象印のスチーム式加湿器を使ってレビュー!EE-DC50・DC35・RR50・RR35の違いも比較
更新日2022/11/16
加湿器カテゴリの人気記事
空気が乾燥するこの季節。
エアコンでさらに乾燥してカラカラ…というお家は多いのではないでしょうか。
数ある加湿器の中でも圧倒的な人気を誇るのが、ポットのような見た目の「象印 スチーム式加湿器」です。
水を沸騰させて加湿するスチーム式は、お手入れが楽で衛生的。蒸気は約65℃に制御されていてロック機能も充実しているので、安心して使えます。
今回は、実際に象印スチーム式加湿器を使って、その人気の理由と気になるデメリットについて詳しく検証しました。
もくじ
象印のスチーム式加湿器
象印のスチーム式加湿器は、加湿器の売上ランキングなどでも常に上位をキープしている人気機種です。
象印といえば水筒や炊飯器などキッチン用品のイメージが強いので、加湿器と聞くと少し意外な感じがしますが、加湿器の形状を見て納得。見た目が完全にポットです(笑)
じつは加湿の仕組みも「お湯を沸かす」というポットの技術と近いので、象印のポット開発技術が活かせるというわけなんですね。
スチーム式加湿器の仕組み
加湿器には大きく3種類のタイプがあり、それぞれにメリットデメリットがあります。
象印の加湿器で採用されている「スチーム式」は、ヒーターでお湯を沸かしてその蒸気で加湿するタイプです。沸騰によりカビや雑菌が発生しにくく衛生的でお手入れも簡単なのがメリットですが、反面お湯を沸かすための電気代がかかるのがデメリット。
2つ目が、加湿空気清浄機などに多い「気化式」。フィルターに水を吸わせて風で蒸発させるタイプです。
電気代は安いのですが、水タンクやフィルターに雑菌やカビが発生しやすく、定期的なお手入れや交換が必要になります。
3つ目が、比較的安い加湿器に多い「超音波式」。水を細かいミストにして噴出するタイプです。
本体価格や電気代が安くおしゃれなものが多いのですが、タンクの水にカビや雑菌が発生したりミストに含まれるミネラルが周囲を白く汚したりするため、こまめなお手入れが必要になります。
つまり、「多少コストは上がってもいいから衛生面とお手入れの手軽さを重視したい」という方に支持されているのが、象印のスチーム式加湿器なのです。
象印スチーム式加湿器 機種ごとの違い
象印のスチーム式加湿器には、2021年発売のEE-DC50・EE-DC35・EE-RR50・EE-RR35と2020年発売のEE-DB50・EE-RQ50・EE-RQ35がラインナップされています。
機種ごとの主な違いは、加湿能力・タンク容量・タイマー機能・サイズです。
加湿能力が高いほど広い部屋で使え、タンク容量が多いほど長時間連続で使えます。
EE-DC50・EE-DB50・EE-RR50・EE-RQ50は加湿能力と容量が大きい高機能モデル、EE-DC35・EE-RR35・EE-RQ35はコンパクトで狭い部屋向きのモデルといったイメージでしょうか。
パワフル&高機能なものほど価格も高くなるので、予算と機能のバランスを見てお家にあったものを選ぶのが良いですね。
象印のスチーム式加湿器を使ってみた
今回は、加湿能力・容量・サイズ・価格のバランスが良い象印のスチーム式加湿器「EE-RQ50」を実際に使ってみました。
他の機種も使い方や加湿中の様子はほとんど同じなので、購入を検討している方は参考にしていただければと思います。
ふたを開ける
こちらは加湿器本体を上から見た画像です。
中央の開閉つまみと左側の開閉ロックを同時に操作することでふたが開きます。
開閉ロックがあることで、万が一ぶつかって倒してしまってもふたが開くことはありませんし、子どもがかんたんに開けることができないので安心です。
ふたは、背面の黒いボタンを押すとかんたんに取り外せてお手入れしやすくなっています。
給水する
加湿器に給水するときは、「△ここまで」という水位上限ラインを超えないようにします。
水量でおおよその運転時間がわかる水位線もついているので、参考にして適量での給水もできます。
給水が終わったら、カチッと音がするまでしっかりとふたを閉めます。
マグネット式の電源コードをつなぐ
電源コードは本体背面下部につなぐ場所があります。
コードはマグネット式なので、万が一引っかかってしまってもすぐに外れて安全です。
本体前面のボタンで操作
操作は5つのボタンでおこないます。
モードを選ぶ「入/選択」ボタン
「入/選択」ボタンを押すと加湿がスタートし、繰り返し押すことで運転モードが切り替わります。
部屋の湿度に合わせて加湿量を自動でコントロールする「自動加湿(しっかり・標準・ひかえめ)」もしくは、一定の加湿量で連続運転する「連続加湿(強・弱)」から選べます。
