シロカ 工事不要の食洗機「SS-MH351 / SS-MA351」使用レビュー!洗浄力やサイズ,稼働音など気になる部分を徹底検証
更新日2024/11/18
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「食洗機がほしいけど、ビルトインはハードルが高い…」
そんなお家でも気軽に導入できると人気なのが、工事不要の据え置き型食洗機。
賃貸で工事ができないお家や予算の都合でビルトインが難しいお家でも、憧れの食洗機を手に入れられるのは嬉しいですよね。
そんな工事不要の食洗機に新しく2022年4月に登場したのが、シロカの食洗機「SS-MH351 / SS-MA351」。
外付けタンク式と分岐水栓式の2WAYタイプ・置きやすい奥行スリム形状・大容量4~5人分・ 最高75℃での高温高圧洗浄・UV除菌といった魅力的な特徴満載の一台です。
今回発売前のシロカ食洗機「SS-MH351」をお借りし、実際に使用して写真と動画で詳しくレビューしました。
実際に汚れたお皿を洗った結果や、洗浄時の稼働音、「SS-MH351」「SS-MA351」2機種の違いなど、気になる部分を検証していますので、ぜひ購入検討の参考にしてみてください。
もくじ
シロカ 工事不要の食洗機「SS-MH351 / SS-MA351」の特徴
シンプルかつリーズナブルな家電を多数展開している国内メーカーsiroca(シロカ)。
そんなシロカから2022年4月7日に発表されたのが、工事不要の食器洗い乾燥機のスリムタイプ「SS-MH351」と「SS-MA351」です。
この2機種は乾燥機能が若干違うものの、ほぼ同じ特徴をもつ食洗機です。まずは、そんな「SS-MH351」と「SS-MA351」の特徴について、ご紹介します。
外付けタンク式と分岐水栓式の2Wayタイプ
「シロカ SS-MH351 / SS-MA351」は、外付けタンク式と分岐水栓式を切り替えて使える2Wayタイプの食洗機です。
外付けタンク式なら水道工事無しでバケツに水を溜めるだけで使えて、自動給水で使いたかったら後から工事して分岐水栓式でも使用可能です。
排水はシンクに直接流すか、バケツなどにいったん溜めておいて捨てる方法もあります。
給排水どちらもバケツにしてしまえば、シンク横に限らずいろいろな場所に設置できるのは便利ですね。
奥行スリムなのにたっぷり大容量
従来のタンク式食洗機だと、奥行サイズが大きく置き場所に困るものが多かったのですが、「シロカ SS-MH351 / SS-MA351」は奥行がスリムな形状。
幅55×奥行35cm×高さ50cmで、キッチンのシンク横スぺースにも設置しやすい形状となっています。
4~5人分の食器を洗える大容量
スリムな形状でありながら、たっぷり食器36点(4~5人分)を収納できるのも魅力の一つです。
上下2段カゴで小物やお椀も入れやすく、上カゴを取り外せば最大27cmの大皿も洗うことができます。
入りきらなくて結局残ったお皿は手洗い…となると面倒なので、やっぱり大容量が嬉しいですよね。
最高75℃の高温・高圧洗浄で衛生的
「シロカ SS-MH351 / SS-MA351」は、高い洗浄力も特徴です。
手洗いでは難しい最高75℃の高温で、しつこい油汚れまでスッキリ洗浄。360°回転する2つのノズルから2mを超える高圧水流を噴射することで、庫内の隅々まで洗い上げます。
食器を99.9%除菌※することができて、庫内も抗菌ステンレス仕様なので衛生的です。
