初心者でもできるMVの作り方!ミラーレス一眼カメラでバンドのMVを作ってみた
更新日2022/12/20
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「バンドのMV(ミュージックビデオ)って素人の自分でも作ることは出来るのだろうか!?」
突然ですが筆者はバンドをやっていまして、自分たちの新しい音源が完成したときにふと思いました。
新曲を発表したときにMVがあった方が確実に聴いてもらえるチャンスは増えるはず。
皆で頑張って作った楽曲をMVを作ることで少しでも広めたい・・・。
ただそこで直面するのは費用の問題。
MVの制作会社に依頼をした場合、相場は様々ですが10万円以上はかかると思います。
・・・だったら自分で作ってみればいいのでは!
筆者はカメラの撮影や動画編集に関してはかなりの素人です。そんな自分がMV制作をすることができるのか、挑戦してみました!
実際のMV制作の流れをもとに初心者でもできるMVの作り方とやってみて気づいた注意点についてもまとめましたので、これからMV制作をしたいと考えている方はぜひ参考にご覧ください。
もくじ
1. 曲のイメージを元にMVの構想を練る
プロの方であれば絵コンテを作成し、冒頭から終盤までの一連の流れを決めると思います。
今回は制作完了までに時間もなくそのような技術も無いので、iPhoneのメモを使ってイメージや展開を箇条書きにしていきました。
・河川敷、歩道橋、帰り道、線路、踏切、天気の良いお昼、切ない、暖かいイメージ
・冒頭:綺麗だけど切ないロケーションの景色、引きよりも寄って撮る
・基本は引きでとった景色の動画(カメラは固定)
・Aメロ→サビの直前などは動きのある寄りの映像
・メンバそれぞれの演奏シーン(スタジオで撮影)
・盛り上がるところは幻想的な映像
メモの内容はこんな感じです。正直言ってあまり思いつきませんでした・・・。
なんと言っても致命的なのがバンドメンバー以外に出演する人がいないところ。
バンドメンバー以外にも出演する人がいれば制作がしやすいのだろうなと気づきました。
今回はとりあえずがむしゃらに撮ってみれば何とかなるだろうということで、メモを使いつつ撮影に挑戦します。
2. 撮影用の機材を準備する
続いて、撮影に必要な機材を用意します。
あくまで一例ですが、こちらのような機材があればいいと思います。
- カメラ
- レンズ
- SDカード
- (必要に応じて)ジンバルや三脚
今回使用した機材はこちらです。
【ミラーレス一眼カメラ】SONY α7 III
フルサイズミラーレス一眼のSONY α7 IIIは、小型かつ軽量ながら約2420万画素を実現しています。
4K動画撮影ができてボディ内手ブレ補正も搭載していることから、映像制作では人気のミラーレス一眼です。
【単焦点レンズ】SAMYANG AF 50mm F1.4
焦点距離50mmという標準的な画角と、明るい開放F値1.4が特長。
単焦点ならではの綺麗なボケ感のある映像を撮るには最適です。
【SDカード】Sandisk Extreme PRO SDXCカード 128GB
4K画質24FPSでの撮影で使用できるこちらのSDカードを使用しました。
撮影機材についてはこちらで詳しく解説
映像制作に最低限必要な機材を徹底紹介!MVやショートフィルムをレンタル機材で撮る際の費用は? – Rentio PRESS[レンティオプレス]
3. 動画を撮影する
メモで書き起こしたイメージや展開をもとに、いざ撮影スタートです!
まずは風景などの素材をできるだけたくさん集めてから、バンドの演奏シーンを撮影しました。
3-1. 風景を撮影する
メモにあるキーワードの風景が撮影できそうな場所を考え、撮影に向かいます。
向かっている道中で少しでも絵になりそうな場所があればひたすらに撮影します。
撮影した動画のスクリーンショットです。
所感としては手持ちでの撮影をしたため映像がブレてしまい、映像の素人感が増してしまいました!
ですが動きのある映像を撮影しているときは手持ち感がいい味を出しているということにも気づきました。
引きでとった定点での景色を撮影する際には三脚を準備すればよかったと後悔しました。
3-2. 演奏シーンの動画を撮影する
流石に風景だけのMVだと絵が持ちません。バンドメンバーが演奏しているシーンを撮影します。
今回はカメラマンがバンドメンバーの筆者ですので全員が映っている映像が撮れません!
