Insta360 GO 2実写レビュー。日常に寄り添う圧倒的な携帯性と高性能を両立させたアクションカメラの理想形
更新日2023/06/30
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カメラを使って何かを撮りたいけど一眼カメラを買うほどではない…と思われる方も少なくないと思います。
しかし、スマートフォンでは何か物足りなさを感じられることも多いでしょう。
日常的に使用することや、自身のアクティビティを記録したいという方には「アクションカメラ」が大変おすすめな存在です。
小型・軽量のサイズ感を実現しながら、クオリティの高い映像を記録することができることで人気を集めています。
今回は360度カメラで有名なInsta360社がアクションカメラとして開発するInsta360 GOシリーズの最新モデル「Insta360 GO 2」を実際に使用してレビューを行っていきます。
※こちらの記事で配置している動画は出力の関係で最高1080pの画質となっています。
もくじ
360度カメラの開発で有名な「Insta360」
今回ご紹介していくInsta360 GO 2ですが、これまで360度カメラの開発を積極的に行ってきたInsta360社による新製品です。
360度カメラでも、斬新なアイディアや使いやすさから、360度カメラのハードルを大幅に下げてくれた存在で、RICOH THETAと並んで定番の存在として人気を集めていました。
そんなInsta360社がアクションカメラとして開発を行うInsta360 GOシリーズの最新モデルとなる「Insta360 GO 2」が発売となりました。
[保存版] Insta360の全9モデルの選び方!話題の360度カメラを徹底比較 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
気軽に使うことのできるアクションカムを開発
Insta360 GO 2は、アクションカメラとして、どこでも気軽にすぐ使えることを特徴としています。
何気ない日常シーンや、旅先での光景、アウトドアアクティビティなど、ご自身のライフスタイルをSNSなどでシェアする際に活躍するのがアクションカメラです。
Insta360 GO 2は、超小型ボディながら映像を撮影する上で高い性能を誇り、常に持ち歩くことができ、高い映像クオリティを実現するカメラとして誕生しました。
外観レビュー
超小型を特徴とするInsta360 GO 2ですが、ここからは実機の写真を基に、外観面をレビューしていきます。
大きさだけでなく、アクションカメラとしてどれほどの使いやすさを実現しているのかも、ご紹介していきます。
超小型ボディが特徴的
Insta360 GO 2のサイズ感は、驚くほどコンパクトと言えるでしょう。
カメラ単体では、手のひらサイズどころか、親指と人差し指だけでつまめてしまうような小ささです。
基本的にInsta360 GO 2は、本体単体での撮影操作を行うことができますが、リモートコントローラーによる遠隔操作や撮影モードの設定を行うこともできます。
そして携帯時は、コントローラー内に本体を収納するスタイルとなり、コントローラーも充電器としての役割も果たします。
コントローラーは開閉式となっており、パカッと開くことで自動的に電源が入ります。
収納した状態のままでも撮影ができるため、それぞれの紛失のリスクも低減させることができます。
磁石やスタンドなど取り付け自由自在の充実マウント類
Insta360 GO 2では、標準で付属されている撮影用のマウント類も充実しています。
コンセプトとして、「主観」が意識されていることから、身の回りに取り付けることができるようなマウント類が付属されており、帽子などに挟むことができる「簡易クリップ」や、粘着パッドで固定することのできる「ピボットスタンド」、ネックストラップの様に首から下げることができる「磁気ペンダント」と、撮影環境や求めるシーンに合わせたマウントの選択を行うことができます。
GoProなど、一般的なアクションカメラでは、マウント類は追加で揃える必要があるのが大半でしたが、Insta360 GO 2では、最初から必要なマウント類が装備されていることが大きなメリットと言えます。
小型化から液晶の搭載はないがスマートフォンとの高い連携性
Insta360 GO 2は、驚異的な小型化を実現していますが、その一方で撮影している様子を映し出す液晶画面の搭載はありません。
しかし、スマートフォンと連携させることで、スマートフォン上で映し出される様子を確認することができます。
SNSなどへのシェアにおいてもスマートフォンとの連携がおすすめで、アプリ「Insta360」を使用することで撮影画面の確認、転送、編集、共有を全て行うことができます。
使い慣れたスマートフォンで操作できることから、操作性においても難しさを感じることはないでしょう。
性能レビュー
アクションカメラとしての機能性をご紹介したところで、ここからは、カメラとしての性能面についてご紹介していきます。
今回、実際にInsta360 GO 2を使用して撮影した作例も載せていますので、ぜひご覧ください。
GoPro HERO9 Blackとほぼ同等サイズのセンサーを搭載
アクションカメラの代表格として、「GoPro」が存在します。
GoProは既に一般的にも知名度が高く、アクションカメラの存在を世の中に広めたパイオニア的存在です。
Insta360 GO 2もアクションカメラとして、GoProに劣らない性能を実現すべく、映像や写真の基本となるイメージセンサーでは、GoProとほぼ同等サイズの1/2.3インチの大型センサーを搭載しました。
センサーというのは、大型になるほど撮像面で優れた能力を発揮しますが、Insta360 GO 2クラスの小型ボディで、撮影性能が低下しないセンサーを搭載したことは、画期的と言えるでしょう。
選択できる様々な撮影モード
Insta360 GO 2では、静止画や動画など、撮影シーンに合わせて様々なモードが用意されています。
基本となる動画撮影では、最高2560×1440@50fpsを指定することのできる画質を実現し、日常的に使用するには最適な画質を備えています。
