パナソニックの「ビストロ NE-UBS10A」実機レビュー!メニューが拡 充した最新プレミアムスチームオーブンレンジの実力とは
更新日2023/01/27
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2006年の初代発売以来、累計販売台数300万台を超えたパナソニックのスチームオーブンレンジ「Bistro(ビストロ)」。
簡単においしく時短調理できる機能が充実し、共働き世帯や子育て世帯など、忙しい日々を送る方の定番人気となっているシリーズです。
今回は、対応メニューが大幅に拡充した22年モデルのなかから、最上位機種「ビストロ NE-UBS10A」をお試し!
ビストロならではの時短メニューを実際に調理してみたので、レビューしていきたいと思います。
もくじ
パナソニック ビストロ NE-UBS10Aを開封
ビストロ NE-UBS10Aは、パナソニックのスチームオーブンレンジのなかで唯一IoTに対応しているほか、日常的にオーブン機能やレンジ機能を活用したい方に便利なフルスペックモデルです。
フライパンや鍋を使わなくても、最大4人分の料理を一度に調理でき、調理や洗い物の時短につながります。
また、レシピブックに掲載されているメニュー数はシリーズ最多の333品で、食事のマンネリ化に悩んでいる方にもピッタリ。スマホアプリで新メニューの追加も可能です。
まずは、そんなビストロ NE-UBS10Aの実機を見ながら仕様をチェックしていきましょう。
外観
「あたため/スタート」「戻る」「取消」以外はすべてタッチパネル内にまとまっており、インテリア性を重視する方にもうれしいデザインかと思います。
カラーはブラックとホワイトの2色展開です。
30Lクラスのオーブンレンジとしては、設置高さが業界最小!(※2022年4月8日現在)
高さ45cmほどのスペースに置けて、大容量でも圧迫感が少ないのが魅力です。
また、左右と背面はピッタリ置きに対応しています。
角皿やグリル皿を使用する際は、料理に合わせて上段・中段・下段の3段階でセットできます。
本体右下には、スチーム調理時などに使用する給水カセットが付いています。
同梱物
- 角皿 2枚
- ヒートグリル皿 1枚
- 取扱説明書・レシピブック
製品仕様
ビストロ NE-UBS10A | |
---|---|
庫内容量 | 30L |
サイズ | 約W494×D435×H370mm |
質量 | 約19.9㎏(本体のみ) |
ドア開閉方法 | 縦開き |
最大レンジ出力 | 1000W |
レンジ出力(手動) | 800・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム |
加熱方式 | 熱風コンベクション式(2段調理) |
オーブン温度 | 70~300℃ |
取説掲載レシピ数 | 333(自動メニュー287) |
IoT対応 | あり |
発売日 | 2022年9月28日 |
パナソニック ビストロ NE-UBS10Aを使ってみた感想
ここからは、実際にパナソニックのビストロを使ってみて良かった点と気になる点をご紹介します。
◎「両面グリル」で予熱なしでもスピーディに加熱できる!
高温で食材を一気に加熱する「大火力極め焼きヒーター」と、フライパンのようにアツアツに発熱する「ヒートグリル皿」により、予熱不要ですばやく加熱できます。
ヒートグリル皿の裏面には、発熱体・フェライトを採用。このフェライトがマイクロ波を吸収して最高230℃まで上昇するので、途中で裏返さなくてもしっかり焼き上げます。
豚バラグリル
豚バラブロックをヒートグリル皿にのせ、丸ごと焼きました。
★設定:手動>グリル>両面焼き中段>約25~29分加熱(レシピブックP62)
写真の通り、表面はこんがり焼けており、焼きムラは特に気になりませんでした。
少し見づらいですが、溝に大量の脂が溜まっているのがおわかりでしょうか…。
脂をカットしながらも、切ってみるとふっくらジューシーに仕上がっています。
サンチュで巻いて、サッパリとおいしくいただきました!
ほっけの開き
続いて、魚をヒートグリル皿にのせて焼いてみました。
★設定:料理集>No.73(レシピブックP74) ※上段で約11~13分加熱
料理集の設定通りに加熱すると、身がパサつくことなくちょうど良い加減で焼き上がります。
ほっけの開き以外にも、あじの開きや塩ざけ、ぶりの照り焼きなど、主要な焼き魚メニューは料理集に記載されているので、手動設定をせずに調理できるのが便利です。
◎冷凍した食材の加熱もスピーディ!
