Jackeryのポータブル電源 700レビューと708の違いを比較!オールラウンドに活躍するポータブル電源
更新日2024/11/26
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2019年にJVCケンウッド社と戦略的パートナーとして提携し、日本のポータブル電源市場で存在感放つJackery(ジャクリ)。
Amazonランキングでも、常に複数のポータブル電源を上位にランクインさせているメーカーです。
今回はそんなJackeryのポータブル電源の中で、人気の高かった700の特長と実機レビューを紹介しようと思います。
もくじ
708と700の違い
2021年4月25日にJackeryのポータブル電源700の販売が終了し、リニューアルモデルの708が2021年5月10日に発売されました。
700と708の違いを比較すると、特に注目すべきは急速充電規格に対応したUSBポートと充電時間の短縮です。
本記事では旧機種700をレビューしていますが、サイズ感や使用感などは708と大差ありませんので十分参考になると思います。
- バッテリー容量はほぼ一緒
- USB-A(QC3.0)/USB-C(PD)の急速充電が搭載
- DC出力はシガーソケットのみに
- 最大入力値が増えフル充電時間が短縮
- 奥行きと高さが若干コンパクトに
- 重さは0.5kg増量
- 価格は据え置き
項目 | 708 | 700 |
---|---|---|
バッテリー容量 | 191,400mAh / 708Wh | 194,400mAh / 700Wh |
AC出力 | AC×2:500W (100V/5A, 瞬間最大1,000W) | AC×2:500W (100V/5A, 瞬間最大1,000W) |
対応周波数 | 60Hz | 60Hz |
USB-A | USB-A×1口:12W(5V/2.4) USB-A(QC 3.0)×1口:18W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
3口:12W(5V/2.4) |
USB-C | USB-C(PD)×1口:60W(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A) | なし |
DC出力 | 合計120W シガーソケット×1:120W(12V/10A) |
合計120W シガーソケット×1:120W(12V/10A) DC×2:84W(12V/7A) |
入力 | 最大240W:DC+USB-C(PD) – DC入力: 180W(24V/7.5A, 12-30V対応) – USB-C入力 :60W(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A) |
最大88.2W:DC(25.2V/3.5A, 12V-30V対応) |
環境温度 | 動作温度:-10度〜40度 充電温度:0度〜40度 |
動作温度:-10度〜40度 充電温度:0度〜40度 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約299.7mm×191.5mm×190.5mm | 約299.7mm×192.9mm×191.5mm |
重さ | 約6.8kg | 約6.3kg |
公式税込価格 | 79,800円 | 79,800円 |
USBに急速充電規格が搭載
Jackeryのポータブル電源 700(上写真)は最大12WのUSB-Aポート3口(合計最大30W)でしたが、708になって1口はUSB-Cに変更され、合計2口の急速充電規格対応のUSBポートを搭載しました。
USB-Cは最大60Wの入出力ができますので、M1 MacBook Airの45W急速充電にも対応します。USB-Aのみ使いたい方以外は、708のほうが利便性は高いでしょう。
フル充電が最短4時間に短縮
708はDC入力値の最大が引き上げられ、かつUSB-Cも搭載されたことで、同時に接続充電することで最大240W入力の最短4時間でのフル充電が可能になりました。
機種 | 充電時間(目安)充電方法 | ||
---|---|---|---|
DC入力 (家庭用コンセント) |
シガーソケット充電 | ソーラー充電 (100Wソーラーパネルを使用) |
|
708 | 約5時間 ※USB-Cと併用すれば約4時間 |
約13時間 | 約11時間 |
700 | 約7.5時間 | 約12時間 | 約13時間 |
Jackeryのポータブル電源 700の特長
ここからは700のレビュー内容となりますが、700から708へ改善された特筆ポイントを除けば、ポータブル電源としての基本的な特長や使い勝手は両製品でほぼ変わりません。
