FUJIFILM X-T50実写レビュー。上位モデル譲りの性能とフィルムシミュレーションダイヤルを新たに搭載

ミラーレス一眼カメラカテゴリ の人気記事
独自の色表現技術を特徴として人気を集める富士フイルム。
これまでも様々なミラーレス一眼が展開されてきましたが、今回ご紹介していくのは、上位モデルであるX-T5やX-H2の性能をコンパクトボディに凝縮し、より気軽に使える存在になったと話題のFUJIFILM X-T50です。
ラインナップが複雑化してきた富士フイルムのミラーレス一眼において、FUJIFILM X-T50はどのような方におすすめなのか、そしてどれほどの実力を有しているのか、作例とともにご紹介していきます。
もくじ
独自路線を貫く富士フイルム
数あるカメラメーカーの中でも富士フイルムは独自路線を貫く特徴あるメーカーです。
フィルムカメラ時代は、高品位フィルム製造で絶大な支持を誇り、昔から色の表現にこだわりを持つメーカーです。
デジタルカメラの時代になってからもその色へのこだわりを活かした製品開発が続けられており、富士フイルムにしか出せない発色から老若男女問わず人気を集めています。
FUJIFILM(富士フイルム)ミラーレス一眼全23機種を徹底解説。全モデルを比較しておすすめモデルをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
携帯性と高性能、操作性を兼ね備えた1台
富士フイルムのXシリーズには様々なモデルが展開されていますが、今回ご紹介していくのはX-T50。
レベルとしてはT1桁シリーズ(X-T5)の1つの下位モデルとなり、T3桁シリーズ(X-T200)よりは上位モデルとなる、中級者向けのカメラに位置付けされていると言っても良いでしょう。
近代のカメラに求められる高性能はもちろん、コンパクトかつスタイリッシュな外観、カメラ好きにはたまらないダイヤル操作を基本とした操作性などに特徴があるモデルです。
外観レビュー
早速、実機写真とともにFUJIFILM X-T50の特徴をご紹介していきましょう。
まずは富士フイルムの醍醐味でもあるデザイン性を含めた外観面からレビューしていきます。
持ち運びに最適なコンパクトさ
富士フイルムのカメラはX-Hシリーズを除いて基本的にコンパクトなサイズ感を特徴としていますが、FUJIFILM X-T50においてもその携帯性は健在です。
収納スペースに困ることのない手のひらサイズの大きさは、コンパクトな単焦点レンズやパワーズームレンズと組み合わせることでレンズと合わせても日常的に持ち歩ける存在となるでしょう。
そしてカメラのデザインとしては、富士フイルムらしさの感じられるレトロでおしゃれな雰囲気は、ファッションとの組み合わせにも最適なデザイン性です。
X-T50においては、丸みを帯びた形状が採用されており、クラシカルなデザインでありながらどこかポップで可愛らしさを感じられるデザインになっていることも特徴的です。
フィルムシミュレーションダイヤルを搭載
FUJIFILM X-T50における大きな特徴として「フィルムシミュレーションダイヤル」が搭載されました。
これまでカメラ側で画面やファインダーを確認しながらフィルムシミュレーションの選択を行う必要がありましたが、ダイヤルから直接選択できるようになったことで、直感的に素早く設定することができます。
全20種類のフィルムシミュレーションが搭載されており、人気のフィルムシミュレーションはダイヤルに標準搭載されており、他にもお好みのフィルムシミュレーションがあればカスタマイズすることも可能です。
性能レビュー
第五世代センサー搭載と約4020万画素の高画素
画質や性能を大きく左右するイメージセンサーおよび画像処理エンジンにおいては、X-T5など上位モデルでも搭載される第五世代の発売当時としては最新のものが採用されています。
そして画素数は、従来のX-T30 ⅱよりも大幅に増加した約4020万画素を採用しており、高画素モデルと呼べるほどになりました。
色表現だけでなく、高画質をしっかりと求める方にもおすすめできるほど、描写性能面でもしっかりとした解像感を実現しており、イメージセンサー「X-Tran CMOS 5 HR」、画像処理エンジン「X-Processor 5」の実力をしっかり体感できる性能となっています。
最大7.0段効果のボディ内手ブレ補正機構搭載
FUJIFILM X-T50では、最大7.0段分の効果が発揮されるボディ内手ブレ補正が搭載されています。
元々、高感度に弱いとされるAPS-Cセンサーにおいてはできる限りISO感度を上げることなく撮影したいところですが、シャッタースピード低下による手ブレの発生は悩みのタネでした。
しかし、7.0段分という強力な手ブレ補正機構の搭載は、夜間などシャッタースピードが低下しやすいシーンにおいてとても助かる性能で、今回の作例撮影においても街角でのスナップなど片手でぱぱっと撮影したい瞬間でもブレが生じることはほとんどありませんでした。
