Narwal Freo 実機レビュー!自動でモップ洗浄もできる高性能水拭きロボット掃除機の実力を検証

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フローリングのお家だと、やっぱり定期的に水拭きをしたくなりますよね。
床を水拭きするとスッキリして気持ちいいのですが、自分では面倒でなかなか頻繫にはできないものです。
そんなときに活躍してくれるのが、2022年11月に発売された「Narwal Freo (ナーワル フレオ)」。
水拭きと吸引同時にできるロボット掃除機で、掃除後は自動でモップ洗浄・乾燥までしてくれるので、毎日でも水拭きができちゃいます。
マッピングや汚れ検知、スマホ連携など、賢い機能もたくさん搭載したNarwal Freoの実力を検証していきたいと思います。
もくじ
Narwal Freo (ナーワル フレオ)の特徴
数あるロボット掃除機のなかで、「Narwal (ナーワル)」はあまり耳なじみのない名前ではないでしょうか。
それもそのはず。Narwal社は2016年に中国の広東省で創業し、2022年から日本に本格進出した比較的新しいロボット掃除機メーカーです。
後発メーカーのため知名度は低いものの、日本語対応のカスタマーサービスセンターを用意するなど安心のサポート体制を築いています。
そんなNarwal社が11月1日に発売したロボット掃除機が「Narwal Freo」です。
さまざまな機能を備えたNarwal Freoですが、その主な特徴を実機の写真とともに詳しくご紹介します。
賢く吸引&水拭き清掃
Narwal Freoは、1台で水拭きと吸引をこなしてくれるロボット掃除機です。
吸引力は最大3000Paとパワフルで、2つの回転モップで圧力をかけながらしっかり水拭き。直線的な弓字型ルートでフロア全体を効率よく掃除してくれます。
また床の種類を判別し、賢く清掃することも可能です。
フローリングはやさしめ、タイルは強めといったように、床の種類によって水拭きの強さやモップの濡れ具合を調整してくれます。カーペットを敷いているエリアは自動でモップをリフトアップして吸引のみで清掃します。(※毛足6mm以下のカーペットに対応)
「Freoモード」でより賢くキレイに
Narwal Freoは、吸引掃除のみ・水拭きのみ・吸引掃除&水拭き同時清掃・吸引掃除後に水拭きといった4つの清掃モードで、様々な清掃ニーズに合わせて掃除をカスタマイズができます。
そんな細かい設定が面倒な方におすすめなのが、自動で吸引と水拭きをする「Freoモード」。水量や吸引力などの設定はロボットにお任せで、汚れ検知とテールスイングの2つの機能でより賢く念入りに掃除してくれます。
汚れ検知機能では、モップ洗浄時に水の汚れ具合を検知。汚れが多かった場合には、そのエリアを二度拭きしに戻ります。またテールスイング機能で壁にモップが届くように本体をスイングしながら掃除するので、壁際の隅々まで丁寧に掃除することもできます。
モップ洗浄・洗剤投入・乾燥まで全自動
水拭き機能搭載のロボット掃除機で面倒なのが、モップの水洗い。毎回掃除後にお手入れの手間が発生するとなると、使うのが億劫になってしまいますよね。
Narwal Freoならモップの洗浄・洗剤投入・乾燥まで全自動なので、面倒臭がりの人も毎日水拭きができてしまいます。
必要なのはタンクの水交換だけ。専用洗剤を適切な量で自動投入しながらモップを洗浄し、40℃の温風で自動乾燥してくれます。
スマホやタッチパネルでかんたん操作
もちろんスマホアプリにも対応。アプリでは、掃除の設定やマップの編集、掃除結果のレポート確認など、あらゆる操作をすることができます。
さらに特徴的なのが、ベースステーションに搭載された大画面タッチパネル。お家にWi-Fi環境がない方やスマホ慣れしていない方でも、タッチパネルからかんたんに操作が可能です。
スペック一覧表
Narwal Freo | |
---|---|
最大吸引力 | 3000Pa |
水量調整 | 3段階 |
マッピング | LDSレーダー |
水タンク容量 | 清水:4500ml、汚水:4050ml |
ダストボックス容量 | 480ml |
バッテリー | リチウムイオン電池(5200mAh) |
最大稼働時間 | 180分 |
段差乗り越え | 2cm |
製品サイズ(幅×奥行×高さmm) | 本体:350×350×106、セット:415×370×435 |
重量 | 本体:4.5kg、セット:8.75kg |
Narwal Freoの使い方と初期設定
それでは「Narwal Freo」の実機を使って、初期設定と使い方の確認をしていきましょう。
- ロボット掃除機本体、モップ×2、サイドブラシ×2
- ベースステーション、電源コード
- 交換用 清水タンクスポンジフィルター×2
- 床クリーナー
ロボット掃除機本体の準備
ロボット掃除機本体は、このようにモップが取り付けてある状態で届きます。
本体の準備は付属のサイドブラシを左右に取り付けるだけでOK。
ベースステーションのセッティング
続いて、左右・前方にそれぞれ約1mスペースを空けてベースステーションを設置します。
背面に電源コードをつなぎます。
開けると左側に汚水タンク・右側に清水タンクがあるので、清水タンクを取り出します。
清水タンクを取り出すと現れるスペースに、付属の専用クリーナーをセッティングしてください。
給水してタンクを戻したら、準備完了です。
初回の清掃前にロボット掃除機を満充電しておきましょう。
スマホアプリとの連携
続いて、スマホアプリの初期設定を行います。
まずは、お手持ちのスマホに専用の「Narwal」アプリをダウンロードします。
日本語を選択してメールアドレスを登録します。
続いて、位置情報の利用とBluetoothをオンにし、ご自宅の2.4GHz帯のWi-Fiネットワークに接続。
以上で初期設定は完了!
