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長時間のパソコン仕事でひどい肩こり・腰痛に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
私自身PC作業による肩こり・腰痛・猫背・巻き肩・首の痛みなどなど、体調不良のオンパレード。最近では慣れない環境での在宅ワークも加わってさらに症状が悪化…。
このままじゃまずい!と思い立ち、左右分離型のキーボードを導入することにしました。
キーボードが半分にわかれていて左右それぞれの手元でタイピングできる「分離型キーボード」なら、姿勢改善の救世主となってくれそうです。
…ということで、いまもっともアツい最新分離型キーボード「Mistel BAROCCO MD770RGB」を実際に使って、その性能や使用感について詳しくレビューしていきたいと思います。
もくじ
左右分離型キーボードとは
左右分離型キーボードとは、その名の通り左右2分割になっているキーボードです。
通常キーボードを打つときは両手を中央に寄せてタイピングをするので、肩が丸まってしまいがちですよね。
ですが、分離型キーボードなら左右それぞれを好みの場所に配置することができるので、姿勢を崩さずにタイピングすることができます。
自然な姿勢をキープしたままPC作業ができるので、長時間使っていても疲れにくいキーボードなんです。
Mistel BAROCCO MD770RGBの特長
分離型キーボードの中でも人気なのが、台湾のメーカーMistel(ミステル)社のBAROCCO(バロッコ)シリーズ。中でも「BAROCCO MD770RGB」は、2020年1月発売の最新モデルです。
今回BAROCCO MD770RGB(類似品)をレンタルして使うことができたので、実機を見ながら特徴を解説していきます。
好みの打鍵感を選べるメカニカルキーボード
BAROCCO MD770RGBは、キーそれぞれが独立したつくりになっている「メカニカルキーボード」。
一つのキーに不具合や故障が起こっても簡単に取り外して付け替えることが可能です。
メカニカルキーボードは各キーの内側にメカニカルスイッチが搭載されていて、その種類によって打鍵感が異なります。
MD770RGBは、信頼性と耐久性で人気のCHERRY MXスイッチを搭載。4種類から好みのものを選べるようになっています。
- 茶軸…押したときにソフトな感触があり軽快な入力感のスタンダードなタイプ
- 青軸…押したときにハッキリした感触でカチッと高い音が鳴るタイプ
- 赤軸…クリック感のない滑らかな軽いキータッチで比較的静かなタイプ
- 静音赤軸…赤軸の静音性をさらに高めたより静かなタイプ
打鍵感は完全に好みがわかれる部分なので実際に店頭などで触ってみることをおすすめします。
テンキーレスでコンパクトな75%タイプ
BAROCCO MD770RGBは、ファンクションキーや矢印キーなどを搭載した、いわゆる75%タイプのキーボードです。
BAROCCOシリーズとしては大きめのようですが、個人的には2分割されていることもありコンパクトなキーボードだなという印象でした。持ち運んで使いたい方にも良さそうです。
なお、75%タイプのキーボードにはフルサイズキーボードの右側にある数字を入力するためのテンキーはありませんのでご注意ください。
また、MD770RGBは英語US配列となっており、普段日本語配列のキーボードを使っている方は慎重に考える必要があります。
文字が消えないキーキャップ
長くキーボードを使っていると、キーキャップに印字されている文字が摩擦で消えてしまうことはよくありますよね。
BAROCCO MD770RGBの場合、そんな心配は不要です。
キーキャップの文字は印刷ではなく2色の樹脂の組み合わせでできており、通常使用では文字が消えることはありません。
2層成形になっているからといって文字の部分に凹凸や違和感などはまったくなく、つるつるの手触りです。
多彩なLEDモードで光る
ゲーミングデバイスなどで多い「光る」機能。
BAROCCO MD770RGBも、例にもれず11種類もの様々な発光パターンが楽しめます。
こちらが発光パターンを切り替えてみた様子です。
自分好みにカスタマイズしたい方は、各キーごとに色や明るさを設定できるカスタムカラーモードもあります。
もちろんバックライトは消すこともできるので、不要な方やちょっと恥ずかしい方は無点灯モードに設定してくださいね。
マクロ機能でキーの配置も自由にプログラミング可能
