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以前紹介したVoid Gamingのカスタムコントローラー「Void コントローラー For PS4 | PC」は、PS4のコントローラー「DUALSHOCK 4」をカスタマイズしたコントローラーでした。
今回紹介する「Void INTUITION(インテュイション)」は、FPSプレイヤー向けにVoid Gamingが開発したコントローラーになります。
取り外し可能な4つのパドル、スマートトリガーやスマートバンパーなど、FPSプレイヤーに必要な機能が全て搭載された最強のコントローラーです。
それでは早速、「INTUITION PRO」を正直な感想も交えて詳しくレビューしていきます。
もくじ
Void Gamingとは?
Void Gamingは、サードパーティ製のカスタムコントローラーを製造している「AndGAMER株式会社」のゲーミングブランドになります。
「日本にもっとゲーマー」をコンセプトにプロeSportsチームやストリーマーとのコラボを多数行っています。
カスタムコントローラーは海外の企業が多くありますが、Void Gamingは愛知県豊田市に拠点を置く企業ですので購入ページも日本語に対応しており、故障や不具合があった際のサポートも充実しています。
2020年に設立された比較的新しい企業ですが、これまでの製作実績は2023年5月時点で15,000台を超えています。
Void INTUITION PROの特徴
INTUITION PROの特徴は以下の6つになっています。
INTUITION PROの特徴
- 高級感あるデザイン
- 4つの背面パドル
- スマートトリガー(L2R2)/スマートバンパー(L1R1)
- スマートスティック、スマートボタン、スティックキャップのオプションカスタマイズも可能
- プロファイル機能搭載
- カスタマイズモデルもある
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
スペック一覧
Void INTUITION PRO | |
---|---|
背面ボタンの数 | 4つ(取り外し可能) |
リマッピング機能 | ◯ |
スマートボタン・トリガー対応 | ◯ |
スマートスティック対応 | ◯(オプション) |
スティックの交換 | ◯(オプション) |
トリガーストップ | × |
接続方式 | 有線・無線 |
重量 | 216g |
高級感あるデザイン
冒頭でも紹介しているようにINTUITION PROは、Void Gamingが一から開発したコントローラーになります。
そのため、商品を包む化粧箱には「ようこそ、VOIDへ。」と書かれており、まさにVoidが開発したコントローラーを彷彿とさせます。
今回紹介するのは「SAKURA」カラーとなっており、前面に桜の花が描かれたオリジナルデザインになっています。
マット調のデザインですので手触りも良く、可愛さもありながら高級感を感じることができます。
また、重量もPS5純正の「DualSense ワイヤレスコントローラー」が約280gなのに対して、INTUITION PROは振動除去が施されているので216gと軽量になっています。
これにより長時間のゲームプレイを快適にしてくれます。
4つの背面パドル
INTUITION PROの一番の特徴とも言える機能が、4つの背面パドルになります。
コントローラーを握った際に、中指と薬指にちょうど当たる位置にパドルが搭載されているため、無理なくボタン入力をすることができます。
バトロワ系のゲームではL2R2、またはL1R1ボタンに射撃やエイムを割り当てているかと思うのですが、L2R2射撃の方が上下のパドルに対してしっかりと指を置くことができます。
初めて背面ボタンやパドルが搭載されている方は、慣れるまで操作に戸惑うことはあるかと思いますが、普段から背面ボタンが2つ搭載されているタイプのコントローラーを使用している方は慣れやすいかもしれないです。
また、背面ボタンタイプのコントローラーよりもパドルの方が指全体で押すことができるので押すやすさを感じました。
筆者は日頃からApex Legendsをプレイしているのですが、個人的におすすめの設定はフェイスボタン(○×□△ボタン)に設定されている、ジャンプ、しゃがみ、リロード、武器の切り替えボタンを背面パドルに割り当てることです。
ジャンプとしゃがみはよくある背面ボタンの設定ですが、それに加えてリロードや武器の切り替えを割り当てることで、リロードや武器を切り替えを素早く行うことができました。
スマートトリガー/スマートバンパー
L2R2にはスマートトリガー、L1R1にはスマートバンパーになっています。
スマートトリガーやスマートバンパーは、L1R1/L2R2の内部にマウススイッチを組み込むことで、マウスのクリックのような押し心地を実現しています。
従来のPS5用コントローラーのL2R2ボタンは深くまで押し込まないと入力されませんが、スマートトリガーにより数ミリ押し込んだだけで入力することができます。
これにより、バロトワ系のゲームでは素早く射撃やエイムを行うことができ、戦闘を有利に進めることができます。
また、軽く押し込んだだけで入力されるので、長時間ゲームをプレイしていても疲れにくいのが特徴です。
