MOZA AirCross 2を実機レビュー!より安定したジンバル撮影におすすめの上位モデル

まーしー
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公開日2021/05/25

MOZA AirCross 2を実機レビュー!より安定したジンバル撮影におすすめの上位モデル

「APS-Cの小型ミラーレスでも外部マイクなどフル装備で撮影したい」
「APS-Cからフルサイズへ移行してステップアップした撮影をしたい」

そうなると使用するジンバル(スタビライザー)も大型になるものですが、フルサイズ+大口径レンズの組み合わせにも対応しつつも比較的小型のジンバルがMOZAシリーズにありました。

そこで、この記事では「MOZA AirCross 2」というジンバルの特長と実機レビューを紹介しますので、ペイロードに余裕のあるジンバルやフルサイズ機でも使いやすいジンバルを探している方は参考にしてください。


MOZA AirCross 2の特長

MOZA AirCross 2の特長

以前にスマホや小型のミラーレス一眼カメラ向けのジンバル「MOZA Mini-P」をレビューしたのですが、「MOZA AirCross 2」はその上位機種のジンバルになります。

AirCrossシリーズはMOZAのプロフェッショナルラインの製品となりますので、操作性や機能面など非常に高品質なスタビライザーを有します。

主な特長

  • 0.3kg〜最大3.2kgのペイロードに対応(フルサイズ+大口径レンズの組み合わせも可能)
  • 本体サイズは1kg未満なので、大型ジンバルの中では比較的軽量
  • 最大12時間の連続使用ができる大容量バッテリーを搭載
  • 18Wの高速充電器でわずか1.5時間で完全に充電できます
  • 液晶ディスプレイ搭載で設定内容の確認や変更が容易に
  • 直感的に使えるジョイスティックと操作ダイヤル

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製品スペック一覧表

項目 スペック詳細
ペイロード
(積載重量)
0.3kg〜3.2kg
可動範囲 ヨー軸:360度
ロール軸:360度
チルト軸:360度
バッテリー容量 12時間の連続使用時間に相当
(3,000mAh)
充電時間 1.5時間
※最大18W入力に対応(5V/1A, 9V/2A, 12V/1.5A)
動作環境 0度〜50度
撮影モード フォロー(通常操作)
チルト・パンフォロー(トリガー長押し)
オールロックモード(トリガー1回押し後、1回長押し)
FPVモード(左3回押し)
スポーツモード(右1回押しで切り替え)
インセプションモード(右3回押し)
正面に戻す (トリガー2回押し)
自撮りモード (トリガー3回押し)
ホイールによるアングル操作(チルト/ロール/パンのいずれかを操作)
タイムラプス(アプリ操作) etc.
サイズ
(幅×奥行き×高さ)
約230mm×90mm×330mm
(三脚除く)
重さ 950g
(バッテリー除く)
楽天市場公式税込価格
(2021年5月19日現在)
44,000円

MOZA AirCross 2の実機レビュー

MOZA AirCross 2の実機レビュー

実際に「MOZA AirCross 2」を手に取り、その外観や使用感についてまとめます。

エントリー機種の「MOZA Mini-P」とも比較してみたのですが、価格差が約2倍あるだけあって付属品が豊富で機能面も充実しており性能の高さを感じました。

MOZA Mini-Pを実機レビュー!ミラーレス一眼にも使える小型コンパクトの3軸ジンバル – Rentio PRESS[レンティオプレス]

セット内容

MOZA AirCross 2のセット内容

「MOZA AirCross 2」に同梱されているセット内容は以下のとおりです。

クイックリリースプレート&ベースプレートはフォーカスリングをジンバルで操作できる「MOZA iFocus M」(別売)用のものになります。

セット内容

  1. MOZA AirCross 2(ジンバル本体)+アルカスイスクイックリリースプレート
  2. ミニ三脚
  3. スマホホルダー
  4. L型ブラケット
  5. カメラコントロールケーブル各種(Canon/SONY/Panasonic/Nikon/FUJIFILM)
  6. USB-C to USB-Aケーブル(充電用)
  7. クイックリリースプレート&ベースプレート
  8. 3/8ネジ
  9. 収納ケース
  10. 説明書類

