アイリスオーヤマのロボット掃除機 IC-R01を使ってレビュー!吸引+水拭きできる格安ロボの実力を検証
更新日2022/04/07
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安くていい商品を多く販売しているアイリスオーヤマ。そんなアイリスオーヤマから2020年3月に発売されたロボット掃除機が「コスパ最強」と注目を集めています。
吸引掃除と水拭き掃除を同時にできるロボット掃除機としては最安クラスの2万円以下というお手頃価格。自動充電・落下防止・タイマー予約など基本的な機能を搭載しているので、はじめてのロボット掃除機にもぴったりです。
とはいえ、どんなに格安でも吸引力や走行性能が十分でなければ意味がありませんよね。
そこで今回は、アイリスオーヤマのロボット掃除機を実際に使って、その実力を詳しく検証してみたいと思います。購入検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
アイリスオーヤマのロボット掃除機 IC-R01の特長
アイリスオーヤマのロボット掃除機は、吸引と水拭きが同時にできるタイプのなかでは最安クラス。高度なことはできませんが基本的な機能を備えていて、コスパの良さで人気のロボット掃除機です。
今回、ロボット掃除機をレンタルすることができたので、実際に使ってレビューしていきます。
同梱品
- ロボット掃除機本体
- 充電台、充電アダプター
- 水タンク、水拭き用モップ
- リモコン、リモコン用乾電池単4形×2
- お手入れツール(本体に内蔵)
- フィルター×2(1個は予備)
- サイドブラシ×2(1個は予備)
- 取扱説明書
吸引+水拭き掃除が同時にできる
アイリスオーヤマのロボット掃除機は、通常の吸引掃除に加えて水拭きも可能。
前方でゴミを吸引したあとに後方のモップで水拭きするので、床のザラつきまですっきりと掃除することができます。
ブラシでゴミをかき出して吸引
吸引掃除には、底面中央に回転するメインブラシを使用。毛とゴムの2種類の素材を組み合わせたブラシで、ゴミやホコリをしっかりとかき出して吸い込みます。
サイドブラシはコシのある素材で、壁際や隅のゴミを逃さず吸込口に集めます。
また、吸い込んだゴミはHEPAフィルターを通すことで細かなチリまでキャッチ。排気もキレイで衛生的です。
自動給水で水拭き掃除
吸引と水拭き掃除を同時にしたい場合は、こちらのタンクに水を入れて使用します。
モップは2種類の素材でできていて、洗って繰り返し使えます。水タンク底面のマジックテープでかんたんに貼り付け可能。
タンクに水を入れたら、ロボット掃除機後方にしっかりと取り付け。走行しながらフローリングの床全体をモップがけしてくれます。
リモコンで強さやモードの切り替えが可能
付属のリモコンを使えば、吸引のパワーを強・弱の2段階で設定可能。モードもスポット・壁ぎわ・自動という3つに切り替えることができます。
通常の自動モードでは、壁や障害物を検知すると80~135℃の角度で向きを変えてランダムに走行。強だと約50分・弱だと約90分間掃除し続けます。
スポットモードでは、掃除を開始した場所から約1m四方を掃除。壁ぎわモードでは、壁や障害物に沿って掃除します。
自動充電・落下防止・タイマーなど必要十分な機能
アイリスオーヤマのロボット掃除機は、格安ながら必要十分な機能を搭載していることも特長です。
マッピングやスマホ連携など高度な機能は使えませんが、はじめてのロボット掃除機としては十分満足できる水準になっています。
自動充電
掃除中にバッテリーが切れそうになると、自動で充電台を探して帰還します。
手動で充電する手間がないので、毎日使い続けるのも負担になりません。
タイマー設定
毎日同じ時刻に自動モードで掃除を開始してくれるタイマー機能も搭載。
最初に設定しておけば、自動で掃除を開始して終わったら充電台に戻るので、リモコン操作の手間がかかりません。
落下・衝突防止センサー搭載
約7cm以上の段差を検知する落下防止センサーを搭載しているので、階段や玄関などから落ちてしまうことがなく安心です。
また、障害物を検知する衝突防止センサー・バンパーセンサーも搭載。家具や家電への激しい衝突を防ぎます。
段差乗り越え機能
段差の乗り越えは約1.5cmまで可能。
ちょっとした段差やラグやカーペットの上も乗り上げてしっかり掃除できます。
お手入れもかんたん
360mlの大容量ダストボックスは、天面からかんたんに取り外し可能。
ワンタッチでフタが大きく開くので、手を汚さず楽にゴミ捨てができます。
