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iPhone 12 Proの実機レビュー!特長や他機種との違い、カメラ性能も検証してみた

まーしー/家電製品総合アドバイザー
まーしー/家電製品総合アドバイザー

更新日2022/10/27

iPhone 12 Proの実機レビュー!特長や他機種との違い、カメラ性能も検証してみた

2020年10月13日に発表されたiPhone 12シリーズの中で、カメラ機能を軸に高性能機種としてラインナップに加わるのが「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」の2機種です。

写真や動画撮影を重視したい向には、3つのカメラレンズとLiDARスキャナを搭載しているiPhone 12 Proシリーズは魅力的な製品でしょう。

そこで、今回はiPhone 12 Proの実機レビューと他機種との違いについてまとめました。

これからiPhone 12シリーズの機種購入もしくは機種変更を考えている人のために参考になれば幸いです。

iPhone 12 Proの特長

iPhone 12 Proの実機レビュー

iPhone 12シリーズは第5世代移動通信システム「5G」対応の初代機種とも言える存在ですが、それだけでなく前世代機種よりも様々な点で
改良されています。

特にiPhone 12 Proで注目すべきはカメラ機能です。

実機レビューの前に、まずはiPhone 12 Proの特長を確認してみましょう。

iPhone 12シリーズの特長と比較をまとめた記事はこちら!
iPhone12シリーズを比較!製品スペックや性能の違いを解説します – Rentio PRESS[レンティオプレス]

3種類のカメラレンズを搭載

iPhone 12 Proのカメラ機構

iPhone 12 Proには最大1,200万画素のカメラシステムを搭載しており、3種類(超広角・広角・望遠)のレンズ構成をしています。

これはiPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Maxと同じ構成になりますが、広角レンズはこれまでのiPhoneで最も明るいƒ/1.6のレンズになります。(2020年10月28日現在)

レンズ種類 詳細
超広角 ・焦点距離13mm
・視野角120度
・絞り値ƒ/2.4
・5枚構成のレンズ
・レンズ補正
広角 ・焦点距離26mm
・絞り値ƒ/1.6
・7枚構成のレンズ
・光学式手ブレ補正機能
望遠 ・焦点距離52mm
・絞り値ƒ/2.0
・4倍の光学ズームレンジ
(2倍のズームイン/2倍のズームアウト)
・最大10倍のデジタルズーム
・6枚構成のレンズ
・光学式手ブレ補正機能

LiDARスキャナで夜間撮影や3D撮影が可能に

iPhone 12 ProのLiDARスキャナ

iPhoneに初めて搭載された「LiDARスキャナ(ライダースキャナ)」は赤外線を使い奥行きを計測するセンサー機能です。(Apple製品では第四世代のiPad Proから実装)

暗所でもオートフォーカス性能が向上し「ナイトモードポートレート撮影」ができる他、高精度な3D形状を認識したARアプリの活用も可能になりました。

iPhone 12 ProのLiDARスキャナを使った3DとAR

実際に「3d Scanner App」を使ってみると、iPhoneを縦横に振ることもなく瞬時に奥行きを含めた空間を認識します。

取り込んだ3DデータはAR(拡張現実)として任意の空間に出すことができます。

家具の3Dデータを取り込んで間取りを実現してみたりと活用方法は色々ありそうです。

もう一つ、取得した地形データに対して瞬時に様々なエフェクト効果を演出することができる「Effectron」というアプリでも遊んでみました。

近未来的なものからコミカルなものまでエフェクト種類も豊富にあり、次世代の動画コンテンツして面白いかもしれません。

スマホ最速のA14 Bionicチップ

iPhone 12 ProのA14 Bionicチップ

スマホ業界では初の5ナノメートルプロセスの「A14 Bionicチップ」は、従来のA13 Bionicプロセッサと比べて40%の高速化と30%のGPU向上しています。

従来以上の超高速プロセッサを搭載することであらゆる部分で性能が向上していますが、特に撮影機能について大幅な改善が見られます。

  • HDR撮影:よりキレイなHDR撮影を可能にする「スマートHDR 3」へバージョンアップ
  • ビデオ撮影機能:最大60fpsの4K Dolby Visionビデオ撮影および編集が可能に

iPhone 12 Proのベンチマークスコア

モバイル端末の標準的なベンチマークアプリとしてよく使われている「Antutu Benchmark」を使って処理速度のスコアを計測したところ、総合点は「584901」となりました。

