MOZA Mini-Pを実機レビュー!ミラーレス一眼にも使える小型コンパクトの3軸ジンバル
更新日2024/11/26
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シネマティックな映像制作にチャレンジしたい、おしゃれなVlogを撮影したい、そのためにジンバル(スタビライザー)の購入を検討している方も少なくないと思います。
ですが、ジンバルは高額でサイズが大きいものだと撮影時に恥ずかしいなど、動画初心者にとってはなかなかハードルが高いものです。最初はできるだけお手頃かつコンパクトでありながら、スタビライザーの性能も考慮したいですよね。
そこで紹介したいのが「MOZA Mini-P」(モザ ミニピー)というジンバルです。
この記事では「MOZA Mini-P」の特長と実機レビューをまとめましたので、初めてのジンバル選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
もくじ
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MOZA Mini-Pの特長
「MOZA Mini-P」は初めてのジンバルにおすすめの一台ともいえるコンパクトさ、お手頃さが魅力の製品です。
ジンバルとしては軽量な部類に入る「MOZA Mini-P」ですが、スマホ・アクションカメラ・コンデジはもちろんのこと、SONY α6000シリーズのような小型のミラーレス一眼カメラも積載できることからも、ミラーレス一眼デビューを果たしたカメラ初心者にもうってつけです。
- 最大900gのペイロード(スマホ/アクションカメラ/コンデジ/小型のミラーレス一眼向け)
- 軽くてコンパクトだから携帯性◎
- スマホホルダーやミニ三脚付き
- 最大20時間連続使用が可能
- 3万円を切るお手頃価格
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製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ペイロード (積載重量) |
130g〜900g |
可動範囲 | ヨー軸:360度 ロール軸:330度 チルト軸:330度 |
バッテリー容量 | 20時間の連続使用時間に相当 (2,000mAh) |
充電時間 | 1.5時間 ※最大18W入力に対応(5V/1A, 9V/2A, 12V/1.5A) |
スマホのサポートサイズ | 58〜88mm |
動作環境 | 0度〜50度 |
撮影モード |
ジョイスティック操作 パンフォロー(デフォルト) スポーツモード(高速フォロー) FPVモード アングル固定 インセプションモード(360度回転) タイムラプス(アプリ操作) |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
展開時:約166mm×51mm×305mm 収納時:約166mm×102mm×198mm |
重さ | 710g |
Amazon税込価格 (2021年4月23日現在) |
26,820円 |
MOZA Mini-Pを実機レビュー
実際に「MOZA Mini-P」を箱から取り出し、外観も確認しながら設定を進めていきたいと思います。
今回は売れ筋ミラーレス一眼のSONY α6400を取り付けていきますので、その過程で難しかったことや注意したいことも合わせて共有させていただきます。
実際に撮影した参考映像は記事後半で確認できるようにしています。
セット内容
まずは「MOZA Mini-P」を開封し、セット内容を確認します。
スマホホルダーが付いていたり、外箱をそのまま収納ケースとして使えることで、そのための備品を別途買い揃える必要がないのは嬉しいポイントでした。
- MOZA Mini-P(ジンバル本体)
- スマホホルダー
- Lブラケット
- USBケーブル×2本
・USB-A to USB-Cケーブル:充電用
・Mini USB to Micro USB:カメラコントロール用 - ミニ三脚
- 説明書
コンパクトで軽い
「MOZA Mini-P」はジンバルの中でも本体重量が710gと軽く、携帯性に優れています。また、見た目もスマホの自撮り棒に近いので、大げさな撮影をしている印象を周囲に与えにくいのも利点だと思います。(THE撮影という感じだと恥ずかしかったりしませんか?)
