[初心者向け] はじめてのアコースティックギター講座。はじめに準備するものから弦の替え方まで!
公開日2021/05/21
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お家時間も増えて、何か家でできる新しいこと始めたい。
ギター始めてみたい。
でも楽器なんて触ったことないし・・といった方の為にアコースティックギターを始めるにあたり、とりあえず準備するもの、弦交換の方法などをご紹介したいと思います!
もくじ
ギターとは
そもそもギターってそんな違いあるの?
筆者自身、昔はアコースティックギターとエレクトリックギターの違いがわかりませんでした。
簡単に言えば、アコースティックギターは生音=電気を通さない楽器だけで音を鳴らせるので、弾き語りなどによく使われます。
エレクトリックギターは電気=アンプを通して音を鳴らして、一般的にロックミュージックに使われたりします。
その内、今回はアコースティックギターに焦点を当てた記事になります。
可能な限りわかりやすく、準備段階でつまずきやすい場所を解説していきたいと思います!
ギター各部の解説
まずは一旦ギターの各パーツの名称と、役割を紹介したいと思います。
①ヘッド:ギターの上の方の部分です。
②ペグ:弦を巻き付ける部分です。
③ナット:ヘッド側の弦を支えてます。
④ネック:握る部分です。
⑤指版:ネックの表面のことです。フレットが並んでます。
⑥弦:音が鳴る部分です。これを指で押さえます。
⑦フレット:指版上に並ぶ金属製の仕切りです。音程を決める箇所です。
⑧ボディ:箱状の個所です。ここで音がなります。
⑨サドル:ボディ側の弦を支える部分。弦の振動を拾います。
⑩ブリッジ:サドルを支える部分。拾った音をボディに伝えます。
⑪ブリッジピン:弦をボディに固定するピン。
⑫サウンドホール:拾った音を増幅させる穴。
可能な限りやさしくといったそばから多すぎますよね・・・
ざっくりと書きましたが、いま全部覚える必要はまったくないので、「へぇー、そうなんだー」くらいに思って流し見してください。
あとで記事の中で分からない単語が出てきたら、その時に改めて見返して、ここか!という風に使っていただけると幸いです!
ギターをお迎えしたら
ギターの選び方はそれぞれありますが、ある程度の予算が決まったら、後は見た目で決めていいと思います!
気に入った見た目の物は、モチベーションにもつながりますし、例えば好きなアーティストが使ってるモデルと似てるという選び方も理にかなっていて、似てるモデルは比較的音も似る傾向にあるからです!
お気に入りの1本のお迎えが完了したら、一先ず最低限、手元にあってほしい道具をご紹介します!
ピック
代表的な2種→トライアングル型(おにぎり型)とティアドロップ型(流星型)
アコギだったらトライアングル型が一般的だけど、硬さや材質など好みに合わせて色々試してみることをおすすめします!
個人差もありますが、とてもなくしやすいのでたくさん用意しましょう。
チューナー
ギターの弦の音程を調律するのに使います。
もし、絶対音感をもっていないなら、超重要必須アイテムになります。
ヘッドにつけて振動で音を拾うクリップタイプの物が一般的ですが、マイク内蔵タイプのものや、音叉でも代わりになります。
ソフトケース
練習スタジオや、土手など手軽に持ち運びたい場合にはハードケースよりもソフトケースの方が便利です!
半面湿気や、雨に弱い傾向にあるのであまり中に入れっぱなしにしないようにしましょう。
ハードケース
繊細なアコギを落下など様々な衝撃から守ってくれるハードケース。
ギターは湿気や乾燥の変化に弱いという、悲しいほど日本の気候に合わない楽器なので、ケース内で保管する時には湿度調整剤を入れて湿度を一定に保つとなおGOODです。
ハードケースの開け方
下からロックを持ち上げて外して、輪っかを下にさげると外せます。
このタイプは全部で6か所あるので全部外しちゃいましょう。
まずはチューニングから
チューニングとは=調律、つまり、ギターの弦の音程を正確に合わせる作業になります。
これからギターを始めるという方は、今後、想像以上の頻度でチューニングすることになるという事実を知っておく必要があります。
まず1曲強めに弾いたら狂いますし、弾いていなくても湿気や気温で狂います。
ギターを弾くということはつまり、チューニングをすることと覚えましょう。笑
正しいチューニングは正しい音を覚えるために必須ですし、しっかり調律してある演奏は聴こえ方がグッと変わります!
