Jackeryのポータブル電源 1000実機レビュー!超大容量バッテリーの決定版!
更新日2024/11/26
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人気のあるポータブル電源メーカーといえば「Jackery(ジャクリ)」。
バッテリー容量の異なる製品がラインナップされていますが、万が一の非常電源として考えるなら「大は小を兼ねる」ポータブル電源を用意したい方も少なくないでしょう。
そこで、今回はJackeryの中で最上位のポータブル電源1000の特長と実機レビューを紹介します。
とにかく高出力&大容量のポータブル電源を探している方は参考にしてください。
もくじ
Jackeryのポータブル電源 1000の特長
Jackeryのポータブル電源 1000は超大容量なバッテリーに高い出力を持ち合わせているので、幅広い家電製品で充給電できることが魅力です。
具体的なスペックと合わせてその特長を紹介したいと思います。
Jackeryのポータブル電源4機種を比較!各製品の特長と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
1,000Wの高出力
Jackeryのポータブル電源 1000はAC定格出力が1,000W(瞬間最大2,000W)に対応しております。
電気毛布やノートPCはもちろん、コーヒーメーカーやヘアドライヤーなど幅広い電化製品を使うことができます。
なお、定格出力はACポート3口の合計出力となりますので、同時接続で利用する場合は1口あたりの出力が落ちますので留意してください。
AC出力は純正弦波で安心
AC出力は家庭用コンセントと同じ「純正弦波(正弦波)」を採用しております。(本体にも「PURE SINE-WAVE」と記載があります。)
家電製品や電子機器、精密機器も安全に給電できますので安心してください。
AC出力は60Hz固定となりますので、接続機器が50Hz固定のものは使えません。(実際に使えても動作保証対象外となります)
接続する際は電子機器の表示が「60Hz」もしくは「50Hz/60Hz」であることを確認してから使いましょう。
USB-Aは急速充電規格に対応
USBポートはそれぞれ急速充電規格となり、USB-Cは「PD(Power Delivery)」、USB-Aのうち1口は「Qualcomm® Quick Charge™ 3.0(QC 3.0)」に対応しています。
急速充電規格対応のモバイル端末なら、専用のUSBケーブルを用いることで通常のUSB充電よりも高い出力を得られます。
278,400mAh(1,002Wh)の大容量
バッテリー容量は278,400mAh(1,002Wh)と、Jackeryのポータブル電源 1000は超大容量です。
以下表は給電回数・使用時間の目安をまとめたものです。(使用機器の残バッテリーや状態、使用状況によって異なります)
使用機器 | 給電回数/使用時間 |
---|---|
LEDライト(12W) | 約71時間 |
スマホ充電(18W) | 約100回 ※USBポート |
ノートPC(30W) | 約12.5回 |
電気毛布(55W) | 約13時間 |
車載冷蔵庫(60W) ※シガーソケット |
約66時間 |
テレビ(60W) ※シガーソケット |
約14時間 |
8台同時に充給電が可能
Jackeryのポータブル電源 1000に接続できる充給電ポートが全部で4種類、8ポートあります。
同時に充給電する機器が増えれば1ポートあたりの出力が減少してしまうので、優先順位を決めながら順番に使用するのがおすすめです。
ポート種類 | ポート数 | 合計最大出力 |
---|---|---|
AC出力 | 3口 | 1,000W(瞬間最大2,000W) |
USB出力 | USB-A:1口 USB-A(QC 3.0):1口 USB-C(PD):2口 |
最大66W ※1口あたり USB-A:12W(5V/2.4A) USB-A(QC 3.0):18W(5~6V/3A, 6.5~9V/2A, 9~12V/1.5A) USB-C(PD)×2:18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
DC出力 | シガーソケット:1口 | 最大120W |
防災製品等推奨品に認証
Jackeryのポータブル電源 1000は一般社団法人防災安全協会より災害時に役立つ防災製品に対して推奨する「防災製品等推奨品」に認証されたポータブル電源です。
「災害時における安全性、機能性、利便性に寄与する製品である」と評価を受けた製品ですので、個人だけでなく法人や行政の備蓄用品としても導入検討に値する製品です。
製品スペック一覧表
Jackeryのポータブル電源 1000の製品スペックを一覧表にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 278,400mAh / 1,002Wh |
AC出力 | AC×3:1,000W (100V/10A, 瞬間最大2,000W) |
対応周波数 | 60Hz |
USB出力 | 最大66W USB-A:12W(5V/2.4A) USB-A(QC 3.0):18W(5~6V/3A, 6.5~9V/2A, 9~12V/1.5A) USB-C(PD)×2:18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
DC出力 | 合計120W シガーソケット×1:120W(12V/10A) |
DC入力 | 200W(24V/7.5〜8.33A, 12V-30V対応) |
環境温度 | 動作温度:-10度〜40度 充電温度:0度〜40度 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約322mm×233mm×243mm |
重さ | 約10.6kg |
