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GENELEC「G One」スピーカー実機レビュー!接続方法やその魅力を徹底解説

matsunaga
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更新日2023/08/15

GENELEC「G One」スピーカー実機レビュー!接続方法やその魅力を徹底解説

皆さんがスピーカーを選ぶ基準は何でしょうか?
低音が強調されているなどの「音の傾向」、「メーカー」、「使用ジャンル」など様々かと思います。

今回ご紹介するスピーカー「G One」は一般家庭向けでは珍しい、作り手の“素の音”を再生できる高級スピーカーになります。それ故に使用ジャンルは限られません。

なぜ「G One」を“素の音”と言えるのかというと、開発しているメーカー「Genelec」はエンジニア向けのスピーカーで現在でもトップのシェアを誇る有名メーカーだからです。
つまり「Genelec」を基準に録音・制作された作品が世の中にたくさんあるのです。

GENELECとは?

本社フィンランドの音響メーカーであり、プロエンジニア向けの音楽制作や映像制作用スピーカーとして定番の人気メーカーになります。

大きな導入事例の1つとして、日本を代表するレコーディングスタジオである「ビクタースタジオ」でも日本で最初にGENELECのスタジオスピーカーが導入されています。

ビクタースタジオはテレビや町中で当たり前のように流れる有名アーティストのレコーディングなどを行っているスタジオで、日本に住んでいるほとんどの方がこのビクタースタジオが関わっている音楽を1度は聴いていると言っても問題ないでしょう。

勿論すべてのエンジニアが使用しているというわけではありませんが、多くのプロのエンジニア達がGENELECのスピーカーで音を確認しながら、日本を代表するアーティストたちの音楽を編集・調整してCDや音源を作っています。

また、音楽だけではなく映画など映像制作の場面でもGENELECスピーカーの導入がされており、世の中にあるたくさんの音楽や映画がGENELECスピーカーを基準に制作されています。

 

家庭向けモデルGシリーズ

そんなプロのエンジニアを支え続けるGENELECが一般家庭用に開発した、“プロエンジニアが作った本来の音”をご自宅で体験できるスピーカーモデルが「Gシリーズ」になります。

G One Gシリーズ

スタジオ向けモデルとの違いは?

エンジニアが使うようなスタジオ向けモデルと施されているテクノロジーに違いはなく、音質は全く同じになります。

スタジオ向けモデルとの仕様面の違いの1つとしてあげられるのが接続端子の違いです。

  • スタジオ向けモデルは接続端子がXLR端子のみ
  • Gシリーズは接続端子がRCA端子+α(大きいモデルはXLR端子が追加)

となります。

RCA端子はいわゆる赤白端子と言われるもので、XLR端子に比べ一般家庭用のオーディオ機器ではスタンダードな端子になります。

一般家庭での導入の敷居が低いモデルが「Gシリーズ」になります。

Gシリーズ内のスピーカーの違いは?

「G Tow」「G Three」と数字が上がっていくごとにサイズも大きくなりまして、接続可能端子も少し増えます。また、出せる音量感も大きくなっていきます。

数字が上がるにつれてお値段も上がっていきますが、「じゃあ高い方がいい音なの?」と思う方もいるかと思いますがそうとは限りません。

一般的にスピーカーにはそのスピーカーの持っているポテンシャルを引き出せる音量感というものがありまして、その音量より極端に小さい音で再生しても音に迫力やパンチがなくなってしまう場合があります。

ですのでイメージとしましては「大きいスピーカーを小さい音で鳴らす」より「小さいスピーカーを大きい音で鳴らす」方が良いとされることが多いです。

Gシリーズ最小モデル「G One」

G One カラー

カーラーは白と黒の2色。

「G One」はGシリーズで最小モデルで、お値段も一番お安くなります。サイズは小さいですが、出せる最大音量自体はすごく大きいです。

サイズ面や音量面から考えるとGシリーズ内では日本の一般家庭での使用にマッチしたモデルだと思います。

G Oneの具体的な使用用途は?

  • テレビにつないで使用(映画鑑賞・ゲーム)
  • PCにつないで使用
  • 本格的なCD再生機などのオーディオ機器につないで使用
  • ホームシアターでの使用
  • スマートフォンなどにつないで使用
  • スマートスピーカーにつないで使用

RCA出力端子またはイヤホン端子への接続が可能なため、ご家庭内でいろいろな使用方法が可能です。

スピーカーは「テレビ用」や「PC用」、「スマートフォン用」など使用用途別に紹介されることが多いですが、エンジニアの意図するオリジナルのサウンドをそのまま体験できるという部分が売りの商品なのでもちろん使用用途は限られません。

デジタル・オーディオ・プレーヤー、ホームシアター、TV、ゲームなどどのようなジャンルにおいても最高の音質でコンテンツを楽しむことができます。

 

G Oneの接続例

テレビとの接続

テレビへの接続例は主に下記の2通りになります。

イヤホンジャックはテレビに標準でついていることがほとんどですが、RCA出力端子がついていないテレビは多いです。

※RCA”入力”端子がついているテレビは多くありますが、RCA出力端子とは役割が異なります。G Oneの接続にはテレビのRCA”出力”端子への接続が必要なります。

