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厄介な生ごみ問題を解決してくれる「生ごみ処理機」。生ごみのニオイやコバエ等に悩まされた経験がある方にとっては、注目の存在ですよね。
徐々に普及が進んでいる生ごみ処理機ですが、「興味はあるけど高いから」「使いこなせるか不安」「なんとなく面倒くさそう」といった理由で導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、生ごみ処理機初心者さん向けに人気の生ごみ処理機「パナソニック リサイクラー MS-N53XD」を写真や動画つきでレビューしました。
実際に使ってわかった生ごみ処理機の魅力と注意すべきポイントについても詳しくお伝えします。
もくじ
生ごみ処理機とは
家庭から出る生ごみは、約70~80%が水分と言われています。
水分を多く含む生ごみは、雑菌が繫殖したり腐ったりしやすく、ニオイや虫などの発生原因となってしまいます。
そんな厄介な生ごみを加熱乾燥や微生物分解などによって自動で処理してくれるのが、「生ごみ処理機」です。
生ごみ処理機を使うメリット
生ごみ処理機を使うことで、様々なごみのトラブルが解消されます。
- 嫌な生ごみのニオイが出ない
- コバエなどの虫が湧いてこない
- 汁だれしないので衛生的
- ごみ出しの頻度が少なくなる
- 水分が抜けて軽くなるのでごみ出しが楽
- ごみがカラスや猫などに荒らされにくい
- 有機肥料として再利用もできる
- 燃やすごみの量が減って環境にもやさしい
家庭内のごみトラブルだけでなく環境問題の解決にも貢献できるなんて、いいことずくめですね!
生ごみ処理機の種類
生ごみ処理機の種類は、処理方法によって主に「乾燥式」と「バイオ式」の2種類にわけられます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、お家に合ったものを選びましょう。
乾燥式
乾燥式は、熱と風で生ごみの水分を蒸発・乾燥させて約1/7まで小さくするタイプです。
家庭用の生ごみ処理機の多くがこの方法を採用しています。
乾燥式のメリットとしては、キッチンなどに置いて手軽に生ごみを処理できること。サイズも小さめで数時間で手早く処理ができます。
また、バイオ基材を入れ替えるなどの面倒な手入れが必要ないのも特徴です。
一方デメリットとしては、ヒーターを使うため電気代がかかること。処理する生ごみの量や機種にもよりますが、一回数十円程度とそこまで電気代は高くない場合も多いので事前に調べておくといいでしょう。
バイオ式
バイオ式は、微生物の働きで生ごみを水と炭酸ガスに分解し、約1/10まで小さくするタイプです。
処理後に肥料として使いやすいことから、家庭菜園やガーデニングをしている方に人気です。
バイオ式のメリットは、電気代がほとんどかからないことです。バイオ基材と生ごみのかき混ぜが電動の場合は電気代がかかりますが、手動の場合電気代はゼロです。
デメリットとしては、バイオ基材を定期的に入れ替える手間がかかること。
また、処理時のニオイが気になる・サイズが大きいなどの理由から屋内に置けるものは少ないようで、キッチンから屋外に生ごみを捨てに行く手間も発生します。
自治体によっては助成金も出る
家庭用でも数万円以上する生ごみ処理機。
高価な家電ではありますが、自治体によってはごみ減量の観点から家庭用生ごみ処理機の購入に助成金が出るところもあります。
助成金額に関しては「生ごみ処理機 助成金 ○○市」等、お住まいの市区町村名で検索すると調べることができます。
購入前に申請が必要な場合もありますので、事前にしっかり調べてお得に生ごみ処理機を手に入れましょう。
パナソニックの生ごみ処理機「リサイクラー MS-N53XD」
今回は、生ごみ処理機の中でも人気の高い「Panasonic リサイクラー MS-N53XD」を使ってレビューしていきます。
実際に使う前に、まずは3つの商品特徴を見ていきましょう。
1. 約130℃の温風で乾燥
「リサイクラー MS-N53XD」は、乾燥式の生ごみ処理機。
内部のかくはん羽根で全体を混ぜながら、約130℃の温風で生ごみを乾燥させて約1/7まで減容します。
処理中は「プラチナパラジウム触媒」の脱臭効果で生ごみの嫌なニオイもせず、処理後の乾燥物は99%以上除菌された状態になるので衛生的です。
2. 「標準モード」と「ソフト乾燥モード」の2種類
約130℃の温風で処理する「標準モード」に加え、より低温でじっくり処理する「ソフト乾燥モード」も選べます。
標準モードは、なるべく早く生ごみを処理したいときや、肥料として効き目を持続させたい場合に役立つモード。
一方ソフト乾燥モードは、ニオイの強い生ごみを処理したいときや、肥料として効き目を早く出したい場合に役立ちます。
3. 大容量なのに小型でスリムなデザイン
「リサイクラー MS-N53XD」は、1回あたり約2kg(約6L)まで処理できる大容量。一度に大量の生ごみが出るお家でも安心です。
大容量ではありますが、縦長のスリムなデザインで場所を取らないので、キッチンなど室内にも置きやすくなっています。
「MS-N53XD」と「MS-N53」との違い
パナソニックの生ごみ処理機は、2020年発売の「MS-N53XD」以外に、2009年発売の「MS-N53」が販売されています。見た目も名前も似ている2つの生ごみ処理機ですが、その違いは何なのでしょうか?