※[試験機関]一般財団法人日本食品分析センター[試験方法]寒天平板培養法(菌の種類1種)。食器の種類、形状、位置、汚れの程度などにより結果は異なります。
5つのコース
洗浄コースは、おまかせ・標準・念入り・ソフト・高温すすぎの5種類から選択可能。
おまかせコースでは、水の汚れを検知するセンサーによって自動で洗い方や時間を調整してくれます。自分で汚れ具合を見て最適なコースを判断する必要がないので、便利ですよね。
便利なオプション機能も搭載
「シロカ SS-MH351 / SS-MA351」には、2つの便利な機能も搭載。用途やライフスタイルに合わせてさらに便利に食洗機を使うことができます。
UV除菌機能
食器以外にも、衛生面が気になる小物類をUV機能で99.99%※除菌することが可能です。
マスクや携帯ケースなどの水洗いが難しいものや、目に見えない菌が気になるベビー用品などを、UV除菌専用コースでキレイに保つことができます。
※UVライト照射面のみ除菌できます。対象物全体を除菌する場合は、角度を変えたり裏返したりして全体を照射してください。
※[試験機関]日本微生物クリニック株式会社[測定方法]寒天平板混釈法 [試験方法]紫外線による除菌性能評価試験(菌の種類1種)素材、形状、位置、汚れの程度などにより結果は異なります。UVライトからの距離が遠い場所、UVライトが直接当たらない場所では、除菌効果を期待できない場合があります。
1~6時間での予約タイマー
シロカの食洗機にはタイマー機能も搭載していて、1~6時間後に予約ができます。
電気代が安い深夜の時間帯に動かしたり、外出前にセットして帰宅時間に合わせて食器を洗ってもらったりと、ライフスタイルに合わせて上手に食洗機を使いこなせる便利な機能です。
SS-MH351とSS-MA351の違い
2022年3月に同時発表された「SS-MH351」と「SS-MA351」の2機種。
名前も見た目もとてもよく似ているので、違いがわかりづらいと感じる人も多いのではないでしょうか。
じつはこの2機種、スペックや機能はほぼ同じで違いは乾燥機能のみとなっています。
温風乾燥の「SS-MH351」
SS-MH351は、温風乾燥機能を搭載したモデル。型番名の「H」はヒーター(Heater)の頭文字でしょうか。
コース終了後に、1時間温風を当てて食器を乾かします。乾燥能力は高めですが、ヒーターを使うので電気代がかかるのがデメリットです。
オートオープンの「SS-MA351」
SS-MA351にはヒーター機能が無く、送風乾燥+オートオープン機能を搭載したモデルです。おそらく「A」はオート(Auto)の頭文字でしょう。
コース終了後に自動で扉が開いて、庫内の湿気を逃がして自然乾燥ができます。乾燥能力は低めですが、電気代は抑えられます。
実際のオートオープンの様子がこちらの動画です。
スペック比較表
SS-MH351 | SS-MA351 | |
---|---|---|
標準収納容量 | 食器36点+小物類 (4~5人分) | |
サイズ・重量 | 幅55×奥行35cm×高さ50cm・21kg | |
コース | おまかせ、標準、念入り、ソフト、高温すすぎ、庫内洗浄 | |
洗浄 | 360°キレイウォッシュ、最大75℃高温洗浄 | |
乾燥 | 温風乾燥 | 送風乾燥+ オートオープン |
その他 | UVライト除菌、1~6時間予約、庫内ステンレス仕様 |
シロカ 工事不要の食洗機 SS-MH351を実際に使ってレビュー
「高温・高圧洗浄でキレイに洗える!」「スリムなのに大容量!」と魅力満載のシロカの食洗機ですが、その実力はどの程度なのでしょうか?
