ミラーレス入門機の新定番「Canon EOS M200」。M100から進化したポイントを徹底解説!
更新日2024/05/22
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デジタルカメラ市場トップのシェア数を誇るキャノンから、先月10月18日にミラーレス一眼カメラ最新モデル「EOS M200」が発売されました。
当サイトでも、実際にEOS M200を使用したレビュー記事をいち早く公開しています。もうご覧になられた方も多いと思います。まだご覧になられていない方は、是非ご覧ください。
キャノンのミラーレス一眼カメラで、初心者向けのエントリーモデルと言えば、2017年10月の発売から根強い人気を集めてきた旧モデル「EOS M100」が存在します。
EOS M200は、EOS M100の容易な操作性や持ち運びの利便性はそのままに、これまでEOS M100に足りなかった機能を追加して、初心者向けとしてエントリーモデルとして、さらに使い易くなりました。
EOS M200とEOS M100では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。今回は、新モデルEOS M200が、旧モデルのEOS M100から進化した点を詳しく解説していきます。
EOS M200のレビュー記事はこちら
Canon EOS M200実写レビュー。初心者に最適なキヤノン最軽量一眼カメラを使いこなす – Rentio PRESS[レンティオプレス]
もくじ
キャノン・EOSシリーズ
「キャノン・EOS(キャノン・イオス)」は、これまでキャノンが発売してきたオートフォーカス一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラのシリーズです。
一眼レフカメラだと「EOS kiss」シリーズを思い浮かべる方も多いと思います。初心者やこれからカメラを始める方に向けたエントリーモデルの一つで、ミラーレス一眼カメラからのステップアップ機としてもおすすめできます。
[2019年最新版]一眼レフ初心者が知りたいEOS Kissシリーズの選び方と全ラインナップの比較 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
冒頭でも触れましたが、EOS M200とEOS M100も、同じく初心者に向けたミラーレス一眼カメラのエントリーモデルです。キャノンには、こういった初心者に寄り添うような優しいシリーズが多いのも、人気が高い理由の一つかもしれません。
EOS M200とEOS M100について、もっと詳しく見ていきましょう。
EOS M200
EOS M100の後継機として、2019年10月18日に発売されました。
EOS M100が評価される良い部分をそのまま受け継ぎながら、近年のカメラでは主流の「瞳AF」機能など、新たな機能を標準搭載し、更に使いやすく改良した、入門機としては打ってつけのミラーレス一眼カメラです。
価格は、ダブルズームキットで約94,000円、ECサイトやリアル店舗によっては、90,000円を下回るところもあるようです。
EOS M100
EOS M10の後継機として、2017年10月5日に発売されました。
小型・軽量のコンパクト性に優れ、初めてカメラを使用される方や、女性を中心に人気を集めています。発売から二年が経過した今もなお、人気の絶えないミラーレス一眼カメラです。
発売当初の価格は、ダブルズームキットで約88,000円で、現在は約52,000円台まで値下がりしています。購入を検討している方には、今が狙い目かもしれません。
EOS M100のレビュー記事はこちら
Canon EOS M100実写レビュー。キヤノンで一番小さくて軽い初心者におすすめのミラーレス一眼カメラ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
EOS M200が進化した点
ここからは、EOS M200のどういった部分が進化したのかを具体的に解説していきます
最新の映像エンジンで、さらに高画質に
高画質を生み出す原動力、キヤノン独自の映像エンジン
近年、キャノンから発売されたデジタルカメラには、「DIGIC(ディジック)」と呼ばれるキャノン独自の映像エンジンが搭載されています。
2002年に開発されたDIGIC(初代)から、約2〜3年の間隔で新しいバージョンに進化を遂げ、画質・処理速度・消費電力などの精度が強化されています。
EOS M200に搭載された「DIGIC8」
EOS M200には、昨年リリースされた最新の映像エンジン「DIGIC8」が搭載されています。EOS M100は、一つ前のバージョン「DIGIC7」です。
この進化によって、オートフォーカスによる高精度なピント合わせや、暗いシーンでの高感度撮影におけるノイズ低減など、高画質を実現しています。
