DJI Osmo Mobile 7P使用レビュー!オートトラッキングが滑らかで動きに強い新型ジンバル!前モデルとの比較も

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スマートフォンでのVlog撮影や写真撮影の際に大活躍するスマホジンバル。
中でも、Osmo PocketシリーズやOsmo ActionシリーズでおなじみのDJIが展開している「Osmo Mobile」シリーズは、大人気のスマホジンバルです。
今回ご紹介するのは2025年2月に発表されたばかりの「Osmo Mobile 7」とその上位機種である「Osmo Mobile 7P」。2022年発売の「Osmo Mobile 6」以来、約3年ぶりの発売となる待望の新モデルです。
新モデルはオートトラッキング機能が進化し、アクティブな撮影に大活躍。
さらに新登場の多機能モジュールを使うことで、専用アプリ以外でもトラッキングやジェスチャー操作に対応しています。
トレンドやユーザーの要望に対応する形で様々な機能が追加された「Osmo Mobile 7」シリーズ。今回は上位機種である「Osmo Mobile 7P」を中心にご紹介します。
もくじ
「Osmo Mobile 7」と「Osmo Mobile 7P」のポイント・特徴
「Osmo Mobile 7」シリーズはエントリーモデルの「Osmo Mobile 7」と上位機種の「Osmo Mobile 7P」の2種類を展開。
進化したトラッキング機能「ActiveTrack 7.0」は基本的な追跡機能が大幅にアップグレードされ、被写体を画面中央にしっかりロック。自然で滑らかなトラッキングを実現しています。
複数人の場面や被写体がフレームアウトしてもスマートにトラッキングを継続。さらに人間同様に動物もトラッキングすることが可能です。
また、シリーズで初めて内蔵三脚を搭載。延長ロッド(「Osmo Mobile 7P」のみ搭載)と組み合わせることでアクセサリーなしで様々な角度、シチュエーションでの撮影が可能になりました。
バッテリーも進化し、メーカー公称の動作時間は約10時間。「Osmo Mobile 6」と比べて3時間以上も長くなりました。
そして新登場の「多機能モジュール」を使えば、他社アプリでのトラッキングやジェスチャーに対応できるほか、マイク接続や照明など様々な機能を搭載。
1台で何役もこなしてくれる優れもののアクセサリーです。
Osmo Mobile シリーズのスペック比較
前モデルである「Osmo Mobile 6」と「Osmo Mobile 7」「Osmo Mobile 7P」の比較表は以下の通り。
製品名 | Osmo Mobile 7P | Osmo Mobile 7 | Osmo Mobile 6 |
多機能モジュール | 対応(標準付属) | 対応(別売) | 非対応 |
内蔵延長ロッド | ○ | × | ○ |
内蔵三脚 | ○ | ○ | × |
サイドホイール | ○ | × | ○ |
重量(ジンバルのみ) | 約368g | 約300g | 約330g |
動作時間 | 約10時間 | 約10時間 | 約6時間24分 |
クイック起動 | 対応 | 対応 | 対応 |
Osmo Mobile 7Pを実際に使ってレビュー
それでは実機を見ていきましょう!今回レビューに使用するのは「Osmo Mobile 7P」です。
全体的なデザインは前モデルを踏襲
こちらがジンバル本体。パッと見のデザインは前モデルの「Osmo Mobile 6」から大きくは変わっていません。
ボタンなどのデザインも前モデルを踏襲しているようです。
撮影開始・カメラ切り替え・ジョイスティック・サイドホイールなどボタンの数は多いのですが、その分ボタンごとの役割がわかりやすいのがポイント。
デザインもDJI製品らしくしっかりとこだわられていて、手になじみやすいと感じました。
特にサイドホイールでのズームは直感的で使いやすく、ダイヤルで気軽に倍率を切り替えられるのは、今までのスマホカメラにはなかった感覚です。
クランプの磁力が強力で安定感ばっちり
ジンバルとスマホはクランプを使って装着するのですが、クランプの磁力も従来より強化されていて安定感はバッチリ。
これならどれだけアクティブに使っても大丈夫と感じます。
装着の際は設置位置をあまり気にしなくても、強力な磁力ですぐにカチッとはまってくれる優れものです。
新たに搭載された内蔵三脚が便利
本モデルから新たに搭載された内蔵式の三脚。
スライド式になっているため、アクセサリーなしで簡単にジンバルをテーブルなどに設置できるようになりました。
座った状態での撮影や、ベンチに設置して定点で動画を撮る際も便利に使えます。
215mmの延長ロッドはインパクト大
内蔵の延長ロッドは最大215mmまで伸ばせるため、多人数でのセルフィー撮影などにとても重宝します。
