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2019年2月22日に発売となったソニーの最新ミラーレス一眼カメラであるSONY α6400。
ソニーから久々に登場した初心者向けのミラーレス一眼カメラとして2019年注目のモデルとなります。
そしてα6400のライバルとして、これから競っていく存在となるのはデジタルカメラ最大手であるキヤノンから販売されているCanon EOS Kiss Mがあげられます。
今回は同じ初心者向け高性能ミラーレス一眼カメラとして注目される2つの製品で、性能面や携帯性など、様々な点を比較検証していきます。
もくじ
注目の初心者向けミラーレス一眼
小さくて軽く、簡単に操作することが特徴であるミラーレス一眼カメラ。
そんなコンセプトを持った製品が多く存在することから初心者に優しいカメラとして知られるようになりました。
そして近年では、初心者を意識したミラーレス一眼カメラが数多く発売され、様々なメーカーから自分の理想に近いモデルを選ぶことができます。
ミラーレス一眼カメラの流行により、女性の間でもカメラを持つことが人気となるほど、近年ではミラーレス一眼カメラが注目を浴びています。
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ミラーレスをリードする2社
さまざまなメーカーがミラーレス一眼カメラを開発していますが、その中でもデジタルカメラ最大手であるキヤノンと、ミラーレス一眼カメラで長い歴史を持つソニーは、市場でも大きな存在と言えるでしょう。
ミラーレスにいち早く目を付けた「ソニー」
カメラメーカー「ソニー」は、他のカメラメーカーよりも早くミラーレス一眼カメラに目を付けました。
同社が展開するSONY Eマウントシリーズは、ミラーレス一眼カメラのみで構成され、キヤノンやニコンが一眼レフの商品展開に積極的であった頃から、ミラーレス一眼カメラを中心として製品開発を進めてきました。
そのため、ミラーレス一眼カメラ開発で培った専門技術は、他のメーカーよりも進んでおり、高性能の実現はもちろん、撮影に関する安定性も自信としているところです。
また、ここ数年はフルサイズセンサーを搭載した上位モデルの開発を盛んに行っていた影響から、「質」にこだわった完成度の高い製品展開を行っています。
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デジタルカメラ最大手としての巻き上げを狙う「キヤノン」
カメラを調べる上で100%目にするキヤノンというメーカー。
それもそのはず、キヤノンはデジタルカメラ市場において圧倒的な存在感を示しており、誰もが知る有名カメラメーカーです。
しかし、キヤノンはこれまで一眼レフによる製品開発を中心であった影響から、ミラーレス一眼カメラの開発は行っていたものの、一部モデルに留められた消極性が見られました。
2018年からはミラーレス一眼カメラの開発の本腰を入れることとなり、今回もご紹介するEOS Kiss Mや、同社初のフルサイズミラーレス一眼であるEOS Rを発売したことで、今後はミラーレス一眼カメラの開発を強化していくことで、ミラーレス一眼市場における巻き返しを図ります。
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両社の代表的初心者モデルを比較
ソニー、キヤノンそれぞれミラーレス一眼カメラにおけるメーカーの特徴をご紹介してきましたが、ここからはモデルの比較としてSONY α6400とCanon EOS Kiss Mを検証していきます。
SONY α6400
2019年2月22日発売となったSONY α6400。
従来モデルα6300の発売から約3年が経過しましたが、待望のリニューアルとなりました。
この他、α6000シリーズではここ数年で後継機の開発が行われていなかったため、ソニーから久々の初心者向けミラーレス一眼カメラの発売となり、大きな注目を集めています。
ついに登場したソニー最新の初心者向けミラーレス一眼
ソニーの最新ミラーレス一眼カメラであるα6400は、約3年ぶりのリニューアルということもあり、様々な性能で従来モデルα6300から性能に変化があります。
α6400で特に注目の性能はAI機能を利用したAF性能です。
動きの激しい被写体など、AF性能で大きな差が出る場面において、α6400ではAI機能を使用して物体認識性能を大幅に向上させています。
初心者向けのエントリーモデルという分類にはなるものの、あらゆる撮影シーンで活躍する高性能ミラーレス一眼カメラです。
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Canon EOS Kiss M
2018年3月23日に発売となったCanon EOS Kiss M。
キヤノンではこれまでも初心者向けのミラーレス一眼カメラの開発を行っていましたが、EOS Kiss Mでは、一眼レフで培った技術で、これからミラーレス一眼市場で存在感を示していくための「キヤノンの本気」を感じることができるモデルです。
初心者向けの王道「EOS Kiss」からはじめてのミラーレス一眼