「MOZA iFocus M」も欲しい方はPro Kit版の購入がおすすめです。

最大3.2kgのペイロード

MOZA AirCross 2のペイロード

「MOZA AirCross 2」のペイロードは0.3kg〜最大3.2kgまでなので、コンデジからフルサイズカメラ+大口径レンズの組み合わせまでほとんど対応できます。

写真にあるコンパクトなAPS-C機(SONY α6400)に外部マイクやリグ/ケージ等をつけたままペイロード最大900gの「MOZA Mini-P」に乗せた際、使えることは使えますが、モーターの出力不足なのか動きがスムーズでなかったり、一定の角度になると振動が起こりやすくなったりしたことがあります。

そういう場合を避けるためにも、予めペイロードに余裕のある「MOZA AirCross 2」のほうがクオリティの高いジンバル撮影を可能にするでしょう。

注意点
コンパクトフルサイズ機のSONY α7Cにぴったりのジンバルとして「MOZA Mini-P」が良く紹介されていますが、フルサイズのレンズを色々検討する事も踏まえて長い目で運用するならペイロードの大きい「MOZA AirCross 2」のほうをおすすめします。

堅牢性の高い作り込み

収納ケースから「MOZA AirCross 2」を取り出して最も印象的だったのが、高い堅牢性を感じさせる製品としての質の高さです。

「MOZA Mini-P」と比べると三脚素材がプラスチックから金属に変わっており、ジンバルを傾けて使用する際に生じる負荷に耐えられるよう設計されています。(「MOZA Mini-P」のときはペイロードギリギリだとプラスチックが割れてしまわないか不安もありました)

また、本体には滑り止めの役割も果たすレザー調の素材をあしらっており高級感もあります。

サイズは比較的コンパクト

MOZA AirCross 2のサイズ感

ペイロードは「MOZA Mini-P」の約3.5倍ありつつも、サイズは比較的コンパクトに収められています。

重さは950g(バッテリー除く)と、「MOZA Mini-P」の710g(バッテリー含む)と比べても約300g増えただけなので、携帯性を大きく損なうということもないでしょう。

MOZA AirCross 2のサイズ感

ただし、たかが300gとはいえ、傾けて持ったときにかかる腕への負担が大きくなることは間違いありません。ジンバル単体でさえ、片手で持つを筋トレなみにぷるぷるします。

これに1kg以上のカメラ等を載せることになりますので、撮影時はそこそこ重労働になることは覚悟したほうが良いでしょう。

分かりやすいOLEDディスプレイ

MOZA AirCross 2のOLEDディスプレイ

「MOZA AirCross 2」でユニークなのがOLEDディスプレイを搭載していることです。

ディスプレイがあることで暗所でも各種設定の確認や変更ができるほか、バランスチェックやオートチューンまで行うことができます。毎回スマホとBluetooth接続をする必要がありませんので、手元ですぐ調整できるのは大きな強みと言えるでしょう。

ワンポイント
ディスプレイ内で完結できるとはいえ、英語もしくは中国語表記のメニューをいじることになりますので、日本語化されたアプリのほうが設定や変更はしやすいと思います。まずはスマホアプリで慣れながら、よく使うメニューをジンバル本体でいじれるように覚えていくといいかもしれません。

直感的な操作性

OLEDディスプレイと合わせてジョイスティック、トリガーボタン、ダイヤルホイール&ボタン、スマートホイール(MOZA iFocus M利用時のフォーカスリング操作)&電源ボタンを実装し、直感的な操作性を実現しています。

各操作部を使った操作内容について以下表にまとめました。

操作部分 操作方法 設定内容/切り替え
ジョイスティック 指先で動かす カメラをチルト/パン方向に移動
トリガー 2回押し 元の位置に戻る
3回押し セルフィーモード
長押し パン/チルトモード
(水平&垂直方向に回転)
1回+2回目長押し アングル固定モード
ダイヤルホイール 下ボタン1回押し パンフォロー
左ボタン1回押し ロールフォロー
左ボタン3回押し FPVモード
右ボタン1回押し スポーツギアモード
右ボタン3回押し インセプションモード
ホイール回転 モーター出力等の変更
中央ボタン1回押し 動画撮影(録画ボタン)
中央ボタン2回押し 写真撮影(シャッター切る)
中央ボタン長押し メニュー画面
スマートホイール ホール回転 フォーカスリングの回転
(MOZA iFocus M利用時)
電源ボタン1回押し ホイールモード切り替え
(MOZA iFocus M利用時)
電源ボタン2回押し スリープモードのオン/オフ
電源ボタン3回押し 電源オン/オフ

