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トラックボールとは?光学式マウスと使い比べて分かったメリットとデメリット

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更新日2024/02/01

トラックボールとは?光学式マウスと使い比べて分かったメリットとデメリット

パソコンを使用する際にあると便利なマウス。

20年ほど前は有線接続で本体の中にボールの入ったマウスがほとんどでしたが、現在接続方法やセンサー、ボタンの数等、選択肢が多くなり、様々な製品が発売されています。

その中でも見た目、使い方ともに他のマウスと一線を画すトラックボールについて、光学式マウスと使い比べながら調べてみました。

トラックボールとは

トラックボールとは

トラックボール(トラックボールマウス)とは、コンピュータの操作に用いるポインティングデバイスの一種です。

現在主流の光学式を含め、マウスは本体の動きに合わせてカーソルが連動して移動するものがほとんどですが、トラックボールマウスは本体上部又は側面についているボールを回転させてカーソル等を操作します。

移動スペースが必要ありませんので、最小限のスペースさえあればデスクトップモニターのような広い画面でも使えるメリットがあります。

トラックボールの種類

トラックボールの種類

トラックボールマウスは、ボールの位置や使用方法によっていくつか種類があります。

どの指(手の部位)で操作するのか、どんな姿勢で使いたいのかによって適した製品を選びましょう。

人差し指操作タイプ

トラックボールの人差し指タイプ

トラックボールの人差し指タイプは、ボールが中央にあり、人差し指や中指で操作します。他のボタン類は親指側に多く配置されています。

左右対称の製品も発売されており、左利き向けの製品も用意されています。

親指操作タイプ

トラックボールの親指タイプ

トラックボールの親指タイプは、ボールが左側にあり、親指で操作するものです。

ボール以外の配置は光学式マウス等と近いものが多く、マウスを切り替えた後も比較的すぐ慣れやすいといった特徴を持ちます。

手のひら操作タイプ

トラックボールの手のひらタイプ

トラックボールの手のひらタイプは、ボールが中央にあり、指の腹から手のひら全体で操作します。マウスの形状をしていないので、慣れるのに時間がかかるかもしれません。

一方で、左右対称な製品が多く、左右どちらでも操作ができるメリットがあります。

空中操作タイプ

紹介するトラックボールの中で最も特殊なのが空中タイプです。

手に持った状態で使えるので、机に手を乗せた姿勢を取るのが難しい方や寝ながら操作したい方向けです。

比較的コンパクトな製品が多いのが、空中操作タイプです。

トラックボールのメリット

トラックボールのメリット

見た目にかなり特徴があるトラックボールですが、使用する上でも通常のマウスとの違いが数多くあります。

まずは使い比べて感じた、トラックボールのメリットから紹介します。

省スペースで使用場所の制限なし

トラックボールだとマウス本体を動かさずともボールの操作でカーソル移動ができますので、マウス1個分のスペースさえあれば事足ります。

赤色LEDの光学式マウスだと、ツヤツヤの机やガラステーブルだと反応しなかったりするものですが、トラックボールだと使用場所の制限を受けません。加えてどんな場所でも使えるのが魅力です。

画面の端から端までの移動が簡単

大きなディスプレイだと端から端までの移動に手間取ることがありますが、トラックボールならボールを勢いよく回せば一瞬で端から端までの移動が可能です。

回転量や回転方向によってカーソル移動の微調整が可能です。

長時間使用しても腕や肩が疲れにくい

トラックボールは基本的に本体位置を固定して使用するので、腕や肩に疲れが溜まりにくいと思います。

リストレストやアームレストに手首や腕をもたれかけさせて使えるので、省エネで使えるのも魅力です。

カスタム要素が満載

トラックボールだけに言えることではありませんが、カスタムボタンが搭載されているので効率の良い使い方ができます。ポインタの移動速度(DPI)の変更が可能な機種も数多くあるので、自身の使用方法に合わせた機種選びが可能です。

トラックボールのデメリット

トラックボールのデメリット

一方で光学式マウスのほうが使いやすかった点、つまりトラックボールのデメリットとなるポイントを紹介します。

範囲選択等の使いづらい動作がある

トラックボールは、ボールに触らなければポインタは動きませんので、小さな一点にカーソルを合わせるなどの操作はしやすいです。一方で、範囲選択などの2か所以上を使う場合は、使いづらさを感じました。

特にスムーズな回転をウリにしているトラックボールだと移動→停止の微調整に慣れるまでのトレーニングは必要かもしれません。またボタン位置も偏りがあるので、細かい操作が多いともどかしさを感じる時がいくつかありました。

汚れが貯まりやすく定期的なメンテナンスが必要

トラックボールのボール周辺に汚れが溜まりやすいのも気になりました。

ボールそのものは簡単に外れるので清掃自体は容易ですが、光学式マウスと比べてメンテナンスが必要な部位数や頻度は多くなります。

重く持ち歩きには不向き

トラックボールは他のマウスに比べて重い製品がほとんどです。

自宅や会社に置いておく分には問題ありませんが、毎日持ち運ぶ場合には少し負担になるかもしれません。基本的に据え置き用のマウスとして検討するのが良いでしょう。

種類が少ない

Amazonのキーボード・マウス・入力機器カテゴリに絞って検索すると、光学式マウスは10,000以上ヒットするのに対し、トラックボールは160件しかヒットしません。