スマホ慣れしている方なら数分程度で終わる作業かと思います。
ホーム画面に移動したら、最初にマップを作成しましょう。
走行しながら徐々にマップができていき、最後は部屋ごとにマップを分割してくれました。
お家の環境に合わせてマップを編集し、保存しておくといいでしょう。
Narwal Freoを実際に使って性能をレビュー
それでは、実際にNarwal Freoを使って実力を検証していきたいと思います。
水拭き・吸引清掃の性能や、自動モップ洗浄、稼働音など、気になる部分を詳しく検証します。
【水拭きテスト】床材に合わせて仕上がりを選べるのが◎
まずは掃除&水拭きモードで水拭き性能を検証していきます。
実際の水拭きの様子は上の動画でご覧ください。
2つの回転モップが床面をしっかりとこすりながら水拭きしてくれています。
水拭き後の床の状態
水量は「水拭き・標準・やや乾燥」の3段階でアプリから調整可能です。
まずはもっとも水量の多い「水拭き」から試してみます。
掃除後の床はかなりびしょびしょで、床面に残る水滴も多い状態でした。30分程経っても濡れたままで、フローリングだとちょっと水気が多すぎるように感じます。
続いて真ん中の「標準」モード。
こちらも先ほど同様水気の多い拭き上がりでした。タイルなどの床材にはちょうど良いかもしれません。
最後に「やや乾燥」を試してみたところ、こちらも結構しっかり床が濡れているものの、15分程で乾き始めるくらいでした。フローリングならこのくらいがちょうど良さそうです。
「やや乾燥」でも比較的水量多めなので、湿気に弱いデリケートな床材は水拭き禁止に設定したほうがいいかもしれませんね。
このようにお家の床の素材や環境に合わせて適切な水量で水拭きできるのは、嬉しいポイントですね。
【吸引清掃テスト】通常モードでも十分な吸引力
続いて、「掃除」モードで吸引性能を検証してみたいと思います。
今回は、こちらの4種類の擬似ゴミでテストします。
- 粉末(中細挽きのコーヒー粉)
- 紙くず(ティッシュペーパーをちぎったもの)
- 砂利(1cm以下の砂利)
- 糸くず(10cm程度の刺繍糸)
吸引力は真ん中の「通常」モードで、1部屋のみを1回清掃します。
清掃中の動画
清掃中の動画がこちら。(※途中早送りをしています)
まずはじめに壁ぎわを一周掃除したあとに、部屋の中央を折り返しながら清掃していきます。
サイドブラシでしっかりとゴミをかき集めながら、一度の走行でほぼすべてのゴミを吸引していきました。
約3分半で5畳ほどの部屋を清掃完了。効率の良い動きで、掃除の早さもかなりスピーディです。
ビフォーアフター写真
掃除前後の写真を比較すると、疑似ゴミをほぼ完璧に吸引できたことがわかります。
よく見るとコーヒー粉や砂利が数粒残っていたものの、次回の掃除のときに自分で掃除してくれました。
吸引力「通常」でも砂利をしっかり掃除できたことには驚きました。これだけのゴミをしっかり掃除できることがわかったので、一般的なお家の環境であれば十分なパワーと言えそうです。
【カーペット清掃】モップ上下で賢い!ただし素材次第で要対策
Narwal Freoは清掃中カーペット上では自動でモップを上げて吸引のみに切り替わるとのことで、実際に試してみました。
こちらがフローリングとカーペットそれぞれの清掃時の写真です。
本体とモップの距離を比較すると、フローリングとカーペットでモップの位置が変わっていることがわかります。カーペットをしっかり検知して、濡れないように自動でモップを上下してくれているんですね。
モップがカーペットに触れてしまう場合の対策
ただ残念なことに我が家のカーペットだと厚みがあってタイヤが沈み込んでしまうため、濡れたモップがカーペットについてしまいました。
対策として、アプリのマップからカーペット部分を水拭き禁止エリアに設定し、カーペットのある部屋を「掃除から水拭き」モードで掃除する設定に。
こうすることで、部屋全体を吸引掃除したあとにフローリング部分のみを水拭きしてもらうことができて、カーペットを濡らさずに掃除をすることに成功しました。
【稼働音】数字でも体感でもわかる静かさ