1. テレビのイヤホンジャックに接続する

TV G

2. テレビのRCA出力端子に接続する

TV G2

※写真はRCA入力端子になりますが、出力端子と見た目は同じですので参考にしてご自身のテレビを確認いただければと思います。

PCとの接続

PCへの直接の接続方法は主に1通りとなります。

PCのイヤホンジャックに接続する。

ノートパソコン G

イヤホンジャックの位置はPCによって異なります。AUXと記載されている場合もあります。

また、PC用のオーディオインターフェイスやミキサーなどを導入している場合はRCA端子への接続に対応している場合がありますので、各デバイスをご確認ください。

スマートフォンとの接続

スマートフォンへの接続方法は主に1通りとなります。

スマートフォンのイヤホンジャックに接続する。

iphone G

スマートスピーカーとの接続

Amazon Echoなどのスマートスピーカーですが、機種によってはイヤホン端子がついているものがあります。

AIのボイスメッセージ自体もG Oneから流れてしまいますが僕はそこまで気になりませんでした。普段からスマートスピーカーを使って音楽聞く人にはおすすめの使用方法です。

スマートスピーカーのイヤホン端子に接続する

スマート G

RCA端子接続とイヤホンジャック接続の音の違いは?

PC用のサウンドデバイスを使って、RCA端子およびイヤホン端子での接続をして比較しましたが、それぞれ音の違いはほとんど感じられませんでした。

端子部分のサイズはイヤホン端子の方が小さく、簡易的な物の印象がある方もいるかと思いますが、イヤホン端子で使用いただいて全く問題ないです。

 

G One使用レビュー!!

今回は読者様がより家庭での使用イメージが沸くように、自宅で使用をしてみました。

いつも通りパソコンで音楽を聴いたり映画を見てみようと思います!

まずは開封

G One 正面

カラーはホワイトになります。

一般的なスピーカーですと四角いものが多いですが、G Oneは丸みがあってやわらかい印象です。実はこの丸みはデザインとしてだけではなく、しっかりとした音響環境を作るための役割も持っているそうです。

GENELECは角ばった形状よりも丸みのある形状のスピーカーの方が無駄な音響反射を防ぐことができ、干渉がない純粋な音をサウンドを生み出せるという考えを持っているとのこと。

確かにGシリーズに限らず他商品も形状は丸いものがほとんどです。

G One サイズ

サイズはこんな感じです。

名刺入れと比較してみましたがかなり小さいです!ですが、重量はかなりずっしりとしており、しっかりした印象です!

付属品はこちらになります。

  • 取扱説明書
  • 電源コード
  • RCA端子→3.5mmイヤホンジャックケーブル
  • RCA端子→RCA端子(※2022年2月9日追記:2021年秋生産分よりケーブル2機種の同梱は終了いたしました。)
  • 専用スタンド(本体に装着済み)

セッティング

取扱説明書に沿ってセッティングを行うことで、部屋に適した音響環境を作っていきます!
G One 2台を使ってステレオで使用できるようにセッティングしていきます!

ケーブルの接続

電源ケーブルを接続する前にオーディオケーブルを接続します。

接続自体はどちらが先でも問題ないですが、本体の電源ランプがついている状態でオーディオケーブルを抜き差しすると大きな音が出て、スピーカーにダメージを与えてしまいますので注意しましょう。

今回はPCのイヤホンジャックに直接接続するので

  • RCA端子→3.5mmイヤホンジャックケーブル

を使用します!

