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Canon PowerShot ZOOMを実機レビュー!「観ながら撮れる」ポケットサイズ望遠鏡カメラ

k.yanagi
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更新日2023/02/03

Canon PowerShot ZOOMを実機レビュー!「観ながら撮れる」ポケットサイズ望遠鏡カメラ

スマートフォンの普及で、カメラが身近になった現在、気軽に撮影する機会は増えてきました。

しかし広い会場でのスポーツ観戦等では、スマートフォンを使っての撮影だとなかなか試合に集中できず、かといって本格的なカメラはまだ難しい…と思っている方も多いのではないでしょうか。

試合内容はしっかり楽しみたい!でも決定的瞬間も収めたい!

そんなワガママを満たしてくれるのが、「Canon 望遠鏡型カメラ PowerShot ZOOM」

コンセプトは「撮れる、望遠鏡。」となっており、アウトドアなどで活躍する望遠鏡に撮影機能を加えた望遠鏡型カメラになります。

本記事ではカメラも望遠鏡も初心者の筆者が実際に使用して感じたことや気になった点を、実際の撮影画像も交えて紹介していきたいと思います。

PowerShot ZOOMの特徴

まず、商品の性能を見る前に、そもそもこの「PowerShot ZOOM」は何が出来て、どんな場面に適した商品なのかを見ていきます。

コンセプトは「撮れる、望遠鏡。」となっており、望遠鏡にカメラの撮影・録画機能が付いたものになります。そのため、メインは望遠鏡となります。

デジタルカメラよりは手軽に、スマートフォンよりは高倍率で撮影することが可能で、ちょうど中間のような面白い性能となっています。

また、約145gととても軽く小型で携帯性に優れているため、主にスポーツ観戦やコンサート、荷物が多くなりがちな旅行先での使用に適しており、撮影をしなくても望遠鏡として使用するだけでも十分な性能を持ち合わせています。

商品そのものは単眼鏡となっており片手で持てるため、被写体の位置を見失ったり、覗き込んだエリア以外で起こっている事も把握しやすいという特徴があります。

製品スペック一覧表

スペックは以下の通りです。

項目 スペック詳細
映像エンジン DIGIC 8
撮像素子 カメラ部有効画素数:約1210万画素 ※総画素数:約2110万画素
有効センサーサイズ・タイプ:1/3型 CMOS ※1/2.3型CMOSセンサーの中央部分を使用
レンズ 焦点距離[35mm判換算]:13.8(W)/55.5(T) [100(W)/400mm(T)]※800mmはデジタルズーム
開放F値:F5.6(W)/ F6.3(T) ※絞り固定
光学ズーム:約4.0倍
デジタルズーム倍率:約2.0倍
撮影距離(レンズ先端より):1m~∞(W)/4.5m~∞(T)
望遠鏡 倍率:1.2倍/ 4.8倍/ 9.6倍(100/400/800mm時)
ファインダー 電子ビューファインダー:0.39型 カラー電子ビューファインダー(約236万ドット)
視度調整範囲:約-3.0~+1.0m-1(dpt.)
フォーカス制御 TTLオートフォーカス
露出制御 測光方式:評価測光
露出補正:±3段(1/3段ステップ)
ISO感度(推奨露光指数):オート(ISO100-3200)
ホワイトバランス オート
シャッタースピード 1/30~1/8000秒(オート)
絞り 撮影モード:オートモード
光学手ブレ補正(IS):搭載
連続撮影:最高約10コマ/ 秒(連写中のフォーカスは固定)
撮影関連 F5.6(W)- F6.3(T) ※絞り固定
記録関係 ファイルフォーマット:DCF2.0準拠
記録媒体:microSD/ microSDHC/ microSDXCカード
データタイプ 静止画:JPEG(Exif2.3)
動画:MP4[映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:MPEG-4 AAC-LC(ステレオ)]
記録サイズ 静止画:[4:3時]4000×3000
動画:フルHD 1920×1080(29.97/23.98fps)
インターフェース 有線:USB Type-C
Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n
Bluetooth®:準拠規格:Version 4.2準拠(Bluetooth low energy technology)
インターフェース 有線:USB Type-C
Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n
Bluetooth®:準拠規格:Version 4.2準拠(Bluetooth low energy technology)
電源関連 映像表示時間:約70分(フル充電時、常温+23℃)
撮影可能枚数:約150枚(CIPA規格準拠)
動画撮影時間:約60分(フル充電時、常温+23℃、Wi-Fi接続なし)※1回の撮影可能時間は9分59秒
充電・給電:USB充電/給電に対応
※充電/給電に対応している電源アダプターの仕様は以下のとおりです。
・USB Type-C、Power Delivery対応、出力電圧/出力電流:9VDC / 2A(18W)以上
・純正では「USB電源アダプターPD-E1(別売)」があります。
動作環境 温度/湿度:温度:0~40℃/湿度:10~90%
防塵・防滴:なし
大きさ
(幅×高さ×奥行)
約33.4mm×約50.8mm×約103.2mm

