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XRグラス「VITURE One」実機レビュー!Switch、PS5にも対応の日常使いできるスマートグラス

mizusawa
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更新日2024/08/30

XRグラス「VITURE One」実機レビュー!Switch、PS5にも対応の日常使いできるスマートグラス

「VRゴーグルは気になっているけど、装着が大変そう…」「買っても結局使わなくなりそう…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんな方にお勧めしたいのが、日常で使いやすいXRグラスと呼ばれるデバイスです。

今回ご紹介するのは空間に映像が浮かび上がるような迫力のXR(クロスリアリティ)を体験できる、スマートグラス「VITURE One」

クラウドファンディングサイトに登場して以来、大きな話題を呼んでいた本機ですが、2023年11月に待望の一般販売が開始されました!

スマートフォンやPCと接続して映像を鑑賞できるほか、充実したオプションでSwitchやPS5などのゲーム機との接続も可能。

さらにネックバンドを併用することで単体での使用も可能となります。

VRゴーグルとは一味違う、日常使いしやすいスマートグラスの魅力を、実機を用いて徹底レビューします。

「VITURE One」のポイント

ポイント
  • 近未来を感じさせるスタイリッシュなこだわりのデザイン
  • クリアな映像と迫力の音響
  • 豊富な周辺機器と出力のオプション
  • ネックバンドで完全スタンドアロン化も可能

「VITURE One」のスペック

サイズ(L×W×H) 163.0 × 53.7 × 47.7 mm
重さ 78g
度数調整範囲 0.00D > -5.00D
画面解像度 1920*1080ピクセル
PPD(毎角度の画素密度) 55
輝度 1800nits
グラス透過率 5%または40%(切替式)
カラー ジェットブラック、マットインディゴ
付属品 専用ケース、ノーズパッド(サイズ別4種)、マグネット式ケーブル

「VITURE One」実機レビュー

VITURE One
それでは早速実機を見ていきましょう!

軽量・洗練されたデザイン

こちらがパッケージです。

パッケージから近未来を感じさせるスタイリッシュなデザイン。

統一感があり、とても期待が高まります。

VITURE One 本体とケース

こちらが本体とケース。

ケースはメガネケースのような持ち運びがしやすいデザインとなっています。

VRゴーグルやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と比べて、どこへでも手軽に持ち運べるのがよいですね。

VITURE One 重量

本体重量は実測で約78.5g。

本体はとても軽量で、装着時も全く負担を感じません。

本機に限らずほとんどのXRグラスがそうなのですが、グラス本体にはバッテリーやOSを搭載していないため、単体ではディスプレイとしての機能のみを備えています。

機能をディスプレイのみに絞っているからこそ、ここまでの軽さと装着しやすさを実現できていると言えるでしょう。

装着感良好!ディスプレイは視界の約70%を占める

まずは装着しないと始まらない!ということで早速つけてみました。

VITURE One

本体がとても軽いため、装着感も非常に良いです。

Viture

頭のサイズがあうか不安だったのですが、グラスの横幅はかなり調整が効く仕様になっているため、締め付け感もほぼ感じませんでした。

実際に使ってみた体感としては視界の全てが映像に覆われるわけではなく、体感で視界の約60~70%をカバーしているイメージです。

メーカーによると120インチ相当の画面とのことですが、ド迫力の大画面!というよりは、程よい視聴距離で大きめのディスプレイを見ている感覚に近いですね。

といっても不足があるわけではなく、ちょうどよいサイズ感に収まっていると感じました。

イメージを伝えるのが非常に難しいのですが、できるだけ見たままを伝えるのであればこんな感じです。

VITURE One 視界

通常の視界がこうだとすると

VITURE One 視界イメージ

こんな感じ。

視界の中央部分にそのまま映像が浮かぶイメージです。

部屋の照明を暗くするとさらに没入感が高まり、ホームシアターや小さめの映画館にいるような雰囲気を味わうことができます。

映像投影の仕組みとしては、サングラス部分の上部からプロジェクターのように映像が投影され、その映像が透明なレンズ部分に映し出される形式となっています。

視力が悪くても大丈夫!ピント調節機能がとても優秀

VITURE One ピント調節

本機は度数調整ダイヤルを内蔵しているため、スマートグラスには珍しくピント調節が可能。近眼の方も安心です。

強度の近視である筆者も、問題なく使用することができました。

視界の中でピントが合わない部分もあり、細かい文字は判読が難しい場合もあるのですが、恐らくほとんどの方は眼鏡なしで本機を楽しめると思います。

クリアで明るい映像を楽しめる

実をいうと、映像についてはそこまで期待していなかったのですが、想像をはるかに上回るきれいさでした。

画質はフルHDで、レンズは有機ELレンズを採用。

最大1,800nitsと輝度が高いこともあり、明るく、とてもクリアな映像という印象でした。

写真で伝えられないのが残念なのですが、映像のきれいさに関しては、かなり期待して大丈夫だと思います!

