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皆さんは何をきっかけにカメラを始められましたか?
理由はいろいろかと思いますが、「子供が生まれた」、「孫が生まれた」ことがきっかけに始めたいと思った方も多いのではないでしょうか?
今までカメラに興味がなかったけど、子供の記録のために購入したなんて話はよく聞きます。
そこで今回は、初心者の方でも分かる「子供撮影」について解説いたします!
機材の選び方から、スマホでもできる撮影のコツなどもご紹介。
カメラを始めたばかりの方、カメラは持っていたけど子供の撮影にも使いたいと思っている方などの参考になれば嬉しいです。
もくじ
子供写真をワンランクアップ
スマホでも十分きれな写真や動画が撮れるこの時代、もちろんそれでもいいかもしれませんが、どんどん成長していく子供の姿を、どうせ撮るならより綺麗に、そして印象的に残せると嬉しいですよね。
子供撮影に限ったことではありませんが、カメラを使うだけで写真のクオリティは一気に上がります。
そして、レンズを変えてみたり、ちょっと撮り方を変えるだけでも写真の印象を大きく変えることが可能です。
今回は、誕生日や七五三などの「記念日撮影」、何気ない日々の記録となる「日常撮影」、そして屋内と室内、それぞれのシーンを分けて筆者が思う機材選びと撮影のポイントを解説いたします!
機材選び
ますは、おすすめの機材についてご紹介です。
コンパクトデジタルカメラでも綺麗な写真が撮れますが、ここでは、レンズの交換ができる一眼レフカメラを前提として説明いたします。
ボデイはミラーレス一眼カメラを
レンズ交換式のカメラは主に従来の「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」に分けられます。
最近は後者が主流になっていて、これからカメラの購入を検討される方は断然ミラーレス一眼がおすすめです。
最大の理由は「AFがとても優秀」だからです。
じっとしてくれない子供相手の撮影においては、ピント合わせがとても重要です。
最近では人の瞳をキャッチして自動でピントを合わせてくれる「瞳AF」搭載のカメラも多く、こういった機能の有無をカメラ選択の基準にしてもいいかと思います。
また、ミラーレス機と言っても、センサーサイズによって価格も大きさも異なります。
子供撮影での使用がメインで、基本的に大きくプリントしないようであれば、必ずしもフルサイズにこだわる必要はありません。
もちろん高画質で描写力が高いに越したことはありませんが、荷物が多くなりがちな子連れのお出かけでも持っていけるようなコンパクトさなども重視し、ライフスタイルや予算に合わせて選んでいただきたいです。
カメラ選びについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
2023年最新おすすめミラーレス一眼カメラ15選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
用途別おすすめレンズ
子供撮影におすすめのレンズはシーンごとに異なり、簡単に示すとこのようになります。
なお、ここでの「記念日撮影」とは、ある程度撮りたいものと場所が決まっているような撮影を指します。
例えば、屋外であれば神社で七五三の写真を撮る、だとか、室内の場合は自宅で誕生日のデコレーションをして撮るといったイメージです。
シーンに関わらず、明るいレンズを選んでいただきたいのですが、それはその方がボケ味を楽しめ、暗い場所でも綺麗に撮影ができるためです。
単焦点レンズとズームレンズ
また、一般的に、単焦点レンズはズームができない分、歪みが少なくて描写力も高く、F値がかなり低いものを選ぶことができ、よりボケ味を生かした撮影が可能となります。
そのため、できればどのシーンにおいても単焦点レンズで撮影してほしいなと感じるところですが、屋外の撮影のように、子供とどれくらい距離が取れるかわからないような場面ではズームレンズもおすすめですし、1本でいろんな画角を楽しめるので、写真の幅が広がります。
歪みについて
また、望遠レンズになればなるほど歪みが少なく、圧縮効果なども相まってより主役が際立つので、被写体と距離を取れる屋外のシーンにおいてはできるだけ中望遠域のものを選ぶといいかと思います。
こちらは同じようなシーンで撮影したものですが、14mmの方は歪みもあり、どちらかと言えば背景に目がいくのではないでしょうか。
このような写真がよくないという訳ではありませんが、50mmの方が主役の被写体がしっかりフォーカスされるので普段の子供撮影には向いています。
