[2019年版]オリンパスのミラーレス一眼全7種を徹底比較。各モデルの性能や特長を解説
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ミラーレス一眼と聞いて一番売れているメーカーはどこかご存知ですか?
実はオリンパスは、ミラーレス一眼市場では2015年から3年連続でオリンパスがシェアNo.1を獲得しています。
オリンパスは他社がミラーレス一眼に力を入れる前に数多くのミラーレス一眼を開発していました。その積み重ねがシェア獲得へとつながり、現在に至るまで常にミラーレス市場を牽引する存在となっています。
2019年現在、オリンパスは一体どのような製品を販売しているのか、メーカーの特長や各カメラモデルの性能をご紹介していきます。
オリンパスのミラーレス一眼
オリンパスでは2019年現在7種類のミラーレス一眼を発売しています。その全てがイメージセンサーにマイクロフォーサーズを採用しています。
マイクロフォーサーズは、ミラーレス一眼に適したセンサーサイズで、APS-C規格などと比べて小さいです。センサーが小さいことでボディやレンズの小型軽量化につながっています。
2種類に分かれる
オリンパスのミラーレス一眼は大きく2つに分かれます。OM-DシリーズとPENシリーズに分かれますが、OM-Dは上級から中級者向けのカメラとして開発され、PENシリーズは初心者やこれから始める方に向けたエントリーモデルになっています。
OM-Dシリーズ
- E-M1 MarkII (2016年12月22日)
- E-M5 MarkIII (2015年2月20日)
- E-M10 MarkIII (2017年9月15日)
- E-M10 MarkII (2015年9月4日)
PENシリーズ
[2018年版]OLYMPUS PEN全4機種を徹底比較!おしゃれで簡単初心者シリーズ – RentioPress
オリンパスの特長
手ぶれ補正に圧倒的な自信
オリンパスのミラーレス一眼、特にOM-Dシリーズは手ぶれ補正効果が圧倒的です。ミラーレス一眼の弱点の一つとして挙げられる小型軽量ゆえのホールド感が原因となる手ぶれも解消してくれます。
フラッグシップモデルであるE-M1 MarkⅡでは、ボディ本体で最大5.5段分の手ぶれ補正効果を実現しています。この効果は絶大で、シャッタースピード1~2秒の手持ち撮影でもブレることなく、撮影できます。
通常は広角でも1/10秒を切るとブレが大きく目立つ低速シャッターですが、強力な手ぶれ補正により、低感度かつ明るく夜景写真を撮影することができます。
優れたデザイン性
オリンパスでは、OM-Dシリーズとは別にPENシリーズというエントリー向けのモデルもありますが、こちらは女性の方にもおすすめできるオシャレで落ち着いたデザインになっています。
近年「カメラ女子」という単語ができるほど、女性の方も一眼レフを使った写真撮影を楽しんでいます。趣味で撮影を楽しむとともに、ファッションの一部として考える方も多く、オリンパスのカメラは女性にも人気を集めています。
オリンパスミラーレス一眼カメラ製品一覧
E-M1 MarkⅡ
オリンパスのデジタル一眼カメラとしてフラッグシップモデルとなるE-M1 MarkⅡ。2016年12月22日発売のモデルです。
マイクロフォーサーズ機の最高峰
マイクロフォーサーズ搭載のカメラとして最大である2037万画素を保有し、AF追従時に最高18コマ/秒の高速連写を実現しました。AF固定連写の場合は最高60コマ/秒の超高速連写を可能としています。
先ほどの特長でもご紹介した通り、強力な手ぶれ補正機構を搭載しています。ボディ内だけでも5.5段分の手ぶれ補正性能を搭載し、低速シャッター時にもブレを極限まで抑える性能です。
マイクロフォーサーズは、高感度撮影に適しているとは言えないため、手ぶれを抑え、低速シャッターを実現することにより、夜間など暗い場所での撮影に対応しています。
主なスペック
- 撮像画面サイズ : 17.4 mm x 13.0 mm(マイクロフォーサーズ)
- 映像素子型式 : 4/3型Live MOS センサー
- 有効画素数 : 2037万画素
- オートフォーカス方式 : ハイスピードイメージャAF
- 測距点 : 121点
- ISO感度 : ISO100~6400
- シャッター速度 : 1/8000~60秒、ライブバルブ
- 連写性能 : 最高約18コマ/秒
- 画面 : 3.0型/約104万ドット
- 通信機能 : Wi-Fi
- 大きさ : 134.1×90.9×68.9mm