立体感のある迫力の音響

VITURE One スピーカー

また、音響についても期待以上でした。

本機は有名オーディオメーカー「HARMAN」と共同開発した空間オーディオシステムを採用。

高性能なネックスピーカーのような立体感のあるサラウンド音声のため、とても迫力があります。

さらに、かなり音圧も感じられ、音響面の満足度も非常に高かったです。

端末と本体を直接つなぐなら付属ケーブルで有線接続

VITURE One

本体からスマートフォンやタブレット・PCに有線接続する場合は付属のUSB Type-Cケーブルを使用します。

本体とケーブルの接続部分はマグネット式になっていて、簡単に脱着が可能。

負荷がかかるとすぐに外れるため、断線防止にもなりそうです。

なお、基本的にUSB Type-C端子から映像出力が可能な端末でしか、直接有線接続することはできません。

USB Type-C対応のAndroid端末やPCなどが対象になります。

VITURE One

今回はUSB Type-C対応のiPad Proで試してみたところ、問題なく出力できました。

公式サイトに対応端末のリストがあるため、利用を検討中の方はチェックしてみてください。

ゲームをするならモバイルドックを使う

Viture One モバイルドック

Nintendo SwitchやPS5などのゲーム機を有線接続する場合は、付属品の「モバイルドック」を使います。

ゲームは応答速度良好!遅延がほぼない

Nintendo Switch本体とモバイルドックは付属のUSB Type-Cケーブルで以下のように接続します。

VITURE One モバイルドック

実際にゲームをプレイしてみたところ、遅延はほぼ感じず、全く違和感なくプレーすることができました。

「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」などのアクションゲームでも応答速度は全く問題なし。

ハイラルの大地を快適に走り回ることができました。

VITURE One ゲームプレイイメージ

スマートグラスの可能性を拡張してくれるネックバンド

VITURE One ネックバンド

もう一つの付属品が「ネックバンド」。

ネックバンドにはバッテリーが搭載されているうえ、「Fire TV Stick」のようなストリーミングデバイスとしての機能を備えています。

これによりスタンドアローン(独立した状態)で様々な映像、アプリを楽しむことができます。

VITURE One ネックバンド

ネックバンドはAndroidベースの独自OSを搭載しているため、YouTubeやNETFLIXなど、様々なアプリに対応しています。

今回は未体験ですが、PS5のリモートプレイにも対応しているとのこと。

VITURE One ケース

ケースには充電機能もあり、ケースにネックバンドを保管したまま充電も可能です。

個人的なイチオシは寝ころびながらの映画鑑賞!

VITURE One 使用イメージ

様々な用途で使い倒してみたのですが、一番のおすすめはベッドやソファーで寝ころびながらの動画鑑賞!

のんびり寝ころびながら溜まったドラマや映画を一気見するのが非常に快適でした。

あまりに快適すぎて一生ベッドから出られなくなるんじゃないだろうか…と心配になるほど!

個人的には、ゲーム等より目に負担がかかりにくい動画をのんびり観て、リラックスするのが最も良い使い方だと感じました。

「VITURE One」の気になった点

実際に使ってみて、かなりいいデバイスだと感じたのですが、気に入ったからこそ改善してほしいポイントもいくつか見つかりました。

ネックバンドは静音性・排熱に難あり

VITURE One ネックバンド

ネックバンド自体はとても便利なのですが、バッテリーの発熱が無視できないレベルだったことは気になりました。

電源を付けた瞬間ファンの回転音が鳴り始め、映像を見ている間も気になる程度には鳴り続けます。

せっかく音質がよいのに、これはかなりもったいないと感じました。

レビューしたのが真夏だったということもあるのですが、ネックバンドを装着している間、バッテリーの発熱も直に肌で感じるため、正直言ってあまり快適ではありませんでした。

ただ、スマートグラス本体に不足している機能をネックバンドで補うというアイディア自体はとても良いと思います。

今後の改善次第で、とても良い商品になるポテンシャルを秘めていると感じました。

音漏れが少し気になる

本機の音声はグラスのテンプル(つる)部分のスピーカーから出力されているため、どうしても近くにいる人に音声が聞こえてしまいます。

そのため、音漏れが気になる人は注意が必要です。

なお、音量は接続する端末の本体で調整するか、グラス本体でも調整することができます。(輝度調整ボタンと兼用のため、切り替えて使う必要あり)

なお端末本体とワイヤレスイヤフォンをつなげば、音声はそちらから出力されるので、音漏れが気になる方はワイヤレスイヤフォンの使用をおすすめします。

iPhoneとの接続が手軽にできない

先述した通り、付属のケーブルはUSB Type-C端子のみ対応。
USB Type-C端子を採用したiPhone15シリーズなら問題ないのですが、Lightning端子を使用するiPhone14以前の機種は非対応となっています。

本機をLightning端子採用iPhoneと接続するためには、Apple純正のLightning-HDMI変換アダプタを使用し、さらにHDMIケーブル経由でモバイルドックにつなぐか、「VITURE One iPhone専用アダプター」に接続する必要があります。

Lightning端子搭載のiPhoneとの接続に追加の専用機器が必要なところは、現状のiPhoneユーザーにとってはハードルになるかもしれません。

「VITURE One」は未来を体験できるデバイス

VITURE One

本機に限らず、XRグラス(スマートグラス)自体がまだ発展途上の製品であるため、いくつか課題もあると思います。

しかし体験自体は非常に新しく、映像もクリアなため、十分楽しめると感じました。

なかなか外で使うのは厳しいかもしれませんが、家の中であれば手軽にどこでも使えるため、日常生活に溶け込んでくれるアイテムと言えます。

さらに、ネックバンドを使用すれば、両手の空いた状態で家の中を自由に移動することもできます。

「VITURE One」は新しい体験をもたらしてくれる、未来を体感できるデバイスです。

スマートグラスはレンティオでレンタルできる

スマートグラスをお試ししたい方はレンタルサービスの活用もおすすめです。

家電レンタルサービスのRentio(レンティオ)では、スマートグラスをはじめとしたウェアラブルデバイスなどの製品も多数取り揃えています。

借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできます。

多数のスマートグラスやウェアラブルデバイスを取り扱っていますので、まずはレンタルでお試ししてみてはいかがでしょうか!

スマートグラスのレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]

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