さらにこだわりたい方は、マクロプログラミングでキーボードの配置を自由にレイアウトすることも可能です。
Fnキーとの合わせ押し操作でショートカットが使えたり、3種類のレイアウトタイプを切り替えたりといったこともできるそうです。
付属のマニュアルに操作方法は書いてありますので、詳しい方ならそれを見ながら自分好みにカスタマイズできると思います。(私には少しレベルが高すぎました…。
BAROCCO MD770 RGB スペック表
Mistel BAROCCO MD770 RGB 英語US配列バージョン | |
---|---|
キー配列 / キー数 | 英語US配列 / 85キー |
キーキャップ種別 | PBT2色成形 |
バックライト機能 | 有り・RGB(※キーキャップはバックライトを透過しません) |
キーキャップ色 | 外観色:ブラック / 文字色:白(※斜面印字はありません) |
キースイッチ | Cherry MX RGB茶軸、Cherry MX RGB青軸、Cherry MX RGB赤軸、Cherry MX RGB静音赤軸 |
マクロ機能 | ○ |
ポーリングレート | 1000Hz |
キーロールオーバー | Nキーロールオーバー |
メディアキー | ○ |
オンボードメモリー | ○ |
本体サイズ | W320 x D140 x H28〜34.5mm(左右ユニット合体時) |
重量 | 約810g(左右ユニット合体時) |
対応OS | Windows10 / macOS |
付属品 | ・キーボード本体 … 1台 ・USBケーブル (USB-A ⇔ USB-C/ ケーブル長:約1.8m)… 1本 ・USBケーブル (USB-C ⇔ USB-C/ 左右ユニット連結用)… 1本 ・Mistelキープラー(キーキャップ引き抜き工具)… 1本 ・ユーザーマニュアル 兼 保証書 … 1部 ・ギフトキーキャップセット … 1パック |
「BAROCCO MD770 RGB 静音赤軸」を実際に使用
それでは実際にBAROCCO MD770 RGBを使ってみたいと思います。
A.左右の間を接続する場合
こちらがスタンダードな接続方法になります。
左右のキーボードの間を付属のUSB-C to USB-C ケーブルで接続し、右側のキーボードとPCを付属のUSB-C to USB-A ケーブルで接続します。
左右接続時は右側が親機となるため、左側をPCと接続しても動作しないので注意しましょう。
B. 左右それぞれとPCを直接接続する場合
こちらはややイレギュラーな接続方法です。
USB-C to USB-A ケーブルを使い、左右のキーボードをそれぞれPCと直接接続します。
両方を使うこともできますし、左右どちらか一方のみを使うことも可能です。
ただし左側はPCと直接つなぐと光らなくなってしまいます。使えるカスタム機能も制限されるので、やはり左右を接続する方法がスタンダードになりそうです。
ゴム足を取り付けて角度調整
付属のチルトアップ用ゴム足を取り付ければ、角度をつけて使用することができます。
プラスドライバーを用意して、付属のネジで止めるだけ。キーボードの奥側に2つ取り付けるか、内側に2つ取り付ける方法があります。
もちろん傾斜が必要なければゴム足は使わなくてもOKです。
BAROCCO MD770RGB 静音赤軸でのタイピング中の動画
こちらが私がタイピングをしている様子の動画です。
静音赤軸ということもあり、文字を打っているときはクリック感もなくスコスコスコ…といった感じで静かに入力できます。
BackspaceキーとEnterキーは横長で左右に遊びがあるため、少しカチャカチャといった音が鳴りますが気になるほどではありません。
メカニカルキーボードに慣れていない方でも、自然な感じで使えるのではないでしょうか。
実際に使って感じた効果と、購入前に知っておきたい注意点
今回初めて左右分離型キーボード「BAROCCO MD770 RGB」を使ってみて、今まで使っていたキーボードとの違いに感動しました。
一方で、慣れないキーボードで苦戦する部分も。人によっては合わない場合もあるので、購入前にメリットデメリットを慎重に検討することをおすすめします。
○ 肩が丸まらず長時間でも疲れにくい
最大の目的であった姿勢改善については、かなり効果を感じました。
…というか、今までのタイピング体勢が明らかに不自然だったということを実感させられました。
