FUJIFILM X half 実写レビュー | 写真撮影がより楽しくなる斬新な縦位置カメラ

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写真を撮る楽しさというのは限りあるものではありません。
今回ご紹介していくFUJIFILM X halfは、また新しく写真を撮る楽しさを広げてくれる存在として斬新さを感じられるカメラです。
昨今の流行に、一昔前の雰囲気を叶えるレトロな作風がありますが、その雰囲気を気軽に叶え、かつフィルムカメラのようなカメラデザインと、ハーフサイズという懐かしくも斬新な画像サイズを採用したユニークなカメラをご紹介していきます。
もくじ
写真の楽しさを再認識する斬新なカメラの誕生
アーティストにとってもはや性能からカメラを選ぶことはナンセンスになりつつあるかもしれません。
カメラの性能については、どこを最も重要視するのかに左右され、全体的な水準として良い悪いと評価できる時代ではなくなりました。
特にアートとして写真を撮影される方にとって、いかにして独特な表現力を特徴としているのか、斬新な作品を撮影することができるかという点が重要になってきます。
今回ご紹介していくFUJIFILM X halfは、まさにフォトグラファーの創作欲を掻き立て、写真を撮る楽しさというのを再認識させてくれる斬新なカメラとなります。
FUJIFILM X halfと旅する欧州
ポケットサイズだからいつでも取り出せる。
ふとした瞬間を切り取るには最適なカメラであり、常に手に持っている必要がないため、治安面でも安心できます。

なんと言ってもフィルムシミュレーションの色表現が美しいです。
13種類搭載されたフィルムシミュレーションは、メインの液晶画面の隣に設置されたフィルムシミュレーション用の液晶画面をスワイプするだけで簡単撮影。
欧州の街並みには「クラシッククローム」がよく合って多用してしまいました。

1インチサイズのセンサーサイズのため、高感度での高画質撮影は期待できません。
そして手ブレ補正も搭載されていません。
それでもX halfだからあえて少しブレであったりノイズの乗った写真は不思議と味が出てくるものです。
全体的に落ち着いた雰囲気のあるヨーロッパでもやはり駅構内は人が入り乱れる「忙しさ」を感じる場所。
そんな雰囲気を1枚に残してみました。
X halfの目玉機能でもある2in1。
縦撮影が基本ですが、2枚を組み合わせることで1つの組み写真に。
写真を1枚だけと考えず、2枚合わせて1つの作品へと仕上げるため、いつもとは違った想像力が鍛えられます。
もちろん最初から2in1の構図で考える必要はありません。
後から合いそうだなって思った2枚をアプリで2in1として組み合わせて作成するのも全然ありです。



ヨーロッパの街並みはどこを切り取っても美しいです。
晴れの日も曇りの日も、フィルムシミュレーションを使い分けることで様々な撮影を行うことができます。
外観の特徴
クラシカルでファッション性あふれるデザイン性
FUJIFILM X halfのサイズ感はまさにポケットサイズ。
そして持っているだけでファッション性が感じられるオシャレなデザイン。
まさにX halfが掲げる「レトロ感」にピッタリなクラシカルな雰囲気が感じられるデザインの仕上がりとなっています。
縦撮影に合わせたファインダー、モニター
X halfは、ハーフサイズカメラとして縦撮影を前提としているため、縦撮影に適したファインダー、液晶モニターが用意されています。
液晶モニターについては、まさにハーフサイズに合わせた縦型の液晶画面となっており、小型の液晶ではありますが、液晶パネルにおけるタッチパネルの動作は非常に高速かつ繊細な操作が可能で、小さい液晶だからといって操作面でストレスを感じることはありません。
また、メインの液晶モニターの横には、フィルムシミュレーションを選択することのできる専用モニターが存在し、上下にスワイプすることで簡単かつ即座にフィルムシミュレーションを選ぶことができることも特徴的です。
フィルムシミュレーション用の液晶は、歴代で人気のあったフィルムのデザインを踏襲するクラシックな雰囲気が、カメラボディと合わさってファッション性を高めてくれます。
また、縦撮影に合わせた縦型のファインダーも用意されており、カメラらしくファインダーを覗いた撮影が可能となっています。
性能の特徴
3:4の縦構図が基本のカメラ