更に、タイムラプス撮影や、スローモーション撮影など、これまでアクションカメラの代表として君臨していたGoProで実装されている撮影モードほぼ全てが網羅されています。
強力な手ブレ補正機構を搭載
Insta360では、歴代の製品ラインナップにおいても手ブレ補正機構を特徴としてきました。
「FlowState」と呼ばれる独自の手ブレ補正技術を各モデルで採用しており、優秀な手ブレ補正効果は、今回ご紹介しているInsta360 GO 2においても体感することができます。
こちらで掲載している動画は、Insta360 GO 2のアクセサリーの中でも「磁気ペンダント」を首から下げて歩く様子です。
マグネットペンダントの性質上、前後に揺れ、時折身体に当たる衝撃もありますが、大きく気になることのない滑らかな映像へと仕上がっています。
IPX8等級の4m防水を実装
夏のシーズンを中心に、ダイビングやシュノーケリングを楽しまれる方も多いでしょう。
アクションカメラを使ってそれらのアクティビティを記録することはとても人気で、そのまま使うことのできる防水性能が重要になります。
Insta360 GO 2では、防水性能の等級となる「IP」コードにおいて、防水性能で最高等級となる「IPX8」を実現しています。
少々の水分どころか、水深4mまで沈めた状態でも使用することができる防水性能を実装したため、夏のレジャーシーンでも存分に活用することのできる性能を実現しました。
従来「Insta360 GO」よりも内蔵メモリーを大幅に増量
Insta360 GOシリーズでは、基本的にメモリーカードなど外部記録媒体を使用せず、内蔵メモリーへと記録するスタイルです。
従来のInsta360 GOは、内蔵メモリーで8GBだったものの、今回ご紹介しているInsta360 GO 2では、内蔵メモリーも32GBまで大幅に増加しました。
これによって撮影可能な録画時間や静止画の枚数も増加し、容量を気にすることなく使うことができます。
Insta360 GO 2を実際に使ってみた
今回Insta360社より、新製品Insta360 GO 2をお借りして、実際に作例撮影を行いました。
シーンごとにおける特徴など、私自身が感じた印象や撮影した作例を基に、細かく解説していきます。
どこでも取り付けられることで気軽な撮影が可能
Insta360 GO 2の魅力の一つとしてご紹介した標準で付属されているマウント類は、あらゆる撮影シーンにおいて活躍します。
ご自身が歩きながら撮影される際には、「磁気ペンダント」やリュックサックなどに取り付けることのできる「簡易クリップ」マウントの使用がおすすめです。
手でカメラを持つ必要がなく、自然体のまま自身が見ている光景を記録することができます。
マウント類が標準装備されているアクションカメラはあまり前例がなく、追加で揃える必要のないところもInsta360 GO 2のおすすめポイントです。
主観で撮影することがおすすめ
Insta360 GO 2では、まるで自分の目で見た光景を記録する様な「主観」での撮影に適しています。
作例の様な、歩きながらの撮影は、自分がその場所に訪れたことをありのまま記録してくれるため、後から見返した際にも、その場の臨場感や記憶が蘇ってくれます。
そしてファインダーを覗く様な撮影とは異なり、撮影を意識する必要がないため、肌でその場の空気感を感じながら、後から記録としても見返すことのできる、旅行などには最適なカメラと言えます。
最高記録画質は2.5KだがSNSには十分
近年販売されているカメラの多くは、動画撮影において「4K」での記録を可能としていますが、Insta360 GO 2では「2.5K」での記録を最大画質としています。
これだけ見ると他のカメラよりも画質面で劣っているように感じますが、実際SNSなどでシェアする際は、4Kほどの画質は必要ではなく、2.5Kでも十分過ぎるくらいと言えます。
4Kで撮影した映像は、対応のプレイヤーやディスプレイを保有している必要があり、思った以上に気軽には活用できないところです。
Insta360 GO 2では、あくまで「気軽さ」を重視していることから、日常的にシェアするツールにおいて目で分かるような画質の変化はなく、十分かつ高いクオリティの映像作品を撮影することができます。
製品仕様表(Insta360 Goとの比較)
モデル名 | Insta360 GO 2 | Insta360 GO |
---|---|---|
画質 | 1440p@50fps | 1080p@30fps |
防水性能 | IPX8等級 4m防水 | IPX4等級 |
最長駆動時間 | 150分 | 60分 |
内蔵ストレージ | 32GB | 8GB |
HDR動画 | 〇 | – |
画期的な携帯性と性能を両立させた新たなアクションカメラ
今回ご紹介してきたInsta360 GO 2ですが、驚異的に小型化された携帯性と、現代の映像作品において必要とされている高性能を両立させたアクションカメラの理想系と言えるでしょう。
カメラにおいてつい画質を競うように強化しがちなところがありますが、Insta360 GO 2では、実用的な画質に収めており、その分携帯性や日常シーンで役立つマウント類へと注力した印象です。
日常に寄り添って、気軽に高い映像クオリティを創作するアクションカメラを求めるのであれば、総合的なバランスに優れたInsta360 GO 2は大変おすすめな存在です。
気になる新製品はレンタルでお試し
日常に寄り添ったカメラとしてご紹介してきたInsta360 GO 2ですが、実際どれほどの頻度で使用するかは、個人差があるところです。
せっかく購入しても使う機会が少なかったり、使わないことを危惧して購入に踏み込めないときは、カメラのレンタルサービスを利用して、短期間お試しすることがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では今回ご紹介してきたInsta360 GO 2をはじめ、カメラ関連の製品を豊富なラインナップから自由に選んでレンタルすることができます。
ぜひこの機会にRentioで気になるカメラをレンタルして、後悔のないカメラ選びや、旅先など短期間での利用に役立ててみてください。