スマートグラス XREAL Air(旧Nreal Air)使用レビュー!人気ARグラスの使用感・対応機種・メリット・デメリットまで解説!
公開日2024/02/19
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最近、話題を集めているのが、空間にディスプレイが浮かび上がる複合現実(MR)体験ができるMRデバイス。
その中のひとつがスマートグラス(ARグラスまたはXRグラス)と呼ばれるデバイスで、外界の情報を遮断することがないため日常で使いやすい点がポイントとなっています。
今回ご紹介するのはスマートグラスの中でもロングセラーとなっているスマートグラス「XReal Air」。
「世界初ベストセラーのARグラス」と公式ページで謳われているように、一般ユーザー向けスマートグラスの先駆けとなった存在です。
今回は初代「XREAL Air」を実機を用いて徹底レビュー。実際の使用感からどんなことができるか?まで詳しく解説します。
もくじ
そもそもスマートグラスとは?
スマートグラスとは、眼鏡やサングラスのような形状のデバイスで、スマートフォンやタブレットなどの情報端末と連携し、情報の表示や操作が可能な端末のことを指します。
機能的にはモバイルディスプレイやプロジェクターに近いのですが、映像をグラスのレンズに投影できるのがポイント。
これにより、グラスを装着するだけで、空中に映像を投影しているような感覚を得ることができます。
イメージとしてはこれが通常の視界だとすると
このように視界の中心に映像が浮かび上がる感覚です。
XREAL Air シリーズのラインナップ
XREAL Airシリーズは複数機種がラインナップされていて、今回ご紹介する「XReal Air」以外にも後継機・上位機種として
- XREAL Air 2
- XREAL Air 2 Pro
- XREAL Air 2 Ultra
の3種類があります。
それぞれ軽量化、装着感の改善や調光機能の追加など細かい違いはありますが、基本的な機能は大きく変わっていません。
XREAL Airのスペックとポイント・特長
XREAL Airは大迫力の動画視聴をいつでも自由にできるスマートグラス。
最大400nitsのディスプレイ輝度と迫力ある音響で、クリアかつ臨場感のある映像体験を楽しむことができます。
軽量かつ洗練されたデザインで、どこにでも持ち運びやすいのもポイント。
リフレッシュレートは最大120Hzで、ゲーム用にも最適。ポータブルゲーミングPCと接続すれば気軽にどこでもゲームを楽しむことができます。
サイズ | 148.5×60×52mm |
重量 | 79g |
ディスプレイ解像度 | 1920*1080ピクセル(単眼) |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
ディスプレイ輝度 | 最大400nits |
コネクター | USB Type-C DisplayPort |
XREAL Air実機レビュー
それでは早速実機を見ていきましょう!
XREAL Airの基本的な使い方
本機の使い方はいたってシンプル。
基本的には画像のようにグラス本体とスマートフォンなどの端末を付属のケーブルを使って接続するだけ。
これだけで端末の映像をすぐにグラス上で見ることが可能です。
グラス左側のテンプル(つる)の端がUSB Type-C端子となっているため、そこに付属のケーブルを接続します。
なお、付属ケーブルの使用が推奨されていますが、筆者が試してみたところ、映像出力に対応しているUSB Type-Cケーブルであれば問題なく動作はするようです。
グラスの右側には画面のオン/オフボタンと輝度調整ボタンが配置されています。
接続方式と対応機種
本機の接続は基本的にUSB Type-Cのみサポート。
USB Type-Cによる映像出力(Display Port Alt Mode)に対応している端末であれば利用可能です。
公式サイトには対応機種として「Steam Deck、ROG Ally、iPhone 15、Android、iPad、Mac、Windows」と記載がありますが、USB Type-C端子のない古いPCやスマートフォンでは動作しません。
iPhoneではiPhone15シリーズからUSB Type-Cポートが採用されていて、映像出力も可能なため、iPhone15と本機があれば気軽に利用することができます。
重量は公称スペックで79g、実測でも約81gととても軽量。
シンプルなデザインで、装着感もよいと感じました。
Xreal Airで何ができる?できることを解説
便利なスマートグラスですが、具体的にどんなことができるのか?イメージがしづらいかもしれません。
できることをひとつずつ解説していきます。
スマートフォンやタブレットにつないでらくらく動画鑑賞
筆者の一番のおすすめはやはり動画鑑賞。
寝ころんだまま動画が見られるため、非常に快適です。
接続した端末の映像をそのまま投影できるため、普段使っている「Netflix」や「Amazon Prime Video」などのアプリがそのまま利用できるのがよいところです。
映像は輝度が明るいためとても鮮やかでクリア、音響もなかなかの迫力でした。
Kindleアプリを使って読書
スマートグラスは読書にももちろん使用可能。
デフォルトだと文字がやや小さく感じますが、Kindleなどの電子書籍であれば文字の大きさ調整もできるため、快適に読書ができました。
寝転がった状態で読書ができるのは、思った以上に快適です。
仕事はできる?PCに接続してサブモニターとして使ってみた
