EcoFlow RIVER Pro実機レビュー!RIVER Maxとの違いと共通点から分かったおすすめポイント
更新日2024/11/26
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2020年に大容量バッテリー&ハイパワーのポータブル電源「EFDELTA」を発売したのをきっかけに、続々と魅力的な製品を投入している「EcoFlow(エコフロー)」。
2021年にはデイキャンプにも最適な小型かつ高性能の「RIVERシリーズ」が登場し、Rentio PRESSではミドルレンジ機の「RIVER Max」をレビューさせていただきました。
今回はその上位機種にあたる「RIVER Pro」レビューし、「RIVER Max」の違いや共通点をまとめています。どちらの製品がご自身の用途に合っているのか確認しながら参考にしていただければ幸いです。
もくじ
EcoFlow RIVER Proの特長
「RIVER Pro」はRIVERシリーズの最上位機種にあたる大容量ポータブル電源です。
一番の特長は専用のエクストラバッテリーを追加することで、EFDELTAを超える超大容量のポータブル電源に変身できることです。
サイズがコンパクトなポータブル電源としてだったり、超大容量のポータブル電源としてだったりと、使い分けできるのが魅力です。
- 720Whの大容量バッテリー
- 専用エクストラバッテリー(別売)を接続すると容量2倍の1440Whへ
- 定格出力は合計最大600W(瞬間最大出力は1,200W)
- X-Boost機能で定格出力1200Wの電化製品にも対応
- 最大10製品への同時給電が可能
- 充電時間は0%から80%までなら1時間以内、フル充電なら1.6時間で完了
- ひと目で分かりやすい液晶ディスプレイを搭載
- スマホアプリでリモート操作や詳細な設定が可能
- 110Wの純正ソーラーパネル2枚で最短4〜8時間で充電可能
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RIVER ProとRIVER Maxの違い
「RIVER Pro」のレビューをするにあたり、「RIVER Max」と比較し、スペックや使用感などの違いをまとめました。
基本的な性能はほとんど同じですが、バッテリー容量やサイズ感に違いがあるので確認してみましょう。
スペック | RIVER Pro | RIVER Max |
---|---|---|
バッテリー容量 | 200,000mAh / 720Wh | 160,000mAh / 576Wh |
AC出力 | 3口:600W (100V, 瞬間最大1200W) ※X-Boostモードオン時:1200W |
3口:600W (100V, 瞬間最大1200W) ※X-Boostモードオン時:1200W |
対応周波数 | 50/60Hz | 50/60Hz |
USB出力 | USB-A×2:最大12W(5V/2.4A) USB-A(急速充電)✕1:最大28W(5V/2.4A, 9V/2.4A, 12V/2.4A) USB-C×1:最大100W(5V/5A, 9V/5A, 12V/5A, 15V/5A, 20V/5A) |
USB-A×2:最大12W(5V/2.4A) USB-A(急速充電)✕1:最大28W(5V/2.4A, 9V/2.4A, 12V/2.4A) USB-C×1:最大100W(5V/5A, 9V/5A, 12V/5A, 15V/5A, 20V/5A) |
DC出力 | 合計最大136W(13.6V/10A) シガーソケット:136W(13.6V/10A) DC5521×2:最大40.8W(最大13.6V/3A) |
合計最大136W(13.6V/10A) シガーソケット:136W(13.6V/10A) DC5521×2:最大40.8W(最大13.6V/3A) |
入力 | 最大660W 100-120V~(50Hz/60Hz) ※ソーラー充電:最大200W(10-25V 12A) ※シガーソケット充電:12V、既定値は8A |
最大500W 100-120V~(50Hz/60Hz) ※ソーラー充電:最大200W(10-25V 12A) ※シガーソケット充電:12V、既定値は8A |
環境温度 | 動作温度:-20度〜60度 充電温度:0度〜45度 |
動作温度:-20度〜60度 充電温度:0度〜45度 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約289mm×180mm×235mm | 約289mm×184mm×235mm |
重さ | 約7.6kg | 約7.8kg |
公式税込価格 | 79,800円 | 63,800円 |
720Whから1440Whへ追加できるバッテリー
「RIVER Pro」のバッテリー容量は720Whですが、専用のエクストラバッテリーを装着させると2倍の1440Whへ増やすことができます。