Jackryのポータブル電源の特長や違いはこちらの記事にもまとめていますので、合わせて参考にしてください。
Jackeryのポータブル電源4機種を比較!各製品の特長と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
500Wの高出力
Jackeryのポータブル電源 700はAC定格出力が500W(瞬間最大1,000W)に対応しております。
電気毛布やノートPCはもちろん、500W以下の電化製品なら安全に使うことが可能です。
なお、定格出力はACポート2口の合計出力となりますので、同時接続で利用する場合は1口あたりの出力が落ちますので留意してください。
AC出力は純正弦波で安心
AC出力は家庭用コンセントと同じ「純正弦波(正弦波)」を採用しております。(本体にも「PURE SINE-WAVE」と記載があります。)
家電製品や電子機器、精密機器も安全に給電できますので安心してください。
AC出力は60Hz固定となりますので、接続機器が50Hz固定のものは使えません。(実際に使えても動作保証対象外となります)
接続する際は電子機器の表示が「60Hz」もしくは「50Hz/60Hz」であることを確認してから使いましょう。
194,400mAh(700Wh)の大容量
Jackeryのポータブル電源 700のバッテリー容量は194,400mAh(700Wh)と大容量です。
以下表は給電回数・使用時間の目安をまとめたものです。(使用機器の残バッテリーや状態、使用状況によって異なります)
使用機器 | 給電回数/使用時間 |
---|---|
LEDライト(12W) | 約50時間 |
スマホ充電(18W) ※USBポート |
約68回 |
ノートPC(30W) | 約10回 |
電気毛布(55W) | 約9.5時間 |
小型冷蔵庫(60W) ※シガーソケット |
約48時間 |
テレビ(60W) | 約9時間 |
6台同時に充給電が可能
Jackeryのポータブル電源 700に接続できる充給電ポートが全部で4種類、6ポートあります。
同時に充給電する機器が増えれば1ポートあたりの出力が減少してしまうので、優先順位を決めながら順番に使用するのがおすすめです。
ポート種類 | ポート数 | 合計最大出力 |
---|---|---|
AC出力 | 2口 | 500W(瞬間最大1,000W) |
USB出力 | USB-A:3口 | 最大30W ※1口あたり:12W(5V×2.4A) |
DC出力 | シガーソケット:1口 DC:2口 |
最大120W ※シガーソケット単体:120W(12V×10A) ※DC1口あたり:84W(12V×7A) |
防災製品等推奨品に認証
Jackeryのポータブル電源 700は一般社団法人防災安全協会より災害時に役立つ防災製品に対して推奨する「防災製品等推奨品」に認証されたポータブル電源です。
「災害時における安全性、機能性、利便性に寄与する製品である」と評価を受けた製品ですので、個人だけでなく法人や行政の備蓄用品としても導入検討に値する製品です。
Jackeryのポータブル電源 700の実機レビュー
Jackeryのポータブル電源 700を実際に触ったり使ったりしてみましたので、外観や使用感を紹介します。
外観レビュー
Jackeryのポータブル電源 700の側面にあるスリット部分はファン通気口となっており、温度上昇を抑えるための空冷機構となっています。高出力のポータブル電源で発熱もしますので、使用時は各面から5cm以上スペースを空けるようにしてください。
底面には四隅にゴムパッドがあり、安定しておけるようになっています。
Jackeryのポータブル電源 700は防水・防塵仕様ではありません。本体が水で濡れたりホコリまみれになるのを防ぐのはもちろんのこと、濡れた手でも触らないように気をつけなくてはいけません。風の強い日に外で使ったり、川や海での使用は避け、周囲の状況に気をつけて使うようにしてください。
暗闇でも状況が分かる液晶ディスプレイ
正面上部にある液晶ディスプレイのおかげで残バッテリー状況や出力/入力数を確認できるので、宿泊地でも逆算しながらスケジューリングを組むことができます。
「DISPLAY」ボタンを押すとディスプレイが明るくなりますので、暗闇の中でも確認できるのもメリットです。
折りたためるハンドル
Jackeryのポータブル電源 700のハンドルは折りたためるので、設置時はハンドル部分の出っ張りがなくなりスマートになります。
持ち手の部分には滑り止めも付いておりますので、約6.3kgという重さはありますが持ち運びにも便利です。