G One イヤホンジャック

左の端子2つがRCA端子、右の端子がイヤホン端子になります。左のRCA端子をG One側に接続します。

一般的には赤がRで白がLになりますのでそれぞれにつないでいきます。

また、写真から分かるようにケーブルは2本のケーブルが1体になっているような形状ですが、真ん中で裂くことができるのでスピーカー同士の距離によって調整できます。

まずケーブルのイヤホン端子をPCのイヤホンジャックに挿します。その後G One側にもコードを接続していきます。

G One 接続端子

接続場所は底面から見えるこの2か所です。左に電源ケーブル、右にオーディオケーブルを接続します。

これでケーブルの接続は完了です。

設置

今回部屋に机がなく、電子ピアノの平面な木製の台の上に設置しました。

普段使っているスペースなので後ろに他社のスピーカーが映ってしまっていますが、スピーカーサイズでの使用感の違いに関しても後ほど紹介させていただきます。

G One 設置

G Oneはスピーカーを聞き手の方向に向けて設置することを推奨していますので、今回も自分側に向けてやや角度をつけて設置しています。

G One 角度

また、多くのスピーカーはこのツイーターという部分が耳の高さに向かっていると良いとされています。

G One スタンド

G Oneの専用スタンドはスピーカーを上下方向に角度付けすることもできます。

G One スタンド2

G One スタンド3

こんな感じに調整可能です。今回は自分の耳より低い位置にスピーカーを設置していますので上に向くように調整しています。

設置方法はメーカー推奨の方法に沿った方がもちろん良いのですが、部屋の間取りの問題やインテリアの一部として考えると難しい場合もあるでしょう。

また、例えばテレビに接続して使う場合などはいつも決まった位置で音を聞けるわけでもないと思いますので、臨機応変に設置してしまっても良いと個人的には思います。

極端に音が悪くなることもありませんので、*実際に音を出しながら違和感の無いように設置しましょう。

トーンコントロール設定

G One セッティング4

G Oneにはトーンコントールスイッチがついています。

こちらは部屋の間取りや設置場所によって、純粋な音から変化してしまったサウンドの補正機能になります。

各項目に関しての説明は説明書に詳しくのっているのでこちらも実際に音を聴きながら調整するのをおすすめです。単純に音の好みでセッティングを変えてしまっても良いかと思います。

G One セッティング2

少し見にくくて申し訳ございませんが、この白い部分が各スイッチになっています。マイナスドライバーなどを使ってスイッチを切り替えられます。

今回は机の上で使用するので「Tabletop」というスイッチのみONにしました!

これでセッティングはすべて完了です!

実際に音を鳴らした感想

今回音楽鑑賞と映画鑑賞で試してみましたが、素晴らしいサウンドです。

サイズが小さく音量感や迫力に関して購入前に気になっている方もいるかと思いますが本当に充分な音量が出ます。

サウンドの細部まで聞こえるようなイメージで、いつも聞いてる音楽を聴いていても「あぁこんな音がなっていたんだ」みたいな発見もあるレベルです。

一般的には「音の解像度が高い」というような表現がされますがまさにその通りだと感じました。

昨今では低域が極端に強調された、一聴するとインパクトのあるスピーカーが流行っていますが、G Oneは自然なサウンドなのに、他のスピーカーでは聞き取れないような細部の音も再生できているからなのか迫力があります。

また、極端に協調されたサウンドではないので普段使いにおいて嫌な聴き疲れもしにくいかと思います。

力技な誇張されたサウンドとは反対のすごくリッチなサウンドだと私は感じました。

手持ちのスピーカーと比較してみた感想

自分が普段使っているスピーカーは他社製の「モニタースピーカー」と言われる種類のスピーカーになります。

GENELECのスピーカーと同じような、音楽制作の際などに使われる素の音を再生するためのスピーカーです。

今回はメーカー、サイズの違う2機種を一般家庭で使うという観点から比較して気づいたことをいくつかご紹介します。

スピーカーサイズに関しては「Gシリーズ」内でどのサイズのスピーカーを購入するか悩んでいる方の参考にもなるかと思います。

GENELECの音の解像度の高さ

とにかく楽曲や映画の細部の音まで聞こえます。

前述しましたが、手持ちのスピーカーで聞いていた曲をG Oneで聴いたときに「あぁこんな音がなっていたんだ」と思う瞬間がありました。

手持ちのスピーカーも決して安いものではないのですが、GENELEC製品の性能にとても感動しました。

自分の部屋で鳴らせる音量に適したスピーカーサイズを選ぶ重要性

手持ちのスピーカーはG Oneより一回り大きいサイズ(G Twoくらいのサイズ)なのですが、いかにスピーカーサイズに見合ってない音量の小ささでスピーカーを使っていたか痛感しました。

記事の前半でも記載しましたが、一般的にスピーカーにはそのスピーカーの持っているポテンシャルを活かせる音量感というものがありまして、その音量より極端に小さい音で再生しても音に迫力やパンチがなくなってしまう場合があります。

ですのでイメージとしてましては「大きいスピーカーを小さい音で鳴らす」より「小さいスピーカーを大きい音で鳴らす」方が良いとされることが多いです。

手持ちのスピーカーでいつも聞いてる音量はG Oneでも全く問題なく出せますし、同じ音量感でもG Oneの方がしっかり迫力がある音が出ます。

手持ちのスピーカーの方が出せる最大音量は大きく、もっと大きい音量で鳴らした場合はしっかりとした音を出すことができますが、自分の家で常にその音量を出すことはできません。

購入時は「大は小を兼ねる」というような考えで大きいスピーカーを買いましたが、今その時に戻れるならG Oneサイズのスピーカーを買います。

Gシリーズ購入検討中の方は「自分の部屋で鳴らせる音量にあったスピーカー」を選んでいただければと思います!

「G Oneアクティブスピーカー」をレンタルで試してみよう!

今回ご紹介した、G Oneですが、当記事を購入の参考にご覧になっている方も少なくないと思われます。

「記事を見ただけでは購入に踏み切れない」という方や、「購入するかは置いておいて、とりあえずG Oneを体験をしてみたい」という方、そんな方にはレンタルがおすすめです。

家電、カメラのレンタル「Rentio」では様々な電化製品のレンタルを行っております。

Rentioのレンタルサービスでお手軽にGENELECサウンドを体験してみませんか?

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