ケーブル接続でカメラ操作&電力供給

MOZA AirCross 2のMOZA SPARK電源システム2.0

「MOZA AirCross 2」には「MOZA SPARK電源システム2.0」と呼ばれる機能が備わっており、対象リスト(英語表記)に記載されているカメラなら、付属のケーブルを接続することでジンバルのバッテリーから充電を受けることができます。(その分ジンバルのバッテリーは減ります)

またカメラによってはISO/SS(シャッタースピード)/Av(絞り値)の設定、動画撮影/写真撮影を「MOZA AirCross 2」の手元で操作できるようになります。

写真の「SONY α6400」の場合は、写真撮影/動画撮影、オートフォーカス、電源供給(充電)に対応しています。

最短1.5時間でフル充電完了

MOZA AirCross 2のバッテリー

「MOZA AirCross 2」は最長12時間連続使用できるバッテリーを搭載していますが、そのバッテリーは最短1.5時間(最大18W入力時)でフル充電することができます。予備バッテリーが無い方でも、モバイルバッテリー等を落ち歩けば基本的に困ることはないと思います。

注意点
「MOZA AirCross 2」のバッテリーはUSB-C to USB-Cケーブルだとなぜか充電できません。付属にあるようなUSB-A to USB-Cケーブルだとサードパーティ製のものでも充電できることを確認しました。特に旅行等で充電に使うモバイルバッテリーおよび電源アダプタのUSBポート、ケーブル類を選ぶ際は十分気をつけてください。

開封時は絶縁シールを外しましょう

MOZA AirCross 2の充電時間

新品の「MOZA AirCross 2」だとバッテリーに絶縁シールが貼られていますので、使用前に剥がすのを忘れないようにしましょう。

MOZA AirCross 2にカメラを装着させる手順

まずケースから「MOZA AirCross 2」を取り出したら三脚を取り付けて自立させ、それからLブラケットを取り付けたカメラを装着します。

カメラを取り付ける際は、一度解除した3つのロックを再度固定した状態にして行うと楽になります。

装着手順-その1-

  • ①三脚を取り付け自立させる
  • ②〜④ロール/パン/チルト軸のロックを解除する
  • ⑤のような状態で3つのロックを固定する
  • ⑥〜⑧カメラをLブラケットに固定する(写真はSmallRigのベースプレートを取り付けています)
  • ⑨チルトアームのダイヤルを「UNLOCK」へ回し、赤いPULLボタン(赤いボタン)を引きながら、カメラを取り付けたLブラケットをスライドさせて取り付けます。

Lブラケットのコインボルトは足が短いため、大きめのマイナスドライバーもしくは硬貨を用意してしっかり固定してください。

なお、今回Lブラケットに取り付けたSmallRigのベースプレートは、固定ネジがLブラケットに干渉しないため重宝する方も多いと思います。

カメラ位置のバランスを取る

カメラを「MOZA AirCross 2」に取り付けたら、次はジンバルに電源が入ってない状態でもカメラが安定するようにデフォルト位置のバランス調整を行います。

装着手順-その2-

  • ①〜②チルト軸のロックのみ解除した状態で、つまみを回してバーを前後に調整し、カメラが前方を向いた状態で安定する位置に固定する
  • ③〜④Lブラケットをスライドさせを上下にスライドさせ、カメラが上、斜め上、前方を向いた状態でも安定する位置に固定する
  • ⑤〜⑥ロール軸のロックを解除し、カメラが水平になる位置でロールアームを固定する
  • ⑦〜⑧パン軸のロックを解除し、ジンバルを横に傾けてもロールモーターが安定する位置でパンアームを固定する

バランスチェックとチューニング

カメラのバランスが取れたら、「MOZA AirCross 2」の電源を入れてメニューからバランスチェックとオートチューニング(モーター出力の調整)を行ってください。

装着手順-その3-

  • スマートホイール中央の電源ボタンを長押しして電源を入れる
  • ダイヤルホイール中央のボタンを長押ししてメニュー画面に遷移する
  • [advanced]-[balance chk]の順に右ボタンを押してバランスチェックをする。
    三軸とも[well balanced]が表示されればOK
  • [advanced]-[autotune]の順に右ボタンを押してチューニングを行う。
    平らな面に自立させた状態で行ってください。

