bitescan(バイトスキャン)実機レビュー!噛むをはかり、気づき、行動を変える次世代の咀嚼計
更新日2024/09/27
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皆さん、普段の食事をする際によく噛んで食べていますか?
誰しもが子供の頃はご飯を食べていると「よく噛んでゆっくり食べなさい!」とお母さんに言われていた記憶があると思います。
大人になり、社会人となった今では食事にそんなに時間を掛けていられない!とついつい早食いをしてしまってはいませんか?
「食事を楽しみたいのに自分が何回噛んでいるのかなんて数えていられないよ。」
「自分の早食い癖を治して、よく噛んで食べるようになりたい。」
「自分の子供によく噛んで食べられるようになってほしい。」
そんな咀嚼(そしゃく)に関する悩みや願いを叶えてくれる最新ガジェットをあのSHARP(シャープ)が開発したということで、この記事では次世代の最新咀嚼計「bitescan(バイトスキャン)」の実機レビューを紹介していきたいと思います!
もくじ
咀嚼計を導入するメリット
食べ物をよく噛むことで心身の健康に良い影響を与えることができます。
咀嚼計を導入するのは、一食やひと口当たりの噛む回数を見える化し、咀嚼による恩恵を受けることにあります。
実際に噛んだ回数と理想の回数のギャップを知り、意識的に噛んで食事をよりよいものにするのが、咀嚼計を導入する意義と言えるでしょう。
噛むことで得られるメリット
- 消化と吸収がしやすくなり、胃の負担が軽減される。
- 食事の時間が長くなることで満腹感を得やすくなり、食べすぎ防止になる。
- セロトニンの分泌により、自律神経のバランスが整い、頭の回転が良くなる。
- 唾液が分泌され、むし歯や歯肉炎の予防に繋がる。
- 顔の筋肉が使われ、小顔や口元の引き締めに繋がる。
理想の噛む回数
一口あたりの噛む回数は30回以上が望ましいとされています。
戦前の食事に比べ現代の食事の噛む回数はなんと食事時間と共に半減しているそうです・・・。
現代では食事以外にも時間を使う事が増えたこと、食品加工技術の進化などが原因で咀嚼回数が減っているのかもしれません。
bitescan(バイトスキャン)とは
「bitescan」とは耳にかけて装着し、噛むをリアルタイムで計測する装置です。
耳裏の動きをセンサーによって感知し、噛む回数・一口の平均回数・噛むテンポ・姿勢・食事時間・食事写真など様々な観点から自分の咀嚼を把握・分析できるようになります。
咀嚼行動を変える4つのステップ
「bitescan」の活用方法は以下4つのステップにより、咀嚼行動を変えることにあります。(具体的な使用方法は記事後半)
公式サイトでは3つのステップとありますが、4番目に「習慣化させる」ことを加えることで、最終的には「bitescan」を付けなくても理想的な咀嚼をすることがゴールになります。
3つのステップ
- 計測:bitescanを耳にかけて食べ方を計測します
- 把握:計測データを確認し改善点を把握します
- 行動:改善点を意識して食事します
- 習慣:無意識でも理想の咀嚼行動ができるように繰り返し実践する
bitescanの実機レビュー
外箱から取り出した「bitescan」がこちらです。本体は耳かけ式ヘッドホンのような形状です。
本体を手に持ってみましたが、見た目よりも軽いように感じました。これなら食事中に付けていても煩わしさは無さそう。
「bitescan」の使い方動画も参考にしながら、装着→実機利用をしていきたいと思います。
装着感
実際に耳にかけてみたのがこちらの写真です。インカムを付けているような感覚です。
ヘッドホン等に慣れている方なら問題ないと思いますが、子供に装着して使う際は慣れてもらうまでトレーニングが必要かもしれません。
製品スペック
項目 | スペック |
---|---|
対象者 | 小学生以上 |
対象OS | Android 7,8,9 ※iOSは非対応 |
センサー | 赤外線距離センサー 3軸加速度センサー |
材質 | 本体:PC樹脂 アタッチメント:シリコン |
電源 | コイン形リチウム電池 CR2032/2032H |
使用時間 | 約15時間 ※付属電池で連続動作した場合 |
通信規格 | Bluetooth 4.2 LE |
サイズ (高さ×幅×厚み) |
約66.5mm×約55.5mm×約11.0mm ※端末+Mサイズのアタッチメントの場合 |
重さ (電池含む) |
約12.2g ※端末+Mサイズのアタッチメントの場合 |
bitescanをセットアップ
「bitescan」を使うには専用アプリ(Google Play)のインストールが必要になります。
ID登録せずに利用可能です。ログインボタンが表示されますが、法人向けだそうです。性別、生年月日、身長、体重、都道府県などは任意で登録してください。
- Google Playで「bitescan」と検索(もしくは上のリンクをタップ)
- アプリをインストール
- アプリを開く
- ログイン(ID登録せずに使用します)
- お手持ちの「bitescan」をBluetoothでペアリング
iOSには非対応「bitescan」はiPhoneやiPad向けにアプリを提供しておりませんので、Android OS 7/8/9の方が対象のサービスになります。
咀嚼判定を調整する
bitescanは写真赤丸部分のセンサーが耳裏の動きを検知して咀嚼回数をカウントする仕組みになっておりますので、7段階で咀嚼判定の強弱を調整できる「かんたん補正機能」や「キャリブレーション機能」を使って細かく咀嚼判定の調整をすることができます。
今回は正確なデータを取得できるように「キャリブレーション機能」を使って調整してみました。
咀嚼キャリブレーション
「キャリブレーション機能」は画面に表示されるガイドに沿って進めるだけなので難しくありません。
以下の手順で最適な咀嚼判定に設定しましょう。
キャリブレーション手順
- 背筋を伸ばして5秒静止する
- 「あ」と「い」の口で3秒間固定×2セット
- 食べ物を口に入れて右側で10回噛む
- 左側でも10回噛む
- 設定完了
bitescanを付けていただきます!(計測してみた)
「bitescan」とアプリのペアリング、そして咀嚼判定の調整が完了しましたので、早速計測を開始してみたいと思います!