今回実際にシロカの食洗機 SS-MH351で汚れたお皿を洗って、気になるサイズ感や容量、洗浄能力について検証してみました。
まずは設置
はじめに食洗機の設置場所を決めます。設置には、以下の条件を満たす場所を選びましょう。
食洗機は約21kgとかなり重いので、設置の際は腰に注意しつつ大人2人以上での作業がおすすめです。
給排水の準備
背面の電源ケーブルとアース線をつないだら、給排水の準備をしていきましょう。
今回は水場から遠い場所で検証をおこなうため、給排水どちらもバケツを使った外付けタンク式で使用します。
外付けタンク式の場合は、排水ホースを左側・給水ホースを右側の穴に接続します。
なお分岐水栓接続の場合は、真ん中の電源コード横の白い穴に給水ホースを接続してください。
別売の排水用バケツと10L以上の水を入れた付属の給水専用バケツを用意し、それぞれにホースを入れて水圧で暴れないように固定します。
こんな感じで準備完了です!
食器を入れて洗浄スタート
それでは、実際にお皿を洗っていきましょう!
油や調味料などでわざと汚れをつけた食器を用意し、予洗いナシで油まみれの状態のまま庫内に入れてみました。
扉の溝に食洗機用洗剤を入れたら、スタートボタンを押して「おまかせ」コース開始!
はたして、ベタベタに汚した食器はキレイになるのでしょうか…?
洗浄中の様子
食洗機での洗浄中の様子がこちらの動画。下から勢いよくお湯が噴射されている様子がわかりますね。
約2時間後…おまかせコースが終了しました。
こちらが洗浄後の排水です。汚っ!!!
これだけ排水が汚れているということは、仕上がりも期待できそうです。
食器洗いビフォーアフター比較
食洗機で洗う前後の写真で汚れ落ちを比較してみましょう。
平たいプレートは、大きさを問わずすべて真っ白ピカピカに。
少しデコボコした素材のお皿も、溝までスッキリきれいになっています。
庫内奥の隅に入れたカレー皿もしっかり洗浄。
上カゴにセッティングしたお椀もすべてきれいに洗うことができました。
豆乳とコーヒーが少し残ったグラスも、ツルツルの気持ち良い洗い上がりに。
検証の結果、大きさ・形状・入れた場所に関わらず用意したすべての食器をきれいに洗うことができました。
使ってわかったシロカ食洗機の魅力と気になる注意点
今回実際に使った感想をもとに、シロカ 工事不要の食洗機「SS-MH351 / SS-MA351」の魅力と気になる注意点についてまとめました。
使用する環境によっては少し使いづらさを感じるかもしれないので、とくに注意点に関してはしっかり確認したうえで購入を決めることをおすすめします。
○ 汚れ落ちバッチリ
「据え置き型の食洗機は洗浄力が心配…」というイメージがあるかもしれませんが、シロカの食洗機を実際に使ってみて手洗い以上のピカピカな仕上がりに感動しました。
高温のお湯で洗うことで油残りはまったく感じられず、指で触るとキュッと音が鳴るほどすっきりと汚れが落ちていました。
グラスも底まで曇りなくツルツルピカピカに!
高さのある食器は手洗いが面倒なので、食洗機におまかせできるのはありがたいですよね。
今回予洗いナシで食器を投入しても完璧な仕上がりだったので、面倒くさがりの人ほど一度使えばその実力の虜になってしまうこと間違いありません。
ただし汚れによっては予洗いが必要
もちろん食洗機には苦手な汚れもあるので、どんな汚れでも完璧に洗えるわけではありません。
固形の食べ残しや、卵などのこびりついた汚れ、こげつき、魚などニオイの強いものなどは苦手分野。
食洗機を上手に使うためにも、食後はなるべく放置せずこびりつく前に洗い、汚れの種類によっては流水で予洗いをしてあげるのがおすすめです。
○ 動作音が静か
シロカ食洗機の稼働中はブーーンというモーター音と食器に水流が当たる音がするのですが、近くにいてもほとんど音が気にならないくらい静かでした。
実際の稼働音を騒音計で測定してみましたが、約45~47dBと非常に静か。
これならキッチンとリビングが近いお家や、夜間早朝の運転でも問題なさそうです。
○ 庫内ステンレスで衛生的&お手入れも手軽
