徴です。
また、シリーズ全てのモデルでマイクロフォーサーズセンサーを採用しており、今回ご紹介していくOM-D E-M10 Mark IVにもマイクロフォーサーズセンサーが搭載されています。
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PENとは異なる初心者向けモデル
オリンパスのミラーレス一眼において初心者向けのモデルとして「PEN」シリーズが展開されていますが、OM-D E-M10 Mark IVは、PENには属さない初心者向けのモデルです。
PENシリーズは、特に初心者に特化したモデルを展開しており、一眼カメラらしい操作感で撮影するような感覚とは異なり、カメラ側で設定を手助けしてくれる自動機能が充実しています。
一方でOM-D E-M10 Mark IVは、初心者向けの補助は残しつつ、より一眼カメラとしての本質を楽しむことができる「自動機能に寄り添い過ぎない」コンセプトが特徴的です。
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外観レビュー
まずはOM-D E-M10 Mark IVの大きさや重さ、デザイン性など外観面についてご紹介していきます。
初心者向けのカメラとして、携帯性や使いやすさについて、気になる方も多いかと思いますので、その辺りを中心に実機の写真とともにご紹介していきます。
手のひらに収まるほどのサイズ感
パッと見の印象でOM-D E-M10 Mark IVは、驚くべきほどのコンパクトさを実現していると感じました。
これまで私自身、様々なミラーレス一眼をレビューしてきましたが、その中でも特にコンパクトさに長けたカメラだと感じました。
写真の通り、パンケーキズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」と組み合わせた場合でも手のひらに収まるほどのサイズ感は非常に魅力的と言えるでしょう。
最小限でシンプルなボタン・ダイヤル配置
初心者がカメラを使う上で難関となるのが、カメラの設定などを含む操作感もその一つです。
OM-D E-M10 Mark IVでは、操作性において難しさを感じないシンプルなボタン・ダイヤル配置を実現し、それぞれのボタンやダイヤルの役割も明確ですぐ理解することができます。
また、後ほど性能面でご紹介していく「アートフィルター(ART)」や「アドバンスフォト(AP)モード」も、カメラ上部のモードダイヤルで指定するだけで使用することができるため、設定に迷うこともありません。
セルフィーに適した下向きに開く液晶画面
近年の一眼カメラは、カメラの背面に配置されている液晶画面が可動式であることが大半です。
OM-D E-M10 Mark IVでは、チルト式液晶が採用されていますが、上方向に可動するだけでなく、下方向に180°開くことでセルフィー撮影に有利な設計となっています。
下開きを採用したことで、画面上でシャッターボタンを押す際にも写真内に手が入り込む心配がありません。
USB給電にも対応
ミラーレス一眼は、そのコンパクトさと液晶画面が常時点灯した状態であることから、バッテリーの消費が早く、1日中撮影しているとバッテリー切れを起こしてしまう可能性があります。
そんな事態にも備えるべく、OM-D E-M10 Mark IVでは、モバイルバッテリーなどからのUSB給電にも対応しており、スマートフォンで充電するよう感覚で出先でも気軽に充電することができます。
性能レビュー
ここからはOM-D E-M10 Mark IVが一眼カメラとして、どれほどの能力を備えているのか、性能面についてご紹介していきます。
一眼らしい高画質を
OM-D E-M10 Mark IVは、初心者向けのミラーレス一眼とご紹介してきましたが、決して画質を犠牲にしている訳ではありません。
OM-D E-M10 Mark IVでは、2000万画素Live MOSセンサーを搭載し、上位モデルに搭載される画像処理エンジン「TruePic VIII」が搭載されていることで、美しい画質へと仕上がります。
初心者向けモデルとはいえ、妥協のない高画質へのこだわりを体感することができます。
撮ったその場でフォトジェニックを実現するフィルター類
一眼カメラは、基本的にありのままを写してくれるため、SNSなどで人気を集めるようなフォトジェニックな作品というのは、撮ったままの状態では実現しにくいところです。
OM-D E-M10 Mark IVでは、フォトジェニックを簡単に実現できるように「アートフィルター」と呼ばれるフィルター機能も充実しています。
16種類・31タイプからそのシーンにあったフィルターを選ぶことができ、撮影後に何も編集する必要がなく、フォトジェニックな作品へと仕上げてくれます。
アドバイスフォトモードで難しい撮影も手助け
一眼カメラを使った撮影には、様々な手法がありますが、初心者にとってはハードルの高さを感じることもあるでしょう。
OM-D E-M10 Mark IVに搭載されている「アドバンスフォトモード」では、より撮影の幅を広げてくれる撮影の補助機能としておすすめです。
光跡を綺麗に残すことができる「ライブコンポジット」や、暗い場所でも鮮明に写すことのできる「ライブタイム」、2枚の写真を重ねることで幻想的な作品へと仕上がる「多重露光」などの手法をカメラ側が手助けしてくれ、簡単に実践することができます。
暗い場所でも安心の手ブレ補正機構