「切」ボタン
「切」ボタンを押すと加湿が終了します。
「タイマー」ボタン
「タイマー」ボタンを押すと、入・切タイマーが設定できます。
切タイマー2時間→入タイマー6時間→入、切デュアルタイマー→タイマー無し
という順で切り替わります。
「湯沸かし音セーブ」ボタン
加湿開始直後に「湯沸かし音セーブ」ボタンを押すと、最初の湯沸かし音が軽減されます。
これはあくまで最初の沸騰時のみ使える機能で、使用中の再沸騰のときには使えません。
「チャイルドロック」ボタン
「チャイルドロック」ボタンを約3秒長押しすると、「切」ボタン以外の操作ができなくなります。
なお、ロックを解除するときは、同じように「チャイルドロック」ボタンを約3秒長押しします。
加湿中の様子と稼働音
こちらが、「自動加湿(しっかり)」モードでの加湿中の様子です。
シューシューと音をたてながら、湯気を出して加湿しています。
室内が「低湿」状態だったため、頑張って加湿してくれているようです。
稼働音は慣れてしまえば気になりませんが、騒音計で測定するとだいたい44~48dBくらいでした。
使って実感した象印スチーム式加湿器の魅力
今回象印のスチーム式加湿器を使ってみて、「もう気化式や超音波式は使えない…」と感じるほどに惚れこんでしまいました。
衛生的・お手入れが楽・持ち運べる・安心安全…もはや死角なしの最強加湿器ではないでしょうか。
そんな象印スチーム式加湿器の魅力について、詳しくお伝えします。
沸騰させているから衛生的
スチーム式加湿器の最大の魅力といえば、沸騰させることで雑菌やカビが繁殖しづらいことだと思います。
どうしてもお手入れをサボりがちな我が家では、過去に気化式や超音波式を使っていて、すぐに水タンクがヌメってきたり、ピンク色のカビが発生したり、フィルターに謎の白い粉が大量に固まっていたり…何度となく失敗を重ねてきました。
そんな状態の加湿器を使っていると「もしかしてカビや菌をまき散らしている?」とゾッとしてしまう…なんてことは、誰もが一度は通る道ではないでしょうか。
象印のスチーム式加湿器なら、そんな心配は無用です!
加湿のたびに毎回煮沸消毒をするので、キレイな蒸気で加湿してくれて安心です。加湿中の蒸気が目に見えるのでなんとなく加湿力も高いように感じますし、蒸気で部屋もほんのり温かくなる気がします。
カビや菌におびえる生活から解放される。
もはやこれだけでも象印のスチーム式加湿器を選ぶ理由になりそうですよね。
お手入れがものすごく簡単
フィルターや水受けなどがなく、お手入れが楽なのも象印スチーム式加湿器の魅力です。
同じスチーム式でも、水受けがあったり吸い上げ用の布があったりと、内部の構造が複雑なものも多くあります。
そうなるとお手入れがかなり面倒ですし、細かい部分の衛生面も気になってしまいます。スチーム式のメリットが半減してしまいますよね。
象印のスチーム式加湿器は、他に類をみない超シンプル構造。
本体とフッ素加工の広口容器が一体型になっていて、複雑な凹凸や接続部は一切ありません。
内部にカルキが発生するため、1~2ヶ月に一度お手入れが必要なのですが、これもほとんど手間はかかりません。中に水とクエン酸を入れて、クエン酸洗浄モードで運転するだけでおしまいです。
シンプルイズベスト。
象印スチーム式加湿器は、この言葉を体現したような商品ですね。
置きやすく持ち運びやすい
象印スチーム式加湿器は、スリムな円筒形状で幅を取らないので、どんな場所にも置きやすくなっています。
床にそのまま置いてもいいですし、コンパクトなのでサイドテーブルや棚の上にも置けちゃいます。
さらに便利なのが、取っ手つきで持ち運んで使いやすいことです。
昼間は仕事部屋→夜は寝室に。自分のいる場所に持って行って複数の部屋で使うことができます。
少し面倒くさいのが、移動のたびにコードを引っこ抜いて持っていくこと。…だったのですが、コードを買い足して各部屋に設置して本体だけを移動するようにしたらかんたんに解決しました。
このスタイルはかなり便利なので、複数の部屋で使うならコードの追加購入を全力でおすすめします。
安心・安全に使える
スチーム式加湿器のデメリットとしてよく挙げられがちなのが、熱い蒸気が出るのでやけどの危険があるという点です。
ところが、象印のスチーム式加湿器の場合、蒸気を約65℃まで冷まして噴出するので、少し手を近づけたくらいでは火傷はしません。また本体も多少発熱するものの、触れる程度の温かさで子どもやペットのいるお家でも安心して使えます。
中の水が無くなると自動で停止するので空焚きの心配もありません。また、マグネットコードで本体の転倒対策もしてありますし、万が一倒してしまっても開閉ロックと転倒湯もれ防止構造で熱いお湯が出てくるのを最小限に抑えてくれます。