吸引清掃時の稼働音を、ノイズ低減・通常・強力のモードごとに騒音計で測定しました。
ノイズ低減モードは約50~54dB、通常モードは約51~55dB、強力モードは約54~57dBとなっており、いずれもロボット掃除機としては比較的低い数値となっていました。
体感としてもかなり静かな印象で、在宅中に隣の部屋で稼働していてもほとんど気にならない程度でした。
【お手入れ】自動モップ洗浄・乾燥が便利!ゴミ捨ては手動
水拭き後のモップ自動洗浄の様子がこちら。
洗浄時間はモップの汚れ具合によって毎回変わりますが、だいたい1分半~2分くらいで終わります。動画ではフタを開けて近くで撮影しているのでやや音が大きく聞こえますが、普通に使っているぶんにはそこまで音は気になりませんでした。
洗浄後はこのように汚水タンクに水が回収されます。
かなり細かい砂やホコリも混ざっていて、思ったよりも汚い水が溜まっていました。家の床はそこそこキレイだと思っていたので、ちょっと衝撃的な光景でした…。
衛生面を考えて、なるべくこまめに水を捨てるようにしましょう。
自動乾燥は設定によって3~5時間程。乾燥前はびしょびしょだったモップも、ティッシュを押しつけても濡れないくらいしっかりと乾きました。
手間のかかるモップのお手入れをすべて自動で済ませてくれるので、面倒くさがりな人でも毎日水拭きができて便利ですね。
ダストボックスのゴミ捨て
Narwal Freoには自動ゴミ収集機能はついていないので、ダストボックスのゴミ捨ては必要になります。
ダストボックスはワンタッチでパカッと開くので、そこまでゴミ捨ての手間は感じませんでした。
ただしフィルターには細かいホコリや塵が詰まりやすいので、掃除機や水洗いで定期的にお手入れしてあげましょう。
メインブラシのお手入れ
髪の毛やホコリが絡まりやすいメインブラシも、定期的にチェックしてお手入れをしましょう。
毛のメインブラシよりも絡まりづらいゴム製のメインブラシが別売オプションで用意されているので、お手入れの手間を減らしたい方はそちらを購入するのもおすすめです。
モップ洗浄トレイのお手入れ
ベースステーションのモップ洗浄トレイは取り外し可能。自動モップ洗浄機能をより衛生的に保つため、こちらも定期的にお手入れをしましょう。
【操作性】アプリは直感的に使用可能・タッチパネルは簡易的
アプリは普段スマホに慣れている人なら直感的に操作可能で、使い勝手は悪くないと感じました。
こちらはアプリでマップに進入禁止エリアを設定してみた動画です。
最初は操作感に慣れませんでしたが、やっているうちにスムーズにエリア設定ができるようになりました。
また、少し日本語訳が怪しいかな?と感じる部分もありましたが、そこは海外メーカーなのでご愛嬌といったところでしょうか。
タッチパネルはアプリよりも機能が少ない
ベースステーションのタッチパネルも、スワイプとタップのみで操作自体は直感的にできました。
ただし、掃除開始・モード変更・簡単な設定など、アプリよりも機能は少なめ。
お家にWi-Fi環境が無い方やスマホ慣れしていない方など、アプリが使えない場合のサブ的な操作方法といったイメージで考えてもらうのが良さそうです。
Narwal Freoで毎日水拭きしてピカピカの床に
吸引・水拭き同時清掃と自動モップ洗浄・乾燥機能を搭載した「Narwal Freo」。手間なく毎日床の水拭きがしたい人におすすめの一台です。
実際に使ってみて吸引力や水拭き性能も十分でしたし、稼働音の静かさも魅力的だと感じました。
あまり有名ではない海外メーカーではあるものの、日本語のサポート対応や1年間の無償修理もついているので、水拭きロボット掃除機の導入を考えている方はNarwal Freoも検討してみてはいかがでしょうか。
Narwal Freoはレンタルで試せる
購入前にNarwal Freoとの生活を体験してみたい方には、レンタルでお試しする方法もおすすめです。
家電レンタルサービスRentio(レンティオ)では、Narwalの掃除機を月額制レンタルでじっくりお試しすることが可能です。
まずは気軽にレンタルで試して、買うかどうかを判断してみてはいかがでしょうか?