アプリのペアリング

MOZA AirCross 2のアプリ「MOZA Master」

MOZA AirCross 2のアプリ「MOZA Master」

「MOZA AirCross 2」はスマホアプリ「MOZA Master」(App Store / Google Play)とペアリングして利用するのも便利です。ジンバル本体の設定項目が全て日本語で分かりやすく、ジンバルで操作するよりも項目間の移動も容易です。

アプリ内でもバランス調整やオートチューニング、各モーター出力の細かい設定などができる上に、タイムラプス撮影やミミックモーション(スマホを向ける方向に連動する機能)なども使えますので、より幅広いジンバル撮影を楽しむことができます。

MOZA AirCross 2を使ってみた感想

MOZA AirCross 2の実機レビュー

「MOZA AirCross 2」を実際に使ってみた感想をまとめます。

多機能なので使いこなすにはそれなりに回数をこなす必要はあると思いますが、設定方法や操作内容が分かりやすいため、筆者のような初心者でも使いやすいジンバルだと思います。

充電しやすい

MOZA AirCross 2は充電しやすい

「MOZA AirCross 2」はバッテリーを取り外して単体での充電ができますので、充電スペースを考えずに済むのが評価できるポイントでした。

バッテリー内蔵型のジンバルだと充電スペースの確保、充電の都度カメラを取り外すなど必要になることを考えると、「MOZA AirCross 2」は非使用時のことも考えられた製品だと思います。

手元操作が便利

MOZA AirCross 2の操作性

アプリのほうが日本語化され分かりやすいとはいえ、撮影中にジンバルである程度の操作や設定/切り替えができるのは非常に便利です。

特にケーブルを接続すれば、手元でシャッターを切ったり動画撮影を始められるのが非常に快適でした。それによって、貴重な瞬間を見逃すリスクも軽減できるように思います。

意図しない電力供給

MOZA AirCross 2の自動充電問題

ジンバルの手元でシャッターを切ったり動画撮影を開始できるのは非常に使いやすいのですが、一方でケーブルを接続すると強制的にカメラの充電を始めてしまうのはデメリットに感じました。

それによって「MOZA AirCross 2」のバッテリーを無駄に食ってしまうため、できれば充電のオン/オフの切り替えができれば良かったです。

重いことは重い

MOZA AirCross 2の手元は重い

比較的コンパクトに設計されているジンバルとは言え、先端にカメラを付けたジンバルを前傾して使用するため、腕への負担はそれなりにあります。一種の筋力トレーニングに近いものを感じました笑

軽いとはいえ、実際に使ってみると重い。ということは重々理解した上で使うのが良いでしょう。

初心者からプロフェッショナルまで重宝するおすすめジンバル

MOZA AirCross 2の実機レビュー

「MOZA AirCross 2」は初心者でも使いやすい操作性に加えて、細かいカスタマイズもできることからでセミプロ〜プロの動画撮影者でも十分活躍するジンバルです。

特に初心者の方は、予算を抑えてペイロードギリギリのジンバルを使うよりは、ペイロードに余裕のある「MOZA AirCross 2」を選んだほうが、撮影がしやすく、ステップアップ時の拡張性の高さもあるのでおすすめです。

ですが、同程度のジンバルの中では比較的コンパクトとはいえ、決して軽くはありませんし、自撮り棒のような手軽さもありません。

そういったスマホやコンデジ、小型ミラーレス一眼をお持ちで持ち出しやすさを重視するなら「MOZA Mini-P」、フルサイズ機等をお持ちでしっかりジンバル撮影をしたいなら「MOZA AirCross 2」と考えると良いかもしれません。

ジンバルは試してから購入できる

「カメラに外部マイクとNDフィルターもつけるとペイロードギリギリ超えちゃうかも、それでも使えるのかな?」
「このカメラ構成で乗せると縦ブレや横ブレにどれだけ影響するんだろう?」
など、ジンバルも実際に使ってみないと分からないことがたくさんあります。そんな方にはジンバルのお試しレンタルがおすすめです。

カメラ・家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、MOZAのジンバル製品のレンタルをはじめ、様々なジンバルのレンタルを提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、お持ちのカメラやスマホに合うジンバルを見つけるためにも、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。

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※商品提供/Gudsen Technology Co., Ltd.

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