オリンパスのミラーレス一眼における大きな特徴である「ボディ内手ブレ補正機構」は、OM-D E-M10 Mark IVでもしっかり体感することができます。
OM-D E-M10 Mark IVでは、最大4.5段分のボディ内5軸手ブレ補正を搭載し、シャッタースピードが低下しやすい暗い環境でもブレを抑えた撮影を行うことができます。
初心者向けのモデルで、ここまで手ブレ補正機構に力を入れた一眼カメラは存在しないため、夜景を中心に撮影したいといった方にもおすすめできるカメラです。
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IVで写す横浜
PENシリーズとの違い
同じ初心者向けで展開されている「OLYMPUS PEN」シリーズとの違いも気になるところです。
ここからは、性能や機能にどのような違いがあるのか、比較対象になりやすいOLYMPUS PEN E-PL10との違いについてご紹介していきます。
画素数の違い
OM-D E-M10 Mark IVとPEN E-PL10では、画素数に大きな違いがあります。
OM-D E-M10 Mark IVでは、一般的な一眼カメラの平均とほぼ同じの2030万画素を採用していますが、PEN E-PL10に関しては少なめの1605万画素を採用しています。
SNSなどの投稿においては気になるサイズではありませんが、遠くの被写体とトリミング(切り抜き)などする場合には、画素数が多い方が有利となります。
ボディ内手ブレ補正機構の効果の違い
手持ち撮影による僅かなブレを抑制してくれるボディ内手ブレ補正機構についても違いが生じています。
OM-D E-M10 Mark IVでは、補正効果が約4.5段分に対してPEN E-PL10では、約3.5段分と効果が薄れています。
また、OM-D E-M10 Mark IVは5軸でブレを検知するものの、PEN E-PL10では、3軸でのブレ検知となるため、ボディ内手ブレ補正の性能としてもOM-D E-M10 Mark IVの方が優れています。
ファインダーの有無
一眼レフでは、ファインダーを覗いた撮影が一般的でしたが、ミラーレス一眼では、ファインダーが存在しないカメラも増えてきました。
今回ご紹介してきたOM-D E-M10 Mark IVでは、ファインダーを搭載していますが、より初心者向きのPEN E-PL10では、ファインダーが搭載されておらず、液晶画面を見ながら撮影することが基本スタイルとなっています。
ミラーレス一眼では、一眼レフとは異なりファインダーにも液晶画面が採用されていますが、ファインダーを覗くことでより一眼カメラらしい撮影を行うことができ、構図の安定化やカメラのホールド性が向上します。
製品仕様表
モデル名 | OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV |
---|---|
撮像画面サイズ | マイクロフォーサーズ(17.4mm×13.0mm) |
映像素子型式 | 4/3型Live MOS センサー |
画像処理エンジン | TruePic VIII |
有効画素数 | 約2030万画素 |
オートフォーカス方式 | ハイスピードイメージャAF |
常用ISO感度 | ISO100~25600 |
シャッター速度 | 1/4000秒~60秒、バルブ | ボディ内手ブレ補正 | 約4.5段分 |
連続撮影速度 | 最高約8.7コマ/秒 |
画面 | 3.0型/約104万ドット |
ファインダー | アイレベル式OLEDビューファインダー/約236万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約121.7(幅)×84.6(高さ)×49(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約383g |
初心者向け+αの存在としておすすめ
今回ご紹介してきたOM-D E-M10 Mark IVですが、オリンパスから展開されている「PEN」シリーズより、一眼カメラらしさを感じたい方におすすめの存在です。
初心者でも操作に困ることのない操作感や、簡単な作品作りを行うことのできる機能性を備えながら、最新の一眼カメラとしての基本的な性能も充実しているモデルです。
更に他のカメラと比較しても特徴的な携帯性と、初心者向けモデルとしては最高クラスのボディ内手ブレ補正機構は、OM-D E-M10 Mark IVを選ぶ上で大きなメリットと言えるでしょう。
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気になるカメラはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたOM-D E-M10 Mark IVをはじめ、気になるカメラは、まずお試しで使ってみることがおすすめです。
カメラというのは、実際に使ってみることで自分に合っているかどうか確認されることがおすすめで、カメラのレンタルサービスは、購入前にお試しできることできる最適なサービスです。
Rentio(レンティオ)では、豊富なラインナップの中から気になるカメラを自由にレンタルすることができます。
是非この機会にRentioで気になるカメラをレンタルして、自分に合ったカメラ選びに役立ててみてください。
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