既に欧州でのX halfを使った作例の通り、X halfで撮影できる写真は全て「3:4」の縦構図が基本のカメラになります。
ハーフサイズカメラという懐かしい響きではありますが、近年スマートフォンなどで撮影する際も縦構図が一般的であることから、撮影感覚として戸惑うことはありません。
組み写真に最適な「2in1」機能
3:4の写真でより写真が面白くなるのは、組み写真の存在です。
2つの縦構図の写真を組み合わせることで一つの作品へと仕上がることが多く、写真に対してよりストーリー性を持たせることができます。
その組み写真の作成をサポートするのが「2in1」機能。
カメラに設置されたフレーム切り替えレバーを引くまたはX half専用アプリを使うことで簡単に2枚の組み写真を作成することができます。
写ルンですと同等の35mm換算約32mmの画角

X halfで搭載されているレンズは、35mm換算で約32mmの画角となっています。
この焦点距離は「写るんです」で採用されている画角とほぼ同じで、再ブームを見せるフィルムカメラと近い画角で撮影できることも特徴的です。
富士フイルムが誇るフィルムシミュレーション
ただ縦構図の写真が撮影できるカメラでは、正直あまり魅力はないのかもしれません。
X halfを使う上で大きな特徴となるのが富士フイルムが伝統的な機能として誇る「フィルムシミュレーション」です。
フィルムシミュレーションは、富士フイルムが歴代で製造してきた伝統的なフィルムの仕上がり雰囲気を、デジタルカメラ上で再現したフィルターの様な機能で、フィルムシミュレーションを選ぶことで写真の雰囲気を大きく変えることのできる優れた機能です。
製品仕様表
モデル名 | FUJIFILM X half |
---|---|
撮像画面サイズ | 1 inchサイズ(約13.3×8.8mm) |
レンズ | 35mm判換算:約32mm相当、開放F値:F2.8 |
レンズ構成 | 5群6枚(非球面3枚) |
有効画素数 | 約1774万画素 |
オートフォーカス方式 | コントラストAF |
AFフレーム選択 | シングルポイントAF、3×3のエリア選択、フォーカス枠サイズ固定 |
常用ISO感度 | ISO200~12800 |
シャッター速度 | 1/2000~1/4秒(Pモード)、1/2000~30秒(Aモード)、1/2000~15分(S/Mモード) | ボディ内手ブレ補正 | – |
連続撮影速度 | 連写機能なし |
画面 | 2.4型タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター/約92万ドット |
ファインダー | OVF/逆ガリレオ式ファインダー |
搭載フィルムシミュレーション | PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、REALA ACE、クラシックネガ、ノスタルジックネガ、ETERNA/シネマ、ACROS、ACROS+Yeフィルター、ACROS+Rフィルター、ACROS+Gフィルター、セピア |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約105.8(幅)× 64.3(高さ)× 45.8(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約240g |
ハーフサイズという斬新さは日常の撮影に遊び心を与えてくれる
これまでスマホ以外のデジカメによる撮影は、横位置が基本的でした。
縦位置にして撮影することももちろんありますが、このX halfは、縦撮影が基本という斬新なアイディアで、それが逆にフォトグラファーの創作意欲をかき立て、想像力が活かされるカメラだと感じます。
普段あまりカメラを使わないという方が持つカメラとしてもおすすめで、普段スマホで慣れ親しんでいる縦撮影をそのままカメラで活かすことができるため、馴染みやすい存在になります。
そしてフィルムシミュレーションの色味という伝統的に愛される発色性能は、初心者、上級者問わず思わず富士フイルムのカメラが使いたくなる機能として最もおすすめできる存在です。
FUJIFILM X halfはレンタルできる
今回ご紹介してきたFUJIFILM X halfは、Rentio(レンティオ)においてレンタル可能です。
製品の特徴をお伝えしようと今回のレビュー記事でも解説してきましたが、やはり自分の感性に合うかどうかは、実際に使ってみないとわかりません。
そこでお試しできるおすすめの手段は、カメラのレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、豊富なカメラやレンズのラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルすることが可能です。
是非この機会にRentio(レンティオ)で気になるカメラやレンズをレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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