SONY Xperia 5 IIIを長期レビュー!コンパクトなハイエンドスマホの特長と使用感、気になる点を紹介
更新日2022/10/27
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2021年4月にSONYがスマホの新製品発表会を行ってから現在まで「Xperia 1 III」「Xperia 10 III」が発売し、「Xperia PRO-I」の発表および発売日も公表され、長らく待たされた「Xperia 5 III」がようやく発売されました。筆者は発売日決定直後にauオンラインショップ(au型番はSOG05)にて予約し、発売日当日に手に入れました。
「Xperia 5 III」はフラッグシップ機の「Xperia 1 III」の1ランク下のラインにはなりますが、搭載するスペックは高く他社のハイエンドスマホと同じ並びになります。(「Xperia 10 III」はミドルレンジ、「Xperia PRO-I」はほぼコンデジ)
手にれてからほぼ毎日のように「Xperia 5 III」使っているで、少しずつ「すげー」「う〜ん、もう一歩……」な部分も見えてきました。
この記事では「Xperia 5 III」の特長と使用レビューにまとめました。初めてのスマホ、もしくはスマホの買い替えを検討している方にとって、少しでも参考となれば幸いです。
もくじ
SONY Xperia 5 IIIの特長
「Xperia 5 III」の特長は超ハイエンドモデル「Xperia 1 III」の性能をほぼ引き継ぎつつも、持ちやすくコンパクトなボディに収まっていることです。
CPU・カメラ性能を考えれば、他社のハイエンド機種と並べても高い水準にあります。以下の一覧は主な特長も簡単にまとめたものです。
- 超広角レンズと広角レンズに加え、2つの焦点距離を持つ可変式望遠レンズを搭載
- ミラーレス一眼のようなオートフォーカス性能
- αシリーズと同じインターフェースを搭載
- 滑らかな動きや映像を描写する120Hzの高リフレッシュレート
- ハイレゾワイヤレスを楽しめる高音質のオーディオ体験
- 高性能なハイスペックモデルながらコンパクトに収まったボディ
- IP68の防塵防水性能
- おサイフケータイ(Felica)を搭載
- 最大30W入力のUSB PD(急速充電)
Xperia 1 IIIとの違い
フラッグシップモデルの「Xperia 1 III」は、主にサイズ・ディスプレイ解像度と耐久性・カメラのオートフォーカス性能・RAM/ROMの基本性能・5Gの通信規格で異なります。
具体的な違いは以下表にまとめましたが、その他はほぼ共通のスペックになります。
これらの差と製品価格差に納得できるかどうかが、「Xperia 1 III」を購入する判断軸になりそうです。
スペック差 | Xperia 5 III | Xperia 1 III |
---|---|---|
ディスプレイサイズ | 約6.1インチ OLED(有機EL) | 約6.5インチ OLED(有機EL) |
ディスプレイ解像度 | 1,080×2,520(FHD+)/449ppi/21:9 | 1,644×3,840(4K)/643ppi/21:9 |
高耐久ガラス | Corning® Gorilla® Glass 6 | 前面:Corning® Gorilla® Glass Victus(最高クラス) 背面:Corning® Gorilla® Glass 6 |
3D iToFセンサー (高いオートフォーカス性能) |
非搭載 | 搭載 |
メモリ(RAM) | 8GB | 12GB |
内部ストレージ(ROM) | 128GB ※外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCまで対応 |
256GB ※外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCまで対応 |
5G通信 | sub6のみ | sub6/ミリ波 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応(最大15W) |
カラーバリエーション | フロストブラック フロストシルバー グリーン ピンク |
フロストブラック フロストグレー フロストグリーン フロストパープル |
サイズ (幅×厚み×長さ) |
約68mm×8.2mm×157mm | 約71mm×8.2mm×165mm |
重さ | 約168g | 約188g |
販売税込価格 (2021年12月1日現在) |
docomo:113,256円 au:121,405円 SoftBank:137,520円 |
docomo:154,440円 au:178,000円 SoftBank:188,640円 SIMフリー:159,500円 |
