Jackery SolarSaga 100実機レビュー!折りたたみ式の高出力ソーラーパネル
更新日2024/11/26
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ポータブル電源メーカーとして人気のあるJackery(ジャクリ)ですが、家庭用ソーラーパネルの存在もご存知でしょうか?
Jackeryには大容量のポータブル電源でも充電できる、高出力のソーラーパネルが2種類用意されています。
どちらも折りたたみ式で持ち運びがしやすく、また収納もしやすいため、キャンプ泊や災害時の備えにおすすめです。
そこで、この記事では2種類のソーラーパネルのうち、最大100W出力の「SolarSaga100」の特長と実機レビューを紹介します。
Jackeryのポータブル電源の購入を検討している方は、併せてソーラーパネル購入も検討しましょう。
もくじ
Jackeryのソーラーパネル 100の特長
「Jackery SolarSaga100」は高出力ながら、折りたためる携帯性の高さが魅力のソーラーパネルです。
スペックと合わせてその特長をまとめました。
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最大100Wの高出力
「SolarSaga100」は23%の高い変換効率を実現するソーラーパネルを2枚搭載しており、最大100WのDC出力に対応しています。
太陽が当たる場所なら、ポータブル電源の再充電をはじめ消費電力100W以下のであれば車載用のミニ冷蔵庫等への給電も可能です。
なお、Jackeryのポータブル電源は4製品(1000/700/400/240)が対象です。
3台同時充給電が可能
最大100WのDC出力以外に、最大15W出力のUSB-C、最大12W出力のUSB-Aポートも搭載しています。
ポータブル電源のパススルー充電は推奨された使用方法ではありませんので、USBポートを使った3ポート同時充給電は非常に便利だと思います。
ただし、後述しますが、同時接続数が増えると1ポートあたりの出力数は減ってしまうことは予め留意しなければなりません。
出力端子 | 最大出力数 |
---|---|
8mm DC出力 | 99.9W(18V=5.55A) |
USB-Cポート | 15W(5V=3A) |
USB-Aポート | 12W(5V=2.4A) |
折りたたみ式で高い収納性
高い収納性も「SolarSaga100」の魅力です。
実際に折りたたんだ状態だと約610mm×535mm×35mmのサイズしかなく、部屋や倉庫の隙間に立て掛けで保管しておくのも容易です。
また本体には取っ手部も付いておりますので、持ち運びのしやすい設計も施されています。
展開した状態 | 折りたたんだ状態 | |
---|---|---|
幅 | 約1220mm | 約610mm |
奥行き | 約535mm | 約535mm |
厚み | 約5mm | 約35mm |
IP65の防塵防水仕様
ソーラーパネルはIP65(防塵等級は最高の6、防水等級は9段階の5)の防塵防水仕様なので、朝露や夜露くらいであれば外に出しっぱなしでも問題ありません。
ただしポケット内のUSBポート部は防塵防水仕様ではありませんので、置き場所やポケットの開けっ放しには十分注意してください。
- IP6X(等級は0~6):粉塵の侵入が完全に防護されている「完全な防塵構造」
- IPX5(等級は0~8):3mの距離から全方向に12.5L/分×3分間・30kpaの噴流水によっても有害な有害な影響を受けない
製品スペック一覧表
Jackery SolarSaga100の製品スペックを一覧表にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
出力ポート (最大出力) |
8mm DCポート:99.9W(18V/5.55A) USB-Cポート:15W(5V/3A) USB-Aポート:12W(5V/2.4A) |
開放電圧 | 21.6V |
短絡電流 | 6.1A |
防塵防水規格 | IP65 |
動作温度 | -10度〜65度 |
サイズ (幅×奥行×厚み) |
展開時:約1220mm×535mm×5mm 収納時:約610mm×535mm×35mm |
重さ | 約3.9kg ※実測ベース |
公式税込価格 | 34,800円 |
Jackeyのソーラーパネル 100の実機レビュー
成人男性(身長167cm)が「Jackery SolarSaga100」を持ったときのサイズ感になります。
公式スペックに表記がなかった重さを計測したところ約3.9kgあることが分かり、持ち歩きはそこそこ大変です。(精密機械なので、ぶつけないように運ぶのも大変でした。)
製品外観ですが、正面に折りたたみ式の自立スタンド、裏面にDCケーブルや充給電ポートが収納されているポケットがあります。
ソーラーパネル部分を持って開いたり閉じたりすると「パキパキ」と不吉な音がしますので、扱うときは必ずオレンジの取っ手部分を持つように気をつけましょう。
大きな収納ポケット
「SolarSaga100」には外側に大きな収納ポケットが付いており、中には充給電ポートと一体型の8mm DCケーブルが入っています。DCケーブルは約3mと長いので、太陽光が少し離れた距離にあったとしても安心です。
収納力のあるポケットなので、USB-AケーブルやUSB-Cケーブルも常時忍ばせておくと良いでしょう。
折りたたみ式の自立スタンド
マジックテープで折りたたまれている自立スタンドを出すと、50〜60度の角度を付けて設置することができます。