山や海などアウトドアシーンで使いこなせば、インパクトのある映像になってくれそうです。
内蔵三脚と組み合わせることで、アクセサリーなしで思った通りの角度・画角で撮影できるので撮影の自由度が大幅に上がります。
進化したトラッキング機能「ActiveTrack 7.0」
本モデルはトラッキング機能も「ActiveTrack 7.0」となり大幅に進化。
中でもフェイストラッキングはかなり滑らかでとても有用だと感じました。
一度顔を認識すると顔を左右に激しく振っても滑らかに追跡してくれるうえ、一度フレームアウトしても、再度フレームインすればすぐに追跡を再開してくれます。
フェイストラッキングを実際に検証してみたので、ぜひ動画をご覧ください。
多機能モジュールは他社アプリでのトラッキングやマイク接続に対応
先述の「ActiveTrack 7.0」を使用するためには、DJIの公式アプリ「DJI Mimo」を使用する必要があります。
スマートフォンの標準カメラアプリやInstagram、TikTokなど、他社製のアプリを使用したい場合に役立つのが新登場の多機能モジュールです。
多機能モジュールを使用することで、他社アプリでの撮影時でもハンドジェスチャーとフェイストラッキングを使用することが可能です。
ハンドジェスチャーは簡単で、手をパーにした状態でカメラに向けるとフェイストラッキングが開始。
そして、ピースサインをするとカメラのシャッターが切られます。
こちらも実際にやってみたので、ぜひ動画をご覧ください。
「Osmo Mobile 7P」をフェリーの上で実際に使ってみる
今回はたまたま旅行中にフェリーに乗る機会があったので、船上で実際に使用してみました。
実際に撮影した動画がこちらです。
激しく揺れる高速船の上でも映像の手ブレは全く気にならず、手ブレ補正機能が優秀なことを実感できました。
また、延長ロッドがあるため、通常は撮影が難しい角度からでも撮影が可能になり、映像の臨場感が増したと感じます。
「Osmo Mobile 7P」を実際に使ってみてわかった魅力・メリット
操作しやすくジンバルとして使いやすい
今回使ってみて思ったのが、基本的な操作性が優秀で、ジンバルとして使いやすいということ。
筆者もこれまでいくつかスマホジンバルや自撮り棒を使ってきましたが、操作しやすさの点ではかなり上位と感じました。
先述した通り、磁力が強力でスマホとジンバルの接続が安定しているのも好印象でした。
InstagramやTikTokのライブ配信にも最適
InstagramやTikTokでライブ配信をする際も、多機能モジュールを使えばフェイストラッキングが可能になるため、選択肢がぐっと広がりました。
その他、例えば外でダンス動画を撮影する際は、内蔵三脚や延長ロッドが役に立ちそう。
Instagram・TikTokをよく使う方にもおすすめです。
「Osmo Mobile 7P」を実際に使ってみて気になった点
多機能モジュールの着脱がやや不便
便利な多機能モジュールですが、外付けアクセサリーという性質上、着脱がやや不便だと感じるシーンもありました。
特にインカメラと背面カメラの切り替えが自動でできないため、切り替えの際はいちいち手動で付け替える必要があります。
できればこのあたりの機能は本体機能として組み込んでほしかったところです。
ストラップホールがあるとうれしい
ジンバル本体は多機能な分それなりに重量があるため、使用中は落下の危険性も高いと感じました。
落下防止のためできればストラップをつけたいところですが、ストラップ用の穴は見当たらず、公式のアクセサリーとしても提供されていない点はやや残念でした。
トレンドをしっかり取り入れたおすすめジンバル
「Osmo Mobile 7P」は、他社製品で採用されている機能やユーザーのニーズにしっかりと応え、トレンドを取り込んで正当進化を遂げたモデルです。
DJI製品らしくボタンやデザインも使いやすく、周辺機器も充実。ほしい機能がきちんとそろっています。
一方、そこまで多くの機能を求めない方はエントリーモデルの「Osmo Mobile 7」も十分選択肢に入ると思います。
「Osmo Mobile 7」シリーズはVlogやInstagram、TikTokの撮影など、思い出作りにおすすめのジンバルです。
ジンバルはレンティオでレンタルできる
カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、アクションカメラのレンタルやジンバル・スタビライザーのレンタルも提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
[レンタル] ジンバル・スタビライザー 一覧 – Rentio[レンティオ]
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