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 約6.1インチ OLED(有機EL) シネマワイド™ディスプレイ |
ディスプレイ解像度 | 1,080×2,520(FHD+)/449ppi/21:9/HDR対応(10bit) |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
静止画 | ◇アウトカメラ(3眼構成) – 超広角:1,220万画素(F2.2/焦点距離16mm) – 広角:1,220万画素(F1.7/焦点距離24mm) – 望遠:1,220万画素(F2.3/焦点距離70mm,F2.8/焦点距離105mm) ※ZEISSレンズを採用 ※光学手ぶれ補正(広角/望遠) ※光学ズーム約4.4倍 ※デジタルズーム最大12.5倍(光学4.4倍+デジタルズーム) ※AI超解像ズームによるデジタルズームの劣化補正 ※瞳AF/リアルタイム瞳AF/オブジェクトトラッキングを搭載 ※RAW形式(DNGフォーマット)対応 ◇インカメラ – 800万画素(F2.0/視野94°) |
動画 | ◇アウトカメラ(3眼構成) – 4K/2k(23.98/25/29.97/59.94/120fps) – FHD(30/60fps) – 1080×1080(30fps) – HD(30/120fps) ※光学+電子手ぶれ補正(広角/望遠) ※光学ズーム約4.4倍 ※デジタルズーム最大12.5倍(光学4.4倍+デジタルズーム) ※10bit記録 ※8種類のルックを用意 ※動画形式: HEVC(H.265)と AVC(H.264) ※照明機能 ※風切り音低減のインテリジェントウィンドフィルター ◇インカメラ – FHD(30fps) |
オーディオ | イヤホンジャック:あり(3.5mm,4極ヘッドセット) LDAC(ハイレゾワイヤレス):対応 空間オーディオ:対応(Dolby Atmos / 360 Reality Audio) ※ハイレゾ相当の音質に変換するDSEE Ultimate搭載 |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm®Snapdragon™888 5G |
メモリ(RAM) | 8GB |
内部ストレージ(ROM) | 128GB ※外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCまで対応 |
SIMスロット | シングルSIMスロット(nanoSIM) ※eSIM非対応 |
通信規格 | 5G(sub6) / 4G LTE |
Bluetooth | 5.2 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
NFC | 対応(FeliCa対応) |
バッテリー | 4500mAh |
充電規格 | USB PD(最大30W) |
生体認証 | 指紋認証 ※顔認証はなし |
防塵防水性能 | IPX5/IPX8/IP6X |
カラーバリエーション | フロストブラック フロストシルバー グリーン ピンク |
サイズ (幅×厚み×長さ) |
約68mm×8.2mm×157mm |
重さ | 約168g |
販売税込価格 (2021年12月1日現在) |
docomo:113,256円 au:121,405円 SoftBank:137,520円 |
SONY Xperia 5 IIIの実機レビュー
まずは「Xperia 5 III」の外観や性能を1つずつ詳細に確認していきます。
目玉であるカメラ性能のチェックは後半で紹介します。
セット内容
同梱物は本体と取扱説明書しかありません。
USBケーブルや充電器は付属しないため、別途用意することを忘れずにしましょう。
最大30Wの急速充電(USB PD)に対応
USBケーブルと電源アダプタ(充電器)は、急速充電規格のUSB PDに対応した製品を選んでください。どれか1つでもUSB PD非対応製品だと、急速充電ができません。
「Xperia 5 III」の最大入力値が30Wなので、電源アダプタもしくはモバイルバッテリーを選ぶ際はUSB Type-Cかつ出力が30W以上製品を探しましょう。
例えばZENDUREのUSBケーブル付きモバイルバッテリーやAnker製のケーブルと電源アダプタとの組み合わせながおすすめです。
収まりが良いコンパクトボディ
フラッグシップ級の性能を搭載しながらも、小さな手にも収まりやすいコンパクトさは「Xperia 5 III」の最大の魅力と言っていいかもしれません。
ほぼ同スペックの上位機種「Xperia 1 III」と比べると一回り小さく、幅と長さが一回り小さく、重さも約20g軽くなっています。