従って一人ずつ演奏シーンを撮影をすることにしました。
撮影した動画のスクリーンショットです。
ギターボーカル以外は基本的に楽器に寄った構図にしています。
あたかも全員が一緒に演奏しているように見せつつ匿名性が高い雰囲気を演出してみようと考えました。
少しでも材料になるかと思い、楽器を置いているところ、機材なども撮影しました。
すごく当たり前ですが全員の演奏を撮影したい場合は撮ってもらえる人に声をかけるべきだったと思いました。
4. 動画を編集する
撮影した動画をパソコンに保存し編集します。
動画編集ソフトは様々な種類がありますが、今回はAdobe Premiere Proを使用してみました。
使ってみて感動したのが、MVに使う楽曲と演奏に合わせて撮影した映像の位置を自動で同期してくれる機能があるところです。
4-1. 使う映像を選定・順番に並べる
MVの構成としては、基本的には風景の映像をメインにし所々で演奏シーンを差し込むことにしました。
風景の映像は数えてみるとまったく使わないものを含めて100本ほど撮影していたので、その中から使えそうな映像を絞り込んで演奏に合わせて並べていきます。
バンド演奏の動画はタイムライン上でメンバーそれぞれの演奏シーンを並べて再生し、使えそうなシーンだけを選定し、カットして保存しました。
ちなみに今回のMV制作で撮影した映像の数はギリギリ間に合ったという感じでした。
絵コンテがあれば必要な映像だけを撮影できるので、今回のように無駄な素材が多く選定に時間がかかるといったことが無くなりそうです。
4-2. 冒頭にバンド名と曲名を載せる
演奏が始まった瞬間にバンド名と曲名を大きく出すことによって、これから始まる!!というMVの王道の演出を作ることができます。
バンドメンバーが制作したロゴを冒頭の映像に重ね合わせます。
開幕!といった感じになりました。
4-3. 描画モードを多用する
MVの編集で一番欠かせない機能が複数の映像を重ね合わせる描画モード。盛り上がるシーンでは複数の映像を重ねることで、格段にMVらしくなります。
当初は「風景の映像→バンド演奏の映像」と切り替わるように編集をしていたのですが、風景から突然音楽スタジオの映像になることにどうしても違和感を感じてしまいました。雰囲気もどっちつかずといった印象です。
そこで、描画モードを使って風景の映像にバンド演奏を所々で重ね合わせることで違和感を払拭することが出来ました!
演奏シーンは1番のサビ終わりの間奏から流し始めて、2番Aメロから少しずつバンド演奏の映像の全貌が分かるようにして、MVの始まりから終わりまで少しでも展開を感じ取ってもらえるような内容にします。
スクリーンモードのイメージ
描画モードにはいくつか種類があるのですが、今回は幻想的な雰囲気になる「スクリーンモード」を使いました。
1番のサビ終わりでは
・電車から線路を撮影している映像
・波打ち際の映像
・演奏シーン
・花の動画
4つを組み合わせることで・・・
ただ電車から線路を撮影している映像が・・・
幻想的な雰囲気になりました!
4-4. 歌詞を載せる
完成した映像に歌詞を打ち込んで載せていきます。
今回作成したMVは、言ってしまえば筆者が楽しく散歩して風景を撮っただけの映像ですが・・・。
動画の右側に歌詞があるだけでもMVっぽい雰囲気を出すことができました!
4-5. トランジションを追加する
トランジションとは、映像と映像が切り替わる際に間を繋ぐために挟まれる効果のことです。
スムーズに切り替えることができるのはもちろん、効果的なトランジションを付ければ次の動画に切り替わったときの印象を変えることができます。
ホワイトアウト・ブラックアウト
例えばホワイトアウトを使用すると、一瞬画面が白くなることで動画に展開した印象を与えることができます。
(ブラックアウトを使えば一瞬画面が黒くなります。)
ホワイトアウトの効果です。
ブラックアウトの効果です。
ディゾルブ(フェードイン)
歌詞の表示にはディゾルブを使用します。じわ~っと歌詞がフェードインする効果を付けます。
歌詞にディゾルブを入れている様子です。
メンバー毎のバンド演奏の動画にもディゾルブを使えばかなりそれらしくなります。
演奏シーンがフェードインすることで本格的になりました!
5. MVが完成!
色々と試行錯誤をして、ついに初めてのMVが完成しました!
今回実際に作ったMVがこちらです。
初めて作ったMVにしては、かなり満足度の高い仕上がりになりました。
制作費用を節約するなら機材レンタルもおすすめ
映像制作で使用する機材を揃えようとするとそれだけでもかなり費用がかかってしまいます。
結局、自分で作るとしても初期費用がものすごくかかる・・・。
そんなときは機材のレンタルがおすすめです!
家電、カメラのレンタル「レンティオ」では、MV制作に必要な機材をレンタルして短期間だけ使うことができます。
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