まずホーム画面にある「いただきます」ボタンから、食事選択→食事写真の撮影と進めていきます。
今回は晩ごはんを選択し、“豚ともやしを大量に茹でたもの”の写真を撮影しました。(上記の写真はイメージです)
咀嚼計の機能だけでなく、日々の食事を記録できる食事管理アプリとしても役立ちそうですね。
それでは食事スタート!
咀嚼カウントのリアルタイム計測
上の動画は、咀嚼回数をリアルタイム計測するアプリの挙動です。
「パクパクパク」という耳触りの良い効果音と5回毎に達成感のあるサウンドが流れるので、噛むことが楽しくなるよう工夫されています。
一口の食事で継続して噛むと「COMBO」としてカウントもされ、カウント数の下には目標の咀嚼回数に対する進捗バーも表示されているのでゲーム要素も含まれています。
今回の食事は1,200回が目標の咀嚼回数に設定されていたようで、600回を超えたところで「あと半分です!」というアナウンスが流れ、1,200回に到達したところで「GOAL」が表示されました。終了した時は達成感がありますね!!
同時に食事を終えるタイミングでもあったので、無理のない目標回数で食事そのものを楽しむことができました。
食事が終えたら「ごちそうさま」をタッチして次に進みます。
非常に正確な咀嚼判定
気になる咀嚼判定ですが、実際の咀嚼回数とカウント数にズレはなく、カウント精度はかなり正確な印象を受けました。
実際の行動がちゃんとアプリで積み上がっていく様を確認できるので、やる気を削がれることもありません。
食事の評価項目をチェック
食事を終えると「bitescanをつかってくれてありがとう」バッジをもらいました。日々の計測から、がんばりを褒めてもらえるバッジを貰える機能があり、、こういった気遣いが利用者の喜びや達成感に繋がり、習慣に落とし込みやすくしているのだろうなぁと感じました。
計測結果は、咀嚼回数の他に食事時間・取り込み回数・一口の平均咀嚼回数・一口の大きさも評価してくれます。評価は概ね良かったので安心しました。
口の中いっぱいに食べ物を詰め込む癖は以前から周りの人に注意されていた悪習慣でもあったので、改めて気づかせてくれたように思います。
お子さんの夏休みや冬休みの自由研究課題と一緒に使っても楽しいかもしれませんね!
カレンダー機能で振り返りもできる
計測結果はカレンダーに記録され、咀嚼回数の合計数は週単位、月単位でチェックすることもできます。
例えば前週よりも今週の咀嚼回数が少ない事に気づいたら、食事の回数や内容の見直しも含めて確認できます。
「最近あんまり噛めてないのはどうしてだろう?」
「あの時の自分はすごい噛んでいたんだなあ・・・。なんでだろう。」
など疑問を持つことで、よりよい食事、咀嚼に改善することができるでしょう。
bitescanを使ってみた感想
よく噛んで食べるのが良いという事実は知っていても、普段の生活で実際の咀嚼回数を把握したり、それを実践に移すことはなかなかできなかったりします。
ですが、「bitescan」を使えば咀嚼回数や明確な目標数値が見える化され、咀嚼を意識した食事を取れるようになりました。
なによりアプリを使っているとやさしく褒めてもらえるのが個人的にすごく好きなポイントです。計測中に応援してもらうとやる気がでてきます。
「bitescan」は普段の食事を楽しく見直す事ができ、なおかつ健康な身体づくりをすることのできる咀嚼計だと思いました。
普段あまり意識しない自分の食べ方を総合的に分析できるようにもあるので、咀嚼のみならず食事そのものをより良い改善へと繋げることができるようで期待できます。
最終的には「bitescan」がなくても適切な咀嚼回数、適切な食事時間を取れるよう目指すのが良いでしょう。
bitescanはレンタルできる
「bitescan」を試しに使ってみたいという方は家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では14泊15日から「bitescan」を体験することができます。
2週間毎食使うことで、実際の咀嚼傾向やどのくらい意識改革が進むものなのか実感することもできると思いますので、ぜひ「bitescan」を使って自分の「噛む」を計測してみてください。
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