音階について
ギターの音階はアルファベットで表記されることが一般的です。
それぞれC(ド)・D(レ)・E(ミ)・F(ファ)・G(ソ)・A(ラ)・B(シ)・C(ド)・・・
といった具合に振り分けられているので、Gの次はAに戻ります。
これに♭を合わせて全部で12個の音階がフレットで区切られています。
C D♭ D E♭ E F G♭ G A♭ A B♭ B
レギュラーチューニング
ギターの弦は上からそれぞれ太い順に6弦、5弦、4弦…という具合に名前がついています。
それぞれの弦に音程があり、通常はレギュラーチューニングと言って以下の通りに調律します。
6弦: E (ミ)
5弦: A (ラ)
4弦: D (レ)
3弦: G (ソ)
2弦: B (シ)
1弦: E (ミ)
このEADGBEという文字列もギターを始めてしまったからには、一生付き合っていく並びになるので、この機会に覚えてしまいましょう。
ちなみに筆者は遥か昔に教則本で見た、
「E・A・D(家で)G(ギターで)B(ビートルズの)E(演奏)」
とちょっと無理がある語呂合わせで覚えました。
ペグの仕組み
ペグとは弦を巻き付けておく部分のことで、このペグをしめたり、ゆるめたりすることで弦をチューニングします。
ヘッドを正面から見た時に、左半分が上から6、5、4弦のペグ。右半分が上から3、2、1弦のペグです。
反時計回しでしめると音が高くなり、時計回しでゆるめると低くなります。
多くのアコギのヘッドは、ギターを構えると4~6弦側と1~3弦側で坂さまになってややこしい問題があります。
4~6弦側はヘッド側に向かってに巻くと高くなる1~3弦ボディ側に向かって回すと高くなると覚えましょう。
チューナーの見方
今回はチューニングにクリップタイプのチューナーを使います。
クリップタイプは一般的にこのようなメーターで音の高い・低いがわかるようになっています。
真ん中に近いほど正確な音で、左側に傾くと音が低い(♭・フラットしている)、右側に傾くと音が高い(♯・シャープしている)状態を表しています。
このメーターが丁度真ん中に来るようにペグを回します。
正しくチューニングするには
このように、音程が低ければペグをしめて音を上げ、高ければゆるめて音を下げます。
しかし、ペグはゆるめた時に、弦を巻いてる部分も一緒に緩んでしまって音程が不安定になってしまう特性があります。
そこで、合わせたい音程より弦の音が高かった場合、音を下げて合わせるのではなく、一度合わせたい音よりも弦の音を低くして、ペグをしめる方向に回して音を高くしながら合わせていくと、より正確で狂いにくいチューニングにすることができます。
さっそく弾いてみる
ピックの持ち方
親指と人差し指で持つのが一般的です。
指3本や、すべての指を使って持つギタリストもいるので、自分が一番やりやすい持ち方で問題ありません。
ギターの持ち方
最初は座って引いてみましょう。
椅子に座り、ボディのくぼみの部分をちょうど右の太ももに乗せる形で置き、右ひじはボディのおしりの部分にかけるように置きます。
左手で握りやすい位置にネックが来るように、ボディの位置を微調整します。
弦を上から鳴らしてみる
とりあえず弦を何も抑えずに上から太い順に6~1弦を鳴らしてみましょう。
引っかからずにじゃらーんとならせる位置にギターや腕、体を微調整します。
最初は簡単な曲から始めよう
最初は3コード、4コードの曲から始めてみることをおすすめします!