「SS-MH351 / SS-MA351」の庫内はステンレス仕様。
ステンレスはプラスチックよりも丈夫で、長く愛用するには良さそうですよね。
さらに汚れや色がつきづらいのも高ポイント。
以前プラスチック庫内の食洗機にケチャップで色移りさせてしまった経験がある私としては、嬉しい部分でした。
お手入れも、使用後に残さいフィルターとメッシュトレイを洗い、たまにノズルを取り外して洗うだけでOK。特別なお手入れは必要なく、一般的な食洗機並みのお手入れとなっています。
○ たっぷり洗える大容量!ただし食器の入れ方に工夫が必要
今回は事前に念入りなシミュレーションを行い丁寧に詰め込むことで、食器26点+小物類とたっぷり入れて洗うことができました。
- 平皿(大) ×5
- 平皿(中) ×5
- 平皿(小) ×5
- 深皿(中) ×2
- カレー皿 ×1
- 茶碗 ×2
- スープカップ ×2
- グラス ×4
- スプーン ×11
- 箸 ×5膳
- おたま ×2
ただし、かなり工夫して詰め込んでこれなので、最大の食器36点+小物類を入れるには相当条件がぴったり合わないと厳しそうです。
とくに、お手持ちのお皿の種類や大きさによって食器点数が左右されがち。
深めのお皿が多い場合や、大皿・フライパンを入れたい場合は、入る食器の数が少なくなることは覚えておきましょう。
SS-MH351 / SS-MA351は比較的大容量ではあるものの、「思っていたよりも入らなかった…」とガッカリしないようにお家の食器との相性があることは考慮しておきたいですね。
× スリムとはいえ大きい
「SS-MH351 / SS-MA351」は奥行スリムタイプの食洗機ですが、幅と高さはそれなりにあります。
実際に目にすると想像よりもかなり大きく感じたので、キッチンに置くとかなりの存在感を発揮しそうです。
また、設置の際は上面30cm・側面5cm・背面15cm以上のスペースを空けなければならず、扉が前開きなので前面にもスペースが必要になります。
設置場所に関しては、購入前にしっかりサイズを測って慎重に検討しておくほうが良いでしょう。
× バケツを使った給排水は面倒
シロカの「SS-MH351 / SS-MA351」は、給排水どちらもバケツにすればキッチン以外の場所でも使うことができます。
ただし、毎回のバケツへの給水と排水を捨てる作業がとても面倒くさい…!
水場から遠い場所に設置してしまうと、毎回10L近い水を運搬するのはかなりの負担になります。
バケツ給水の外付けタンク式で使う場合も、なるべく水場の近くに設置して排水だけでも直接流せるようにするのがおすすめです。
シロカ「SS-MH351 / SS-MA351」で食器洗いの負担を軽減!
工事不要で使えるシロカの「SS-MH351 / SS-MA351」は、毎日の食器洗いを負担に感じている方にとって強い味方になってくれる食洗機。
4~5人分の食器をたっぷりキレイに洗えるので、食器の数が多いファミリーはもちろんついつい食器を溜めてしまいがちな方にもぴったりです。
大きさと給排水については事前にしっかりと検討すべき課題ですが、最初にそこをクリアしてしまえば快適な食洗機ライフが手に入ります。
賃貸で水道工事ができない方や、ビルトイン購入前に食洗機の使い心地を試したいという方にもおすすめの一台なので、ぜひ前向きに導入を考えてみてはいかがでしょうか。
タンク式食洗機はレンタルで試せる
「サイズや容量が気になって購入に踏み切れない」「近い将来引っ越しを考えているので食洗機を買うのはちょっと…」という方には、食洗機のレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、タンク式食洗機をお試しでレンタル可能。月額レンタルで不要になるまでじっくり使うこともできます。
試して気に入ればそのまま購入することもできるので、勢いで買ってしまって後悔しないためにも事前にレンタルでお試ししてみてはいかがでしょうか?
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