メインブラシの取り外しも天面からなので、お手入れの際にひっくり返す必要はありません。
汚れやすいダストボックス・フィルター・メインブラシはすべて水洗い可能。衛生的に使い続けることができます。
2万円以下というリーズナブルな価格
アイリスオーヤマロボット掃除機の最大の魅力が、その価格です。
吸引+水拭きができて、自動充電・タイマー・落下防止・リモコンなど必要十分な機能も搭載。それでいて2万円以下という価格は、かなりお買い得です。
さらに、公式ストア「アイリスプラザ」で購入すると通常1年のメーカー保証に加えて、無償で1年間の延長保証がつきます。
保証期間の2年間毎日使い倒せば、すぐに2万円の元が取れそうですね。
アイリスオーヤマのロボット掃除機を実際に使って検証
いくら安くてコスパがいいロボット掃除機とはいえ、掃除能力が低ければ意味がありません。
アイリスオーヤマのロボット掃除機を実際に使って、その掃除能力についても検証してみましょう。
まずは自動モードで吸引+水拭き
まずは通常の自動モード・パワー弱で、吸引+水拭きを試してみます。
こちらが掃除中の動きの様子です。
目の前の障害物は検知して減速するのですが、斜め前の障害物には気づかないようでガンガンぶつかっています。
ランダム走行なので正直効率の良い動きとは言えませんが、約90分時間をかけて掃除するので2部屋程度の間取りであれば大部分は掃除できていたようです。
掃除が終わると無事に充電台に帰還。ダストボックス内には、ふわふわのホコリや犬の毛、髪の毛、砂などがたくさん集まっていました。
掃除前後でのモップの写真がこちらです。
掃除後のほうは、少し黒ずんで薄汚れていますね。水拭きをすることで、取り残した微細なチリまでしっかりとキレイにできたことがわかります。
床を素足で歩くと、ザラつきもなくスッキリとした感じを実感することができました。
5種類の擬似ゴミで吸引掃除の性能テスト
続いて、大きさや形状の異なる5種類のゴミを用意して、自動モード・パワー弱で吸引掃除のみの性能テストをしてみました。
- 毛(犬の毛をカットしたもの)
- 砂利(1cm以下の砂利)
- 糸くず(10cm程度の糸)
- 粉末(中挽きのコーヒー粉)
- 枯れ葉(落ち葉をちぎったもの)
掃除中の様子がこちらです。
ゴミの場所付近を行ったり来たり何度も走行しながら、時間をかけて徐々に清掃していきます。
毛や枯れ葉などの軽いゴミは一度の走行でしっかり吸引できましたが、砂利やコーヒー粉などやや重めのゴミは一度では吸いきれず複数回同じ場所を走行することで一粒残さず掃除することができました。
ビフォーアフター
時間はかかりましたが、最終的にはすべてのゴミを吸引することができました。
一般家庭で使用するぶんには十分な吸引力と言えるのではないでしょうか。
稼働音テスト
最後に、稼働音についても騒音計で測定して検証しました。
自動モード・パワー弱での清掃時の稼働音はだいたい63~67dBくらいでした。
普通の掃除機とさほど変わらない印象で、別の部屋にいると気にならない程度ですが同じ部屋にいるとうるさく感じてしまうかもしれません。
壁や家具を検知しきれなかった際にガンガンとぶつかる音も気になると思います。
一度の掃除で1時間以上と長時間音が続くこともあり、できるだけ外出中に稼働させてマンションやアパートにお住まいの方は早朝・深夜の稼働は避けたほうがいいでしょう。
アイリスオーヤマのロボット掃除機を使った感想
今回アイリスオーヤマのロボット掃除機を使ってみて、思ったよりもデキる子だなという印象を受けました。
もちろん高機能なロボット掃除機と比べると物足りない部分もあるのですが、多くを求めすぎなければ十分すぎる働きをしてくれます。
アイリスオーヤマのロボット掃除機を実際に使った感想を、良い点悪い点含めてまとめましたので、ぜひ購入検討の参考にしてみてください。
○ 吸引力は思ったよりもパワフル
アイリスオーヤマのロボット掃除機を使う前は「格安ロボット掃除機の吸引力なんて…」と侮っていたのですが、清掃テストをしてみて想像以上の吸引力に驚かされました。
タイマーで毎日掃除をしてもらっていたのですが、掃除のたびに家中からホコリや愛犬の毛を集めてきてくれていて、その働きっぷりに感心するばかりでした。
「安かろう悪かろう」というイメージをいい意味で裏切ってくれる、パワフルなロボット掃除機だと思います。
○ 水拭き後の床は素足で歩くと気持ち良い
アイリスオーヤマロボット掃除機の水拭き機能は比較的簡易なものではあるものの、吸引掃除のみをしたときよりも格段に床がキレイになります。床を素足で歩いたときのさっぱり感が違います。
