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近年、各社から通称折りたたみスマホと呼ばれるフォルダブルスマホが販売されています。
しかし、その多くは小型を売りにしている縦折りのフォルダブルスマホとなっており、大画面を売りとした横折りのものは少なくなっています。
そんな中でPixelシリーズを販売するGoogleが満を持して折りたたみスマートフォン「Google Pixel Fold」を発表しました。
今回は、Google初の折りたたみスマホであるGoogle Pixel Foldを詳しくレビューしていきます。


もくじ
Google Pixel Foldの特徴
Google Pixel FoldはGoogleが初めて開発した、Google純正の折りたたみスマホです。
大画面でコンテンツを楽しむだけでなく、GoogleのAI機能をふんだんに使用することができます。
Google Pixel Foldの特徴
- マット調なデザイン
- 横幅が広く従来のスマホみたいなサイズ感
- 閉じた時の厚みが薄い
- Google純正アプリが正式に折りたたみ対応している
- ヒンジが硬いので自立する
- IPX8の防水性能
- スマートフォンとして十分な機能
スペック一覧
項目 | Pixel Fold |
---|---|
ディスプレイ |
|
静止画 |
|
動画 |
|
撮影機能 | 背面カメラ セルフィー 消しゴムマジック ボケ補正 長時間露光 リアルトーンTM 顔フォーカス パノラマ手動ホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ 夜景モード トップショット ポートレート モード ポートレート ライト 超解像ズーム モーション オートフォーカス よく撮影する人 デュアル露出補正 Live HDR+ |
OS | Android 13 |
CPU | Google Tensor G2 |
メモリ(RAM) | 12 LPDDR5 GB RAM |
内蔵ストレージ(ROM) | 256 GB UFS 3.1 ストレージ |
SIMカード | デュアル SIM(nanoSIM x 1 と eSIM x 1) |
通信規格 | 5G |
Bluetooth | 5.2 |
NFC | おサイフケータイ対応 |
バッテリー容量 | 標準 4,821 mAh |
充電規格 | ・USB-C PD:最大21W? ・Qi規格のワイヤレス充電:最大7.5W |
生体認証 | 電源ボタンの指紋認証センサーによる指紋認証 顔認証 |
防塵防水性能 | 防水性能 IPX8 準拠 |
サイズ (幅×厚さ×高さ) |
・折りたたんだ状態 高さ 139.7 mm、幅 79.5 mm、厚さ 12.1 mm ・広げた状態 高さ 139.7 mm、幅 158.7 mm、厚さ 5.8 mm |
重さ | 約 283 g |
カラーバリエーション | Obsidian Porcelain |
公式税込価格(2023年8月) | 253,000円 |
デザイン
Pixel 7 ProやPixel 7aは光沢感のあるガラス素材ですが、Pixel Foldはマットな素材になりました。
カバーガラスにはGorilla Glass Victusが使用されており、堅牢性も抜群です。
側面には指紋認証一体型の電源ボタンがあります。
折りたたみスマホによっては画面を閉じた際に隙間が生じてしまうものもありますが、Pixel Foldは隙間が一切ないので閉じた際も美しいです。
横幅が広く従来のスマホみたい
Galaxy Z Fold4は縦長のディスプレイになっており、折り畳んだ状態で操作する際に従来のスマートフォンより表示領域が狭くなるので違和感を感じることがありました。
一方でGoogle Pixel Foldは、折り畳んだ状態でも他のPixcelシリーズの機能をフルで使用できるように横幅の表示領域が広いディスプレイになっています。
これにより、折りたたみスマホ以外のスマートフォンから機種変更した際も、違和感を感じることが少なくなります。
また、縦幅もiPhone miniシリーズと同じくらいの大きさなので、片手で操作する際も画面の端まで指が届くようになっています。
閉じた時の厚みが薄い
折りたたみスマホの欠点として、折りたたみ時の厚みが挙げられます。
Google Pixel Foldは、折り畳んだ際の厚みが12.1 mmと非常に薄く、ポケットなどに入れても嵩張ることはありません。
感覚としてはiFaceなどの頑丈なケースに入れた時のスマートフォンと同じくらいの厚みです。
これにより折りたたみ時の操作もしやすく、前述した大きさも相まってより片手で操作しやすくなっています。
開いた時はさらに薄さを実感できます。
Google純正アプリが正式に折りたたみ対応する
これまで折りたたみスマホは各社から販売されていましたが、アプリ側が折りたたみの仕様に対応しておらずうまく表示されないということがありました。
今回、Googleから発売された折りたたみスマホということもあり、Google純正のアプリは折りたたみスマホに正式に対応しました。
また、単に全画面表示に対応するだけでなく、2画面表示時の操作感でも恩恵を感じることができます。
例えば、右側にGoogleフォトを開き、左側にGmailを開いて画像をドラック&ドロップすることで画像を簡単に添付することができます。
ヒンジが硬いので自立する
中央部のヒンジがしっかりとしているので、無段階で角度調節を行えます。
例えば横置きのままYouTubeを鑑賞したり、ビデオ会議などにも使用することが可能です。
