Panasonic初、工事不要のタンク式食洗機 NP-TSP1を実機レビュー!大手ならではの使い 勝手と洗浄力へのこだわりが充実
更新日2023/11/15
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近年多くのタンク式食洗機が登場している中、食洗機大手のPanasonicから2021年9月にタンク式食洗機NP-TSP1が発売されました!
これまでPanasonicの食洗機は基本的に分岐水栓工事が必要な食洗機だったため、Panasonic初の工事がいらない食洗機ということで注目が集まっています!
ということで、今回はPanasonicのタンク式食洗機 NP-TSP1を実機レビューしていきたいと思います。
もくじ
Panasonic初!工事不要のタンク式食洗機 NP-TSP1
Panasonicから2021年9月に発売された食洗機「NP-TSP1」は、同社初のタンク式食洗機。
工事不要のタンク式でスリムタイプなので、どんな場所にも置きやすくなっています。
タンク式で分岐水栓工事が不要
これまで販売されていたPanasonicの卓上食洗機は、台所の水栓に分岐水栓の取り付けが必要だったため工事をしなければ設置ができず、気軽に導入はできない状況でした。
NP-TSP1は工事不要のタンク式で、賃貸物件など工事が困難なお宅でも使用できるので、家に届いたその日から使い始めることができます!
分岐水栓にも切り替え可能
NP-TSP1は分岐水栓による自動給水にも対応しています!
別売りの給水ホースと接続し設定を切り替えることで、分岐水栓による自動給水を使用することができます。
狭いスペースにも置きやすい奥行スリムタイプ
他のタンク式食洗機は、奥行きが42cm~44cm程度あるのに対し、NP-TSP1は奥行きが約34cmとスリムになっており、シンク横の狭いスペースにも置きやすくなっています!
(※設置にあたっては接地面で36.7cm・天面で43.8cmの空きスペースが必要です)
食洗機のドアが上方向に開く「リフトアップオープンドア」なので、ドアの開閉スペースを取らず蛇口にも当たりにくいようになっています。
スリムなのに約4人分の食器を洗える
使用する食器の種類によって異なりますが、最大で24点の食器を一度に洗うことが可能です!
(茶碗4点・汁椀4点・コップ4点・小皿4点・中鉢4点・大皿4点)
ストリーム除菌洗浄で、洗浄だけでなく除菌※も!
洗浄全コースで50 ℃以上の高圧水流で洗いながらしっかり除菌※できる「ストリーム除菌洗浄」により洗浄はもちろん、除菌※まで行うことができちゃいます!
※「乾燥のみ」の設定では除菌できません。〈除菌の試験内容〉 ●試験機関:(一財)北里環境科学センター ●試験方法:寒天平板培養法 ●除菌方法:加熱高温水噴射方式 ●除菌対象:庫内食器類 ●試験結果:99%以上の除菌効果。試験成績書発行年月日:2021年7月28日 試験成績書発行番号:北生発 2021_0267号 除菌効果は、食器の量や位置、汚れの程度により異なります。
NP-TSP1 スペック表
NP-TSP1 | |
---|---|
容量(食器点数) | 24点 |
洗浄ノズルの数・種類 | 4(上ノズル:1、下ノズル:2、背面ノズル:1) |
標準使用水量 | 約9L(タンク式) |
標準消費電力量 | 約670Wh |
標準運転時間<50Hz/60Hz> | 約93分/約88分 |
モーター消費電力<50Hz/60Hz> | 65W/85W |
ヒーター消費電力<50Hz/60Hz> | 1100W |
コース | 汚れレベル3 / 汚れレベル2 / 汚れレベル1 / 低温ソフト / お手入れ / 乾燥のみ |
ドライキープ | ○(120分) |
予約機能 | ○(選択したコースを4時間後にスタート) |
運転音<50Hz/60Hz> | 約39dB/約41dB |
本体外形寸法(mm) | 約 幅550×高さ600×奥行341 |
ドア開放時本体外形寸法(mm) | 約 幅550×高さ712×奥行[上部]386[下部]362 |
製品質量 | 約19㎏ |
電源コードの長さ | 約1.9m |
アース線の長さ | 約2m |
排水ホースの長さ | 約1m |
庫内容積 | 約36L |
(※Panasonic公式webサイトより抜粋・編集)
タンク式食洗機 NP-TSP1を実際に使ってレビュー
ここからは、タンク式食洗機 NP-TSP1を実際に使って使用感を詳しくレビューしていきたいと思います。
NP-TSP1の実機がこちら!