PCに接続すると、モバイルディスプレイと同じようにサブディスプレイとして使用することができ、このまま仕事をすることももちろん可能です。
ただ、実際に使用してみるとグラス上に写っている画面とPC側のディスプレイが重なって見えてしまうため、なかなか快適に作業するのは難しいと感じました。
また、作業用ディスプレイとしてはやはり小さく感じてしまい、目が疲れる感覚もありました。
どちらかというと、PC側のディスプレイは閉じたまま、トラックボールやワイヤレスキーボードを使えば、ソファーなどでリラックスした姿勢で作業ができるので、このほうが快適かもしれません。
筆者は視力の問題もあり、あまり集中が続かなかったのですが、工夫をすればどこでもどんな姿勢でも仕事ができるという可能性は感じました。
特にトラックポイント付きのキーボードであるHHKB studioとの組み合わせはかなり快適です。
(Windows版はまだですが)、マルチデスクトップに対応した公式アプリ「Nebula」も提供されているため、こちらを使うとより効率化できそうです。
ゲーム機と接続するなら別売りのアクセサリーが必要
本機は単体ではHDMI接続に対応していないため、PC以外のゲーム機(PS5やNintendo Switch)にはそのままでは接続できません。
「XREAL Adapter」や「XREAL Beam」といった別売りのアクセサリーと接続することで、PC以外のゲーム機に接続し、ディスプレイとして使用することが可能です。
また、iPhone 14以前のLightning端子を採用しているiPhoneと接続する場合も「XREAL Adapter」が必要となります。
実際に使ってみてわかったXreal Airのメリット・魅力
ここからは筆者が実際に使ってみて感じた魅力をご紹介します。
軽量で装着感良好。どこでも自然に使える
筆者が使ってみて最も良いと感じたのはその装着感。
軽量で装着感が良く、締め付けも感じないため長時間使用していても疲れません。
専用ポーチも付属しているので、どこへでも気軽に持ち運ぶことができます。
また、起動がとても早く、端末につなぐとすぐに画面が出力されます。
このスピード感も快適に利用するためには重要だと感じました。
デザインがおしゃれ
デザインがよいのもポイントで、スマートグラスとしてはかなり自然で洗練されたデザインとなっています。
見た目もサングラスらしく、装着した姿もそこまで違和感がないため、使いやすいのは大きなメリットだと感じました。
他のスマートグラスやVRゴーグルと比べて残念だったこと
便利な本機ですが、やや残念だったポイントもありました。
メガネを装着したまま利用できない
視力の悪い筆者にとって非常に残念だったのが、メガネを装着したまま利用ができないこと。
試しにメガネを着けたまま無理やりはめてみまたしたが、そもそも起動しない仕様になっているようです。
視力矯正のためには付属のアクセサリーに合わせた専用のレンズが必要となります。
また、レンズを装着するためにはノーズパッドを一度外す必要があるのですが、これの着脱が難しく、プラスチックのカードを使って外す必要がありました。
ここもメガネユーザーにとってはややハードルとなるかもしれません。
視力矯正という点ではピント調整機能のついているVITURE Oneの方が優秀だと感じました。
没入感・迫力ではVRゴーグルなどに劣る
本機に限ったことではないのですが、スマートグラスの弱点として、画面がそこまで大きくは見えないということがあります。
映画館のような没入感というよりは、程よいサイズのディスプレイを見ている感覚に近いです。
VRゴーグルは実際に視界を全て覆うため、視界に収まりきらないほどの迫力を感じるのですが、それと比べるとガッカリしてしまうかもしれません。
ただ、動画鑑賞自体は快適そのものなので、この点を理解したうえで使用するなら全く問題ないと思います。
調光機能がない
本機にはレンズの透過度を調整できる「調光機能」もないため、没入感がやや弱いと感じる場面もありました。
映画館のように周囲を暗くして映像に集中したい場合は、周囲の照明を落とすか、付属のライトシールドを付ける必要があります。
ちなみに、上位機種である「XReal Air 2 Pro」には調光機能が実装されているので、自由にレンズの透過度を変えることができます。
iPhone 15との相性も抜群!気軽に使える入門機として最適
最新機種と比べると機能的にはやや不足も感じるものの、シンプルで使いやすく、起動も早いのは非常に良いと感じました。
価格も4万円台と比較的安価なため、まずはスマートグラスを使ってみたいという方にもおすすめです。
最新のiPhone15やRog AllyなどのポータブルゲーミングPCとも相性は抜群。
工夫次第で用途も広がるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
XREAL Airはレンティオでレンタルできる
「スマートグラスは気になるけど、買う前に試してみたい…」という方にはレンタルサービスの活用がおすすめです。
家電レンタルサービスのRentio(レンティオ)では、スマートグラスをはじめとしたウェアラブルデバイスなどの製品も多数取り揃えています。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできます。
多数のスマートグラスやウェアラブルデバイスを取り扱っていますので、まずはレンタルでお試ししてみてはいかがでしょうか!
スマートグラスのレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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