DIGIC8は、今年4月25日に発売された一眼レフカメラ「EOS Kiss X10」にも搭載されています。ミラーレス一眼カメラでは、EOS M200と比較対象として挙げられることが多い、昨年3月23日に発売された「EOS Kiss M」があります。
Canon EOS Kiss X10実写レビュー!初心者向け最新モデルを現役カメラマンが使って徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
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暗闇のシャッターチャンスを逃さない
暗いシーンでもクリアな画像に
暗いシーンで可能な限り明るく写真を撮るためには、レンズから入ってきた光を、カメラ内で増幅させる必要があります。この指標を「ISO感度」と言います。
EOS M200は、常用ISO感度100-25600(拡張51200相当)の感度で調整することができます。一方で、EOS M100は、EOS M100:100-6400(拡張25600)です。
誰もが経験したことがあると思いますが、夜間の撮影になると、どうしてもざらついた質感の画像になったり、イメージ通りに撮れないことが多いものです。
EOS M200は、手ブレやスポーツのシーンなどの被写体ブレも防ぎ、ノイズの少ないクリアな画像を撮ることに長けています。
ブレを強力に抑える、デュアルセンシングIS
EOS M200には、シャッターを切る時などのカメラ本体のブレを検知し、高精度に手ブレを抑える「デュアルセンシングIS」が搭載されています。
センサー側で検知したブレ情報をレンズに伝えることで、効率的な手ブレ補正を可能にし、手の震えなどの細かいブレや、呼吸することによって起こる体揺れなど、ゆっくりとした大きなブレも高度に抑制することができます。
これは、レンズ交換式カメラで初めて、EOS Kiss Mに搭載された機能です。EOS M100には搭載されていません。EOS M200は、他シリーズからもいいとこ取りしています。
※対応しているレンズ(ファームウェアの更新が必須)のみ使用することができる機能です。
狙った被写体に、しっかりフォーカス
オートフォーカスをより正確に
オートフォーカスでピントを合わすことができる目印(ポイント)のことを「即距点」と言います。「フォーカスポイント」や「AFフレーム」とも呼ばれています。
即距点は、オートフォーカスの正確性を示す指標で、点数が多いほど、正確性が高いということになります。EOS M200の即距点は143点、一方で、EOS M100の即距点は49点と、二倍以上に増えています。どちらが正確性が高いかは明らかです。
EOS M200は、ピントを合わす画面の範囲も「約88%(横)× 約100%(縦)」と広範囲になりました。画面の隅にいる被写体にも、正確かつ瞬時にピントを合わせることができます。
瞳を検知する「瞳AF」機能を搭載
従来のカメラには、構図内に人物が入ると、その人物の顔を認識して自動的にピントを合わせる顔認識の機能がありました。EOS M100にも、人物の顔を検知してピントを合わせ、一度検知すると顔が横向きになっても追尾し続ける「顔+追尾優先AF」機能が搭載されています。
一方で、EOS M200には、構図内に人物の顔が入ると「瞳サーボAF」が、人物の瞳を検知して自動的にピントを合わせフォーカスする「瞳AF」を搭載しています。シビアなピント合わせが必要なポートレート撮影にも重宝され、顔認識よりもさらに正確性が向上しています。
キャノンだけではなく、ニコンやソニーなどの各社からも、瞳AFを搭載したカメラが発売されています。近年のデジタルカメラは、この瞳AFが主流になりつつあるようです。ソニーは、一部のスマートフォンにもこの機能を搭載させ、カメラの機能向上に力を注いでいます。
映画みたいな動画撮影も可能
高精細4K動画に対応
デジタルカメラは、今や静止画だけを撮るものではありません。EOS M200は「4K動画」にも対応しました。EOS M100の「フルハイビジョン60P動画」から大きな進化です。
EOS M200に搭載された大型センサーならではの、美しいボケ味や、暗いシーンにおける表現力は、まさに映画のようなクオリティを与えてくれます。さらに組み合わせて使用する交換レンズで、表現の幅は大きく広がります。
動画はビデオカメラで撮影するもので、デジタルカメラには期待していないという方も多いでしょう。実際に撮影された動画を見ていただけると、その考え方も変わるかもしれません。
EOS M100は4K動画に対応していないので、EOS M200のみの機能です。
4K動画を高画質な静止画に切り出す
動画を静止画に切り出すのは、もはや一般的ではありますが、4K動画から切り出すとなれば、どういった静止画になるでしょうか。もちろん高画質な静止画になります。