PowerShot ZOOMの実機レビュー

PowerShot

同梱内容と必要なもの

「PowerShot ZOOM」に同梱されているセット内容はこちらになります。

※公式サイトから購入する場合はSDカードが付属していなかったりUSB Power Delivery対応ACアダプターが付属していないモデルもあるので、お持ちの付属品に応じて用意しましょう。

セット内容
  ・PowerShot ZOOM(本体)
  ・取扱説明書
  ・USBケーブル(typeC⇔typeC)
  ・ストラップ
  ※必要に応じて用意するもの
   ・microSDカード
   ・ACアダプター(USB Power Delivery対応)

実際のサイズ感

PowerShot ZOOMサイズ

片手での操作を想定しているので、本体は手のひらサイズ。

女性やお子さんでも十分持てるサイズ感なので、落下しないようにストラップを装着しての使用をおすすめします。

各部分の機能と操作方法

「PowerShot ZOOM」の操作は親指と人差し指の部分で完結します。

カーソルを移動するボタンが「シャッター」と「動画録画」ボタンになるので、使用開始直後はこれを感覚で覚えることに苦労し、またメニュー画面も覗かないと操作できないため慣れが必要です。

その分、複雑な操作を極力排除し、直感的な操作が可能になっています。

また、利き手がどちらでも操作に支障が無い点はとても親切な設計と言えます。

メニュー画面と設定内容

メニュー画面はこちら。

明るさやBluetoothの設定はもちろん、撮った写真の再生と消去も可能です。

スマートフォンとの連動が可能

専用のアプリ(Canon Camera Connect)をインストールすることで、遠隔での撮影の他に、撮影した写真・動画をスマートフォンにダウンロードすることが可能です。

これは「PowerShot ZOOM」に限定したアプリではないので、Canonのカメラを使用している人にとっては使い慣れたアプリかもしれません。

これなら、SDカードの容量を気にすることなく撮影可能です。

もちろんアプリがなくとも保存・再生・消去は可能ですが、より便利に使いたい方にはアプリの使用ををおすすめします。

使ってみた感想

実際に屋外で撮影してみて使用感をまとめました。

使ってみたことで気になったポイントも見えたので、良かった点と合わせて参考にしてください。

各倍率での見え方と使用感

天候による変化を見るため、あえて別日に撮影してみました。

各倍率で撮影した結果と、最後の画像に関しては同じ場所からスマートフォンで撮影した画像との比較になります。

「PowerShot ZOOM」は元々が100mm(1.2倍)なのでスマートフォンよりも寄った画像になります。

また、倍率は3段階のみなので各画像の間の倍率は存在しません。

同じ位置から動画も撮影してきました。

同じ位置から撮影し100→400→800→100と倍率を変えて撮影しています。

ご覧の通り、遠くまではっきり確認できることが分かります。

また、撮影者の腕もありますが、やはり800mm(9.6倍)にすると手振れが目立つかと思います。

しかし望遠鏡としてみれば、オートフォーカスのお陰で瞬時にピントが合い、遠くのものをすぐに把握できるのではないでしょうか。

明るさなどはデフォルトのままなので、撮影環境や細かい調整次第でより綺麗な動画が撮影できます。

とにかく小型でレスポンスが早い

なによりも小型で携帯性に優れています!