比較項目 | Xperia 5 III | Xperia 1 III |
---|---|---|
幅 | 約68mm | 約71mm |
厚み | 8.2mm | 8.2mm |
長さ | 157mm | 165mm |
重さ | 約168g | 約188g |
高級感あふれるデザイン
ボディは価格相応の上品さのある質感で、所有欲を満たしてくれます。特に、今回はグリーンを購入したので、より落ち着き、洗練された印象を受けました。カラーは他にもピンク、日本限定カラーのフロストブラックとフロストシルバーがあります。
側面には丸みを帯びたメタルフレームが採用され、ディスプレイから背面までシームレスな形状です。そのため、コンパクトさと相まって、快適なホールド感を得られます。
ディスプレイやガラス鏡面の背面の耐久性が気になるかもしれませんが、それぞれに傷がつきにくく、落としても割れにくい高耐久ガラス「Corning® Gorilla® Glass 6」が採用されているので安心してください。
操作性の高いインターフェース
「Xperia 5 III」のインターフェースは上部にスピーカーとイヤホンジャック(3.5mm,4極ヘッドセット)、下部にUSB Type-Cポートとマイク、正面向かって左側面にSIMカードスロット、右背面に指紋センサーと各種操作ボタンという配置です。
左手で持ったときに、それぞれのボタン配置が指のポジションとマッチするため、無理のない快適な操作性を感じます。
ボタン位置 | 機能 |
---|---|
1番上 | 音量キー/ズームキー |
上から2番目 | 電源キー/指紋センサー |
下から2番目 | Googleアシスタントキー |
1番下 | カメラキー |
インターフェースについて一点残念なのは、キャリア版の「Xperia 5 III」のSIMスロットはシングルかつeSIM非対応であることです。「Xperia 1 III」のSIMフリーモデルはデュアルSIM仕様になっているため、「Xperia 5 III」のSIMフリー版も対応してほしいですね。
生体認証は側面にある指紋センサー
正面向かって左側面には指紋認証センサーが搭載されています。
ロック解除スピードも早く、予め複数の指の指紋を登録しておけば快適に使えます。
なお、「Xperia 5 III」に顔認証は搭載されていません。
高機能なFHD解像度のディスプレイを搭載
「Xperia 5 III」のディスプレイは、滑らかで色再現性の高い映像表現を得意としています。
「Xperia 1 III」の4K解像度に対して「Xperia 5 III」はFHD+にとどまりますが、十分綺麗な映像を楽しめます。
- 約6.1インチのOLED(有機EL)ディスプレイを搭載
- 解像度はFHD+(1,080×2,520)/449ppi
- アスペクト比は21:9のシネマワイド
- BT.2020&10bitの高色域・高階調なHDR映像入力に対応
- 120Hz駆動の高いリフレッシュレート
Socは最高クラスのSnapdragon 888 5Gを搭載
「Xperia 5 III」のSoCには、上位機種「Xperia 1 III」と同じ「Snapdragon 888 5G」を搭載しています。
AnTuTuベンチマークスコアで計測してみると、スコアは約58万、端末ベースのランキングでは60位とトップクラスの性能を確認できました。
ちなみに「Xperia 1 III」は、AnTuTuのベンチマークスコアランキングでは6位に連なっていました。同じSoCを搭載しながらスコアが大きく開いたのは、おそらくRAM(メモリ)のスペック差が影響しているのかもしれません。
「Xperia 1 III」よりスコアが劣るとはいえ、後で発熱の章で紹介していますが、CoDのようなFPSゲームもサクサク動くので体感的にはスコアほどの差は感じないでしょう。
比較項目 | Xperia 5 III | Xperia 1 III |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 888 5G |
RAM | 8GB | 12GB |
ROM | 128GB | 256GB |
AnTuTuベンチマークスコア | 586002(実測値) | 795952(参考値) |
高音質なハイレゾステレオスピーカーを搭載
上部と下部にそれぞれ搭載されているステレオスピーカーは、ハイレゾ再生に対応しています。
試しにAmazon Music HDでUltra HD音源の192kHz/24bitを流してみたところ、「Xperia 5 III」のスピーカーでもダウンスケーリングされることなく、音源そのままの情報量で出力されていること確認できました。