1440Whものバッテリー容量があれば、災害時や停電時の備えとしても安心できるかもしれません。例えば普段はエクストラバッテリーを保管しておき、必要な時に備えておく(定期的に残バッテリーの確認をする)のも良いでしょう。
具体的な使用時間や回数もまとめましたので、このあたりも参考にしてください。専用のエクストラバッテリーを付けた場合はおよそ2倍程度になることをイメージしていただければと思います。
使用機器 | 給電回数/使用時間 |
---|---|
LEDランプ(10Wh) | 約64時間(DC出力) |
スマホ(11Wh) | 約58回 |
ノートPC(50W) | 約13回 |
プロジェクター(65W) | 約7.5時間 |
冷蔵庫(150W) | 約4〜8時間 |
ブレンダー(300W) | 約2〜4時間 |
電子ケトル(1200W) | 約0.9時間 |
ヘアドライヤー(1200W) | 約0.9-1.8時間 |
RIVER Maxはエクストラバッテリーが初期装備
「RIVER Max」はモジュール設計(組み合わせ設計)になっており、288Whの専用エクストラバッテリーがはじめから装着されています。そのため、エクストラバッテリーを外すと、より携行性のあるポータブル電源(バッテリー容量288Wh)として使うことが可能です。
「RIVER Pro」よりもエクストラバッテリーの収納性も高いので、より持ち運ぶ回数が多い方は「RIVER Max」のほうが用途に合っているかもしれません。
EcoFlow RIVER Maxを実機レビュー!洗練されたデザインと多機能さに魅力のポータブル電源 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
サイズは少しだけ軽量&コンパクトに
「RIVER Pro」のほうがバッテリー容量が多いながらも、「RIVER Max」と比べると0.2kg軽く、高さも若干低くコンパクトです。
“大は小を兼ねる”と言いますが、「RIVER Pro」はバッテリー容量に加えて持ち運びのしやすさも優れています。
LEDライトは必要最低限の機能に
「RIVER Max」にはフラッシュライトとムードライトの2種類のライトが搭載されていましたが、「RIVER Pro」にはムードライトはなく、フラッシュライトのみ搭載されています。フラッシュライトは2段階の明るさ調整とSOSモード(点滅)ができますので、機能性としては必要十分です。
ムードライトはスマホアプリで輝度や点滅パターン、発光色を変更することができるので、映えを意識したり、キャンプ地や車中で彩りを付けたいと考えている方は「RIVER Max」も検討してみてください。
RIVER ProとRIVER Maxの共通点
「RIVER Pro」と「RIVER Max」の大きな違いはバッテリー容量くらいで、それ以外はほぼ同一のスペック・機能を有します。
具体的にどんなスペックや機能があるのか、「RIVER Max」と共通する「RIVER Pro」の特長について詳しくまとめました。
定格出力は600W、最大1,200Wにも対応
「RIVER Pro」にはEcoFlow社独自の「X-Boostテクノロジー」が搭載されており、高度なアルゴリズムが消費電力の大きい電化製品を見分け、その電圧を下げることで定格出力を超える電化製品でも作動させることができます。
具体的には、通常の定格出力は600Wですが、「X-Boost機能」をオンにすると1,200Wの消費電力を要する電化製品も使えるようになります。
ただし、精密機器などの製品には電圧保護機能がついており、 動作電圧が低くなると止まってしまう製品(例:エアコン、コンプレッサーなど)にはX-Boost機能が対応できませんので、本番前に動作状況を確認しておくのが良いでしょう。
X-Boost機能は1つのデバイスしかご利用出来ませんので、同時に600W以上の電力を必要とするデバイスを利用することはできません。
AC出力は純正弦波で安心
AC出力は家庭用コンセントと同じ「純正弦波(正弦波)」を採用し、定格周波数も50/60Hzの選択式です。
定格電圧も100Vと日本の電圧に対応しているので、国内で販売されているほとんどの電化製品を気兼ねなく使えて安心です。
USBの急速充電は最大100Wに対応
「RIVER Pro」に搭載されるUSBも急速充電に対応しているため、急速充電規格対応のデバイスやケーブルを使うことでフルスピード充電が可能です。
USB-Aは「QC 3.0」「QC 2.0」、USB-Cは「USB PD 3.0」「USB PD 2.0」に互換性があります。USB-Cは最大100W出力に対応していますので、16インチのMacBook Pro(96W入力)もOKです。
USBケーブルをお持ちでない方は、急速充電規格に合った製品を用意しておくと便利なので用意しておきましょう。
最大10口の同時充給電数
「RIVER Pro」に搭載されている充給電ポート数は、ACとDC(USB含む)をあわせて合計10口あります。
本体正面にUSBとDC、側面にAC(もう片方の側面は入力ポート)と配置も「RIVER Max」と同じで、それぞれに電源オン/オフのボタンも付いています。