- 質量 : 約574g
- 価格帯 : 18万円~28万円程度
E-M5 MarkII
2015年2月20日に発売されたE-M5 MarkⅡは、ラインナップの中でも古いモデルです。しかし性能面では大きく劣ることはなく、OM-Dシリーズの中位機種として現在も販売されています。
防塵防滴に優れたボディ
伝統的であった防塵防滴性能は質を落とすことなく搭載しています。砂埃や水滴などで撮影に影響が出ることはなく、過酷な環境でも小型軽量とともにメリットとして発揮してくれるでしょう。
さらに-10℃までの耐低温性能も新たに搭載。これまで0℃以上を動作条件としていたカメラがほとんどでしたが、耐低温性能も強化され、氷点下での撮影も正常に動作します。
40Mハイレゾショット
より高解像度を求める方のために40Mハイレゾショット機能を搭載しています。
0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら、8回撮影した画像をもとに高解像度写真を生成します。
主なスペック
- 撮像画面サイズ : 17.3 mm x 13.0 mm(マイクロフォーサーズ)
- 映像素子型式 : 4/3型Live MOS センサー
- 有効画素数 : 約1605万画素
- オートフォーカス方式 : ハイスピードイメージャAF
- 測距点 : 81エリア(800点以上)
- ISO感度 : ISO100~1600
- シャッター速度 : 1/8000~60秒、バルブ
- 連写性能 : 最高10コマ/秒
- 画面 : 3.0型/約104万ドット
- 通信機能 : Wi-Fi
- 大きさ : 123.7×85.0×44.5mm
- 質量 : 約469g
- 価格帯 : 7万円~8万円程度
E-M10 MarkIII
OM-Dシリーズで最も新しい2017年9月15日発売のE-M10 MarkIII。伝統的なレトロな外観デザインは健在です。
初心者にも優しい機能たち
OM-Dシリーズでは欠かすことのできない手ぶれ補正機能はもちろん、自動でシーンを判断して設定してくれるオートモードは、シャッターを切るだけで美しい作品へと仕上げてくれる優秀な性能です。
フィルター類も充実しており、効果も撮影前に液晶にて確認することができます。ミラーレスの良いところは撮影前に実際撮れるイメージが液晶に映し出されることです。難しいと感じることはないでしょう。
主なスペック
- 撮像画面サイズ : 17.3 mm x 13.0 mm(マイクロフォーサーズ)
- 映像素子型式 : 4/3型Live MOS センサー
- 有効画素数 : 約1605万画素
- オートフォーカス方式 : ハイスピードイメージャAF
- 測距点 : 121点
- ISO感度 : ISO100~6400
- シャッター速度 : 1/4000~30秒、バルブ
- 連写性能 : 最高約8.6コマ/秒
- 画面 : 3.0型/約104万ドット
- 通信機能 : Wi-Fi
- 大きさ : 121.5×83.6×49.5mm
- 質量 : 約410g
- 価格帯 : 7万3千円~7万9千円程度
同シリーズその他の現行モデル
- E-M10 MarkⅡ
2015年9月4日発売。MarkⅢ発売までE-M10シリーズの最新モデルでした。2018年2月現在も現行モデルとして販売されてりおり、MarkⅢよりも少し軽いのが特徴です。
PEN-F
オリンパスのPENシリーズで唯一PENの名を残しているPEN-F。フィルムカメラ時代のデザインを採用し、OM-Dシリーズよりもレトロで上品なデザインのカメラとなっています。
モノクロ/カラープロファイルコントロール
かつてフィルム時代では当たり前であった様々な工程をミラーレス一眼にて再現しています。ミラーレス一眼だからこそ液晶で仕上がりを確認することができ、仕上がり具合を直感的に調整できることは、デジタルにおいても大きな特権でしょう。
モノクロ撮影では、単純な白黒写真ではなく、ハイライトやシャドウなどの調整をすることで、モノクロ写真独特の質感も思い通りに表現することができます。カメラ内蔵のプリセットでも大きな効果を感じることができ、プリセットから自分好みへと微調整することもできます。
カラープロファイルコントロールでも、自分好みの色合いへと仕上げることができます。彩度の調整を行い、特定色を際立たせることで自分の意図するイメージへと近づけてくれます。
主なスペック
- 撮像画面サイズ : 17.4 mm x 13.0 mm(マイクロフォーサーズ)