メーカーに確認したところ、2機種の違いはほとんどないそうです。
スペックや使い方もまったく同じなので、購入時に価格を比較してお買い得なほうを選ぶと良さそうです。
パナソニックの生ごみ処理機を実際に使ってレビュー
それではここから、実際に生ごみ処理機「パナソニック リサイクラー MS-N53XD」を使ってみたいと思います。
生ごみ処理機を使ったことがない方にもイメージしやすいように、使い方や使用感を写真付きで解説していきます。
外観レビュー
まずは生ごみ処理機の外観から確認していきましょう。
本体は高さがあるので一見大きく感じます。大型のゴミ箱や空気清浄くらいのサイズでしょうか。ただ縦長で幅がスリムなので、室内でも置きやすいデザインになっています。
スイッチは天面の4つのみ。誰でも簡単に使えるシンプルな操作性です。
ロックを外してボタンを押すとふたが開きます。
ふたはガバッと大きく開くので、生ごみの投入がしやすそうです。黒い処理容器の中には、固定式のかくはん羽根があります。
処理容器自体はまるごと取り外し可能です。定期的な水洗いでお手入れします。
上部の丸い網部分はヒーターになっています。たまに処理物のカスが引っかかることがあるので、取り外してお手入れしましょう。
まずはセッティング
生ごみ処理機を使う前に、まずはセッティングです。
生ごみの処理中は熱を発するため、設置場所には条件があります。
↓こちらは屋内の場合
↓屋外の場合
我が家の場合は常時出しておけるスペースがなかったため、普段はこのように収納しておいて、使うときだけ手前に移動するようにしました。
続いて、コンセントに電源とアースを取り付けます。
こちらの緑の電線が、アース線です。漏電対策のために必ず取り付けなければなりません。
本体側は、プラスドライバーでネジを外して取り付け。
電源側は、コンセントの形状に合わせて適切に取り付けてください。
今回処理する生ごみがこちら
セッティングが完了したところで、実際に生ごみ処理機を使ってみます。
今回用意した生ごみがこちら!
- みかんの皮
- 白菜の外側
- ほっけの皮
- サトイモの皮
- しめじの石づき
- 大根の頭
- ネギの青い部分
- 卵の殻
などなど…計440gの生ごみを処理します。
容器に生ごみを入れてスイッチONでスタート
上限のラインを超えないように、容器に生ごみを投入。
本体にしっかりとセットしたら…
ふたとロックをして、「入」ボタンを押したら標準モードでの処理が開始されます。
このタイミングで「ソフト乾燥」や「予約」ボタンを押せば、設定変更も可能です。
処理中の動画
ボタンを押したら、あとはできあがりを待つだけ。どんな仕上がりになるか楽しみです。
処理中の生ごみ処理機の稼働音については、こちらの動画をご覧ください。
同室にいてもまったく気にならないほど静かで、空気清浄機の稼働音くらいのイメージ。
騒音計で測定してみたところ、かなりの近距離でも50dB程度(家庭用クーラーや換気扇の音など)でした。
処理中は、焦げたような香ばしいニオイがしてきます。
生臭いわけではないのでそこまで嫌なニオイではありませんが、気になる場合は換気扇を回すか、別室にいるときに稼働させると良さそうです。
また、本体から発する熱についてですが、外側は触っても問題ないくらいの安全な温かさでした。
約2時間後…こんなに乾燥した状態に!
テレビを見ている間に、気づくと処理が終わっていました。
ドキドキしつつ、早速開けてみます。
すごい!カラカラに乾燥してるーーーー!