料理などの家事をしながらYouTubeを見るなどのながら作業に最適です。
IPX8の防水性能
1代目の折りたたみスマホとしては珍しく、IPX8相当の防水性能を搭載しています。
IPX7が水深1mの水の中に30分水没しても影響を受けないとされており、それよりも高い等級になります。
推奨はされていませんがお風呂に浸かりながら動画を楽しんだり、本や漫画などを電子書籍で楽しんだりなどできそうです。
スマートフォンとしての機能は十分
Google Pixel Foldの特徴を挙げてきましたが、スマートフォンとして外せない機能もきちんと備わっています。
おサイフケータイ対応
日常的にスマートフォンを使用して、一番活用している機能とも言えるのが「おサイフケータイ」です。
他社の折りたたみスマホは対応していないことも多くありますが、Google Pixel Foldはきちんとおサイフケータイに対応しています。
ワイヤレス充電対応
Google Pixel Foldは、ワイヤレス充電にも対応しています。
筆者はワイヤレス充電できないスマートフォンは絶対に持ちたくないほど、ワイヤレス充電を日常的に利用しています。
この点も外せない機能と言えるでしょう。
W生体認証
Google Pixel Foldは、電源ボタン一体型の指紋認証と顔認証にも対応しています。
指紋認証は認証速度も早く、同じ指を2個登録しておくとほぼ認証解除できないということはないです。
閉じた際に下の側に電源ボタンがあるので、上側にあった方が押しやすいと感じますが、開いた際のことを考えると下側で仕方ないのかもしれません。
Google Pixel Foldのカメラ性能を作例で紹介
Pixel Foldは、Google Pixel 7 Proなどのハイエンドスマホと同じ広角、超広角、望遠の3眼構成となっています。
メインの広角カメラは4,800万画素の高画素となっており、高画質で写真の撮影ができます。
Pixelシリーズならではの加工がされていない、リアルな写真が特徴的です。
最大20倍のデジタルズームもあまり画質も劣化を感じられないので、実用性もありそうです。
- 1倍
- 20倍
また、ナイトモードなどを活用して夜景も非常に綺麗に撮影することもできます。
Pixel Foldならではの撮影方法
Pixel Foldは、折りたたみスマホならではの撮影方法が可能です。
背面の高画質カメラで自撮りができる
画面を開いたままカメラを使用することで、背面カメラを使用した自撮りが楽にできます。
従来のスマートフォンで自撮りをする際は、どうしても画質や性能が低いインカメラでの撮影になってしまい、せっかくの思い出の写真も物足りなさを感じます。
Pixel Foldなら、4800万画素の高画質で自撮り写真を残すことができます。
また、手をかざすことでシャッターを切れるので、Pixel Foldを立てかけて離れた場所から撮影することも可能です。
大画面でプレビューできるのが良い
スマートフォンで撮影した写真を後からタブレットやPCで確認したときに、ピントが合っていなかったり、思い通りの写真が取れていないということもあります。
画面を広げた状態で撮影すれば、7.6インチの大画面でプレビューできるので、撮影の失敗も格段に減ります。
開いて撮影すると縦横比が変わる
画面を開いた状態でカメラアプリを起動すると、従来のスマートフォンではあまり撮影できない「3:4」の画角での撮影が可能です。
スクエアでもない新しい画角ですので、SNSなどにアップする写真に変化をつけることができます。
Google Pixel Foldの気になるポイント
Pixel Foldをしばらく使用していて気になるポイントがあったので紹介したいと思います。
全画面表示に対応していないアプリがある
Google純正アプリは折りたたみスマホ表示に対応しておりますが、まだまだ対応していないアプリも多数あります。
TwitterやInstagramなどのSNS、楽天市場、出前館、LINEなどほとんどのアプリがまだ対応していません。(2023年7月現在)
一方で、Amazonプライム、Netflix、TVerなどの動画配信系サービスはいち早く対応しているので、動画コンテンツは大画面で楽しむことができます。
上下のベゼルは太い
従来の折りたたみスマホやタブレットなどと比較して、上下のベゼルの幅が太くなっています。
おそらくヒンジの構造上、ベゼルの幅分の余白が必須だったかと思いますが、Galaxy Z Fold4などはより細いヒンジで折りたたみの構造を実現していますので、もう少し細かったらよかったです。
重量が重い
Pixel Foldは重量が283gと少々重たくなっています。
同じ7.6 インチのGalaxy Z Fold4が263gなので、比較しても重く感じます。
購入を検討している方は、重量面を一度確認した方が良さそうです。
Galaxy Z Fold5と比較して
Google Pixel Foldの購入を検討している方の中には、Galaxy Z Fold5と比較検討している方もいるのではないでしょうか。
簡単に、Galaxy Z Fold5と比較してメリット、デメリットをまとめてみました。
スペックで比較
項目 | Pixel Fold | Galaxy Z Fold5 |
---|---|---|
ディスプレイ |
|
|
静止画 |
|
|
動画 |
|
|
撮影機能 | 背面カメラ セルフィー 消しゴムマジック ボケ補正 長時間露光 リアルトーンTM 顔フォーカス パノラマ手動ホワイト バランス調整 ロックされたフォルダ 夜景モード トップショット ポートレート モード ポートレート ライト 超解像ズーム モーション オートフォーカス よく撮影する人 デュアル露出補正 Live HDR+ |