- 映像素子型式 : 4/3型Live MOS センサー
- 有効画素数 : 約2030万画素
- オートフォーカス方式 : ハイスピードイメージャAF
- 測距点 : 81エリア(800点以上)
- ISO感度 : ISO80~1600
- シャッター速度 : 1/8000~60秒
- 連写性能 : 最高約10コマ/秒
- 画面 : 3.0型/約104万ドット
- 通信機能 : Wi-Fi
- 大きさ : 124.8×72.1×37.3mm
- 質量 : 約427g
- 価格帯 : 10万4千円~12万円程度
E-PL9
オリンパスのミラーレス一眼で最新のモデルであるE-PL9。2018年3月9日に発売された、エントリー向けミラーレス一眼カメラです。
フォトジェニックに特化した機能
これまでご紹介してきたモデルとは一風変わったスタイルのミラーレス一眼です。主に女性をメインターゲットとされていることが公式サイトからも伝わってきます。
より芸術性の高い写真撮影を簡単に行うことを目的とした様々な機能は、InstagramなどのSNS投稿でも効果的となりそうです。
「アートフィルター」や「アドバンスフォトモード」は、カメラが自動で印象的な作品へと仕上げてくれる便利機能です。撮影者はイメージに近いフィルターを選ぶだけでSNS映えの狙える作品へ。フォトジェニックを意識したカメラです。
Bluetoothを搭載
オリンパスのミラーレス一眼としては初めてBluetooth機能を搭載しました。バックグラウンド通信をONにしておけば、カメラを鞄に入れていてもスマートフォンからの操作で撮影した画像を転送することができます。
「シェア予約」を使えばカメラを使っていないときにお気に入りの写真をスマートフォンに自動転送することができます。転送したい画像でシェア予約のボタンを押すだけで電源OFF時にスマートフォンへ自動的に転送されます。
主なスペック
- 撮像画面サイズ : 17.3 mm x 13.0 mm(マイクロフォーサーズ)
- 映像素子型式 : 4/3型Live MOS センサー
- 有効画素数 : 約1605万画素
- オートフォーカス方式 : ハイスピードイメージャAF
- 測距点 : 121点
- ISO感度 : ISO100~6400
- シャッター速度 : 1/4000~60秒
- 連写性能 : 最高8.6コマ/秒
- 画面 : 3.0型/約104万ドット
- 通信機能 : Wi-Fi/Bluetooth
- 大きさ : 117.1×68.0×39.0mm
- 質量 : 約380g
- 価格帯 : 6万5千円~6万6千円程度
PEN E-PL9の製品レビューはこちら
OLYMPUS PEN E-PL9実写レビュー!初心者におすすめできる最新おしゃれカメラ | RentioPress
同シリーズその他の現行モデル
- E-PL8
2016年11月18日発売。E-PL9の発売により旧モデル扱いとなりましたが、今なお数多くの量販店で取り扱いのあるモデルです。
価格.comでは、ボディ本体よりもEZダブルズームキットの方が安価で設定されている不思議な光景です。
オリンパスミラーレス一眼現行モデルリスト
モデル名 | E-M1 Mark Ⅱ | E-M5 Mark Ⅱ | E-M10 Mark Ⅲ | E-M10 Mark Ⅱ | PEN-F | E-PL9 | E-PL8 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格帯 | 18万1千~28万円 | 7万~8万円 | 7万3千~7万9千円 | 5万5千~7万8千円 | 10万4千~12万円 | 6万5千~6万6千円 | 4万8千~6万円 | |
発売時期 | 2016年12月22日 | 2015年2月20日 | 2017年9月15日 | 2015年9月4日 | 2016年2月26日 | 2018年3月9日 | 2016年11月18日 | |
撮像画面サイズ | 17.4×13.0mm (マイクロフォーサーズ) | 17.3×13.0mm (マイクロフォーサーズ) | 17.4×13.0mm (マイクロフォーサーズ) | 17.3×13.0mm (マイクロフォーサーズ) | ||||
映像素子型式 | 4/3型Live MOSセンサー | |||||||
有効画素数 | 約2037万画素 | 約1605万画素 | 約2030万画素 | 約1605万画素 | ||||
ファインダー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | |
オートフォーカス方式 | ハイスピードイメージャAF | |||||||
測距点 | 121 | 81エリア(800点以上) | 121点 | 81エリア(800点以上) | 121点 | 81エリア | ||
常用ISO感度 | ISO64~6400 | ISO100~1600 | ISO100~6400 | ISO100~1600 | ISO80~1600 | ISO100~6400 | ISO100~1600 | |
シャッター速度 | 1/8000~60秒 | 1/4000~60秒 | 1/8000~60秒 | 1/4000~60秒 | ||||
連続撮影速度 | 最高約18コマ/秒 | 最高10コマ/秒 | 最高8.6コマ/秒 | 最高約8.5コマ/秒7 | 最高10コマ/秒 | 最高約8.6コマ/秒 | 最高約8.5コマ/秒7 | |
画面 | 3.0型2軸可動式液晶 | 3.0型 可動式液晶 | 3.0型2軸可動式液晶 | 3.0型 可動式液晶 | ||||
Wi-Fi搭載 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
NFC搭載 | × | × | × | × | × | × | × | |
Bluetooth搭載 | × | × | × | × | × | 〇 | × | |
大きさ | 約134.1×90.9×68.9mm | 約123.7×85×44.5mm | 約121.5×83.6×49.5mm | 約119.5×83.1×46.7mm | 約124.8×72.1×37.3mm | 約117.1×68.0×39.0mm | 約117.1×68.3×38.4mm | |
質量 | 約574g | 約469g | 約410g | 約399g | 約427g | 約380g | 約374g |
これから登場が期待されるモデル
こまめに最新モデルを開発している印象のあるオリンパスですが、進化の著しいミラーレス一眼市場だけに旧モデルの更新は急がれます。
今回ご紹介したラインナップの中でもOM-Dシリーズ上位機種は、発売から3年経つモデルもあるなど、他社モデルと比較して性能で劣る場面が見えてくる可能性があります。
特にフラッグシップモデルはメーカーの顔として絶対的存在となるため、常に最新技術の搭載が要求されます。
しかし2019年1月現在では、新製品の具体的なうわさや開発計画の話はほとんどなく、E-PL9の発表止まりとなってしまっています。最低でも発売から3年が経つE-M5 MarkⅡの更新を望むところですが、今後の動向に注目です。
オリンパスミラーレス一眼カメラまとめ
ユーザー層分けがしっかりされたラインナップ
他メーカーのラインナップを見ると共通点が多かったり、性能に関してもモデル同士が僅差であることも多く、カメラ選びには悩む状況でした。
その点でオリンパスはユーザー層に応じた製品開発を行っている印象です。例えばOM-Dはプロやハイアマチュア向けのモデルで、その中でも価格や性能によってレベル分けがされています。
PENシリーズでもPEN-Fは、フィルム時代の名残を残したレトロ感あふれるモデルで、E-PL系は女性やエントリーユーザー向けのオシャレで簡単撮影のできるモデルとなっています。
この明確なシリーズ分けは他メーカーではあまりない魅力です。
これだけでも選ぶ価値あり!強力な手ぶれ補正
先ほどから何度もご紹介していますが、オリンパスのミラーレス一眼はとにかく手ぶれ補正が強力です。
大半の現行モデルではボディだけでも5段分以上の手ぶれ補正性能が搭載されているため、どのモデルを選んでも手ぶれ補正の効果を実感することができます。
他メーカーのカメラを使用している方であれば、よりこの手ぶれ補正に驚くと思います。今までブレてしまい、止まらなかったシーンでは絶大な効果を発揮してくれます。
オリンパス製品をレンタル
家電レンタルRentioでは、オリンパスのミラーレス一眼のレンタルも最短3泊4日から行っております。
フラッグシップモデルであるE-M1 MarkⅡからPENシリーズまで、購入前のお試しや短期間でのご使用に是非ご利用ください。
[レンタル] OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II ボディ ミラーレス一眼 – Rentio[レンティオ]
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