シーンごとにおすすめレンズをご紹介しましたが、「24-70mm F2.8」など標準域の明るいズームレンズが汎用性が高く、子供撮影以外のいろんな場面で活躍するので最初の1本としてはいいのではないかと思います。
SONY FE 24-70mm F2.8 GM II (SEL2470GM2)実写レビュー。単焦点に匹敵する解像力を叶え、小型・軽量化も実現した2代目 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2実写レビュー。優れた解像力とコスパで標準レンズの新たな選択肢に – Rentio PRESS[レンティオプレス]
シーン選び
子供撮影の一番の目的は成長の記録ですので、シャッターチャンスだと思った時にいつでもカメラを構えていただきたいのですが、可能であれば、意識してシーンを選ぶことでぐっと写真の印象が良くなります。
屋外、室内それぞれについて、シーン選びのポイントをご紹介していきますが、共通して言えるのは「明るすぎず暗すぎない」場面を選ぶということです。
屋外撮影の場合
外での撮影でのポイントは日光が強すぎない時間を場所を選ぶことです。
日差しが強い中の撮影は、顔の陰影が強くなりすぎてしまったり、白飛びがしやすく撮影の設定が難しかったりしてしまいますので、できるだけ避けましょう。
時間帯で言えば、朝(午前中)か夕方を選び、可能であれば、木漏れ日がある場所で撮影するのがおすすめです。
こちらは夕方の時間を選んで撮影したものです。光が柔らかく、どこか懐かしさを感じるような印象になります。
こちらはかなり日差しが強い日でしたが、木漏れ日のある場所ではコントラストが強くなりすぎず、また、自然と植物が映るので、子供の写真らしい優しい印象に。
室内撮影の場合
室内での撮影のポイントは自然光で明るい時間と場所を選ぶこと。
家の電気は明るく感じても、実は結構暗く、また、カメラで撮影すると変にオレンジがかったり、緑がかったりしてしまうことが多いので「自然光」であることがポイントです。
どちらも午前中の明るい時間を狙って撮影し、室内の電気は消しています。
光が入りにくい場合は窓際を選んだり、また、あまりに日差しが入りすぎる場合にはレースカーテンを挟むと光が柔らかく、自然な写りになるのでおすすめです。
撮影時の設定
ここからは撮影時の設定について解説いたします。
シャッタースピードは手ブレしにくい速さで
こちらの思ったとおりに動いてくれない子供を撮影していて気を揉むのは、ピントを合わせることです。
フォーカスはカメラのAF機能に任せるとして、あとはブレないことが大切。
十分に明るいシーンでは基本的にオート撮影でOKで、手ブレするほどシャッタースピードが遅くなることがないので問題ありません。
一方で、暗い場面ではオート撮影だとシャッタースピードが遅くなりすぎてしまうことがあり、どうしても手ブレしたり、子の動きのせいでブレてしまったりします。
「1/100秒以上」を目安にし、オート撮影でそれ以下になってしまうような場合には「シャッタースピード優先」モードなどで調整をしてみてください。
露出は少しプラスに
もし、撮影した後に写真をレタッチするのであれば、露出設定は「+-0」でいいかと思いますが、そうでないならば少しプラスにするのがおすすめで、「+0.5」程度にしてみてください。
同じ写真でも、少し明るくなるだけで随分印象が変わり、子供らしい明るく柔らかな写真になります。
こちらは後から編集ソフトで明るさだけをプラスにしたものですが、露光をあげるだけで印象が大きく違うかと思います。
このように後から編集でもいいですし、カメラ設定であらかじめ露出を上げるでもどちらでもいいと思います。
ただ、日が強いシーンでは、写真の一部が過度に明るくなってしまう「白飛び」が起きてしますので、その場合は露光を下げるなど調整が必要です。
構図のポイント
ここからは構図のポイントについて解説いたします。スマホでもできるテクニックもありますので、是非参考にしてみてください。
記念日撮影はしっかり正面から
記念日の撮影ははとにかくしっかり正面からかつ水平を意識して撮影するのがベーシックです。
子供の目線になるように場合によってはしゃがんで撮影します。
この時に、写したいものがきちんとフレームに入っているか、また、逆に余計なものは入っていないかも意識するとよりプロっぽい写真に近づきます。
例えば、七五三の撮影で神社の前で撮る時に、鳥居が入っているか、とか、通行人が映り込んでいないか、などです。
こちらの写真は正面・水平を意識し、通行人がいないタイミングを狙って撮影しました。
場所は公園なのですが、そもそも人があまり通らない場所を選んでいます。
ハレの衣装も思い出に