光学式マウスに比べ、トラックボールは圧倒的に選択肢が少ない状況です。逆に言えば選択肢を絞りやすく選びやすいとも言えます。

ELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBKを使用してみました

ELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBK

光学式マウスとトラックボールの違いをある程度理解した上で、実際にELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBKを使ってみました。

中央にボールがある人差し指操作タイプのトラックボールです。

項目 スペック詳細
インターフェイス Bluetooth 4.0
USB
無線2.4GHz
コネクタ形状 USB(A)オス
解像度(DPI) 500/1000/1500(切り替え可能)
ボタン数 8
ホイール
対応機種 USBポートを装備したWindows OS、macOS搭載機
有線接続
無線接続
読み取り方式 光学センサー方式
電源 単3形アルカリ乾電池、単3形マンガン乾電池、単3形ニッケル水素電池のいずれか1本
サイズ 幅91.4mm×奥行133.4mm×高さ57.3mm
重量 約162g ※電池を含まず

ELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBKはレンタルもできるので、購入検討のお試し利用も可能です。
[レンタル] エレコム トラックボール“DEFT PRO” M-DPT1MRXBK – Rentio[レンティオ]

2種類の接続方法

ELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBKの接続方法は有線/無線の2種類用意されています。

接続すればドライバは自動的にインストールされるので、難しい設定は不要です。

接続方法 手順
有線接続 ①付属のUSBケーブルを本体に繋ぐ
②起動した状態のパソコンに接続する
③ドライバが自動的にインストールされ、使用可能に
無線接続
(2.4GHz無線接続)
①本体を無線接続モードに切り替える
②本体に付属しているレシーバーユニットを起動しているパソコンに挿入する
③ドライバが自動的にインストールされ、使用可能に

割り当て機能の設定方法

割り当て機能の設定方法

ELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBKには3つの割り当て可能なボタンがあり、「エレコム マウスアシスタント」というソフトを使用する事で、自分好みの操作にカスタマイズすることができます。

まずは「エレコム マウスアシスタント」をインストールし、パソコンを再起動します。(再起動しないとソフトの操作が出来ないので注意!)

M-DPT1MR設定

インストールが完了したら、タスクトレイまたは通知領域にある「ELECOM マウス」のアイコンを右クリックし、「マウスの切り替え」を確認します。(初回のみ)

いくつか種類が出てくるので「M-DPT1MR 無線シリーズ」を選択しOKをクリック。再度「ELECOM マウス」を右クリックし「設定画面を開く」をクリックします。

マウスアシスタント

設定画面が開きますので、マウスポインタの速度調整や各ボタンに機能の割り当てを行っていきましょう。設定画面左のマウス画像には対応箇所が黄色く表示されますので、設定箇所に間違いがないか確認しながら進めましょう。

割り当てが完了したら「適用」ボタンを押して終了となります。これで自分好みのマウスが完成しました!

使用レビュー

ELECOMのトラックボール DEFT PRO M-DPT1MRXBKはボール位置が真ん中にある人差し指操作タイプです。人差し指、中指どちらでも操作することが可能です。

マウス本体そのものがそこそこ大きいため、筆者(女性)の手だとデフォルト状態の進むボタンに届きませんでした。

マウス裏側

ボールの操作はとてもなめらかですが、高DPIに設定すると一瞬で画面の端から端まで移動してしまうので、慣れるまでは低DPIに設定するか、ソフトウェアでポインタの速度を低く設定したほうが「全然狙った所にポインタがいかない」という問題も減るかと思います。

なお、DPIの変更はマウス本体裏側にあるボタンで簡単に変更ができます。

その他、1週間仕事場で使ってみた感想がこちらです。

  • 同じ位置に手を置いておけるのは楽
    →マウスも自分の腕も動かさなくていいので、肘くらいまでを置けるようにすると本当に腕が楽
  • ボールを動かすのが楽しい
    今までにない操作感覚なので結構楽しく動かすことが出来た。
  • 親指がつかれる
    →親指部分に左クリック、進む、戻る、ホイール、ファンクション3のボタン集約されているため、親指に負荷がかかりやすい。ホイールで左右移動の設定もすると大変かも。
  • 範囲選択が難しい
    親指でボタンを押しながら360°回るボールで範囲の選択をするのが難しい。ボールで範囲を選択している間に左クリックボタンを離してしまったり、範囲選択でとんでもない方向にボールを動かしてしまうことが多々あった。

クセはすごいがハマれば最高なトラックボール

M-DPT1MRXBK

トラックボールマウスは、家電量販店で見たことはあるけど実際どうなの?と興味を持っていた方も少なくないと思います。

実際に使ってみると、かなり個性はありますがハマる人にはハマるマウスだなと感じました。

店頭で少し触るだけだと不十分だと思いますので、ぜひ一度自身の使用環境で使ってみてください。

マウスはお試しレンタルが可能

トラックボールをはじめ、マウスは自分の感覚や用途にハマるかどうか非常に重要です。

家電レンタルサービスの「レンティオ[Rentio]」には、マウスのレンタルも揃えていますので、購入前に一度試してみるとよいかもしれません。

気に入ればそのまま購入もできますので、いくつかの製品を使い比べてみてください。
[レンタル] エレコム トラックボール“DEFT PRO” M-DPT1MRXBK – Rentio[レンティオ]
[レンタル] マウス・ケーブル・付属品 一覧 – Rentio[レンティオ]

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