細かいチリや床のザラつきまで取れるので、ペットのいるお家やアレルギー・花粉症の方にはかなりおすすめです。
水タンクのセッティングやモップを洗う手間を考えると毎日は使えませんが、週に一度のしっかり掃除として活躍しそうですね。
○ 2~3部屋程度なら全体的に掃除できた
アイリスオーヤマのロボット掃除機は、壁にぶつかりながら角度を変えてランダムに走行するタイプ。基本的には1~2部屋程度のシンプルな間取りのお家にしか対応していません。
今回は、やや狭めの3部屋+廊下の掃除に使用してみましたが、大部分は掃除できていたようです。充電台へも、ほぼ毎回迷子にならずに帰還していました。
稼働時間が約90分と長いので、意外と広めのお家でも使えそうな印象です。
ただし、間取りや家具の配置によっては迷子になって行き倒れてしまう・掃除残しが気になるといったことも起こり得るので覚えておきましょう。
× 隙間や家具に引っかかって止まることがある
やはりランダム走行であまり賢くないこともあり、一度隙間にハマるとなかなか抜け出せないことも。こちらの動画のように、家具に乗り上げてしばらく同じ場所でもぞもぞしていることがありました。
しばらくするとプハーっと出てくることが多く、なんだかドジな生き物みたいで微笑ましいなぁと思っていたのですが、場所によっては抜け出せずにエラーになってしまうこともありました。
こちらは片輪が家具の脚に乗り上げて止まってしまった様子です。切ない…。
何度やってもここで止まってしまったため、障害物を置いてこの付近には近づかないように対策しました。
アイリスオーヤマの場合、赤外線や磁気テープで進入禁止ができるオプション品などは無いので、進入禁止エリアを作るには物理的に壁を作るしかありません。環境を整えるのに少し手間がかかることは覚えておきましょう。
× 程々で掃除を切り上げることはできない
アイリスオーヤマのロボット掃除機は、毎回バッテリーが切れるまで稼働し続け常に全力で掃除をしてくれます。
狭い部屋だと20~30分程度でだいたい掃除できたように見えるのですが、そこで終わらせることはしません。1時間以上ずっと掃除をし続けるので、効率が悪くもったいなく感じてしまいます。
我が家の場合は不在中に動かすのでそこまで気になりませんでしたが、在宅中にパパっと効率良く掃除してほしい方には向いていないかもしれません。
× 地図機能がなくどこまで掃除できたかわからない
アイリスオーヤマのロボット掃除機には、部屋の間取りを把握するマッピング機能はついていません。
せっかく掃除をしてもらっても、どこからどこまで掃除できたのか働きっぷりを確認できません。
ロボットが走行できなかった場所を把握して対策することもできないので、物が多いお家だとデメリットになってしまうかもしれませんね。
× ブラシにホコリや髪の毛が巻きつきやすい
メインブラシに使われている毛とゴムの2種類の素材を組み合わせたブラシ。
この毛のメインブラシは、ホコリや長い髪の毛がからまりやすいというデメリットがあります。
定期的にお手入れツールでからまったゴミを取り除く必要があり、お手入れの手間がかかってしまいます。
髪の長い女性やペットのいるお家では、ホコリや髪の毛がからまりにくいゴム製ブラシを採用しているロボット掃除機のほうが手間が減らせて便利です。
× 水タンクの中が乾きづらい
便利な水拭き機能ですが、使ったあとのお手入れに難がありそうです。
タンク内の水を捨ててモップを洗って乾かすのですが、タンク内の水分がなかなか乾かないのです。
分解して内部を洗うこともできないため、しばらく使っているうちにカビてきそうで衛生面でも心配になりました。
アイリスオーヤマはロボット掃除機デビューにぴったり
アイリスオーヤマのロボット掃除機は、安さゆえに弱点もありますがはじめての一台としては十分な機能を搭載しています。
自分で掃除をしなくても気づいたら床がキレイになっている生活というのは、思った以上に快適なものです。
「ロボット掃除機なんてうちにはもったいない」と思っている方も、アイリスオーヤマで気軽にロボット掃除機デビューしてみませんか?
ロボット掃除機のある生活はレンタルで試せる
ロボット掃除機導入を迷っている方は、家電レンタルでロボット掃除機のある生活を試してみるのもおすすめです。
家電レンタルサービスのレンティオでは、ロボット掃除機各種をお得にレンタルできます。
レンタルできるロボット掃除機の種類や価格などプランの詳細については、こちらからご覧ください。