その代わりスマホ・アクションカメラ・小型のミラーレス一眼等向けとなり、フルサイズミラーレス一眼と大口径の組み合わせなどは適さないジンバルになります。
ペイロードは最大900g
「MOZA Mini-P」のペイロード(積載重量)は130g〜最大900gです。
写真はα6400にSmallrigのプレート、RODE VideoMicro、アルカスイス互換のクイックシュー、レンズフード、保護フィルター(もしくはNDフィルター)を付けた状態ですが、十分ペイロードの許容範囲内です。
しかし、フルサイズのミラーレス一眼だと本体重量(バッテリーとSDカード込)だけで700g前後しますので、レンズの選択肢が極端に少なくなったり、外部マイクやプレートを付けられないなどの制限がでます。
900gを超える組み合わせでも無事に動作するというレビューも拝見しましたが、安全性を考えればあまりおすすめできる方法ではないかもしれません。そういう意味では、自身の撮影環境と「MOZA Mini-P」が適しているか、購入前に試すことをおすすめします。
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Lブラケットはジンバル専用アルカスイス互換プレートで利便性アップ
「MOZA Mini-P」は専用のLブラケットをカメラの三脚穴に固定して使います。Lブラケットのネジはコインボルトになっておりますので、設置自体は500円玉や大きめのマイナスドライバーで締めて回すだけなので簡単です。
ですが、カメラやスマホホルダーの付け替えがいちいち面倒だという方は、別売りのジンバル専用アルカスイス互換プレートを活用することで利便性が上がります。
ちなみに通常のアルカスイス互換プレートだと固定ネジとLブラケットが干渉して使えない可能性もありますので、SmallRig DBC2506Bのようなジンバル専用プレートを用意しましょう。(筆者はNeewerのクイックシュープレートを使おうとしましたがだめでした)
クイックリリースクランプを付けると確かに利便性は向上するのですが、その代わりにペイロードを圧迫することになります。ペイロードギリギリの場合は、カメラ側でクランプ分の重さを減らす必要が出るかもしれませんので、利便性とペイロードのトレードオフに気をつけて運用してください。
出力18W以上の充電器を用意しよう
「MOZA Mini-P」の内蔵バッテリーは最大18WのUSB-C入力(5V/1A, 9V/2A, 12V/1.5A)に対応しており、最短1.5時間でフル充電が完了します。
付属のUSBケーブルを使っても良いのですが、筆者はサードパーティのUSB-C to USB-Cケーブルと30Wの小型USB-C充電器を組み合わせて使用しています。
USB-C入力のモバイル端末やガジェットが増えておりますので、できるだけUSB-Cに統一していくとスッキリするのでおすすめです。
なおメーカーにも確認したところ、付属のUSBケーブルでなくても互換性があるとのことだったので仕様上も問題ありません。
MOZA Mini-Pの組み立て方法
ケースから取り出した「MOZA Mini-P」は折りたたまれているので、まずは展開し各ロックを解除し、3つのアームと回転軸が自由に動くようにしていきます。
- スライドロックを動かし、ひねるように回転させて「MOZA Mini-P」を展開する
- ミニ三脚を本体底部のネジ穴に固定する
- 三脚を開き、「MOZA Mini-P」を自立させる
- ヨー軸のメカニカルロックを解除する
- チルト軸の収納ロックを解除する
- ロールアームの固定ネジを緩める
今回はカメラを横向きに取り付ける方法で説明していますが、カメラを縦向きにする場合、スマホホルダーを使ってスマホを取り付ける場合も組み立て方法は同じです。
カメラを固定する
Lブラケットにカメラを取り付けて「MOZA Mini-P」に取り付けていきます。
- Lブラケットを取り出す(写真はジンバル専用アルカスイス互換プレートを取り付けたL型ブラケットに固定)
- Lブラケットをカメラの三脚穴に取り付け、コインボルトをしっかり締める。
- L型クイックリリースプレートの固定ネジを緩める
- L型プレートの短い方を「MOZA Mini-P」のL型クイックリリースプレートにスライドして組み合わせ、任意の場所で固定ネジを締める。あとからバランス調整を行うため、このときは適当な位置で固定して構いません。
バランス調整を行う
「MOZA Mini-P」の組み立て方法で最も難しいのがバランス調整です。
L型クイックリリースプレートにカメラを取り付けた状態で、カメラが水平かつ垂直に安定する位置を各軸でミリ単位の調整を行いながら適切なバランスを見つけていきます。
カメラの重量が変わるたびに適切なバランス位置も代わりますので、プレートに記載されている目盛りを記録しておくことをおすすめします。
- カメラが水平になるように、ロール軸のアームの長さを調整する
- カメラのレンズが前方を向くようにチルト軸のアームの長さを調整する
- カメラを回転させ、真上を向いたままバランスが取れるように、L型クイックリリースプレートに差し込む長さを調整する
