OM SYSTEM OM-3実写レビュー|伝統と最新技術。懐かしくも新しい、カメラを持つ喜びを感じる1台

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2月6日に製品発表として速報レビュー記事をご紹介したOM SYSTEM OM-3。
今回は、いよいよ作例を交えた本格的な実写レビューを展開していきます。
レトロを感じられるデザイン性を採用したOM SYSTEM OM-3は、一体カメラとしてどれほどの実力や魅力を有しているのか、その核心に迫る実写レビューとして香港や神奈川で撮影した作例を中心にご紹介していきます。

もくじ
革新と伝統の融合を感じるOM SYSTEM
今回ご紹介していくOM SYSTEM OM-3は、OMデジタルソリューションズが開発したミラーレス一眼カメラです。
OMデジタルソリューションズは、オリンパスからカメラ部門が独立する形で設立した会社となりますが、OM SYSTEMブランドとして展開されるようになってからも、オリンパス時代の伝統はしっかりと受け継がれていることが分かる製品開発が心掛けられています。
伝統を継承するだけでなく、常に革新的な性能を追い求め続けており、革新と伝統が上手く融合した製品開発が進められています。
今回ご紹介していくOM SYSTEM OM-3もオリンパスの銀塩カメラである「OLYMPUS OM-1」を感じさせる伝統のデザイン性と、カメラとして進化した性能が融合し、レトロと新世代がどちらも感じられる1台へと仕上がっています。
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レトロなデザイン性と発色の良さを感じられるモデル
今回ご紹介していくOM SYSTEM OM-3は、第一印象としてレトロな雰囲気が感じられるデザイン性のインパクトがあります。
まるでフィルムカメラの様なデザイン性は、外観からこのカメラを選びたくなるほど洗練されており、レトロな雰囲気が流行する今にぴったりなモデルです。
そして後ほど詳しくご紹介していきますが、カメラとしての魅力も凝縮されており、特に「発色性能」に優れたモデルです。
その色へのこだわりは、機能面のいたるところからも感じられるところで、カメラを通した画作りの楽しさを実感できる仕上がりとなっています。
外観レビュー
冒頭からレトロな雰囲気が感じられるカメラとしてご紹介していますが、どれほどのデザイン性を有しているのか、まずは外観面について実機写真とともにご紹介していきます。
銀塩カメラの雰囲気を感じられるレトロなデザイン
OM SYSTEM OM-3で特に印象的なのが外観デザインでしょう。
銀塩カメラ時代のレトロな雰囲気が感じられるデザインを採用し、あらゆるファッションにもフィットするスタイリッシュさを兼ね備えています。
あえてグリップ部を削減し、平らなデザインを採用したこともOM SYSTEM OM-3の外観上の特徴で、フラットなカメラであることから収納性にも優れています。
クリエイティブダイヤルを搭載
カメラの前面には、OLYMPUS PEN-F以来となるクリエイティブダイヤルが搭載されました。
これによってカラープロファイルコントロールやモノクロプロファイルコントロール、アートフィルターの使い分けがダイヤル操作のみで切り替えることが可能で、より気軽な機能の活用を行うことができます。
そのダイヤル自体もどこかレトロな雰囲気を感じられる存在になっており、便利な機能面だけでなく、デザイン性にもプラスの要素が加わっています。
スタイリッシュだけじゃない圧倒的な強靭性
スタイリッシュなデザイン性を採用したOM SYSTEM OM-3ですが、OM SYSTEMが従来から伝統とする圧倒的な強靭性は、OM-3においてもしっかりと受け継がれています。
その耐久力は、フラッグシップモデル相当にもなり、防水・防塵等級IP53を実現しています。
大雨や暴風など、厳しい撮影条件下においても問題なく使うことができるのがOM SYSTEMのカメラにおける高い信頼性の一つで、コンパクトで日常に寄り添うコンセプトのOM SYSTEM OM-3においても感じられる強靭性です。
性能レビュー
レトロな雰囲気のあるカメラだけに画作りの面についても気になるかと思います。
ここからは、OM SYSTEM OM-3を実際に使用して撮影した作例とともに性能面についてご紹介していきます。
発色こそOM-3の真髄
今回OM SYSTEM OM-3を実際に使用して撮影したカットから感じられるのは、「発色」の良さが際立っているところです。
機能面のところでクリエイティブダイヤルをご紹介しましたが、まさにOM-3では、色味の調整を特徴としたカラープロファイルコントロールが目玉機能の一つで、ユーザーの好みに近づける仕上がりを視覚的かつ簡単に叶えてくれます。
調整なしでも元から用意されたテンプレートでの色表現も素晴らしく、細かい設定をすることなくとも優れた発色が感じられるのがOM SYSTEM OM-3の真髄だと感じました。
積極的に使いたいモノクロプロファイルコントロール
先程は、カラーの発色についてご紹介しましたが、OM SYSTEM OM-3に搭載されているクリエイティブダイヤルには、「MONO」も搭載されており、モノクロ撮影にも長けたモデルです。
モノクロといってもただの白黒表現ではありません。
コントラストのわずかな違いや、粒子の追加など、カラーよりも奥深さを感じられるジャンルですが、そのモノクロ撮影においても、プロファイルコントロール機能から細かく仕上がりを調整することができます。
普段、あまりモノクロの撮影を行うことがなかった私ですが、OM SYSTEM OM-3を手にすると、思わずモノクロで撮影したくなるような、そのくらい手軽に使えて、モノクロ撮影による美しい表現力が感じられる仕上がりとなっています。
高感度を弱みと言わせない手ブレ補正
OM SYSTEM OM-3に限った話ではありませんが、センサーサイズが小さめのマイクロフォーサーズセンサーでは、高感度撮影時のノイズが課題となることが多いです。
OM SYSTEM OM-3においてもマイクロフォーサーズセンサーを搭載しており、イメージセンサーや画像処理エンジンの進歩によって性能が大幅に向上しているとはいえ、フルサイズセンサーなどと比較すると高感度撮影時の仕上がりに差が出ることは否めません。
しかし、どのようなカメラにおいても感度を上げずに撮影できたことが良いことに越したことはありません。
OM SYSTEM OM-3では、他のOM SYSTEMラインナップ同様に優れたボディ内手ブレ補正機構を有しており、その効果はカメラボディ単体で中央6.5段、周辺5.5段分を実現しています。
実際に撮影してみてもファインダーや画面越しから強力な手ブレ補正効果が感じられ、コンパクトなサイズ感ながらも低感度でシャッタースピードが遅いシーンでも手持ち撮影でブレを抑えた撮影が可能です。
作例のように夜の撮影においても積極的に活用することのできる性能となっています。
OM SYSTEM OM-3で写す