4箇所にフックホール
「SolarSaga100」の四隅にはフックホールがついておりますので、取り付けたフックに掛けたり、紐で固定して設置したりすることも可能です。
特に風が強い日に固定して太陽光を取り込むことができますので、設置場所を立体的に考えることにも役立てられます。
LEDライトで通電状況を確認
充給電ポートにあるLEDライトは太陽光を感知すると自動的に充給電を開始するようになっていますので、ランプの点灯状況に応じて場所や角度、接続機器の確認をすると良いでしょう。
Jackeyのソーラーパネル 100の出力チェック
実際に「Jackey SolarSaga100」の出力を計測してみました。
計測対象には3種類のポータブル電源「Jackery 700」「Jackery 1000」「Anker PowerHouse II 400」、残バッテリー5%以下のiPhone 11 Proを使いました。
なお、計測結果は快晴時(雲の量が1割以下)の出力となりますので、晴れ(雲の量が8割以下)、曇り(雲の量が9割以上)の日は出力が下がる、もしくはほぼ出力されないので注意しましょう。
- 時間帯:10:30〜11:30
- 気温:8度
- 天候:快晴(雲の量が1割以下)
周囲の環境や充電状況によって変動するため、記載の結果はあくまでも今回のケースでのみ確認できた結果となります
DC出力でポータブル電源へ充電
「SolarSaga100」はJackeryのポータブル電源700(残バッテリー75%)で最高70W、ポータブル電源1000(残バッテリー96%)で最高94Wの出力を計測しました。
携帯できるソーラーパネルとしては十分は出力だと思います。
実際の充電時間までは調べておりませんが、各ポータブル電源ごとのフル充電までの目安時間が用意されておりましたので掲載しておきます。
- Jackery ポータブル電源 1000:約17時間
- Jackery ポータブル電源 700:約14時間
- Jackery ポータブル電源 400:約7.5時間
他社ポータブル電源の互換性チェック
「Jackey SolarSaga100」は他社のポータブル電源に互換性があるのか調べたかったので、Jackeryのポータブル電源400とスペックが近しいAnkerのPowerHouse II 400で試してみましたが、充電することはできませんでした。
万が一故障した際にサポートや保証を受けられない可能性もありますので、ポータブル電源とソーラーパネルは同じメーカーで一式取り揃えたほうが良いでしょう。
ちなみに、Jackeryの公式サイトでは“密閉型鉛蓄電池、コロイド状鉛蓄電池、開放式鉛酸蓄電池を充電することもできます。”と記載があります。
読者の方から「AnkerのPowerHouse II 400」でも充電できたという報告を頂きました。互換性が全く無いというわけではないことが分かりましたが、純正製品の組み合わせのほうが確実に使えるので安心できます。
USB-Aの出力
純正のUSB-A to Lightningケーブルを繋いで計測したところ、出力値は約6.1W(5.06V/1.22A前後)となりました。
スマホ等のモバイル端末の充電には不十分かなと思いますが、5W(5V/1A)仕様のAir Pods等のワイヤレスイヤホン等のデバイス充電には十分な値と言えるでしょう。
USB-Cの出力
USB PD対応のUSB-C to Lightningケーブルを使った出力値は約6.9W(4.94V/1.4A前後)となりました。
USB-Aよりも若干出力が上がりましたが、スペック値の最大15Wどころか10Wにも届きませんでした。
気温や設置場所や角度など試行錯誤して出力値が上がる方法を探すしかないようです。
同時充給電時の注意点
複数ポートの同時充給電は出力が落ちるため、ポータブル電源の充電時間が長引くことに留意しておきましょう。
以下の出力は、ポータブル電源700とiPhone 11 Pro(USB-C)、OPPO Reno3 A(USB-A)を同時に接続した際の結果です。
DC出力(最高70W→56W)、USB-C出力(約6.9W→5.5W)ともに20%減少していることが分かります。
- ポータブル電源700:56W
- iPhone 11 Pro(USB-C):約5.5W(5V/1.1A前後)
- OPPO Reno3 A(USB-A):約8.3W(5.06V/1.67A前後)
なお、USB-Aの出力は上がった理由について詳細は分かりませんが、OPPO Reno3 Aが急速充電規格「QC 2.0」に対応している影響もあるかもしれません。
非常用電源としても活躍する高出力なソーラーパネル
正直なところ、100W出力のソーラーパネルと聞いて「いっても60W前後くらいの出力になんだろうなぁ。」くらいの期待値だったのですが、Jackeyのソーラーパネルはスペック値の最大出力100Wにせまる94Wを出していて非常に感動しました。
発電環境に大きく左右されるソーラーパネルではありますが、この出力があればポータブル電源と合わせて保管しておくと安心かもしれません。
万が一のときの電源供給源として、「Jackey SolarSaga100」はおすすめのソーラーパネルといえるでしょう。
モバイルバッテリーやポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでも使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
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