人間にとって自然な肩を開いた状態で無理なくタイピングをすることができて、長時間の仕事でも首や肩が痛くなることがなかったので、もうすべてのキーボードは分離型になったほうがいいのでは?と思うくらいでした。
○ タイピングの感覚も良い
私はこれまでメカニカルキーボードを使ったことがなかったので、なんとなくカチャカチャうるさそうというイメージがあったのですが、静音赤軸モデルを使ったこともありそれほど違和感を感じませんでした。
むしろ、打鍵時の重さもほぼ感じず軽いタッチでスムーズにタイピングをすることができ、好みのキータッチだなと感じました。
もちろんこのへんは人によって感じ方が異なる部分だと思うので、好きな打鍵感の軸を選べるというのもメリットですね。
○ 光るキーボードって…かっこいい
最初は「いやキーボードが光る意味って(笑)」と小馬鹿にしていた節もありましたが、実際に使ってみると「光るキーボードかっこいいーーー!!!」とかなりテンションが上がりました。
レインボーに輝くキーボードが視界に入るだけで、心なしかタイピングの速度が上がる気もします。
さすがに私はまだ人前で光らせる勇気はありませんが、お家で一人でPCに向かうことが多い方にはかなりおすすめです。
× 邪魔な中央ケーブル問題
BAROCCO MD770RGBを使っていて気になったのが、左右をつなぐためのUSB-C to USB-C ケーブルが割と邪魔だということ。
くるくる巻いてあるので太くて存在感がありますし、左右のキーボードの置き場所に若干の制限がかかってしまいます。
せっかくのかっこいいキーボードなのに配線がごちゃついてイケてない…。
この中央ケーブルを無くすには、左右のキーボードをそれぞれ直接PCに接続すればいいのですが、それだとUSBポート2個消費するうえに左側のキーボードが光らなくなってしまう。(マクロプログラミングも使えなくなります)
人によっては気にならないと思いますが、配線問題が気になる方は事前にどうするか考えておくと良いかもしれません。
× 慣れない英語配列に苦戦
とくに普段キーボードの配列について意識したことがない人ほど要注意。Barocco MD770RGBは、「英語配列」のキーボードです。
英語配列に慣れている方ならまったく問題にならない部分なのですが、普段日本語配列のキーボードを使っている方にとってはかなり使いづらく感じてしまうと思います。
とくにEnterキー周りと「全角/半角」が無い仕様については、かなり違和感を感じてしまい慣れませんでした。普段あるはずの場所に思ったキーがないのがここまで使いづらいとは思わなかったので、少しショックでした。
ちなみに…日本語配列の分離型キーボードは現在無い
英語配列に苦戦を強いられていた私は、当然のごとく日本語配列の分離型キーボードを探しました。
しかし、悲しいことに日本語配列の分離型キーボードは現在発売されていないという悲しい事実が判明したのです。
唯一の日本語配列分離型キーボードであった「BAROCCO MD600 日本語配列バージョン」はすでに販売を終了。
一部中古品がフリマアプリやオークションサイトでは流通しているようですが、新品の購入はできません。
諦めて英語配列で頑張るか、また元の猫背タイピングに戻るか、はたまたキーボードを2個用意してデュアルキーボード化するか…日本語配列キーボードユーザーの悩みは尽きなさそうです。
「Mistel BAROCCO MD770RGB」でPC作業時間をもっと快適に
左右分離型キーボードBAROCCO MD770RGBを実際に使ってみて、肩こり・姿勢の改善にかなり役立ちそうだと実感しました。
長時間のPC作業で首・肩・背中・腰に限界を感じている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
ただ、BAROCCO MD770RGBは英語配列キーボードに慣れている方なら間違いなく買いなのですが、日本語配列ユーザーの場合は手ばなしでおすすめはできません。できれば購入前に自分のPC環境でしばらく実際に使ってみたいところです。
そこで役に立つのが、キーボードをレンタルする方法です。
ネットで家電やデバイスなどレンタルできるRentio(レンティオ)では、BAROCCO MD770RGBを購入前に借りて試すことができます。
使ってみて気に入ればそのままレンタル品を買い取ることも可能なので、購入前のお試しにレンタルしてみてはいかがでしょうか?
[レンタル] Mistel BAROCCO MD770 RGB 左右分離型キーボード – Rentio[レンティオ]
[レンタル] 外付けキーボード 一覧 – Rentio[レンティオ]