ちなみにハンドルは固定となりますが、上部が少し凹んでいるためUSBケーブルやワイヤレスイヤホンなどを置いておくのに最適です。
ポート種類 | ポート数 | 合計最大出力 |
---|---|---|
AC出力 | 3口 | 600W(瞬間最大出力1200W) ※X-BOOST機能オン時:1200W |
USB出力 | USB-A:2口 USB-A(急速充電):1口 USB-C(急速充電):1口 |
USB-A×2:最大12W(5V/2.4A) USB-A(急速充電)✕1:最大28W(5V/2.4A, 9V/2.4A, 12V/2.4A) USB-C×1:最大100W(5V/5A, 9V/5A, 12V/5A, 15V/5A, 20V/5A) |
DC出力 | シガーソケット:1口 5.5 DCプラグ:2口 |
合計最大136W(13.6V/10A) シガーソケット:136W(13.6V/10A) DC5521×2:最大40.8W(最大13.6V/3A) |
ひと目で分かる液晶ディスプレイ
EcoFlowのポータブル電源といえば、その大きな液晶ディスプレイも魅力の1つです。
バックライトが付いているため、昼夜問わずバッテリー残量や出入力数、周波数を確認できます。
スマホアプリで簡単操作
RIVERシリーズから搭載されたのがスマホアプリの連携機能です。App StoreもしくはGoogle Playからダウンロードして製品とペアリングすれば、入出力の状態確認や以下の機能をリモートで操作することができます。
- X-BOOST機能のオン/オフ
- AC電源のオン/オフ
- LEDライトのオン/オフ、強弱/SOSの切り替え
- DC電源のオン/オフ
- 放電/充電レベルの変更
- シガーソケット入力の最大アンペア数の変更
- ビープ音のオン/オフ
- 周波数切替
- システム待機時間の設定
- 画面待機時間の設定
充電は1時間以内に80%、1.6時間でフル充電
「RIVER Pro」にもEcoFlow社の独自技術である「X-Streamテクノロジー」が搭載されており、1時間以内に約80%、1.6時間でフル充電できる充電スピードの早さが魅力です。
むしろバッテリー容量が多いことを考えると、「RIVER Max」よりも時間あたりのバッテリー充電スピードは早いことになります。
「天気がいいから出かけよう!」
そんなときでもすぐに用意できるので、自由奔放な性格の方にも向いているポータブル電源かもしれません。
「RIVER Pro」にはEPS(Emergency Power Supply)機能も備わっており、停電した場合に30ミリ秒以下で電池給電モードへ自動で切り替わります。「RIVER Pro」がフル充電状態なら、家庭用ACコンセントに接続した状態でモバイル端末や電化製品を繋いで充給電すれば直接電力を送ることが可能です。
※0ミリ秒の切り替えに対応する本格的なUPS機能ではないため、データサーバー等でのご利用は控えてください。
最大200Wのソーラー充電にも対応
「RIVER Pro」は最大200W入力(10V~25V 既定値12A)のソーラー充電にも対応しているので、EcoFlow 110Wソーラーチャージャー[実機レビュー]を2枚並列で繋げれば4~8時間でフル充電できます。(並列接続ケーブルは別途購入が必要)
最近は200W出力の折りたたみソーラーパネルも登場しておりますので、ソーラーパネルの枚数を最小限にしつつ最大入力値に近づけたい方は参考にしてみてください。
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セット内容
「RIVER Pro」付属するセット内容も「RIVER Max」と変わらず以下のとおりになります。
- RIVER Pro本体
- DC5521-DC5525 ケーブル
- MC4 to XT60 ソーラーパネル充電ケーブル(1.5m)
- AC充電ケーブル(1.5m)
- シガーソケット充電ケーブル(1.5m)
- ユーザーマニュアル
RIVER Proは初めての大容量ポータブル電源におすすめ
「RIVER Pro」は後からバッテリー容量を増やせるので、実際に使ってみてから専用のエクストラバッテリーを追加を検討できるのが注目ポイントです。
つまり、自身の利用状況や用途に合わせて必要最低限のサイズやコストで運用できるため、初めから無理して1000Wh超のポータブル電源を購入する必要がありません。
特に初めて大型のポータブル電源の購入を検討している方は、まずはエクストラバッテリー無しの「RIVER Pro」を使ってみてから、それ以上の容量が必要なのか検討してみてはいかがでしょうか。
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
[レンタル] ポータブル電源 一覧|キャンプや車中泊のスポット利用からサブスク型の月額制利用で防災備蓄にも – Rentio[レンティオ]
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