- |
OS | Android 13 | Android 13 |
CPU | Google Tensor G2 | Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
メモリ(RAM) | 12 LPDDR5 GB RAM | 12GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 256 GB UFS 3.1 ストレージ | 256GB/512GB/1TB |
SIMカード | デュアル SIM(nanoSIM x 1 と eSIM x 1) | デュアル SIM(nanoSIM x 1 と eSIM x 1) |
通信規格 | 5G | 5G |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
NFC | おサイフケータイ対応 | おサイフケータイ対応 |
バッテリー容量 | 標準 4,821 mAh | 4400 mAh |
充電規格 | ・USB-C PD:最大21W? ・Qi規格のワイヤレス充電:最大7.5W |
・USB-C PD:最大25W ・Qi規格のワイヤレス充電:最大7.5W |
生体認証 | 電源ボタンの指紋認証センサーによる指紋認証 顔認証 |
画面内指紋認証 顔認証 |
防塵防水性能 | 防水性能 IPX8 準拠 | IPX8 |
サイズ (高さ x 幅 x 厚さ) |
・折りたたんだ状態 高さ 139.7 mm、幅 79.5 mm、厚さ 12.1 mm ・広げた状態 高さ 139.7 mm、幅 158.7 mm、厚さ 5.8 mm |
・折りたたんだ状態 約 67.1 x 154.9 x 13.4 mm ・広げた状態 約 129.9 x 154.9 x 6.1 mm |
重さ | 約 283 g | 約253g |
カラーバリエーション | Obsidian Porcelain |
アイシー ブルー/ファントム ブラック/ カラー [Samsung.com 限定]グレイ/ブルー |
公式税込価格(2023年7月) | 253,000円 | 未発表 グローバル版価格:1,799ドル(約25万円) |
Google Pixel Foldを選ぶメリット
まずはPixel Foldを選ぶメリットについて紹介したいと思います。
AI機能
Pixel Foldを選ぶいちばんのメリットは、GoogleのAI機能をふんだんに使用できる点です。
撮影した写真からいらない箇所を削除する「消しゴムマジック」や自動文字起こし、さらには翻訳機能など日常的に使用する上で便利なAI機能が沢山搭載されています。
また、年々AI機能はアップデートされておりGoogleが提供するAI機能を使用できるのはPixel Foldならではと言えます。
大きさ・厚さ
折りたたみスマホといっても多く時間使用しているのがアウトディスプレイと言えます。
人によっては7割近くをアウトディスプレイで操作し、電子書籍や動画視聴のみメインディスプレイを使用するといった方もいます。
Pixel Foldのアウトディスプレイは従来のスマートフォンに近い、横幅が広いディスプレイとなっています。
これにより、アウトディスプレイ使用時に表示できる情報が多くなります。
特に顕著に現れるのがYouTubeなどの動画視聴時で、ヒンジを折り曲げて表示した際にGalaxy Z Fold4はサイドに黒帯が出てしまいますが、Pixel Foldは全画面で動画を楽しむことができます。
写真の加工のしやすさ
Pixel Foldで撮影できる写真は、コントラストが低く、よりリアルな写真の撮影が可能です。
ですので、SNSに上げる際に後からフィルターをかけても調整がしやすく、自分好みに加工できるのが特徴的です。
Galaxy Z Fold5を選ぶメリット
次にGalaxy Z Fold5を選ぶメリットを紹介します。
Sペンが使用できる
Galaxy Z Fold5を選ぶ上でいちばんの違いは、Sペンを搭載している点です。
Sペンがあることで、瞬時にメモを取ったりSNSに投稿する画像にイラストを追加することができます。
ビジネスシーンでもプライベートでもスマートフォンの幅を広げてくれます。
重量
Pixel Foldと比較するとGalaxy Z Fold5の方が30gほど軽いです。
毎日持ち歩くものですので少しでも軽くすましたい方はGalaxy Z Fold5を選択すると良いです。
SNS映えする写真
Galaxyシリーズの写真の特徴として、コントラストが高く鮮やかな写真が撮影できるといった点が挙げられます。
撮って出しの写真でもSNS映えしそうな写真が撮影できますし、料理や自然などどんな写真も綺麗に撮影することができます。
Google Pixel FoldとGalaxy Z Fold5どちらも一長一短ありますので、自身に合ったものを選択すると良さそうです。
Google Pixel Foldは日常的に使いやすい折りたたみスマホ
折りたたんだ際のサイズ感やPixelならではのシンプルなUI、防水やおサイフケータイ対応など日常使いがしやすい折りたたみスマホだなと思いました。
もちろん少し重たさを感じる部分や対応していないアプリの多さなど気になる点もありますが、折りたたみスマホデビューの機種で迷っているならGoogle Pixel Foldはおすすめです。

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