ライト機能はなし
防災グッズと用意したい方は、Jackeryのポータブル電源 700にライト機能が搭載されていないことを事前に承知しておく必要があるでしょう。
ライト機能が搭載されたポータブル電源が欲しいならAnker PowerHouse II 400のような製品もありますが、バッテリー容量に不安を感じるかもしれません。
充電式のLEDランタンや懐中電灯も忘れずに備蓄しておくのがよいでしょう。
同梱するセット内容
Jackeryのポータブル電源 700に同梱するセット内容は以下のとおりです。
ポーチが付属するので他のUSBケーブルなども一緒にして持ち歩くのに便利です。
また、ACアダプターには「アース線」がついておりますので、本機を充電する際は万が一に故障や漏電時に感電の恐れがあるのを防ぐ為にもアース接続ができるコンセントで行いましょう。
- ポータブル電源本体
- ACアダプター
- 電源コード
- 車載用シガーアダプター
- ポーチ
100Wのソーラーパネルとの併用がおすすめ
Jackeryのポータブル電源 700には、発電効率の高い最大100W出力のソーラーパネルがおすすめです。
折りたたみ式なので、収納性と携帯性も高い製品です。
電源がなくても太陽光によってポータブル電源を充電できますので、長期間のキャンプ泊/車中泊、防災時の備えに検討してみましょう。
Jackeryのソーラーパネル100に関する詳しいレビューはこちらの記事で紹介しています。
Jackery SolarSaga 100実機レビュー!折りたたみ式の高出力ソーラーパネル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
パススルー充電にも対応
Jackeryのポータブル電源 700はパススルー充電に対応しております。
バッテリー残量が少なくなっても、近くに電源やソーラーパネルがあれば本機のバッテリーを充電しながら電源ハブとしても活用することができます。
ポータブル電源を長く使い続けたい場合はパススルー充電は非推奨となります。必要なときのみ利用するようにしましょう。
Jackeryのポータブル電源 700の出力をチェックしてみた
今回はJackeryのポータブル電源 700にスマホ、ゲーム機とコーヒーメーカーを繋げて、出力や実際に使えるのかどうか調べてみました。
USB-Aの出力計測
「USB電流電圧テスター」を用いてQC 2.0対応のAndroidスマホ「OPPO Reno3 A」(残バッテリー30%)を繋いだところ、約6.2W(5.06V/1.22A前後)となりました。
昨今のUSB出力としては物足りないというのが正直なところなので、USB PDやQC対応の急速充電器をACポートに挿して充電するのが良いかもしれません。
Play Station 4(PS4)
Play Statin 4でオープンワールドゲーム(FF15)を久々に遊びましたが、消費電力は150〜170Wと定格出力内でした。
プロジェクターとの同時接続でも十分余裕があります。
コーヒーメーカー
定格出力の500Wを超える家電製品でも問題ないか調べたく、消費電力600W(AC100V 50-60Hz)のコーヒーメーカーを使ってみました。
コーヒー抽出中は常に550W以上の消費電力がありましたが、淹れ終わるまでの約6分間、通電が止まることなく動作したことを確認できました。
バッテリー消費は約10%となりましたので、動作時間6分の600Wコーヒーメーカー使える回数は約7回と言えるでしょう。
AC出力の動作音
Jackeryのポータブル電源 700のAC出力を使うとファンが稼働し、それなりの動作音が生じます。
試しに騒音計で調べたところ55dB程度(コーヒーメーカーの600W出力時)となりましたので、トイレの洗浄音や換気扇くらいの大きさをイメージしてもらえればと思います。
このくらいの大きさであれば、車中泊の夜間利用(冷蔵庫など)も気になるほどではないでしょう。
バランスの良いポータブル電源
Jackeryのポータブル電源 700は高出力、大容量バッテリー、コンパクトな三方良しのポータブル電源です。
日帰りアウトドアはもちろん、中長期のキャンプ泊や車中泊、そして防災時の非常電源としても十分なスペックを有しています。
ポータブル電源選びで悩んだら、おすすめのポータブル電源でもイチオシのJackeryのポータブル電源 700から検討してみてはいかがでしょうか?
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
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