計測値でも従来のiPhone機種の中で最も高いパフォーマンスであることが確認できます。

MagSafeのワイヤレス充電器に対応

iPhone 12 ProにはMagSafeと呼ばれる強力な磁石が内蔵されておりますので、専用のMagSafe充電器を使うことで高速なワイヤレス充電を可能にしています。

直接USB-Cを接続しなくても約17W近い出力で充電することもできたので、詳細は次の記事も参考にしてください。

AppleのMagSafe充電器を実機レビュー!iPhone 12ならワイヤレス急速充電器として活躍 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

高級感漂う4色展開

iPhone 12 Proのカラーバリエーション

iPhone 12シリーズはiPhone 12/iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Maxで素材とカラーバリエーションが異なります。

iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Maxにはsステンレススチールが採用されており、それに合わせてカラーバリエーションも高級感ある配色が選定されています。

iPhone 12/iPhone 12 mini iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max
ブルー/グリーン/レッド/ホワイト/ブラック パシフィック・ブルー/ゴールド/グラファイト/シルバー

防塵防水、耐落下性能が向上

iPhone 12 Proの防塵防水機能

iPhone 12全機種がIP68防塵防水性能と高い耐落下性能を有します。

耐落下性能はディスプレイに採用された「Ceramic Shield(セラミックシールド)」により従来よりも4倍、防水性能もこれまでで最も深い水圧で耐えられるようになっています。(表は各機種の耐水テスト結果を比較したもの※30分間の数値)

iPhone 12シリーズ 最大水深6m
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro Max
最大水深4m
iPhone 11 最大水深2m
iPhone SE(第2世代) 最大水深1m

iPhone 12 Pro Maxとの違い

iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxの違い

ここまで紹介した「iPhone 12 Pro」の特長は「iPhone 12 Pro Max」にも共通するものです。

「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」の違いは一覧表の通りとなりますので、表内のスペック差と端末価格のバランスで比較するのが良いでしょう。

製品スペック iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max
ディスプレイサイズ 6.1インチ 6.7インチ
解像度 2,532×1,170ピクセル解像度,460ppi 2,778×1,284ピクセル解像度,458ppi
光学ズームレンジ 4倍
※2倍の光学ズームイン/2倍の光学ズームアウト
5倍
※2.5倍の光学ズームイン/2倍の光学ズームアウト
バッテリー容量
(ビデオ再生相当)
最大17時間 最大20時間
サイズ
(高さ×幅×厚み)
146.7mm×71.5mm×7.4mm 160.8mm×78.1mm×7.4mm
重さ 187g 226g
手ブレ補正 デュアル光学式手ぶれ補正 センサーシフト光学式手ぶれ補正
販売価格(税抜) 128GB:106,800円
256GB:117,800円
512GB:139,800円
128GB:117,800円
256GB:128,800円
512GB:150,800円

iPhone 12 Proの外観レビュー

iPhone 12 Proの外観

SIMフリーのiPhone 12 Pro(パシフィックブルー)を購入しましたので、実機を触りながら外観をレビューしていきたいと思います。

同梱するセット内容に変更が生じたことで、外箱は従来よりもコンパクトになっております。

セット内容

iPhone 12 Proに同梱するセット内容

iPhone 12の発売を機に、Appleは電源アダプタと有線イヤフォンの同梱を廃止しました。iPhone SE(第2世代)やiPhone 11を新品で購入する際も適用されます。

そのため同梱されるセット内容はシンプルになりました。

  • iPhone 12 Pro
  • USB-C – Lightningケーブル
  • 説明書
  • SIMピン

自立するデザイン、素材はステンレススチール

iPhone 6から続いた丸みを帯びた側面でしたが、iPhone 12は角張ったフラットな側面になりました。iPhone 5や初代iPhone SEのデザインが好きだった筆者としては感激です。ホールド感がしっくりきます。

なお、先述の通りiPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Maxの側面はステンレススチールが採用されており、iPhone 12/iPhone 12 miniの素材と異なります。