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製品仕様表
モデル名 | OM SYSTEM OM-3 |
撮像画面サイズ | マイクロフォーサーズ(17.4×13.0mm) |
映像素子型式 | 4/3型 裏面照射積層型 Live MOS センサー |
画像処理エンジン | TruePic X |
有効画素数 | 約2037万画素 |
オートフォーカス方式 | ハイスピードイメージャAF |
測距点 | 1,053点(クロスタイプ位相差AF) |
常用ISO感度 | ISO約80相当~102400 |
シャッター速度 | 1/8000秒~60秒、バルブ、ライブタイム、ライブコンポジット | ボディ内手ブレ補正 | 中央6.5段、周辺5.5段 / シンクロ手ブレ補正時 中央7.5段、周辺6.5段 |
連続撮影速度 | 最高約120コマ/秒(静音連写SH1時) |
画面 | 3.0型/約162万ドット |
ファインダー | 約236万ドット / アイレベル式OLEDビューファインダー |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約139.3(幅) × 88.9(高さ) × 45.8(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約496g |
ファッション性抜群、画作りが楽しくなる1台
今回ご紹介してきたOM SYSTEM OM-3は、まず使う前からそのデザイン性にグッと惹かれる存在と言えます。
レトロな雰囲気が好まれる現代にはぴったりな存在で、身に纏うだけでファッションの一部にもなってくれるそのデザイン性が大きなおすすめポイントです。
そして、デザイン性だけでなくカメラとしての性能も優れており、基本的な高画質だけでなく、画作りが楽しくなるようなカラープロファイルコントロール、モノクロプロファイルコントロール機能が大きな特徴だと感じました。
クラス的にはOM-1シリーズとOM-5の中間とご紹介しましたが、それらとはまた違った魅力をメインとしていることから、レベル関係なく、スナップ撮影など日常に寄り添った撮影が多い方に特におすすめできる1台になっています。

OM SYSTEM OM-3は発売後にレンタルできる
今回ご紹介してきたOM SYSTEM OM-3は、Rentio(レンティオ)において発売後にレンタル開始予定です。
製品の特徴をお伝えしようと今回のレビュー記事でも解説してきましたが、やはり自分の感性に合うかどうかは、実際に使ってみないとわかりません。
そこでお試しできるおすすめの手段は、カメラのレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、豊富なカメラやレンズのラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルすることが可能です。
是非この機会にRentio(レンティオ)で気になるカメラやレンズをレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
カメラレンタルはおすすめ?レンタルを利用するメリットや活用シーン、レンタル方法をご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]