教則本を買ってみてもいいですし、最近はネットで「アコギ 簡単な曲」で調べたら山ほど出てくるので便利です。
最初は覚えることも多いですが、5~6種類ほどコードを覚えてしまえば、あとはその応用でどんどん急に弾ける曲が増えて、楽しくなりますよ!
弦を交換してみる
弦が錆びてきたら(大体1~2ヶ月)
ギターの弦は消耗品で、定期的に変える必要があります。
触っている頻度にもよりますが、だいたい1~2ヶ月ほどで弦は錆びてしまいます。
錆びた弦は音の鳴りが弱くなり、弾きづらかったり、切れてしまったりするので、新しい弦に交換します。
最初は少し難しく感じますが、慣れてしまえば10~15分ほどで済む作業なので、どんどん試してみましょう!
用意するもの
替えの弦
様々なゲージ(弦の太さ)があるので、お好みの弦を張ります。
今回はDADDARIO ( ダダリオ ) / EJ11 80/20 Bronze Wound Light を用意しました。
これは12-53ゲージというちょうど中間タイプの太さの弦で、細いと押さえやすく小さな音に、太いとその分押さえるのに力がいるが、力強い音になります!
ニッパー
アコギの弦は比較的太いので刃こぼれしないしっかりとしたものをおすすめします。
ピン抜き
ピンやボディを傷つけないようにアコギ用のピン抜きもあると便利です。
ストリングワインダー
弦を巻く専用の道具です。ピン抜きが合体してる物もあります。
なくてもペグは手で巻けますが、あった方が格段にはやくなるので、おすすめです!
弦の交換手順
弦を緩める
それぞれの弦がある程度だるんだるんになるまで弦をゆるめます。
弦を切断する
弦をゆるめたら1本ずつ真ん中から切断します。
(今回はニッパー、ピン抜き、ストリングワインダーがセットになった道具を使います。)
ブリッジピンを抜く
ピン抜きをつかってピンを抜きます。
ボディを傷つけないようにクロスをボディ面に敷いておきます。
全体を清掃する
普段清掃出来ない、指板やブリッジなどの個所を、弦を張る前に一通り清掃します。
オイルやポリッシュを使うならこのタイミングです。
弦をブリッジピンにセットする
弦には上下があり、ボールエンドと呼ばれる輪っかがついてる方が下(ピン側)
何もついていない方が上(ヘッド側)になります。
また、どれが何弦かぱっと見分かりづらいので袋から出す前にしっかり確認しましょう。
メーカーによってはボールエンドの色で何弦かわかるようになっています。
貼りたい弦と上下を確認できたらボールエンドをピンの溝に沿ってセットして、グッとはめ込みます。
※このときボールエンドをほんの少しだけ曲げてあげると、上手くピンに引っかかってセットされます。
弦を張る&カットする
ボールエンドをピンでしっかり固定できたら、弦をペグの穴に通します。
この時、めいいっぱい引っ張ってからカットしてしまうと、弦の巻き数が少なくなってしまい、チューニングが狂いやすくなってしまいます。
引っ張った状態からペグ1個ちょっとくらい、後ろにもどしてから、ペグを巻いていきます。
このとき弦を引っ張りながら巻くと、綺麗に弦が巻かれていきます。
とは言え、慣れない内や、難しかったりしたら一先ずはぐるぐる巻いて弦交換を終わらせてしまいましょう。
正確に音程を合わせるのは弦を張り切ってからでよいので、ある程度弦が巻けたらどんどん次の弦を張っていきましょう。
巻ききったら弦の余分な箇所をカットします。
チューニング&弦を伸ばしきって完了
弦を張り終えたらチューニングをします。
貼りたての弦はまだ金属が伸び切っていない状態なので、軽く弦を上に引っ張り、伸ばしてあげながら合わせます。
弦が張ってくると途中でピンがボン!と浮いてくる時がありますが、心配せずに上からグッと押し込み直して再度ペグをしめます。
1、2弦は特に(え・・こんなに巻いちゃって切れちゃいそう・・)と心配になりますが、恐れずに巻きましょう。
チューニング→しばらく弾く→引っ張る→チューニングを繰り返して、音程がほぼほぼ安定してきたら完了です!