発展途上、でも着実な進化を遂げるAF
FUJIFILM X-T50においては、AF性能も魅力的なモデルで被写体検出性能も優れています。
人物の顔や瞳に対するフォーカスはもちろん、動物や鳥、昆虫、車やバイク、自転車、飛行機、電車など乗り物も被写体毎に検出する機能を備えています。
飛行機など動く被写体を撮影することの多い筆者からすると、個人的に富士フイルムのAF性能には動く被写体には不十分だと感じることが多かったのですが、新たなモデルを追う毎に着実に進化していることは窺えます。
今なおフォーカスに関しても迷うシーンは少なからずありますが、よほど瞬時にフォーカスを絶対に合わせなければいけない場面でない限りは信頼できるレベルに仕上がっている印象です。
FUJIFILM X-T50で写す作例






製品仕様表
モデル名 | FUJIFILM X-T50 |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(約23.5×15.7mm) |
映像素子型式 | CMOSセンサー |
画像処理エンジン | X-Processor 5 |
有効画素数 | 約4020万画素 |
オートフォーカス方式 | インテリジェントハイブリッドAF (TTLコントラストAF / 位相差AF) |
フォーカスポイント | シングルポイントAF 13×9 / 25×17のエリア選択、ゾーンAF 13×9の117エリアより3×3 / 5×5 / 7×7 / カスタム1~3選択 |
常用ISO感度 | ISO125~12800 |
シャッター速度 | 1/180000秒~30秒・バルブ1秒固定(電子シャッター設定時)、1/4000~30秒・バルブ最長60分(電子先幕設定時)、1/4000~30秒・バルブ最長60分(メカシャッター設定時) | ボディ内手ブレ補正 | 7.0段 |
連続撮影速度 | 最高約20コマ/秒(電子シャッター)、最高約8.0コマ/秒(メカシャッター) |
画面 | チルト式3.0型/約184万ドット |
ファインダー | 0.39型/約236万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
NFC搭載 | – |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約123.8(幅)×84(高さ)×48.8(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約438g |
ダイヤル、高画素、手ブレ補正が魅力的
今回ご紹介してきたFUJIFILM X-50ですが、X-T30 ⅱの後継モデルではあるものの、路線としては限りなく上位のX-T5に近づけてきたという印象があります。
それゆえ価格についても従来よりも上昇してしまっていますが、それだけ性能面についてはしっかりと向上しており、画作りについて大いに満足できる仕上がりになっていると感じました。
操作性の面においてもフィルムシミュレーションダイヤルを設置したことは、富士フイルムの醍醐味が大きく活かされているかつ直感的に使えることで更に使いやすくなった機能面です。
そして約4020万画素まで引き上げられた高画素化および7.0段分の効果を発揮するボディ手ブレ補正をコンパクトボディに詰め込んだことがX-T50の何よりの魅力だと感じます。
気になるカメラはお試しできる
今回ご紹介してきたFUJIFILM X-T50が気になった方は購入前にお試しでレンタルされることもおすすめです。
今回のレビューなど作例を見ることで魅力的に感じられたとしても実際に使ってみないことには本当に自分に合ったカメラであるかどうかはわからないでしょう。
そんなときにおすすめなのが短い期間からお試しすることのできるカメラのレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介してきたFUJIFILM X-T50をはじめ、豊富なミラーレス一眼カメラのラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルすることができます。
また、長く使いたい方は最低3ヶ月からレンタルすることができる月額レンタルプランもおすすめで、自分にあったレンタルプランでカメラの性能をお試しすることができます。
ぜひこの機会にRentio(レンティオ)で気になるカメラをレンタルして後悔しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] 富士フイルム X-T50 ボディ ミラーレス一眼 ブラックのお試し・サブスク|宅配レンタル・リースで借りる
カメラレンタルはおすすめ?レンタルを利用するメリットや活用シーン、レンタル方法をご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]