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キヤノンでは初心者向けのシリーズとして「EOS Kiss」を長年に渡り、展開しています。
EOS Kissシリーズは各モデルで大ヒットし、初心者やパパ・ママカメラとしてはもちろん、デジタル一眼カメラとしての入口を果たす、非常に大きな存在です。
そんなEOS Kissシリーズからはじめてミラーレス一眼カメラが開発されたことで、キヤノンがミラーレス一眼市場でも存在感を示していく気持ちの表れを言えるでしょう。
もちろん、カメラとしての性能も充実しており、キヤノンが一眼レフの開発で培ったあらゆる最新技術をこのEOS Kiss Mに投入しています。
そして、初心者に寄り添ったガイド表示は「EOS Kissらしさ」を伝承した、使いやすく、簡単撮影を実現するカメラとして発売から1年が経とうとしている今、大人気モデルへと成長しました。
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デザイン性を比較
2つのモデルのデザイン性を比較していきます。
α6400はコンデジに近く、EOS Kiss Mは一眼らしさを
これは個人的な感覚も入りますが、SONY α6400はコンパクトデジカメに近いデザイン性で、Canon EOS Kiss Mは、一眼カメラの雰囲気を継承したデザイン性であると感じます。
この違いについて、ファインダーの位置関係が大きな要因となります。
SONY α6400は、カメラのファインダーが背面の左上に設置されており、とくにボディにおいて突起した部分は存在しません。
しかし、Canon EOS Kiss Mは、これまでの一眼レフと同じようにカメラボディ背面中心の上部に設置されており、一眼レフと同じようにファインダー部分が突起したようなデザインとなっています。
カラーバリエーションは両モデルとも2種類
SONY α6400とCanon EOS Kiss Mでは、両モデルとも2種類のカラーバリエーションが存在します。
SONY α6400では、ブラックとシルバー。Canon EOS Kiss Mでは、ブラックとホワイトがカラーバリエーションとして存在します。
画質面を比較
正直なところエントリークラスの一眼カメラでは、画質面で大きな差は出にくいところです。
モデル名 | SONY α6400 | Canon EOS Kiss M |
---|---|---|
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2410万画素 |
オートフォーカス方式 | ファストハイブリッドAF | デュアルピクセルCMOS AF |
測距点 | 425点 | 最大143点 |
常用ISO感度 | ISO100~32000 | ISO100~25600 |
シャッター速度 | 1/4000秒~30秒、バルブ | 1/4000秒~30秒、バルブ |
連続撮影速度 | 最高約11コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 |
SONY α6400とCanon EOS Kiss Mでは、撮影性能においてあまり違いはないと言えるでしょう。
それぞれの性能において若干数値上での差はありますが、目に見えるほど画質で大きな違いが生じることはありません。
暗い場所で少し有利となるα6400
強いてご紹介するとすれば、暗い場所での撮影で性能差が生まれる「高感度撮影」においてα6400は、最新のイメージセンサーや画像処理エンジンを使用していることから、よりノイズを抑えた撮影が可能としています。
常用ISO感度の数値で比較してみてもCanon EOS Kiss MがISO100~25600に対して、SONY α6400は、ISO100~51200と一段階最大の常用ISO感度が高くなっています。
携帯性を比較
気になる大きさ・重さに注目していきます。
初心者向けミラーレス一眼カメラに共通しているところは、小型・軽量を意識したモデルが多いところです。
今回ご紹介しているSONY α6400とCanon EOS Kiss Mでも携帯性は意識された設計となっていますが、SONY α6400の方が若干携帯性に優れているカメラと言えます。
SONY α6400
- 大きさ : 約120.0(幅)×66.9(高さ)×49.9(奥行)mm
- 重さ : 約359g
Canon EOS Kiss M
- 大きさ : 約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm
- 重さ : 約351g
このように両モデルを比較してみましたが、重さは若干EOS Kiss Mの方が軽いように見えますが、大きさで幅以外はα6400が大きく差を付けていることが分かります。
EOS Kiss Mの方がファインダー部分の出っ張りが存在するため、鞄などへの収納面でも、コンパクトデジカメのように扱えるα6400は有利でしょう。
バッテリーの持ちを比較
カメラは専用バッテリーを使用して動作します。
旅行などで1日中カメラを持ち歩いて撮影する場合、バッテリーの持ち具合が気になると思います。