  • iPhone 12/iPhone 12 mini:アルミニウム
  • iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max:ステンレススチール

iPhone 12 Proを撮影していて分かりましたが、ステンレススチールの側面は指紋がべっとり付いて目立ちます。(汗)

ステンレススチールの側面と違い、ザラザラ感のある「テクスチャードマットガラス」が採用された背面は指紋が付きにくいのでグッドです。

iPhone 11 Proを比較

見た目的にはiPhone 11 ProとiPhone 12 Proであまり違いは見られません。中身的にはiPhone 12 Proが大きくスペックアップしていますが、パッと見ではLiDARスキャナの有無くらいしか分からないでしょう。

iPhone 12 ProとiPhone 11 Proを比較

ただ、詳細に見比べるとiPhone 12 ProのレンズはiPhone 11 Proよりも出っ張っていたり、側面のデザインが異なっていたりというのが分かります。

サイズ感もほぼ変わりませんが、iPhone 12 Proのほうが若干薄く、ディスプレイサイズも0.3インチ大きくなっていることにも注目です。

製品スペック iPhone 12 Pro iPhone 11 Pro
ディスプレイサイズ 6.1インチ 5.8インチ
サイズ
(高さ×幅×厚み)
146.7mm×71.5mm×7.4mm 144.0mm×71.4mm×8.1mm
重さ 187g 188g

有機ELディスプレイの「Super Retina XDR」

iPhone 12 Proのディスプレイ

iPhone 12シリーズからは全機種に「Super Retina XDR」と呼ばれる有機ELディスプレイ(OLED)が搭載されています。

2,000,000:1のコントラスト比と最大1,200ニトの最大輝度を誇り、明るい場所でもくっきり見ることができます。

「スマートHDR 3」や「最大60fpsの4K Dolby Visionビデオ」などカメラ性能が飛躍している分、撮影した写真や動画を高いクオリティで見れるのも魅力です。

なお、iPhone 12とiPhone 12 Proは同じディスプレイサイズと解像度になりますが、標準時の最大輝度(明るい場所でもくっきり見えるした画面)に違いがあります。

製品スペック iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max iPhone 12 iPhone 12 mini
ディスプレイサイズ 6.1インチ 6.7インチ 6.1インチ 5.4インチ
解像度 2,532×1,170ピクセル解像度,460ppi 2,778×1,284ピクセル解像度,458ppi 2,532×1,170ピクセル解像度,460ppi 2,340×1,080ピクセル解像度,476ppi
標準時の最大輝度 800ニト 625ニト
HDR時の最大輝度 1,200ニト 1,200ニト

iPhone 12 Proのカメラ性能レビュー

iPhone 12 Proのカメラ性能を試してみた

3つのレンズと「LiDARスキャナ」を搭載したのカメラ性能を有するiPhone 12 Proの実力を知るために、東京都内の観光ついでに写真や動画を撮影してきました。

記事内の画像やYoutube動画はスマホ回線でも見やすいよう加工されておりますが、実際の写真や映像は何割増しにもキレイに見えることを念頭に置いた上で参考にしていただけますと幸いです。

ポートレート撮影

iPhone 12 Proのポートレート撮影

iPhone 12 Proのポートレート撮影

iPhone 12 Proを使って最も感動したのがポートレート撮影です。

デジイチや単焦点レンズを買わなくても、個人的には満足できるボケ具合でした。

ナイトモードのポートレート撮影

ナイトモードのポートレート撮影は「LiDARスキャナ」を搭載するiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxだけの機能になります。

写真のように暗い場所でも明るく撮影できますが、被写体や撮影場所によってはボケ範囲が微妙になることもあります。

広角カメラの撮影

iPhone 12 Proのカメラ撮影

iPhone 12 Proの夜間撮影

iPhone 12 Proの夜間撮影

通常カメラの広角レンズで撮影した写真がこちらです。

昼間と夜間で撮り比べてみましたが、個人的に夜間撮影を楽しめるスマホカメラだと感じました。

ナイトモード撮影

iPhone 12 Proのナイトモード撮影

ナイトモードで撮影した写真がこちらです。

暗い場所でもかなり明るく、色やディティールも表現することができています。

東京駅を撮影してみた

iPhone 12 Proの夜間の広角撮影

iPhone 12 Proの夜間の広角撮影

iPhone 12 Proの夜間の広角撮影

都内の撮影スポットとしてテッパンの東京駅でも撮影してきました。

超広角撮影

iPhone 12 Proの広角撮影

iPhone 12 Proの夜間の超広角撮影

視野角120度の超広角カメラレンズで撮影した写真です。iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxに搭載されているレンズです。