公式税込価格 2021年1月21日現在 |
139,800円 |
Jackeryのポータブル電源 1000の実機レビュー
Jackeryのポータブル電源 1000を実際に触ったり使ったりしてみましたので、外観や使用感を紹介します。
外観レビュー
Jackeryのポータブル電源 1000の側面にあるスリット部分はファン通気口となっており、温度上昇を抑えるための空冷機構となっています。高出力のポータブル電源で発熱もしますので、使用時は各面から5cm以上スペースを空けるようにしてください。
底面には四隅にゴムパッドがあり、安定しておけるようになっています。
Jackeryのポータブル電源 1000は防水・防塵仕様ではありません。本体が水で濡れたりホコリまみれになるのを防ぐのはもちろんのこと、濡れた手でも触らないように気をつけなくてはいけません。風の強い日に外で使ったり、川や海での使用は避け、周囲の状況に気をつけて使うようにしてください。
折りたためるハンドル
Jackeryのポータブル電源 1000のハンドルは折りたためるので、設置時はハンドル部分の出っ張りがなくなりスマートになります。
持ち手の部分には滑り止めも付いておりますので、約10.6kgという重さはありますが持ち運びにも便利です。
ハンドルをたためることでミニテーブル代わりとしても使うことができます。
ポータブル電源を積み重ねたり、充電中のスマホやノートPCなどの置き場として活用しましょう。
なお水を使うキッチン家電や動作温度(-10度〜40度)を超える電化製品は置かないように注意してください。
暗闇でも状況が分かる液晶ディスプレイ
正面上部にある液晶ディスプレイのおかげで残バッテリー状況や出力/入力数を確認できるので、宿泊地でも逆算しながらスケジューリングを組むことができます。
「DISPLAY」ボタンを押すとディスプレイが明るくなりますので、暗闇の中でも確認できるのもメリットです。
ライト機能はなし
防災グッズと用意したい方は、Jackeryのポータブル電源 1000にライト機能が搭載されていないことを事前に承知しておく必要があるでしょう。
ライト機能が搭載されたポータブル電源が欲しいならAnker PowerHouse II 400のような製品もありますが、バッテリー容量に不安を感じるかもしれません。
充電式のLEDランタンや懐中電灯も忘れずに備蓄しておきましょう。
同梱するセット内容
Jackeryのポータブル電源 1000に同梱するセット内容は以下のとおりです。
ACアダプターには「アース線」がついておりますので、本機を充電する際は万が一に故障や漏電時に感電の恐れがあるのを防ぐ為にもアース接続ができるコンセントで行いましょう。
- ポータブル電源本体
- ACアダプター
- 電源コード
- 車載用シガーアダプター
- ポーチ
充電方法と充電時間
Jackeryのポータブル電源 1000の充電方法は4つありますので、それぞれの充電時間の目安と合わせて参考にしてください。
入力ポート | 充電時間(目安) | 充電方法 |
---|---|---|
DC入力 | 約7.5時間 | 付属の電源コードとACアダプターを使用 |
約14時間 | 車のシガーソケットから充電 | |
約17時間 | Jackeryのソーラーパネル 100を使用 | |
アンダーソン端子入力 | 約8時間 | Jackeryソーラーパネル100を並列接続して充電 |
100Wのソーラーパネルとの併用がおすすめ
Jackeryのポータブル電源 1000には発電効率の高い最大100W出力のソーラーパネルがおすすめです。
電源がなくても太陽光によってポータブル電源を充電でき、実際に使ったところ最大入力値94Wを確認できました。
折りたたみ式で携帯性も良いので、長期間のキャンプ泊/車中泊、防災時の備えに検討してみましょう。
Jackeryのソーラーパネル100に関する詳しいレビューはこちらの記事で紹介しています。
Jackery SolarSaga 100実機レビュー!折りたたみ式の高出力ソーラーパネル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
2組のソーラーパネルで最短8時間のフル充電も可能
ポータブル電源 1000専用の並列接続用ケーブルを用意すれば、4枚のソーラーパネルを使って最大201.6W(18V/11.2A)の入力を得られます。
充電時間にして最短8時間でフル充電ができるようなので、予算に余裕のある方、万が一のときに備えて念には念を入れておきたい方は活用してください。
DC入力とアンダーソン端子入力を同時に使えば充電時間が早まりそうなものですが、2種類の入力端子は同時に使うことはできません。
パススルー充電にも対応
Jackeryのポータブル電源 1000はパススルー充電に対応しております。
バッテリー残量が少なくなっても、近くに電源やソーラーパネルがあれば本機のバッテリーを充電しながら電源ハブとしても活用することができます。
ポータブル電源を長く使い続けたい場合はパススルー充電は非推奨となります。必要なときのみ利用するようにしましょう。
Jackeryのポータブル電源 1000の出力をチェックしてみた
今回はJackeryのポータブル電源 1000に、残バッテリーの少ないスマホ、消費電力1,000Wを超える2つの家電製品を繋げて、実際の出力を調べてみました。
※出力結果は機器の充電状況や動作環境によって変動するため、記載の結果はあくまでも弊社で行った時の確認結果となりますことを予めご了承ください。
USB-Aの出力計測
「USB電流電圧テスター」を用いてQC 2.0対応のAndroidスマホ「OPPO Reno3 A」(残バッテリー20%)を、QC 3.0対応のUSB-Aに繋いだら約9.3W(5.16V/1.81A前後)となりました。
後述する通常のUSB-Aよりは高い出力を得られましたが、家庭用コンセントでの充電時は約13W(9.1V/1.43A前後)ということを考えると若干小さめの出力です。