他にもDolby Atomosや空間オーディオの、ハイレゾワイヤレスのをLDACコーデックにも対応しているので、ミュージックプレーヤーとしても十分楽しめます。すくなくとも、他のスマホ製品と比べると、音質は段違いに良いのでおすすめです。
ワイヤレスイヤホンには、ぜひSONYのWF-1000XM4も合わせてください。
SONY WF-1000XM4を試聴レビュー!AirPods Proと音質やノイズキャンセリングを比較してみた – Rentio PRESS[レンティオプレス]
IP68の防塵防水性能
高耐久ガラスの「Corning® Gorilla® Glass 6」が採用されているのに加え、「Xperia 5 III」は最高等級IP6X防塵、IPX5とIPX8の防水仕様にもなっています。
風の強い日やビーチ、山間部で撮影したい場合にも安心して持ち運ぶことができます。
- IP6X:粉塵の侵入が完全に防護されている防塵構造
- IPX5:3mの距離から全方向に12.5L/分・30kpaの噴流水を3分間受け続けても、有害な影響を受けない
- IPX8:15cmより深い水面下で使用しても有害な影響を受けない
おサイフケータイ(Felica)も完備
今やスマホに必須機能とも言える決済機能ですが、「Xperia 5 III」にもNFC/Felicaは内蔵されているので安心してください。
モバイルSuicaやGoogle Payでのスマホ決済もばっちりです。
SONY Xperia 5 IIIのカメラ性能
「Xperia 5 III」には、「超広角」「広角」「望遠」の3眼構成のカメラが搭載されています。
特にスマホで世界初(※発売当時)の可変式望遠レンズが採用されたことで、「70mm F2.3」と「105mm F2.8」の2つの焦点距離を切り替えられるのが大きな魅力です。
「Xperia 5 III」一台で広角〜中望遠まで網羅しておりますので、汎用性の高いスマホカメラと言えるでしょう。
カメラ性能 | 静止画 | 動画 |
---|---|---|
アウトカメラ | 超広角:1,220万画素(F2.2/焦点距離16mm) 広角:1,220万画素(F1.7/焦点距離24mm) 望遠:1,220万画素(F2.3/焦点距離70mm,F2.8/焦点距離105mm) |
4K/2k(23.98/25/29.97/59.94/120fps) FHD(30/60fps) 1080×1080(30fps) HD(30/120fps) |
インカメラ | 800万画素(F2.0/視野94°) | FHD(30fps) |
機能性 | ・ZEISSレンズを採用 ・光学手ぶれ補正(広角/望遠) ・光学ズーム約4.4倍 ・デジタルズーム最大12.5倍(光学4.4倍+デジタルズーム) ・AI超解像ズームによるデジタルズームの劣化補正 ・瞳AF/リアルタイム瞳AF/オブジェクトトラッキングを搭載 ・RAW形式(DNGフォーマット)対応 |
・光学+電子手ぶれ補正(広角/望遠) ・光学ズーム約4.4倍 ・デジタルズーム最大12.5倍(光学4.4倍+デジタルズーム) ・10bit記録 ・8種類のルックを用意 ・動画形式: HEVC(H.265)と AVC(H.264) ・照明機能 ・風切り音低減のインテリジェントウィンドフィルター |
デジタル一眼カメラαシリーズのようなマニュアル撮影が可能
「Xperia 5 III」には、いわゆるスマホカメラの機能に加え、Pモード(プログラム自動露出)・Sモード(シャッタースピード優先)・Mモード(マニュアル撮影)・MR(マニュアル設定のテンプレート呼び出し)が使えます。
それらの表示画面を見ると、まるでSONYのデジタル一眼カメラαシリーズのそれと変わりません。カメラで撮影するように詳細な設定変更を行えます。
手軽な撮影モードは限られますが、マニュアル撮影を駆使することで長時間露光や前ボケを入れた撮影など自由な表現を可能にします。
昼間の撮影になりますが、ちょっとした作例も並べておきます。
焦点距離(光学ズーム)の比較
「Xperia 5 III」は焦点距離を4段階で変更できるので、デジタルズームのように画質を落とすこと無く、超広角(16mm)から中望遠(105mm)まで撮影することができます。
ちなみにソニー独自のノイズが乗りにくい「AI超解像ズーム」を備えるので、各焦点距離から最大3倍までデジタルズームも可能です。
今回は作例として掲載していませんが、焦点距離105mmなら最大300mmの望遠撮影も可能です。
ノイズの少ないデジタルズームが可能とはいえ、どうしても多少のノイズが発生します。
上の写真は、焦点距離105mmを「AI超解像ズーム」で最大300mmにして撮影したものになるので、ノイズの程度がどのくらいか参考にしてください。
本格的な動画撮影を可能にするCinematography Pro
「Xperia 5 III」にはカメラ機能での動画撮影以外に、本格的な設定ができる動画専用アプリ「Cinematography Pro」がプリインストールされています。