加えて、いつもと違うような衣装(着物やドレス)を着せているならば、その衣装のパーツの写真も撮っておくと思い出に残るのでおすすめです。
日常写真はいろんな目線で
子供を撮ろうとすると、どうしても上からの目線になってしまっていませんか?。そんな時は意識して正面や下からなどいろんな目線で撮影してみてください。
こちらは普通に立って撮ると斜め上からになってしまうところを少ししゃがんで正面になるよう意識しています。
それにより、しっかり顔を捉えることができます。
こちらはカメラを地面にかなり近づけて液晶を上に向けてタッチ操作で撮影しています。(こういうことができるのはミラーレス機の強みです)
下から撮ることで、小さな子供も、ダイナミックに描写され、普段とは違った印象の写真になります。
情景にも目を向けてみる
また、基本的におでかけなどの場合は子供のそばを離れないようにするので、特に子供が小さいうちは近距離の写真になりがちです。
危なくないようであれば少し離れて情景も一緒にいれてみるのもおすすめの構図です。
こちらの2枚は同じ場所ですが、印象が大きく異なると思います。
子供のやり取りをしっかり納めたい場合は近くからでもいいのですが、引いて撮影することで、その日の風景が綺麗だった思い出もより印象的に残ります。
ボケを意識してみる
せっかく一眼レフで撮影するならば、ボケ味を楽しんでみましょう。
まず、レンズのスペックとしては、F値が低ければ低いほど、そして望遠であればあるほどボケやすくなります。
そして、撮影時は、簡単にいうとカメラから見た時に主役の被写体から手前や奥に離れているものほどボケます。
背景がボケていることで、主役の被写体である子供により立体が生まれ、より際立ちます。
そして子供撮影においては、前ボケを入れることでなんだか見守っているような印象になるのでおすすめです。
レンズの目の前に植物などぼかしたいものを配置して、F値をできるだけ下げて撮ることで前ボケを入れることができます。
(番外編)子供撮影は段取りが大切
記念日撮影のように撮りたいものが決まっている場合、子供の機嫌を保つことは最重要事項で、撮影時間はできるだけ短くか基本です。
そこで、ここでは、カメラのテクニックとは別に、筆者が思う段取りの大切さについて解説いたします!
屋外撮影は場所・構図をある程度決めておく
外で撮影をする場合には、どういう風に撮りたいかを考えておき、それに合う場所を事前に探しておくとスムーズです。
例えば、桜と子供を一緒に撮影したいと思った時に、咲いている場所や咲き方など調べ、過去に撮影されているものなどをSNSなどで探してみるととても参考になります。
また、実際に目的地に到着した際は、通行の邪魔にならないか、どこだと人が映り込みにくかなど、撮影を始める前に周辺を確認してどの角度取るかなどあらかじめ決めておくといいでしょう。
試し撮りをしてみる
ある程度どのように撮るか決まったら、子供を連れてくる前に、試しに撮ってみると実際の撮影時間をぐっと短縮できます。
室内で飾り付けなどをする場合には特に試してみてほしいです。
というのも、ぱっと見いい感じだなと思っても、撮って確認してみると、余計なものが写っていたり、飾りが入りきれていなかったり、曲がっていたりなんてことはしょっちゅうです。試し撮りをして必要に応じて配置の調整などをしてみてください。
例えばこちらの写真は飾り付けのセッティング後、試し撮りをして調整したのちに、子供を連れてきて撮影しています。
事前にほどんどのことを決めておくことで、実際の撮影時間は5分〜10程度で済ませることができ、子供の機嫌がいいうちに終えることができます。
子供撮影に正解があるわけではない!
ここまでいろいろ「子供撮影」について解説いたしましたが、子供の撮り方に正解があるわけではありません。
子供の成長はあっという間ですし、どんな機材、どんな風にとってもそれは二度と撮れない大切な写真です。
それでも、ちょっとしたことで今までの写真がよくなったり、印象が変わったりすることがお分かりいただけたのではないかなと思います。
機材の選び方や構図など、考え方はそれぞれかと思いますが、この記事を参考に、でもとらわれず、自由にお子様の姿をカメラに収めてみてください!
気になる機材があればレンタルもおすすめ
カメラ機材は決して安くない出費です。今回ご紹介したもので気になるものがあれば、レンタルで試してみるのもいいと思います。
Rentioはボディもレンズも種類がとても多いので、購入前の検討のためだけでなく、七五三や運動会など、イベント撮影のために一時的に使用したい場合にもおすすめです。
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