残バッテリー5%のiPhone 11 Proを通常のUSB-Aで充電した結果は約7.5W(5.06V/1.48A前後)となりました。
USB-A出力としては及第点だと思います。
USB-Cの出力計測
PD対応のUSB-C to LightningケーブルでiPhone 11 ProをUSB-Cにつないだ結果は約6.7W(9.01V/0.74V)でした。
気温が低かったことも影響しているのかもしれませんが、期待した出力には届かない結果に。
充電時の出力だけを比較すれば急速充電対応の大容量モバイルバッテリーのほうが高いと思うので、例えばAnkerの「PowerCore III Elite 25600 87W」のような高出力モバイルバッテリーも検討しておくと良いかもしれません。
Anker PowerCore III Elite 25600 87W実機レビュー!超高出力でノートPCもフルスピード充電 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ヘアドライヤー
消費電力1,200W(AC100V 50-60Hz)のPanasonic ヘアドライヤー「EH-NE68」は温風のターボモードでも問題なく使うことができました。
定格出力1,000Wを超える1,130Wまで到達しましたが、使い続けても出力が落ちることもありませんでした。
セラミックヒーター
消費電力1,200W(AC100V 50-60Hz)の小型セラミックヒーターも問題なく使えました。
ヘアドライヤーの最高出力を超える約1,360Wを記録しましたが、その後も出力が落ちることなく使えることを確認できています。
「”瞬間”最大2,000W」と記載はありますが、1,000Wを超える家電製品でもある程度は使えるようです。
消費電力が合計2,000Wを超える場合
それではヘアドライヤーとセラミックヒーターを同時に使えばどうなるのか、調べたところ最高1,611Wの出力を確認できましたが、自動制御が働くようです。
通電が落ちるということはなく、出力が上がったり下がったり不安定な状態となりました。
AC出力の動作音
Jackeryのポータブル電源 1000のAC出力を使うとファンが稼働しますが、騒音計で調べたところ65dB程度となりました。これは、掃除機の音以上、セミの鳴き声未満くらいの大きさをイメージしてください。
このくらいの大きさであれば、夜間利用(車載冷蔵庫など)に使ってもギリギリ我慢できる程度ではないでしょうか。
JVCケンウッド BN-RB10-Cとの違い
Jackeryのポータブル電源 1000と似た製品にJVCケンウッドのBN-RB10-Cがあります。
というのも、JackeryはJVCケンウッドと戦略的パートナーとして提携しており、「BN-RB10-C」は共同開発された製品です。
スペックを比較すると分かる通り、ポータブル電源としてのスペックは同じですが、Jackeryのほうが以下の点で優れていることが分かります。
- 最大入力値が高い(≒充電時間が少しだけ短い)
- ソーラーパネル充電の効率が高い
- 若干だけ軽くて小さい
- 安い
スペック比較一覧表
JVCケンウッド BN-RB10-CとJackeryのポータブル電源1000のスペック一覧表にまとめました。
スペック項目 | Jackery 1000 | BN-RB10-C |
---|---|---|
バッテリー容量 | 278,400mAh / 1,002Wh | |
AC出力 | AC×3:1,000W (100V/10A, 瞬間最大2,000W) | |
対応周波数 | 60Hz | |
USB出力 | 最大66W USB-A:12W(5V/2.4A) USB-A(QC 3.0):18W(5~6V/3A, 6.5~9V/2A, 9~12V/1.5A) USB-C(PD)×2:18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
最大66W USB-A×1:12W(5V/2.4A) USB-A(QC 3.0)×1:18.5W(5V-6.5V/3A, 6.5V-9V/2A, 9V-12V/1.5A) USB-C(PD)×2:18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
DC出力 | 合計120W シガーソケット×1:120W(12V/10A) |
|
DC入力 | 200W(24V/7.5〜8.33A, 12V-30V対応) | 180W(12-24V対応) |
ソーラー入力 | アンダーソン端子入力:200W(18V/11.2A) | PV入力端子:100W(18V/5.55A) |
環境温度 | 動作温度:-10度〜40度 充電温度:0度〜40度 |
|
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約322mm×233mm×243mm | 約333mm×234mm×244mm |
重さ | 約10.6kg | 約10.9kg |
Amazon税込価格 2021年1月21日現在 |
139,800円 | 148,500円 |
Jackery 1000は超大容量ポータブル電源の決定版
Jackeryのポータブル電源 1000は超大容量ポータブル電源の決定版としておすすめです。
ソーラーパネルによる充電効率も高いため、セットで保有することで非常用電源として活躍することでしょう。
ポータブル電源選びで悩んだら、おすすめのポータブル電源でもイチオシのJackeryのポータブル電源から検討してみてはいかがでしょうか?
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
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