プロジェクトごとに解像度とフレームレートを設定し、マニュアル調整した動画クリップをまとめて保存できます。Look(≒カラーエフェクト)にはSONYのシネマラインカメラのフラグシップモデルであるVENICEの画作りを反映できる「VENICE CS」も用意され、スマホでもシネマティックな映像表現をこだわれる機能が満載です。
動画の手ブレ補正を検証
手ブレ補正がどのくらい利くのか調べるのに、「Cinematography Pro」のスタビライザーON/OFFで撮り比べした動画がこちらです。
できるだけ同じ歩幅・同じ時間で同じ距離を歩くようにしたのですが、当然ながらOFFよりONのほうがブレは少なくなります。かといって、手ブレ補正がしっかり効いているかと言われれば、補正効果はほどほどといった感じでしょうか。
ブレの少ない動画を撮影するなら、スマホ用の3軸ジンバルの用意をおすすめします。
[レンタル] ジンバル・スタビライザー 一覧 – Rentio[レンティオ]
SONY Xperia 5 IIIの気になることを検証
購入前に気になるのに、実際に使ってみないと分からない性能を検証してみました。
発熱は気にならない
まずスマホに高負荷をかけたときに生じる発熱ですが、「Xperia 5 III」についてはコントロールされている印象を受けました。
CoDのようなFPSゲーム、4Kの動画撮影時、充電しながらの操作では背面に熱を感じますが、「熱っ!!」というほどではありません。
AnTuTuベンチマークの温度モニタリングを見ても分かるように、熱が生じても湯船に浸かるくらいの温度なので気になりません。
バッテリー持ちはまずまず
カメラ(写真と動画)・Youtube・SNSやゲーム以外のアプリを日常的に使っているのですが、バッテリーは1日〜1日半くらい持ちます。
使い方によって大きくブレるとは思いますが、普通に使っていてバッテリー持ちに不安が生じることはまずありません。
手軽に撮影できるエフェクトが少ない
iPhone 13シリーズやGoogle Pixel 6には、タイムラプス・スローモーション・シネマティックモードなどワンタッチで切替可能な撮影モードが用意されています。
一方で「Xperia 5 III」の撮影モードを見てみると、スローモーションやクリエイティブエフェクトhs用意されているとはいえ、物足りなさを感じました。
マニュアル撮影に重きを置いているからなのか、カメラ初心者やスマホらしい撮影を求めている方にとっては少々使いづらさもあるかもしれません。
なお、アプリを追加すればタイムラプス撮影も可能になります。
Google Pixel 6 Proを実機レビュー!Google Pixel 6との違いとカメラ性能や注目機能の使用感を紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
日中の動画撮影は白飛びに注意
レンズが明るくF値も固定なので、日中の撮影だとフレームレートに合わせたシャッタースピードでは必ず白飛びします。
ISOが100以下まで設定できるとはいえ、シャッタースピードを動かさずに撮影するにはスマホ用のNDフィルターが必要になるでしょう。
カメラ機能の動画撮影なら自動補正が入るので問題ありませんが、「Cinematography Pro」で映像制作をする方は気をつけてください。
RAWデータ保存は要注意
RAWデータ(拡張子DNG)も保存できますが、データ容量が大きいため、「Xperia 5 III」のROMだけではすぐ一杯になってしまうでしょう。
最大1TBまでのmicroSDXCを追加できるので、RAW現像したい方はSDカード必須です。
カメラ撮影を楽しみたい方におすすめのハイスペックスマホ
「Xperia 5 III」を実際に使ってみて感じたのは、AndroidスマホというよりもAndroid OSが搭載されたコンデジだということです。
カメラのマニュアル撮影や「Cinematography Pro」を使わない方にとっては、スペックが高いだけの機種で物足りないかもしれません。
普段からSONYのαシリーズのミラーレス一眼カメラを使っていて、手軽に撮影したいときにパッと取り出せるサブ機が欲しい方には、ぴったりのスマホ機能付きカメラと言えるでしょう。
スマホは試してから購入できる
「必要十分なスペックなのか実生活で使って判断したい」
「一時的に必要になったので短期間だけ使えればよい」
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[レンタル] スマートフォン – Rentio[レンティオ]
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