オムロン製のスイッチを採用おり500万回のクリックにも耐えることができるので、長く使用し続けることができるのも嬉しいポイントです。
オプションでさらにカスタマイズも可能
INTUITION PROはカスタマイズしなくても、前述した4つの背面パドルやスマートトリガー/スマートバンパーなどバトロワ系のゲームをプレイしやすいように設計されています。
しかし、オプションでさらに最強のコントローラーにカスタマイズすることが可能です。
スマートスティック(ホールエフェクトセンサー)を採用
近年のコントローラーで注目されているのが、ホールエフェクトセンサーを採用したコントローラーです。
INTUITION PROはオプションにより、ホールエフェクトセンサーを採用した「スマートスティック」に変更することができます。
従来のPS5用コントローラーのスティックは内部のセンサーを物理的に接触させることでキャラクターを動かしているのですが、長年使用していると摩耗により経年劣化し故障してしまうということがありました。
スマートスティックは、スティックの位置を磁力によってセンサーの位置を読み取るホールエフェクト技術を使用しており、物理的な接点がないためスティックの耐久性が格段に向上しています。
これにより、経年劣化によるスティックドリフトが起きにくく、長く使用することができます。
まだ数日しか使用していないので経年劣化はあまり起きていないですが、Gamepad Testerを用いてPS4用のコントローラーである「DUALSHOCK 4」と比較してみました。
DUALSHOCK 4は経年劣化により意図していない入力がされ数値が安定していないのに対し、INTUITION PROの数値は安定しています。
また、Apex Legendsのリニア感度にした際のスティックドリフトの状態も同様に比較してみました。(権利の都合上ぼかしを入れています)
前半のDUALSHOCK 4はスティックを少し動かすと勢いよく視点が移動してしまい、細かく微調整しても視点を止めることはできませんでした。
さらには上下にゆらゆらと動いてしまっているのでデットゾーンを設定しないとプレイにも支障が出るほどです。
一方、INTUITION PROは多少ドリフトはあるものの少しずつ右に移動するくらいで微調整すると視点を止めることさえできました。
クリック感のあるスマートボタン
INTUITIONシリーズならではなのカスタマイズである「スマートボタン」。
十字キーやフェイスボタン(○×□△ボタン)一つ一つに独立したスイッチを組み込むことで、従来のコントローラーによくあるベコベコとした押し心地ではなく、しっかりとしたクリック感を実現しています。
単純な比較にはなりませんがPS4用コントローラーである「DUALSHOCK 4」のボタンと比較してみました。
スマートトリガーやスマートバンパーのようなマウススイッチではないのですが、軽いタッチで押すことができ、クリック感もしっかりとフィードバックされるので連続した入力もしやすくなります。
また、親指をスティックから離さずに人差し指で十字キーやボタンを操作する、通称「モンハン持ち」と呼ばれる持ち方をしているときなどは、正確に入力していないと誤操作が生じしてしまうことがありました。
スマートボタンなら、独立したスイッチを組み込んでいるので操作性と入力スピードも向上することができます。
カスタマイズ可能なスティックキャップ
操作性を向上させるために、コントローラーフリークなどを使用してスティックの長さを調整している方もいると思います。
今回レビューしているのは「DualSense ワイヤレスコントローラー」の純正のスティックを使用したものですが、INTUITION PROには「スティックキャップ」というオプションがあり、デフォルトの純正スティックからプロスティック(黒or白)又はZスティックへ変更することができます。
ZスティックはVoid Gamingオリジナルのスティックキャップとなっており、純正スティックと高さがほぼ変わらずグリップ力が増しています。
プロスティックは全部で3種類の異なる形状や高さのスティックに後から変更ができ、ブラックだけでなくホワイトカラーも選択できます。
- 17mm、先端が平らと丸いタイプが1つずつ
- 14.5mm、先端が丸いタイプが2つ
- 11mm、先端が凹んでいるタイプが2つ
長さだけでなく先端の形状も様々ですので、自身の好みのものに付け替えたりプレイするゲームに合わせて変更することも可能です。
純正のスティックにはコントローラーフリークが使用できる
一方でカスタマイズせず純正のスティックままですと、同社が運営している「AIM1(エイムワン)」のフリークや他社製のコントローラーフリークを使用することができます。
AIM1(エイムワン)のコントローラーフリークは、凹型の「AIM1 FREEK 零 -ZERO-」と凸型の「AIM1 FREEK 霞-KASUMI」があります。
筆者は日頃からNext Controllersから販売しているプロフリークを使用しているのですが、比較して凹型の「AIM1 FREEK 零 -ZERO-」と凸型の「AIM1 FREEK 霞-KASUMI」ともにグリップ力が高く感じました。