- ジンバルを持ち、横に傾けた際に後面にある「MOZA」のロゴが水平になるようパン軸のアームの長さを調整する
全てのバランスが取れると、写真のように手を離した状態でもカメラが固定されます。
レンズキャップとレンズフードが付いたままになっておりますが、グラム単位でバランスが微妙に崩れるので撮影時の状態で設定するようにしてください。
スマホアプリとペアリングする
「MOZA Mini-P」の組み立てを終え、電源を入れたらスマホアプリ「MOZA Master」(App Store / Google Play)とペアリングを行います。
インストールしたアプリを開き、製品一覧より「Mini-P」を選択してペアリングボタンを押すだけで初期設定は完了になります。
アプリでバランスチェック
「MOZA Master」を使って、先ほど組み立てた「MOZA Mini-P」の最終確認を行います。
バランスチェック機能を使えば、クイックリリースプレート・チルト軸・ロール軸で必要な調整内容の指示をしてくれますので、いずれも「正常なバランス状態」になるよう微調整してください。
モーターパラメーターの調整
「MOZA Mini-P」が正常なバランス状態になれば、次はモーター出力のチューニングを行います。
基本的には「オートチューニング」に任せれば問題ないですが、実際に使っていく中で各軸の出力を強めたい/弱めたいという課題が見えてくればマニュアル調整することも可能です。
MOZA Mini-Pで初めてのジンバル撮影をしてみた
ボディ内手ブレ補正のないα6400、レンズ内手ブレ補正のないSIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの組み合わせを「MOZA Mini-P」に搭載し、初めてのジンバル撮影に挑戦してみました。
「MOZA Mini-P」には操作ボタンで直感的に撮影モードの切り替えができるので、初心者でも使いやすいジンバルだと思います。
撮影モード | 設定方法 | 撮影の特徴 |
---|---|---|
パンフォロー | デフォルト(操作不要) | 水平方向に回転 |
パン・チルトモード | トリガーを長押し | 水平&垂直方向に回転 |
アングル固定 | トリガーを1回押して、再度長押し | アングルを固定しドローンのような撮影 |
FPVモード | 左ボタンをダブルクリック | 視点を最速で移動 |
スポーツモード | 下ボタンをダブルクリック | 視点を高速で移動 |
インセプションモード (360度回転) |
左ボタンをトリプルクリック | カメラが真上を向き、ジョイスティックで回転させながら撮影 |
タイムラプスモード | スマホアプリ「MOZA Master」で操作 | モーションプラス・可変速タイムラプス・タイムラプス・撮影の追跡・物体追跡のクリエイティブビデオモード |
手持ち撮影との比較
カメラとレンズはそのままに、手持ち撮影の映像と「MOZA Mini-P」でのジンバル撮影の映像を見比べてみてください。
歩き方やカメラを固定しているという点では同じながら、ジンバルを使うことでブレを大幅に軽減できることが分かります。
撮影しやすいが片手だと重い
小型のジンバルとはいえ、搭載カメラと合わせると1.5kg前後の重さになりますので長時間の片手撮影はキツイです。ブレを極力抑えるという意味でも両手撮影が望ましいでしょう。
ちなみにスマホなら1kgを切りますので、撮影目的に合っているのならコンパクトでおすすめのジンバルだと思います。
初めてのジンバルにおすすめのMOZA Mini-P
小型かつコンパクト、直感的な操作性、そしてお手頃な価格で購入できることから「MOZA Mini-P」は初めてのジンバルにおすすめです。特にAPS-Cのコンパクトなミラーレス一眼やコンデジを利用している方に適しています。
最初はバランス調整に苦戦するかもしれませんが、慣れで解消できるものなのでジンバル撮影にトライする方にとっては大きなデメリットにはならないでしょう。
初めてのジンバル選びに困っている方は、まずは「MOZA Mini-P」を手にとって体験してみてください。
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ジンバルは試してから購入できる
「カメラに外部マイクとNDフィルターもつけるとペイロードギリギリ超えちゃうかも、それでも使えるのかな?」
「このカメラ構成で乗せると縦ブレや横ブレにどれだけ影響するんだろう?」
など、ジンバルも実際に使ってみないと分からないことがたくさんあります。そんな方にはジンバルのお試しレンタルがおすすめです。
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レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、お持ちのカメラやスマホに合うジンバルを見つけるためにも、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。