NP-TSP1はスリムサイズとのことでしたが、高さが結構あって家の中に置いてみると結構大きく感じられました。
サイズとしては奥行きが34cmほどと抑えられていますが、横幅が55cm、高さが60cmとなっています。
他のタンク式食洗機では横幅・高さともに約42cm前後が多いのに比べると、奥行以外はやや大きめのサイズと言えるでしょう。
また、ドア部分は白一色で洗浄中の様子を見ることはできませんが、クセの少ないすっきりしたデザインです。
一般的なキッチンであればなじみやすいのではないでしょうか。
まずは設置!
我が家のキッチンには残念ながらシンク横に置き場所が確保できず、キッチン用のキャスター付きスチールラックに乗せてみました。
使う時だけシンクの前に持って行き、使い終わったら移動させるというスタイルです。
付属の排水ホースは約1mと、他のタンク式食洗機に比べ短めです。
背面の接続部にホースを入れるのですが、結構力を入れないと差し込めないので注意が必要です。
(その分ホースがしっかり接続される感触があり、安心感はあります!)
排水ホースのもう片方は、排水先となるシンクやバケツに流れるように置きます。
なお、コンセントだけでなくアースの接続も必要なので、アース付きコンセントにつなぎましょう。
実際に食器を洗ってみました
「最大24点の食器が入る」という謳い文句ですが、これは相当条件がそろわないと達成しないので、実際のところは自宅の食器を入れて確かめるのが手っ取り早いです。
思ったよりは食器が入ったのですが、微妙にサイズの大きい深皿がはみ出したり、上かごのマグカップ入れも大きいものが入らなかったりしてしまいました。
この時は食器14点と、上かご部分におたまとフライ返し、小物入れにスプーンや箸が入りました。
やはり、一度に入る食器数は使用する食器の種類によって前後するところは、検討の際に頭に入れておきたいところですね!
その後は電源を入れてから、庫内に食洗器専用洗剤と本体下部のタンクに水を入れていきます。
(※電源を入れてから給水しないと反応しないので要注意です!)
運転コースは、汚れレベルに応じて3段階から選択するのが基本となっており、その他必要に応じて乾燥時間や時間予約などのオプションを選んでいく形となっています。
今回は汚れレベルL2の一般的なコースで運転しました。
ソースが残ったお茶碗も、若干水滴の残りはありますがツルツルの仕上がりに!他の食器もきれいな洗いあがりでした。
使ってわかったNP-TSP1のおすすめポイントと気になる注意点
実際に使ってみてわかった、NP-TSP1の良い点とちょっと気になる点をまとめました。
これから購入を検討している方は、ぜひこちらのポイントをチェックしておきましょう!
○ ノズルの多さと高圧熱湯水流で汚れが落ちやすい!
一般的なタンク式食洗機は下部の回転型ノズルのみのモデルが多いのに対して、NP-TSP1は回転型ノズルだけでなく背面部に固定型のノズルが17個ほどついており食器に水流が当たりやすい設計になっています!
また、高さ2mまで届く水圧と約50℃以上の熱湯による「ストリーム除菌洗浄」により、多くのノズルとの相乗効果で洗浄力を高めています!
○ 給水口が本体下部で水を入れやすい
タンク式食洗機の場合、給水口が本体の上にあるケースが多く、水を入れて重くなったカップを持ち上げないといけないのですが、このNP-TSP1はタンク位置が本体下部なので、水を入れやすい設計になっています。
ただし、2Lカップを4回以上入れないといけないところはちょっと手間に感じました。
人によって好みは分かれる部分ですが、「水タンクを外して一気に水を入れたい!」という方はタンクが取り外せるエスケイジャパンのジェイムの方が良いかもしれません。
○ 乾燥機能の有無・時間を選べる
電源を入れた後、汚れレベルを選択して運転するのですが、その際に乾燥時間を「0分」「30分」「60分」と選択することができます。
「外出中に運転させる場合は乾燥あり、自宅にいるときは運転が終わったらドアを開けて自然乾燥」といった形で使い分けができるのは嬉しいポイントですね!