プロフリークはどちらかというとプラスチックのような素材ですが、AIM1(エイムワン)のコントローラーフリークはゴムのような素材になっているので指に吸い付くような印象です。
コントローラーフリークを使用したい場合は、カスタマイズはせず純正スティックのままの方が良いです。
プロファイル機能搭載
FPSやRPG、また格闘ゲームなどゲームによってボタンの設定を変更している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Void INTUITIONシリーズは「プロファイル機能」を搭載しており、背面パドルのボタン設定を最大で4つまで保存することができます。
ゲームタイトルごとに設定を変更する場合も、あらかじめ保存しておいたプロファイルを呼び出すだけで瞬時に変更することができます。
カスタマイズモデルもある
前述したボタンやスティックのカスタマイズ以外にPS5モデルはボディの色やスティックの色などを細かくカスタマイズすることができるので、世界に一つだけのコントローラーを作ることも可能です。
事細かくカスタマイズすることができるので、プレゼントなどにもおすすめです。
Void INTUITIONシリーズは4つの背面パドルですが、カスタマイズモデルは2つの背面ボタンになってしまうので注意が必要です。
カスタマイズモデル – デュアルセンス PS5 カスタムコントローラー 背面ボタン プロ – Void Gaming
Void INTUITION PROを使用した感想
Void INTUITION PROを使用してApex Legendsをプレイしてみました。
実際に使用してみた感想を正直にお伝えしたいと思います。
武器の切り替えが早くできる
プレイしていて特に4つの背面パドルの恩恵を感じたのは、武器の切り替えの速度です。
筆者がプレイしているApex Legendsは△ボタンで武器の切り替えを行うのですが、親指で△ボタンを押すとスティックからの移動をする分どうしてもラグが発生していました。
△ボタンを背面パドルに割り当てることで瞬時に武器の切り替えを行うことができ、1つ目の武器の球を打ち切った際にすぐに2つ目の武器を構えることができたので、勝率が格段に向上しました。
また、見比べていただきたいのがエイムの安定度で、通常は切り替え時に右スティックから親指を離してしまうのでエイムが乱れてしまうのですが、背面パドルで切り替えを行った際は切り替え後もエイムが安定しているのが分かります。
非常に軽い
INTUITION PROを初めて手にした時に、軽さに非常に驚きました。
手に持った感じは、同時期にレビューしたVoid コントローラー For PS4 | PCと遜色なく、筆者はPS5用のコントローラーを初めて使用したのですが、軽量も相まって初めから手にフィットしました。
実際にSONY純正のDualSense ワイヤレスコントローラーが280gに対しINTUITION PROは216gと、65g近く軽量化されています。
Void INTUITION PROの気になるポイント
INTUITION PROをしばらく使用していて気になる点がいくつかあったので紹介したいと思います。
4つのパドルは手の大きい方向け
INTUITION PROの一番の特徴でもある4つの背面パドルですが、手の小さい方ですと全てのパドルを使いこなすのは少々難しいかもしれません。
筆者は一般成人男性と比較しててが小さめですので、下側二つのパドルが押しづらさを感じました。
一方で背面パドルは交換式となっており、購入時に搭載されている長いパドルと短いパドルが1セットずつ同梱されています。
筆者の場合は両方とも短いパドルにすることでパドルの押しづらさが軽減したので、押しにくさを感じしている方は変更してみるのもおすすめです。
ソフトウェアがあると良い
カスタムコントローラーの多くはPC側でボタン配置やデッドゾーンの設定ができるソフトウェアが用意されていることが多くあるのですが、INTUITION PROはハードウェア面での設定のみで、ソフトウェアでのカスタマイズはできません。
カスタマイズ性が豊富が故に、ソフトウェアでもカスタマイズが行えたらなお嬉しかったです。
Void INTUITION PROは最強のPS5用コントローラー
NACONやRazerなど様々なPS5用カスタムコントローラーが販売されており、SONYからも純正のカスマムコントローラーである「DualSense Edge」が販売されています。
各社メリットは様々ありますが、INTUITION PROほどカスタマイズ性が豊富なコントローラーはそう多くありません。
また、購入時にカスタマイズすることができるの予算に応じて自身に必要な機能だけを搭載することも可能です。
まさにINTUITION PROは最強のPS5用コントローラーといえます。
ゲーミングデバイスはレンタルできる
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、PS5をはじめ、ゲーミングPCやゲーミングモニター、ヘッドセットなどの周辺機器も提供しています。
製品によってはそのまま購入もできますので、実機で試してから購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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