ビストロ NE-UBS10Aのグリル機能は、肉や魚だけではなく、冷凍した食材もすばやく加熱できます。
高精細・64眼スピードセンサーが、食品の温度が冷凍か常温かを判別。冷凍の場合は、高火力のヒーターで解凍しながら、一気に焼き上げます。
先に解凍する手間がないので、週末など時間のあるときに下ごしらえをしておけば、忙しい日でも加熱するだけで1品作れちゃいます。
ハンバーグ
ハンバーグを成形し、保存袋に入れて冷凍します。
調理する際は、ヒートグリル皿に油をひき、凍った状態のまま並べます。
★設定:料理集>No.87>4人分(レシピブックP85) ※上段で約24分加熱
中までしっかりと火が通っていて、噛んだときにじゅわっと肉汁も感じられました。
フライパンで焼くと中まで火を通すために表面が焦げてしまうことがありますが、ビストロ NE-UBS10Aで焼くと焦げつきが少なく、効率良く加熱されているのを実感しました。
豚バラ大根のマヨ照り焼き
続いて、豚バラブロック、大根、オクラを使った炒めものメニュー。
肉と野菜を別々に味付けし、なるべく食材同士が重ならないように保存袋に入れて冷凍します。
写真ではわかりづらいですが、野菜を先に広げてから、その上に肉をのせています。
★設定:料理集>No.89>4人分(レシピブックP87) ※上段で約18分加熱
味見をしてみると、豚バラブロックはちょうど良い柔らかさだったのですが、厚さ5mm程度に切った大根は若干固いところがありました。
加熱する際も、大根はなるべく重ねず、ヒートグリル皿に触れるように並べるのが良さそうです。
豚キムチ焼きうどん
レシピブックに新たに追加された蒸し焼きメニューでは、冷凍うどんをそのまま調理できます。
今回は2人分で作りましたが、4人分まで並べられます。
★設定:料理集>No.152>2人分(レシピブックP128) ※下段で約30分加熱
ビストロ NE-UBS10Aは、ヒートグリル皿の電波効率が従来比約1.6倍になり、庫内を広く使った下段での調理も、予熱なしの高火力で調理できます。
今回のメニューでは、豚バラ肉を一番下に敷いて、野菜、キムチ、うどんの順で重ねているので、肉はヒートグリル皿の熱でしっかり焼き上がり、うどんはスチームでふっくらと仕上がりました。
なお、1~2人分を調理する場合は、スピードエリア加熱機能により、ヒートグリル皿の中央を集中的に加熱します。
何人分を調理するか予め設定することで、調理時間の短縮・省エネにつながるのもうれしいですね。
このほか、ゆで卵や温泉卵、冷凍餃子など、蒸し焼き機能を使った自動メニューを多数収録。
“こんがり焼く”だけでなく、“ふっくら焼く”メニューの調理にも大活躍します!
◎ガラスボウルひとつで調理可能な「ワンボウルメニュー」が手軽すぎる
もうひとつ、ビストロ NE-UBS10Aの機能として特徴的なのが、ワンボウルメニュー。
耐熱ガラスボウル(直径約25cm、容量約2.5L推奨)に下ごしらえした食材を入れ、電子レンジで加熱するだけで1品完成します。
高精細・64眼スピードセンサーが食材の分量を判定し、自動で火加減を調節してくれるので、ほったらかしていてもふきこぼれません。
ビーフカレー
まずは一般的なカレールーと食材を入れてビーフカレーを作りました。
ふんわりとラップをかけて加熱します。
★設定:料理集>No.33(レシピブックP34) ※約28分加熱
加熱後はしっかりと混ぜ合わせるだけで、鍋で作ったときと同じ味に仕上がります。
じゃがいもやにんじんはちゃんと火が通るか不安だったので少し小さめにカットしてしまいましたが、しっかりと火が通ってほくほくの食感でした。
カレーは鍋で作ると焦げつきが気になりますが、ガラスボウル調理ではこすり洗い不要なのでうれしかったです!
あさりのゆずこしょうパスタ
続いて、パスタ料理。
パスタは水に浸して入れるだけで、事前に茹でる必要がないので、こちらもガラスボウルひとつで調理可能です。
パスタ、キャベツ、あさりの順に重ねて入れます。
カレーと同様、ふんわりとラップをかけて加熱します。
麺の太さは1.4mm、1.6mm、1.8mmから選択できました。
今回は1.6mmのパスタを選択して加熱スタート。
★設定:料理集>No.17>1.6mm(レシピブックP21) ※約15分加熱
加熱後は具材を混ぜ合わせて完成。
一部パスタがくっついてしまっているところがあったものの、味と茹で加減は問題なく仕上がりました。
加熱前にパスタをしっかりとほぐしておくことで、くっつきは解消できそうです。
鶏肉のバジル炒め(タイ風)
ビストロ NE-UBS10Aでは、従来品にはなかったエスニックメニューが新たに追加されています。
★設定:料理集>No.36(レシピブックP37) ※約15分加熱
※今回はバジルではなく大葉を使っています
他のメニューと同様、食材を入れるだけで本格的な味わいに作れるのが驚きでした!