GoPro写真のような風景写真や集合写真など旅行時にぴったりです。

超広角でのナイトモード撮影

超広角レンズでもナイトモードが使えるので、暗い場所でもこのような明るい写真を撮影できます。

光学ズーム2倍

iPhone 12 Proの光学ズーム2倍

2倍までのズームも光学式なので非常にキレイな写真を撮影できます。

デジタルズームなら最大10倍まで可能です。

4K60fpsのHDR動画撮影

iPhone 12シリーズは10bit(1024段階の明暗差)のDolby Visionに対応したHDR動画の撮影/編集が可能になりました。

上の動画は4K/60fpsでHDR動画撮影したものになりますので、対応デバイスならYoutubeの画質設定を変更して視聴してみてください。

ちなみにMacはmac OS Sierra(10.13)以降で再生することができます。

タイムラプス動画

タイムラプス動画もナイトモードで撮影できるようになりました。

今回は手撮りでしたが、人の動きや光の動きのある場所は三脚を使って夜景のタイムラプス映像を撮影したいです。

スローモーションビデオ

スローモーションビデオに関しては従来機と変わらないスペック(1080p/120fps or 1080p/240fps)ですが、おまけ程度に撮影してみました。

iPhone 12 Proを使って分かった注意点

iPhone 12 Proの注意点

iPhone 12 Proを使い続けてみて、いくつか気になる点も見えてきました。

「すごく不便である」というわけではありませんが、購入前の注意点として紹介したいと思います。

Touch ID(指紋認証)が欲しい

iPhone 12 ProにTouch IDが欲しい

iPhone 12 Proで使える生体認証はFace ID(顔認証)のみで、指紋認証のTouch IDは搭載されていません

写真はAndroidスマホのOPPO Reno3 Aですが、光学式のディスプレイ埋め込み型指紋認証を採用しております。

マスク社会の現代においては顔認証のみだと使い勝手がよくないため、次世代機にはTouch IDの採用を期待したいです。

充電器購入の出費が地味に痛い

iPhone 12からUSB-C to Lightningの充電ケーブルが採用されました。

これまでのiPhoneに付属していた充電器はUSB-Aポートであるため、USB-Cポートの充電器が無い方は別途用意する必要があります。そのため、スマホ本体とは別に充電器の購入費用も必要になってしまいます。

MacBook ProやMacBook Airを使っている方は付属している充電器で代用できますが、専用の充電器を購入する方は純正品よりお手頃なAnkerの20W充電器も登場しておりますので検討してみましょう。

負荷の大きいアプリ利用時に本体が熱くなる

iPhone 12 Proは3Dアプリだと本体発熱がすごい

「LiDARスキャナ」を使った3Dデータの読み取りや関連アプリは非常に面白いのですが、iPhone 12 Pro本体が非常に熱くなりました。

負荷の大きいアプリの連続使用はあまりおすすめできません。

カメラ性能に圧倒されたiPhone 12 Pro

iPhone 12 Pro

記事内でiPhone 12 Proの魅力を100%伝えることはできなかったかもしれませんが、実際にiPhone 12 Proで撮影した写真や動画を見ると感動すること間違いありません。2021年に向けて5Gエリアやサービス拡大し、「LiDARスキャナ」対応のARゲームや3Dスキャナ等のアプリも充実して来ることも考えると今後の期待も大きいスマホです。

iPhone 12 Pro Maxとの主な違いは光学ズームレンジ・ディスプレイサイズ・手ぶれ補正システムの3点になりますので、iPhone 12 ProはiPhone 12シリーズの魅力を感じるに十分な機種であると言えるでしょう。

スマホはレンタルもできる

機種変更までの代替え機としての利用はもちろん、必要な期間だけスマホを使いたいならレンタルがおすすめです。

家電レンタルのRentio(レンティオ)では14泊15日〜の短期レンタルや月額レンタル(3ヶ月〜)で借りられるスマホを用意していますのでぜひ試してみてください。

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