本格的なデジタルカメラは手が出しづらく、かと言ってスマートフォンでの撮影では望遠に満足出来ず物足りないと考えている方には適しています。

加えて、カメラ初心者には優しいオートフォーカスの望遠鏡という点と手振れ補正機能も付いているため、ポケットからサッと取り出して直感的に撮影可能で決定的瞬間を見逃さない設計になっています。

特にオートフォーカスは優れており、ズーム切り替え時のレスポンスが早く瞬時に撮影できます。

ズームの種類も100/400/800と3つしかないため、細かい調整も不要で望遠鏡としても手軽に操作可能です。

立ち上がりも早く電源ボタン押下後すぐに起動するので、これらすべてがユーザーの快適な撮影ライフを満たしてくれます。

また、事前にアプリをスマートフォンにインストールすることでリモートライブビューを使用し遠隔での撮影が可能となっており、高倍率での手振れが気になる人には重宝する機能も備わってます。

望遠鏡としても十分使用できる

晴れた日の夜間に月を撮影しました。なるべくはっきりと撮影するため明るさの設定は最大まで暗くしてあります。

800mmはデジタルズームになるため少々暗くなりますが、望遠鏡としては十分ではないでしょうか。

やや物足りない点もある

性能の面で挙げるとカメラ性能としてはデジタルカメラには劣るため、あくまでも望遠鏡としての機能がメインであるということも注意が必要です。

動画はFHD対応で4Kは非対応となっており、画質にこだわる人には物足りなさを感じるかもしれなません。

また、最短距離の長さ(1.2倍)もあり室内では使い所が難しく、暗所は苦手なため、明るい屋外で使うのがベストだと感じました。

他にも屋外での使用を想定しているが防水防塵がなく、レンズカバーもないため別途ケース等に入れて持ち歩く必要があります。

公式サイト等で購入するとケースが付いてくるので、こちらを利用するか、そもそも小型の商品なので適当なケースを別途用意した方が無難と言えます。

補足として、これは利用目的によりますが、三脚穴がないため常に手持ちでの撮影を前提としています。

手軽に身軽に望遠鏡を持ち歩けるニーズに合わせて設計されているので、この辺りは仕方がない点とも言えます。

手軽な操作で撮影が楽しくなる望遠鏡

本体画像PowerShot ZOOM

慣れてくるとその手軽さからつい積極的に使いたくなる商品です。

カメラとしての画質がもう一声欲しい点ではありますが、望遠鏡として遠くのものを見られるため単眼鏡としての性能は申し分ないのではないでしょうか。

特に明るい場でのスポーツ観戦や荷物が増えがちな旅行のお供にはもってこいの商品で、サイズも小型なため小さなお子さんが動物園などで使用したり、一般的なデジタルカメラでは持て余してしまうような方にはおすすめの商品となっております。

操作性・機能性などのコンセプトがしっかりしておりシンプルかつニーズに合ったとても興味深い望遠鏡と言えます。

Canon PowerShot ZOOMはレンタルできる

「自身の用途に必要な機能が備わっているのか試してみたい」

「実際の見え方や使い勝手は問題ないか気になる」

そんな方には望遠鏡のお試しレンタルがおすすめです。

カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、望遠鏡を始めとした双眼鏡・望遠鏡・単眼鏡のレンタルも提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。

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