〇レトルト食品などをそのまま温められる「手動スチーム」
ビストロ NE-UBS10Aでは、スチーム機能を使い、レトルト食品のパウチや缶詰、とうもろこしなどをそのまま温めることができます。
今回はレトルトカレーのパウチを「スチーム100℃」(約13~15分)で温めてみました。
レトルトパウチは鍋で湯煎するほうが早いのですが、子どもやペットが近くにいて火や熱湯を使いづらいときなど、人によっては役立つ機能かと思いました。
〇専用アプリであとから新レシピを追加できる
パナソニックのスチームオーブンレンジのなかで、ビストロ NE-UBS10AのみIoT機能を搭載しています。
「KitchenPocket」アプリをダウンロードし本体を登録しておくと、新レシピを本体に転送したり、本体の状況をアプリがお知らせしたりしてくれます。
レシピの加熱情報は、アプリのレシピ中にある「Bistroへ送信」をタップして送れます。
個人的にはあまり使う頻度は高くなさそうですが、他の部屋にいて調理状況がわからないときなどに加熱終了をお知らせしてくれるのは便利かもしれません。
〇便利なお手入れ機能なども搭載
お手入れ機能については、汚れの種類に合わせて選べる自動お手入れコースのほか、庫内の冷却や食器の除菌※も可能です。
- 庫内…スチームで庫内の汚れを浮かせて落としやすくする。
- 天井・脱臭…天井の汚れと庫内のニオイの原因を高温で分解し、脱臭まで行う。
- 洗浄・水抜き…給水経路を水でサッと洗い流しながら、最後に水を抜く。
- クエン酸洗浄…給水経路をクエン酸で洗浄する。
- 庫内を冷ます…ファンを回し、調理後の熱くなった庫内温度を冷めやすくする。
- 食器清潔…グリル皿などに食器を乗せて入れ、ヒーターとスチームで除菌する※。
※使用環境、食器などの条件により、効果は異なる
面倒なお手入れが手軽にできるのはうれしいですね。
△見た目スッキリ!ただし奥行には注意
ビストロ NE-UBS10Aは設置高さが同クラス内で業界最小なので、コンパクトなスペースで設置できます。
一方で奥行はそれほど薄くないので、設置スペースに収まるか、事前に必ず確認しておきましょう。
筆者宅のキッチンボードは引き戸付きなのですが、取っ手が引っかかってトビラが閉まらなくなってしまいました…。
以前、東芝の石窯ドームをお試しした際は問題なく閉められたので、改めてサイズを比較したところ、奥行に36mmの差がありました。
ビストロ NE-UBS10A | W494×D435×H370mm |
---|---|
石窯ドーム ER-XD7000 | W498×D399×H396mm |
※ビストロ・石窯ドームどちらも左右・背面ピッタリ置き対応。上方のみビストロは8cm・石窯ドームは10cm以上の空きが必要。
筆者個人としては大きな問題だったのですが、奥行をクリアできるご家庭であれば、圧迫感の少ないローフォルムの良さを感じられるでしょう。
△トーストの焼き加減が若干難しい?
トーストは、スチームの有無と、焼き加減を「弱」「やや弱」「標準」「やや強」「強」の5段階から選べます。
今回はごく一般的な食パン(6枚切り)を使ったため、もっちり仕上がるよう、スチームありで試してみました。
これは好みの問題ですが、もっちりさせつつも、耳はカリッと仕上げたいんですよね!
まずは「やや弱」で試してみると、カリッと食感が物足りず…。
「標準」に上げて試してみると、写真の通り、耳がよく焼けていてカリッとするけれど、もっちりしない…。
いずれにしても、もっさりした中途半端な食感に仕上がってしまいました。
食パンの種類や厚みによって異なると思いますが、少しコツが必要そうなのが残念でした。
ただ、両面焼きなので、途中で裏返す必要がないのは手間がなくてよかったです。
ビストロ オーブンレンジはレンタルで試せる
ビストロ NE-UBS10Aは時短につながる機能が充実しています。
日々の食卓に満足できていない方には、本機の快適な使い心地をぜひ味わってほしいです!
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、ビストロをはじめ、様々なメーカーのオーブンレンジをレンタルできます。気に入ったらそのまま購入もOK!
まずは試しに使ってみて、自分のライフスタイルに合った1台を見つけてくださいね。
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