○ 動作音が静か!
私が以前使用していたエスケイジャパンのジェイムという食洗機は、起動時に「ブーン」というモーターの音が出てしまうため、夜間は運転しないようにしていました。
しかし、このNP-TSP1はそのような目立ったモーターの音はせず、動作音は主に水流が皿や庫内にあたる音がする程度でした。
テレビや動画を見ているタイミングで運転させても気にならず、夜間の運転もご近所迷惑にはならなさそうな音でした!
○ 置けるかどうかスマホでARシミュレーションできる
業界大手だけあって、置いたらどのようになるかをスマホから特設サイトでチェックすることができちゃいます!至れり尽くせりですね!
(※あくまでシミュレーション上のイメージなので、実際のキッチンで置けるかは寸法を元にご自身で測ることをオススメします!)
△ 延長ホースや小物用かご、給水ホースは別売
他の食洗機の排水ホースは約1.5mほどの長さですが、NP-TSP1付属の排水ホースは約1mと短め。延長したい場合は別売りの延長ホースを購入する必要があります。
また、小物用のかごや、分岐水栓時に使う給水ホースがついている食洗機もあるのですが、NP-TSP1にはいずれも付属しておらず別売りとなっています。
△ すっきりしたデザインだが、洗浄中の様子は見えない
他の食洗機では、ドア部分に窓がついており中の様子を見ることができる機種が多いのですが、NP-TSP1は窓のないシンプルデザイン。
すっきりした見た目ではあるのですが、洗浄中の中の様子を見ることはできません。
中の様子が見えると、小物が引っかかって下部の回転型ノズルが止まってしまった場合など、トラブルの際に救出できて便利です。
窓の有無については好みが分かれるところかもしれませんね。
× 他のタンク式食洗機に比べて価格が高い
ドアが上に開いたり、ノズルの数が多かったり、給水口を本体下部に設計したり、様々な使い勝手や洗浄能力を考慮した作りとなっているのですが、そのぶん価格は高め。
他のタンク式食洗機の約2~3倍ほどのお値段となっており、購入を迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
価格に見合う機能を搭載した食洗機ではありますので、少し予算を上げてでもぜひ検討してみてください。
置きやすく洗いやすい、機能面のこだわりが詰まったタンク式食洗機 NP-TSP1
幅を取りにくいスリム設計で、高い洗浄力に使い勝手も兼ね備えたタンク式食洗機 NP-TSP1。
洗浄力をアップする洗浄ノズル数をはじめとして、スリムなのに多数の食器を一度に洗える庫内レイアウト、入れやすい下部給水、動作音の静かさなどさまざまな面できめ細かいこだわりが見られるのは、これまで60年以上にわたって食洗機を作り続けてきたPanasonicならではと言えそうです!
もちろん洗浄能力についても2週間使ってみた限りでは汚れ残りはほとんどなく、ぬかりのない作りになっています。
どうしても値段は張ってしまうものの、置き場所で困っている方や、これまでのタンク式食洗機に不満や物足りなさを感じていた方は、NP-TSP1を検討候補に入れてみてはいかがでしょうか?
食洗機をレンタルでお試ししてみませんか?
食洗機導入を考えている方の中には「使ってみたいけど自分の生活環境に合うかわからない・・・」「実際に油汚れの洗いあがりを確かめたい!」という方も多いのではないでしょうか?
そんな時は、まずお試しレンタルで使ってみるというのはいかがでしょうか?
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、今回レビューしたNP-TSP1のレンタルをはじめ、様々な食洗機をレンタルすることができます!
使って気に入ったものがあれば、そのまま購入できる製品もありますので、買って後悔しないように事前に使い込んでみてから購入を決めてはいかがでしょうか?
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