ここから弦が完全に伸び切るまでには大体1~2日かかります
悲劇を防ぐために
意外とあるあるなのが、3弦をチューニングしてるつもりだったのに、2弦のペグを巻いてた・・という事例。
「あれー、なんかチューナー反応しないな」とペグを回していたら急にバチン!と他の弦が切れてしまい、びっくりするし、弦はムダになるし、最悪怪我なんて場合も・・
レギュラーチューニング状態の弦はおよそ50~80kgの力で張られており、誤って切れた衝撃が手にあたるとかなり痛いです ※筆者経験済み
ペグを巻く前にはしっかりと回すペグが合っているか確認してから回す、万が一に備え顔を弦に近づけない、のがおすすめです!
その他あると便利な物
カポタスト
ギターのキー(調)を上げる道具です。
ネックに挟むことで、挟んだ位置のフレットを開放弦に設定することができます。
これを使うことで、押さえ方が楽になったり、これがないと弾けない曲があります!
ストラップ
立ちながら弾きたいといった場合は、こちらのストラップが必要になります。
ボディのお尻側と頭側のピン2か所につけて使います。
アコギの場合、通常ピンがお尻側にしかついていないモデルも多いので、その場合は片方はヘッドに紐で結んで使います。
メトロノーム
練習のお供、メトロノームです。
まずはゆっくりとしたテンポ(BPM)で弾けるようになってから、徐々に弾けるテンポを上げていくのが定石です。
最近はスマホのアプリでもあるので、まずはそちらで試してみるのがおすすめです!
ギタースタンド
毎日練習するなら、いちいちハードケースにしまうのもめんどくさいので、1本はあると便利です!
弾きたい時にサッと取れるのもモチベーションに繋がります。
ギタークロス
ボディや、弦を拭きとるための布です。
ボディを傷つけないように柔らかい素材の物がおすすめです。
汗や皮脂を拭きとることは、見た目や気持ちの問題だけではなく、ギターと弦を良いコンディションで長持ちさせるためにとても必要です!
練習後にサッと一拭きする習慣をつけましょう。
フィンガーイーズ
弦を滑りやすくするだけでなく、皮脂汚れや、錆びを防いでくれる万能スプレーです。
これを弾く前と後に使うだけで弦交換の頻度が圧倒的に減ります!絶対に買った方がいいです!(筆者の主観的意見)
直接ギターにスプレーすると痛めてしまうので、クロスに使う分だけかけて弦だけをそっと磨くように使います。
消音器具
家で弾くにはアコースティックギターの音は大きいという方には消音機がおすすめです。
0にはなりませんが、ある程度の消音効果が期待できます。
ホールを塞ぐタイプや、弦にスポンジを挟むタイプなどあるので、併用したりも効果的です。
あとは、自宅のタオルもボディ側で弦とボディで挟むと消音材になります。
レンティオならギターもレンタルできる
やっぱりギターは欲しいけど、実際に買うまでの一歩が踏み出せない、続かなかったらどうしよう・・
そんなあなたにはレンタルがおすすめです!
家電レンタルのレンティオではギターもレンタルできます。
お届け時には、ハードケース、買え弦1セット、チューナー、ピックもそろった状態なので、届いたその日からすぐに使えます!
13ヶ月目以降はレンタル代不要
毎月のレンタル代をお支払いいただくと13ヶ月目以降のお支払いは不要となり、ギターの所有権が移るのでお手元にずっと置いていただけます。
3ヶ月目以降ならいつでも返却OK
最低レンタル期間の3ヶ月目以降であれば、違約金なしでいつでもご返却可能なので、途中でやっぱりやめないか不安な方にもおすすめです!
レンティオでぜひギターをお試ししてみてください!