SONY FE 50mm F1.4 GM (SEL50F14GM)実写レビュー。高性能で携帯性も兼ね備えた単焦点レンズ
更新日2024/07/17
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カメラの主流がすっかりミラーレスになり、そんなミラーレス一眼カメラ市場を牽引している大手メーカー「SONY」では、次々に新商品が発表され、レンズのラインナップもかなり充実している印象です。
今回は、2023年4月に発売された新作の単焦点レンズ「SONY FE 50mm F1.4 GM」をご紹介します。
50mmの単焦点レンズの選択肢がかなり増えいている中、こちらの商品の特徴や作例などを含めてご説明いたしますので、レンズ選びの参考にしていただければと思います。
もくじ
高級ラインG Masterの単焦点レンズ
SONYの純正レンズは「G Master」、「Gレンズ」、「ZEISSレンズ」の3つのシリーズに分けられ、「G Master」はその中でも最上位クラスのシリーズで、より性能や質にこだわったレンズが展開されています。
今回ご紹介する「SONY FE 50mm F1.4 GM」もこのシリーズに含まれ、すでに発売されていた「FE 50mm F1.2 GM」よりも少し暗くなる代わりに、大きさや価格が抑えらています。
高級ラインのレンズでありながら、比較的手に取りやすい1本で、純正の単焦点レンズの選択肢の幅が広がっています。
外観レビュー
ここからは、「FE 50mm F1.4 GM」を実機写真や作例などもお見せしながらご説明いたします。
まずは、外観面について、携帯性や操作性なども一緒にご紹介します。
高級ラインながら軽量設計
「FE 50mm F1.4 GM」は高級ラインのレンズでありながら、516gと比較的軽量設計です。
より明るいレンズである「FE 50mm F1.2 GM」が778g、サードパーティ製のレンズにはなりますが、SIGMAの「50mm F1.4 DG DN | Art」が660gであることと比較すると、コンパクトであることが分かるかと思います。
正直、50mmの単焦点レンズは性能が抑えらえたより安価で小型のものもありますが、G masterのレンズで、ここまで軽量であるのは、大きな魅力なのではないでしょうか。
今回は、α9 II ILCE-9M2に装着して使用しましたが、とても大きいと感じることはなく、持ち運びやすい大きさだなと感じました。
撮影者に寄り添った設計
G masterのレンズに共通することですが、レンズ自体でさまざまな操作ができるような設計になっています。
絞りリングやカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタン、アイリスロックスイッチ※などが搭載され、使用シーンを選ばない高い操作性を実現しています。
※「A」ポジション(本体側からの絞り操作)、もしくは「リングによる絞り操作」のいずれかに固定が可能なスイッチ
しっかり使いこなすことができれば、シャッターチャンスを逃すことなく、スムーズな撮影が可能です。
性能レビュー
ここからは実際にα9 II ILCE-9M2につけてSONY FE 50mm F1.4 GMで撮影した作例をお見せしながら性能について紹介したいと思います。
柔らかいボケ味
「SONY FE 50mm F1.4 GM」はF1.4ととても明るいレンズです。
すでに述べているように、同シリーズにF1.2のレンズもありますが、普段の撮影でボケ味を楽しむには十分すぎる明るさといえます。
ストローやブルーベリーを見てわかるとおり、ピント面はシャープでありながら、ボケ味が綺麗で、主役の被写体が際立ちます。
こちらは開放で撮影したものですが、被写界深度が浅く、葉の一部のみにピントが合い、背景のボケはとろけるような味わいです。
玉ボケも相まって肉眼では見られないような印象的な写りです。
ほんの一部だけにピントがきていて、前後がボケている写真は明るいレンズならではの描写といえます。
ちなみに、こちらは同じ場面で、絞って撮影したものです。ピント面が広がり、シャープな印象になりますよね。
ボケ味を生かした写真はもちろんのこと、カリッとした写真も楽しむことができます。
暗所に強い
「SONY FE 50mm F1.4 GM」はその明るさから、暗いシーンでもその描写力が衰えることはありません。
開放で撮影することで、ある程度シャッタースピードを早くしても、ISO感度を上げる必要もなく、手持ちで夜のスナップ撮影を楽しむことができます。
暗い場面であるにも関わらず、ざらつきがほとんどなく、とてもクリアな写りであることが見て取れるかと思います。
また、50mmという焦点距離は汎用性の高い標準域であり、スナップ撮影や、室内での撮影でも活躍します。
その上、暗所にも強いおかげで、撮影の幅がグッと広がります。
特に夏の時期は、夏祭りや花火大会、キャンプなど、夜に活動することも多いかと思いますので、明るいレンズは重宝すること間違いなしです。
流石の描写力と強い逆光耐性
「SONY FE 50mm F1.4 GM」は高級ラインのレンズなだけあって、とても描写力が高いのが魅力です。
食べ物や建物の質感や立体感がとてもリアルに描写されていて、何気ない風景や普段の食事もなんだか特別感のあるものにしてくれます。
こちらはお城の拡大写真ですが、拡大することで、高解像度をより実感できるかと思います。
晴天で、空と屋根の境界がくっきりしているようなシーンでは、色滲みが起こりやすいのですが、ほとんど見受けられません。
さらに、こちらのレンズはナノARコーティング IIが採用されているため、ゴーストやフレアが大幅に抑制され、太陽光など強い光源がある逆光時でも、ヌケの良いクリアな描写です。
SONY FE 50mm F1.4 GMのフォトギャラリー
さまざまなシーンで撮影してみましたので、作例をご紹介します。
製品仕様
項目 | スペック詳細 |
---|---|
レンズ名 | SONY FE 50mm F1.4 GM |
焦点距離 | 50mm |
明るさ | F1.4 |
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
最短撮影距離 | 0.41m (AF時) 0.38m (MF時) |
最大撮影倍率 | 0.16 (AF時) 0.18(MF時) |
最小絞り | F16 |
フィルター径 | 67mm |
寸法 | 80.6 mmx 96mm |
質量 | 約516g |
高級ラインながら携帯製も兼ね備えた単焦点レンズ
これまでSONYのEマウントで、高級ラインの50mmの単焦点レンズといえば、「SONY FE 50mm F1.2 GM」や「SIGMA 50mm F1.4 DG DN | Art」あたりが選択肢になっていたかと思います。
両者とも性能や描写力には定評がり、ひと昔前の高級レンズに比べるとかなり軽量化はされているもの、ボディが大きく重いと感じてしまう人も多かったのではないでしょうか。
そんな中、今回ご紹介した「SONY FE 50mm F1.4 GM」は少しF値を抑えることで、さらなる軽量化が実現しています。
実際に使ってみて、とてもコンパクトとはいかないまでも、普段のお出かけにも持って行きたいと思えるくらいの大きさかなと感じました。
純正、サードパーティ製含めどんどん単焦点レンズのラインナップが増えている中、高級ラインの新たな選択肢になるのではないでしょうか。
SONY FE 50mm F1.4 GMはレンタルでききます
今回ご紹介してきたSONY FE 50mm F1.4 GMをはじめ、気になるカメラ機材はレンタルでお試しすることもできます。
気になるけど購入を迷われているシーンにおいては、一度短期間でもお試しすることがおすすめで、カメラのレンタルサービスを有効活用することができます。
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