撮影する記録画質や撮影設定などによっても変わってきますが、バッテリーの持ち時間の参考として、メーカーが公表している撮影可能枚数を表にまとめてみました。
モデル名 | 撮影可能枚数(ファインダー使用時) | 撮影可能枚数(液晶モニター使用時) |
---|---|---|
SONY α6400 | 約360枚 | 約410枚 |
Canon EOS Kiss M | 約235枚 | 約235枚 |
このようにファインダー使用時、液晶モニター使用時ともに撮影可能な枚数はα6400の方が優れている性能となっています。
EOS Kiss Mのバッテリー持ち時間は私自身が使用したときも、あまり良いものではないと感じました。
価格を比較
ここまでα6400が優勢に見えますが、気になるポイントの一つとして価格の差があると思います。
まずはボディ本体の価格で比較していきます。
- SONY α6400 : 118,670円(税込)
- Canon EOS Kiss M : 59,580円(税込)
※2019年2月22日現在Amazon価格
コストパフォーマンスを考えるとEOS Kiss Mがお得
α6400発売当初の段階では、EOS Kiss Mと価格で大きな差が開いていることが分かります。
α6400は、新発売の商品であることも影響し、現段階では価格の下落が見られない状況です。
今後α6400は価格の下落は見られると思いますが、そもそも発売時点での両モデルの価格の違いは大きく開いています。
EOS Kiss Mの発売時点での価格は、約7万円程度であったことを考えると、性能差から考えてもCanon EOS Kiss Mはα6400よりもコストパフォーマンスの面で大きく優れたカメラであることが分かります。
両モデル製品仕様比較表
モデル名 | SONY α6400 | Canon EOS Kiss M |
---|---|---|
撮像画面サイズ | 約23.5×15.6mm(APS-C) | 約22.3×14.9mm(APS-C) |
映像素子型式 | Exmor CMOSセンサー | CMOSセンサー |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2410万画素 |
オートフォーカス方式 | ファストハイブリッドAF | デュアルピクセルCMOS AF |
測距点 | 425点 | 最大143点 |
常用ISO感度 | ISO100~32000 | ISO100~25600 |
シャッター速度 | 1/4000秒~30秒、バルブ | 1/4000秒~30秒、バルブ |
連続撮影速度 | 最高約11コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 |
画面 | ワイド3.0型/約92万ドット | ワイド3.0型/約104万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 | 〇 |
NFC搭載 | 〇 | 〇 |
Bluetooth搭載 | 〇 | 〇 |
大きさ | 120.0×66.9×59.7mm | 116.3×88.1×58.7mm |
本体質量 | 約359g | 約351g(ブラック) |
α6400、EOS Kiss M比較まとめ
これまでソニーとキヤノンが販売する初心者向けミラーレス一眼カメラであるSONY α6400とCanon EOS Kiss Mをご紹介してきました。
拡張性を求めるのであればSONY α6400
しかしα6400には拡張性に優れているという大きなメリットがあります。
キヤノンでは直近でEOS Rシステムという、EOS Kiss Mで採用されているEOS-Mマウントとは全く違うマウントでのミラーレス一眼カメラの開発を進めており、EOS-Mマウントに関する開発は衰退していくものと思われます。
しかし、α6400で採用されているSONY Eマウントに関しては、長い歴史を保有し、今後も主力シリーズとして躍進を続けるため、レンズの選択肢や更新のためのカメラ買い替えなどもCanon EOS Kiss Mより優れていると言えるでしょう。
圧倒的コストパフォーマンスに優れたCanon EOS Kiss M
全体的に性能面で優れていると思われるのはα6400ですが、価格の面で大きな違いがあることは比較でお分かりいただけたと思います。
そして価格以上にα6400とEOS Kiss Mが離れているかというと、そういう訳でもなく、コストパフォーマンスを考えるとCanon EOS Kiss Mは、驚きの製品であるでしょう。
ミラーレス一眼はまずレンタルでお試し
今注目を集めているミラーレス一眼カメラですが、いざ購入に踏み切るには勇気がいると思います。
写真を仕事にしている私でも、新たなカメラを購入するとなったときは、できれば一定期間試して使ってみたいというのが本音です。
カメラの購入を検討されている方におすすめなのがカメラのレンタルサービスです。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介してきたSONY α6400やCanon EOS Kiss Mはもちろん、さまざまな人気ラインナップから選んで気軽にレンタルすることが可能です。
まずはRentioでお試しで気になるカメラの実力を試してみてくださいね。