EOS M200は、4K動画のひとコマを静止画に切り出すことも可能です。高い解像感を維持しながら切り出し、クローズアップしても高解像を維持してくれます。
EOS M100は4K動画に対応していないので、もちろんEOS M200のみの機能です。
面白みのある動画機能
4Kが織り成すタイムラプス動画
※動画はイメージです。
一定間隔で撮影した静止画を繋ぎ合わせ、長時間かけて変化する被写体の様子を短い時間に圧縮したかのように表現する撮影手法を「タイムラプス」と言います。
水平線に沈んでいく夕日や、幹線道路を走行する車窓からの視点映像など、テレビや映画、音楽のプロモーションビデオにも用いられる撮影手法の一つ誰もが一度は目にしたことがあると思います。EOS M200は、タイムラプス動画も4Kで撮影することが可能です。
一定の間隔で撮影した静止画をつなげて4K/フルHD動画として記録・再生することができます。さらには、カスタム機能を使用して、一般的なタイムラプスカメラのように、撮影間隔と回数を自由に設定することも可能です。
スマートフォンで見やすい縦動画も撮影可能
スマートフォンで動画を見る時、スマートフォンを横方向に傾けて、画面いっぱいに大きな画面にして見る方が多いと思います。縦方向のままで見ると小さくなったり、拡大すると両端が見切れてしまったりすることあります。
EOS M200は、カメラを縦にして縦の動画を撮影することができます。撮影した動画は、そのまま縦方向の動画ファイルで保存されるので、わざわざ編集ソフトなどで変換する必要もありません。撮影した動画をスマートフォンに転送し、縦方向のままSNSにアップロードすることも可能です。
動画を見る時に、スマートフォンを横方向にする必要もなく、画面いっぱいに大きな画面で見ることができるほか、周りから一目置かれる動画で注目を集められるかもしれせん。
その他の便利な機能
サイレントモードに対応
入学式や卒業式の式の最中や演奏会など、静かなシーンで撮影する時にどうしても気になってしまうが「シャッター音」です。周りへの配慮せずにシャッター音をカシャカシャ響かせながら撮影すると、マナーがなっていない人のレッテルを貼られても仕方ありません。
EOS M200は、そんなシャッターの音を響かせたくないシーンに役立つ「サイレントモード」に対応しました。シーンを選ぶ撮影モードの中から、サイレントモードを選ぶことで瞬時に設定を切り替えることが可能です。
ミラー機構のないミラーレスカメラならではの無音撮影ができます。
カメラ内で高度な画像補正が可能
キャノンには、撮影した画像を思い通りに編集・調整する「Digital Photo Professional(デジタルフォトプロフェッショナル)」というソフトウェアが用意されています。
特定色域の調整機能(8軸色調整)や、高輝度側の階調を拡大する「ハイライト」「シャドー」スライダー機能の画像調整の領域を拡大するなど、様々な機能が搭載されています。
EOS M200では、その中の機能の一つとして、レンズの特性からもたらされる色にじみなどをシャープに補正する「デジタルレンズオプティマイザ」と呼ばれる画質加工機能を、カメラ内で補正することができるようになりました。
EOS M100にもカメラ内で加工する機能は搭載されていましたが、せいぜいトリミング程度の加工でした。ソフトウェアを使用せずに、カメラ内で補正を完結することができるので、その場で友達に画像を転送してあげたい時にも非常に便利な機能です。
まとめ
ここまで読んでいただき、いかがでしたでしょうか。
今回は、キャノンから発売された「EOS M200」が、旧モデル「EOS M100」から、どう進化したのか、EOS M200にしかない具体的な機能を挙げ、詳しく解説してきました。
ここではご紹介していませんが、小さいフォーカス枠を選択する「スポット1点AF」や「スローモーション動画」の撮影、ワイヤレスリモコンに対応するなど、細かいアップデートをあげると他にもあります。
正直なところ、目を見張るような劇的に大きく変わったところはないかもしれません。これをマイナーチェンジと言う方もいらっしゃるでしょう。
DIGIC8にアップデートされたことを考えると、これまでのリリース間隔から、同じモデルが更に上の映像エンジンで発売されるのは、少なくとも二年後の計算になります。
EOS M200は、EOS M100には無い、欲しかった便利な機能を搭載し、今の主流を詰め込んだ選ぶ価値のあるミラーレス一眼だと思います。
EOS M200もレンタル可能
今回ご紹介してきた「EOS M200」ですが、もちろんRentio(レンティオ)でもお取り扱いしています。
ミラーレス一眼カメラの購入を検討している方のお試しにはもちろんですが、年末年始のお出掛けにも是非ご利用ください。軽量かつコンパクトで持ち運びの利便性は抜群です。
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