さすが日本メーカーの象印。安全への配慮を最優先する姿勢に好感が持てますね。
少し気になる象印スチーム式加湿器のデメリット
ここまで絶賛してきた象印のスチーム式加湿器ですが、もちろん使っていて多少は気になる部分もありました。
私自身は許容範囲だったのですが、人によっては大きなデメリットと感じてしまう場合もあります。
購入前にこちらのポイントはしっかりチェックして、納得したうえで選ぶことをおすすめします。
見た目が完全にポット
象印スチーム式加湿器のデメリットといえば、なんといってもこれでしょう。
見た目がダサい。
完全にポットですからね…どうしてもポットを床に置き忘れたみたいになっちゃいますよね…。
我が家では主に寝室や仕事部屋で使っていることもあり、そこまでデザインは気にしていません。使っているとだんだん慣れてくるというのもありますね。ただ、リビングで使いたいお家では、やはり来客時には隠しておきたくなると思います。
機能性をとるかデザイン性をとるか。人によって判断が分かれる部分だと思いますので、優先順位をつけて加湿器を選ぶといいでしょう。
音がうるさい
もう一つ象印スチーム式加湿器の大きなデメリットが、稼働音です。
とくに最初の湯沸かし時の音はゴーゴーと騒がしく、騒音計で計測してみても58~65dBという高めの数値になりました。「湯沸かし音セーブ」モードを使えば48~51dB程度にまで抑えられますが、それでも無音というわけにはいきません。
最初の湯沸かしが終わったあとも、稼働中は基本的にシューシューという蒸気を吹き出す音が鳴り続けるので、音に敏感な方は気になってしまうかもしれません。
不快なタイプの音ではないのですが、気になる方は静音性の高い気化式や超音波式を選ぶほうがいいでしょう。
タイマー時間は細かく変更できない
象印のスチーム式加湿器では、タイマー時間を細かく変更することはできません。
EE-RQ50とEE-RQ35の場合、切2時間・入6時間の固定タイマーのみとなります。
とはいえ、この固定のタイマー時間が絶妙で、就寝・起床時エアコンを付けるタイミングで加湿器を使いたい我が家としては十分便利でした。
4LタイプのEE-DB50なら、切:1・2・4時間、入:4・6・8時間でタイマー設定ができるので、タイマー時間を変更したい方にはこちらがおすすめです。
コストが気になる
もう一つ気になるのが、コストがそれなりにかかる点です。
象印のスチーム式加湿器は機種によって1万2000円~2万5000円と、加湿器にしては比較的高めの価格で販売されています。
千円以下で買える安い加湿器もあるなかで、ちょっとためらってしまう価格設定ですよね。
さらに、ヒーターでお湯を沸かすため気化式や超音波式に比べて電気代がかかるのも、気になる点ですよね。
そうは言っても、カビや雑菌の心配なく長く使える点、交換フィルター代がかからない点、お手入れする自分の人件費が浮く点などを考慮すれば、コスパはそこまで悪くないのではと感じています。
どうしても価格が気になる方は、比較的安く手に入る超音波式の加湿器がおすすめです。
象印のスチーム式加湿器で衛生的に乾燥対策
「衛生的・お手入れが楽・持ち運べる・安心安全」4拍子揃った象印のスチーム式加湿器。
気化式の加湿空気清浄機や超音波式のおしゃれ加湿器を使っていて、「この加湿器本当にキレイなのかな…?」「ピンクのカビやヌメリが本当に嫌だ!」「フィルターがガチガチに固まってとれない…!」と一度でも思った経験がある方にぜひおすすめしたい加湿器です。
ポットのようなダサい見た目と騒がしい稼働音さえクリアできれば、最高の乾燥対策グッズになってくれるでしょう。
今年はぜひ象印のスチーム式加湿器を使って、快適にこの季節を乗り越えましょう!
加湿器のレンタルも便利
「やっぱり音が気になるから家で実際に使ってみたい」「乾燥するシーズンだけ加湿器を使いたい」という方には、加湿器をレンタルする方法もおすすめです。
家電レンタルサービスのRentio(レンティオ)では、象印のスチーム式加湿器をはじめ様々な加湿器をレンタルして使うことができます。
購入前に短期間だけレンタルして試すこともできますし、使う期間だけ月額レンタルして不要になったら返却することもできます。
加湿器を賢く使える家電レンタル、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
[月額レンタル] 象印 スチーム式加湿器 EE-DC50 – Rentio[レンティオ]
[月額レンタル] 象印 スチーム式加湿器 EE-RR35 – Rentio[レンティオ]