枯れ葉と砂が混ざったような感じで、水分はほとんど感じられません。
よく見ると魚のヒレやみかんの皮らしきものが混ざっていて昔の面影を残してはいますが、手で触るのも嫌じゃないほどカラカラになっています。
重さも440g→112gに!1/4程度まで軽くなりました。
ビフォーアフターの比較画像です。
水分が抜けるだけでここまで状態が変化することに驚かされますね。
使用後は水洗いor追加で生ごみ投入も可能
使用後の容器は、処理物を取り出して水またはお湯でつけおき洗いすればOKです。
また、処理後の乾燥物の上からさらに生ごみを投入して処理もできるので、ある程度ためておくことも可能です。
なお処理した乾燥物は、そのまま可燃ごみで出すこともできますし、土と混ぜて肥料として活用することもできます。
生ごみ処理機「リサイクラー MS-N53XD」のある生活の魅力と注意点
今回実際に約2週間生ごみ処理機とともに生活してみて、ごみについて考える時間が激減したことに気がつきました。
ごみの悩みが解消されるだけで、ここまで気持ちに余裕ができるとは正直想像もしていませんでした。
実際に生ごみ処理機のある生活を体験してみて感じた魅力と、人によってはデメリットに感じるかもしれない注意点についてご紹介します。
ごみを置いておけるのでごみ捨て頻度が減る
我が家では、過去に生ごみからコバエを大量発生させてしまって以降、週2回の可燃ごみの日には欠かさずごみを出しています。
前日の夜にごみをまとめるため、週に4回はごみ出しのことを考えていて本当に毎日ごみに追われている気分でした。
そんな生活が、生ごみ処理機が来たことで一変。
処理物はニオイやコバエの心配なく家にしばらく置いておけますし、ごみ自体の量も減るので、ごみ出しが週に1回以下ですむようになりました。
なにより「ごみの日を多少逃しても大丈夫」と気持ちが楽になったことが、生ごみ処理機の最大の功績でした。
ごみに悩まされているすべての方に、ぜひ一度生ごみ処理機を体験してほしい…!本当に生活が変わると思います。
ごみ箱代わりに手軽に使える
「MS-N53XD」は、ごみ箱代わりに使える手軽さも魅力的でした。
これまで三角コーナーに溜めていた生ごみを直接処理容器に入れるようにして、ある程度量が溜まったらボタン一つで処理するだけでOK。
処理物も毎回捨てる必要はなく、上から追加で生ごみを入れて処理できるので、量が増えてきたタイミングで取り出して水洗いするだけ。
「生ごみ処理機って面倒くさそう」というイメージがあったのですが、実際に使ってみるとそこまで大きな手間はなく、自然な形で生活に取り入れることができました。
音が静かで時間を選ばず動かせる
生ごみ処理機は音がうるさいという噂も聞いていましたが、実際に「MS-N53XD」を使ってみると想像以上に静かで動かしていることを忘れるほどでした。
キッチンで稼働させている間、すぐ隣のダイニングでテレビを見ていても気になりませんし、夜寝ている間に処理するのも全く問題ありませんでした。
相当音に敏感な方でなければ、稼働音に関してはおそらく気にしなくても大丈夫だと思います。
処理中の香ばしいニオイが苦手な人もいる
「リサイクラー MS-N53XD」から出る排気は、脱臭されているとはいえ完全に無臭というわけではありません。処理中は独特の香ばしいニオイが漂ってきます。
私自身はそこまで嫌ではなくむしろ「ちょっと美味しそう…」くらいに感じていましたが、夫は処理中のニオイが苦手だったようでキッチンの換気扇を「強」にして対策していました。
どうしても香ばしいニオイが気になる方は、夜別室で寝ている間に稼働させるのもおすすめです。
毎日大量に処理する場合は電気代が気になるかも
乾燥式生ごみ処理機のデメリットでもある電気代。
我が家の場合はそこまで生ごみの量が多くなかったため、2~3日に1回くらいの頻度で処理していましたが、毎日たくさん生ごみが出るお家だと電気代が気になってしまうかもしれません。
メーカーHPによると、標準モードで処理した場合の電気代(電力料金税込27円/kWhとして計算)の目安は、
- 約400g…約20円
- 約700g…約30円
- 約1000g…約41円
- 約2000g…約81円
だそうです。例えば1kgの生ごみが毎日出るようなお家の場合は、月に1000円以上電気代がかかってしまうということですね。
契約している電気料金のプランによっては深夜の電気代が安い場合もあるので、タイマー機能などを有効活用してなるべく電気代を抑える工夫も必要になるかもしれません。
設置場所は事前にしっかり検討を
スリムで室内でも置きやすい「リサイクラー MS-N53XD」ですが、設置場所には条件がありどこにでも設置できるわけではないので注意が必要です。
とくに設置場所近くのコンセントにアースが取り付けられるか?上部後方左右前面のスペースは規定通りに空けられるか?というポイントを考えると、置き場所はかなり限られてくると思います。
設置場所は使い勝手を左右する部分でもあるので、購入前にしっかり検討しておきましょう。
パナソニックの生ごみ処理機で、ごみに悩まない生活を
今回実際にパナソニックの生ごみ処理機「リサイクラー MS-N53XD」を使ってみて、お家によっては注意すべき点も見つかりましたが、それを上回るほどの価値があると感じました。
ごみ箱代わりに手軽に取り入れられて、生ごみを衛生的に処理できるパナソニックの生ごみ処理機。
ニオイ・コバエ・汁だれ・ゴミ出し…そんなごみトラブルを経験したことのある方は、ぜひ生ごみ処理機を導入して「ごみに悩まない生活」を手に入れてみてはいかがでしょうか。
生ごみ処理機はレンタルで試せる
便利な生ごみ処理機ですが、置き場所やニオイ、電気代、使い勝手など実際にお家で使ってみないとわからないことも多いはず。
高価な商品だけに、購入後に「やっぱり合わなかった…」と後悔するのは避けたいところですよね。
そこで役に立つのが、生ごみ処理機のお試しレンタルです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、生ごみ処理機「パナソニック リサイクラー MS-N53XD」をレンタルして実際にお家で使ってみることができます。
往復送料無料で気軽に試せるので、ぜひ購入を迷っている方は一度試してみてください。
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